見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

August 31, 2008

グルジアにいたのはチェイニーの副官


先日のCNNの「プーチンの独占インタヴュー」においてロシアの首相プーチンが指摘した、グルジア戦争勃発直前にアメリカの現政権のこのような命令をくだせるほどの人物の「命令で動いていたアメリカ市民がグルジアにいたのは明らか」、に反応したかのような記事があったので紹介します。

◇ホントかウソか?
戦争前に、なぜチェイニーの副官がグルジアにいたのか?
By James Gerstenzang

戦争が始まる前、チェイニーの補佐がグルジアにいた。損害の大きな南オセチアの反逆者との戦闘となったあと、ロシア軍との戦闘になった交戦にグルジアのサーカシビリ大統領の軍隊が従事する直前、ディック・チェイニー副大統領の国家安全保障担当主席補佐がグルジアでしていたこととはなんだったのか? 

副大統領のオフィスの言うところによるのでなく、あなたが考えられそうなこと、たとえばグルジアの軍事作戦を正式に認めるというチェイニーの世界を考慮するとかが浮かぶとしてーー。

なるほど、初代ブッシュ大統領の政権を通じて冷戦が終わりになりながらもペンタゴンを支配した男はモスクワとの対決を復活させる用意をするとみなされると言ってもよい程度まで、ロシアに勇敢に対抗することになるとき、チェイニーは政権内の強硬論者の筆頭になってきている。

政府の支援の表明として記念の本に署名するため、先週ワシントンのグルジア大使館を訪れたのはチェイニーだった。

しかも、国家安全保障問題担当のチェイニーの代理補佐、ジョセフ・R・ウッドが戦争が始まる直前、グルジアにいた。

だが、ちょうど知らされたばかりの副大統領のグルジア訪問を、入念に計画するいわばチームの一部として彼はそこにいたのだと副大統領のオフィスは言う。(準備や予定表づくりを始めるため、旅行より先に大統領や副大統領が訪れる先の各現場に警備部門、政策、情報、報道などの補佐を送るのはホワイトハウスにはよくあることだ。)

来週、労働者の日の共和党全国大会で演説をした後ただちにチェイニーがアゼルバイジャン、グルジア、ウクライナ、イタリーにあわてて行くのを月曜、ホワイトハウスは明らかにした。

それゆえに、副大統領のオフィスからのチーム、米国の安全担当官やその他が戦争が始まる数日前にグルジアにいたというのだった。

言われているような、冷戦の復活を説明する軍事作戦に関係がなかったと、副大統領のオフィスは言った。

(LAタイムズ 27 August 2008)

写真はグルジアの治安部隊。反政府活動に対して強硬な大統領は、言われているような毒ガスも部下に使わせるのでしょうか。ところで、彼らの暴動毒ガス用ギア、これもアメリカ軍の余剰品? どこかカワイイーー。

August 30, 2008

アメリカよ、目を覚ませ!


◇民主党全国大会のスピーチでクシニッチがイラク戦争と法人優位を呪い倒す
26日、もうひとつ人を奮い立たせる演説が、アメリカ大統領選で民主党の指名獲得をめざしていた下院議員デニス・クシニッチから出てきます。午後のスピーチで、ブッシュ政権が石油のためにイラクを侵略したとクシニッチは言いました。彼はまた、ぶきみに浮き上がる米国のイラン攻撃の脅威についても警告しました。
デニス・クシニッチ下院議員:「アメリカよ目を覚ませ!2001年に石油会社と戦争請負人とごまかしの名人ネオコンが経済を包囲して、非生産的な4兆ドルの支出を国家機関に加算した。私たちはいま国防に4倍以上の金を払い、ガソリンと住宅暖房の灯油に3倍以上払い、そしてヘルスケアに2倍の額を払う。」

◇手錠をかけられ目隠しされたイラク人捕虜の射殺を当局者らが認める
イラクのニュースでは、権限を委任されてない軍の士官らが手錠をはめられ目隠しされた4人のイラク人捕虜を射殺したことを認めています。宣誓供述で、囚人たちを殺してその死体をバグダッドの運河に運ぶため士官らが三分の一と共に行動したと言います。士官の代理人らは彼らの顧客が殺人罪の告発に直面するのは当然と思っています。

◇イラクのレイプと殺人事件で判事が告発を支持する
おまけに、2006年に10代のイラク人女性のレイプと殺人、そして彼女の家族殺しで起訴された元兵士に対する民間人の告発を連邦判事が支持しています。スティーヴ・グリーンは、14歳のアビー・カセム・ハムザ・アルジャナビのレイプと殺人、彼女の両親と5歳の妹の殺害で、被告人の首謀者として告発に直面します。兵役を務める間にかかわりあった犯罪に対する民間人の告発で、政府に彼を告発させた法に、グリーンは異議を申し立てていました。しかし、火曜日、地方裁判所判事トーマス・ラッセルは、グリーンの申し立てを却下して訴訟は続行すると言いました。

◇LAの女性が「Lesbian.com」と描かれたシャツを着ていたために連邦ビルから追い出された
ロサンゼルスでは、アフリカ系アメリカ人女性が、レズビアンを奨励するTシャツを着ていたために連邦ビルから力ずくで出されたと主張しています。警備員が逮捕すると彼女を脅して、出るよう命じたとラプリス・ギルバートは言います。彼女のシャツには「Lesbian.com」とあります。警備員は国家安全保障省と契約を結ぶ民間企業、パラゴンセキュリティに雇われていました。

◇ホンジュラスが米国を避けてALBAに仲間入り
ホンジュラスが、ALBA、ボリバル主義アメリカ大陸オルタナティヴに仲間入りする最新のラテンアメリカ国になっています。ラテンアメリカの米国主導の貿易協定に対する拮抗勢力としてALBAは設立されました。メンバー国のベネズエラが対外援助の2倍を申し出ていて、世界銀行のような米国支配の組織体からの支援を小さくすると、ホンジュラス当局者らは言います。この動きはラテンアメリカでの米国の影響のさらなる拒絶の徴候をはっきり示します。1980年代、ニカラグアのサンディニスタ政権を打倒するための米国主導の骨折りで、ホンジュラスは作戦のための部隊輸送の集結地点でした。キューバ、ボリビア、ドミニカと共に、ニカラグアもまたALBAのメンバー国です。

◇民主党全国大会で電話盗聴の可能性をシンディ・シーハンが報告する
平和活動家シンディ・シーハンはここデンバーで監視下に置かれているのかもしれません。支援者へのEメールで、彼女がホテルの部屋に戻るとスクリュードライバーで彼女の電話をばらばらにする男性を見つけたとシーハンは報告します。ホテルの電話で問題があったのをホテルに教えられたとシーハンは言います。

◇デンバー警察がオバマ暗殺の陰謀とやらを軽く見る
申し立てられるバラク・オバマを暗殺するための企みとやらの苛酷さをデンバー警察は軽く見ています。日曜、兵器と偽装を運ぶ4人の男性が逮捕されました。デンバーの刑事マーカス・ダドリーはなにが押収されたか説明しました。
マーカス・ダドリー:「巡査部長は防弾チョッキ、ライフル二丁、弾薬、無線機、ドラッグをトラックの中で発見した。スコープがライフル一丁といっしょに発見された。弾薬、兵器が、ある重大な懸念をもたらすのは明らかだ。」
4人の容疑者はオバマ殺しを話し合っていたが、それを行動に移すつもりはなかったとデンバー警察は言います。被告人はメタンフェタミン常用者で、彼らがオバマ議論をしたとき、頭がいかれていたと警察は言います。

◇コードピンクのメンバーを襲撃する警官がテープに撮られる
火曜の抗議行動で反戦グループ、コードピンクのメンバーを強襲するのをヴィデオに録画された後、デンバーの警察官が監視下に置かれます。テープで、その警察官は24歳のアリシア・フォレストを警棒で突いて地面に押しやります。すぐ後に、なにがあったかを記者たちに説明しようとしたとき、フォレストは警察官らによって取り押さえられて逮捕されました。デンバーの内部業務局と独立監査がテープのコピーがほしいと頼んできています。
(デモクラシーナウ!2008年8月27日ヘッドライン)

写真は、26日民主党全国大会で人を鼓舞する激しい演説をするクシニッチ下院議員

August 29, 2008

プーチンの単独インタヴュー


◇アメリカの大統領選候補者のひとりを利するため、グルジアの戦闘を画策するとしてロシアのプーチン首相が合衆国を非難している。

木曜(8月28日)、黒海の都市ソチで行われたCNNのマチュー・チャンスとの独占インタヴューで、米国がグルジアを励まして南オセチアの自治州を攻撃させたとプーチンは言った。共和党のジョン・マケインと民主党のバラク・オバマがジョージ・W・ブッシュの後任になるため競っている、それを裏付ける証拠を彼は提示しなかったが、ひとりの大統領候補者のためにそれが行われたと国防当局者らが彼に忠告していたとプーチンは言った。

「米国市民が実際に戦闘領域にいました」とプーチンは言った。「命令されたことを行う、それらの命令の実行で彼らは活動していた、そしてそのような命令を与えられるただひとりの人が彼らの指揮官だ。」

ホワイトハウスの報道官、ダナ・ペリノは「明らかに虚偽」だと言ってプーチンの声明を呪い倒した。

「政党の候補者に代わって合衆国がこれを画策したと示唆する限りでは正気に聞こえません」と彼女は言った。

アメリカ国務省副報道官のロバート・ウッドは同意して、プーチンの声明を「ばかげてる」と決めつけた。

木曜ワシントンのカメラに写らないところでの記者との面会でウッドは「ロシアはこの危機の原因である」と言った。「グルジアで起こったことの原因ではないとロシア人たちが言うのは滑稽だ。ロシアはこの危機に対して責めがある、そして世界はロシアが行ってきていることに応酬している。」

米国とヨーロッパの多くの外交官らが、戦闘を誘発してグルジアに侵攻したとロシアを責めると話したとき、南オセチアに駐留する多数の平和維持軍の兵士らが殺された後、ロシアはグルジアに侵攻せざるをえなかったとプーチンは言った。採る道はひとの不幸(災難)を避けることだったと言った。

いまもその国で最も力のある男だと考えられているロシアの元大統領は、米国がもっとグルジアの攻撃を止めようとしてきてないことに失望させられたと言った。

8月8日、北京オリンピックの開会式にいたとき、グルジアと南オセチアの情況が見えてくるのをじっと見守っていたのをプーチンは思い起こした。

プーチンはやはり開会式にいたアメリカのブッシュ大統領と話したと言った。ブッシュは戦争を望まないとロシア首相に言ったが、米国政府がその戦闘でグルジアをもっと早く止めようとしなかったことで彼の失望について話した。

木曜、プーチンはまた、グルジア戦争と関連がないと言った経済措置を発表した。健康と安全性の検査を怠ったせいで、米国の鶏肉会社19社がロシアへの鶏肉の輸出を禁じられることになった、そして他に29社が安全性の基準を改善しなければ同じ禁止令に直面すると警告されているとプーチンは言った。

ロシアの保健省と農業省がランダムに鶏肉製品を検査してきて、抗生物質とヒ素でいっぱいなのを発見しているとプーチンは言った。

禁止令はグルジアの戦闘と関連がないとプーチンは繰り返した、だが措置が、もしロシアが外交攻勢を続けたらと、ある西側諸国、特にヨーロッパの国々が恐れるのを暗に示した。

グルジアでの軍事行動とアブハジアと南オセチアの分離した州の独立を承認することで西側からの圧力の高まりに、ロシアはなんとか拮抗させようとしている。

だが、グルジアでの行動で国際的支持を取りつけようとのロシアの期待は木曜、打ち砕かれた。中国と他のアジア諸国がその地域の緊張に懸念を表したのだ。

中国、ロシア、タジキスタン、キルギスタン、カザフスタン、ウズベキスタンの6カ国が加わる上海協力機構からの共同宣言は、さらなる戦闘はいずれもおそらく平和的に解決できるものと6カ国は期待するとした。

「大統領たちは、各国の歴史的・文化的伝統を敬うとの原則に対する責任と、国家の団結とその領土の保全を失わないことに向けた努力を再確認した」と声明文にあるのをAP通信が伝えた。

「もっぱら武力行使に重きを置くことに見込みはなく、狭い地域に限られる戦闘の包括的和解を妨げる」と上海協力機構が言ったのをAP通信は引用した。

木曜、タジキスタンでのサミットでロシアのメドベージェフ大統領は、「正当な理由のない攻撃、侵略を正当化しようとしている人たちに重大なシグナルになる」と言って、ロシアの行動を支持するよう加盟国にアピールしていた。

水曜、支援物資を積んだ米国船がグルジアに接岸した、おまけに英国のデイヴィッド・ミリバンド外相が、UKの支援を差し伸べるため、その地域でのロシアの究極の意図を懸念するウクライナに向かった。

ミリバンドは、グルジアでのモスクワの攻勢を1968年の民主的改革プラハの春をつぶすためチェコスロヴァキアに侵攻したソ連の戦車と同等と考えて、ロシアに「方向を変えろ」と要求したのをAP通信が伝えた。
(CNN 29 August 2008)

写真は、トビリシのロシア大使館の外でロシア国旗を燃やして抗議する人
モスクワがグルジアの2つの分離州の独立を承認して数日後、グルジアはロシアとの外交上の関係を絶つことを決めている。(BBC NEWS 29 August 2008)

太平洋のキングマンリーフ


イスラエルに配備する高性能早期警戒ミサイルレーダーシステムは、まもなく大統領職を去るブッシュがプレゼントとしてイスラエルに贈ったものだとイスラエル紙は報じている。周辺の緊張を持続させるのにイスラエルはよろこんでこれを利用するだろうし、ブッシュのことを忘れないかもしれない。
さて、ナショナルジオグラフィック誌にこんなニュースがーー。

写真は、太平洋のキングマンリーフにあるテーブルサンゴの上を泳ぐオグロメジロザメとバラフエダイ。
2008年8月ブッシュ大統領が、世界で最も汚されてない遠く離れた太平洋諸島とその周辺海域の一部を海洋ナショナルモニュメントに指定する提案を発表した。指定海域にはこのキングマンリーフも含まれる。

◇ブッシュ大統領が世界最大の海洋保護区を提案
だが、科学者たちは、「今回提案された西太平洋と中央太平洋の海洋保護区に完全保護区域の地位が約束されなければ成功しない」と警戒する。完全保護区域として指定されれば、石油および天然ガスの掘削や漁業、鉱物資源の採掘など、あらゆる破壊活動が禁止される。

ブッシュ政権は常に産業界の味方だった。つい先日も、ブッシュ大統領の管轄下にある米国海洋大気庁(NOAA)が、絶滅の危機に瀕するタイセイヨウセミクジラの生息する海域について、大型船の航行を禁止する保護緩衝地帯の「縮小」を提案したところだ。自然保護団体は「この動きは海運産業の意向に沿ったものだ」と批判している。

ナショナルモニュメントとして提案された中央太平洋諸島には、ジョンストン環礁やキングマンリーフ、ジャービス島、ハウランド島などが含まれ、保護区域はおよそ200万平方キロメートルになる。また、西太平洋では北マリアナ諸島が対象となっており、保護区域はおよそ30万平方キロメートルになる。指定海域には地球の表面で最も深い場所のマリアナ海溝があり、サンゴ礁が円状に並んだ環礁も数多く見られる。大統領には、アメリカの資源の保護に関して非常に強い権限があり、自然保護団体は今回の新提案が正式に法案化されるのを期待している。

海洋生態学者エリック・サラは、「今回の提案の対象となる中央太平洋諸島の海域には世界でも有数の自然なサンゴ礁生態系が存在している」と話す。海域のひとつひとつにフロリダキーズ全体の5倍のサンゴ種が生息しており、数百種の魚類、数十種の海鳥、そしてさまざまなクジラ、イルカ、ウミガメが集まっている。

「何百年も前と同じ姿をしている海は、残すところこの海域しかない」とサラは述べる。たとえば、キングマンリーフの海域は、オグロメジロザメやネムリブカといったさまざまなサメが支配している。「ここは私たちが知っている他のどの場所ともまったく異なっている。捕食動物が全面的に支配している。」

だが、自然保護団体Ocean Conservancyのデニス・ハイネマンは、「ナショナルモニュメントという新しい地位を得ても、漁業や掘削、採掘といった活動から完全に保護されなければ意味がない」と言う。遺跡保存法の下で大統領にはナショナルモニュメントに対し連邦全域におよぶ保護指定を与える権限があるが、保護指定にはさまざまなレベルがある。人や企業がなにか捕獲するのはもちろん、訪れるのも許されなくなる、「捕獲および立ち入り禁止」にすることが重要である。

ブッシュ政権の政策に対して自然保護団体は常に非難の声をあげてきたが、今回は多くが楽観的に見ている。環境擁護基金のアマンダ・リーランドは「もう任期切れ間近だ。実行できれば、最高の海洋保護政策を実現した大統領として歴史に名を残すことができる」と言う。商業的価値があまりないというのも楽観的になる根拠だが、海洋生態学者サラは、「漁業だけは別だ。間違いなくマグロ漁業産業が反対するだろう」と警戒する。

また、ブッシュ大統領が提案した海域が完全保護区域としてナショナルモニュメントの地位を与えられたとしても、それを管理するだけの資源が政府にあるのかは疑問である。2006年に指定されたパパハナウモクアケア海洋ナショナルモニュメントは、今回の提案海域に比べて6分の1の面積だが、すでにほころびが見えている。はたして世界最大の海の聖域は誕生するのか。そして聖域として持続可能だろうか。
(ナショナルジオグラフィックニュース 26 August 2008)

August 28, 2008

イスラエルのクラスター不発弾


◇ラルフ・ネイダーがバイデンのことを「マスターカード上院議員」と説明
無党派の大統領候補者ラルフ・ネイダーがオバマのランニングメイト、バイデンをマスターカード上院議員と説明した。バイデンを後援する最大の法人のひとつがデラウェアーを基点にするクレジットカード会社MBNAです。バイデンは、消費者が破産保護の申請をするのをより難しくさせる2005年の破産法の重要な開拓者でした。当時、バイデンの息子はMBNAでコンサルタントとして働いていました。ネイダーはまた、1986年の反ドラッグ濫用条例をせきたてることで、現代の麻薬戦争を引き起こす手助けをしたとバイデンを批判しました。

◇バイデンの言葉を使ったオバマ攻撃の広告をマケインが流す
オバマが副大統領にバイデンを選んで数時間後、ジョン・マケインはバイデンに関するコマーシャルを発表しました。
ナレーター:「バラク・オバマのランニングメイトはバラク・オバマについてなんと言ってるか?」
ABCのジョージ・ステファノプロス:「オバマは大統領になる用意ができてるか?とあなたは尋ねられ、彼にはその覚悟ができていてよいと思うが、いまできているとは思わない。大統領の職は職業訓練に力を尽くすものではないとあなたは言いました。」
ジョー・バイデン:「私はその声明の立場のままだと考える。」
ナレーター:「そして彼はジョン・マケインについてなんと言ってるか?」
バイデン:「ジョン・マケインと共に、またはジョン・マケインに対抗して出馬するのを私は慎んで受けるだろう、というのも国はいっそう暮らし向きがよくなるからだ。」
ジョン・マケイン:「ジョン・マケインです、私はこのメッセージを承認します。」

◇デンヴァーのペプシセンターに向かって1000人以上の抗議者が行進する
民主党全国大会の初の大規模デモで、日曜、ここデンヴァーの1000人以上の抗議者たちが州の中心地からペプシセンターまで行進しました。グループ「Recreate 68」によって主催される抗議は、警察が群衆に解散するよう命じる前、大会の会場へのアクセスを一時妨害しました。集会のスピーカーには反戦活動家シンディ・シーハン、緑の党の大統領指名候補シンシア・マッキニー、ヴェトナム戦争の復員軍人で反戦活動家ロン・コヴィックが含まれます。
ロン・コヴィック:「オバマ上院議員は最初、戦争に反対する非常に強い立場を取っていた。私たちは彼にこの戦争に反対のままでいてもらいたいし、ただちに軍隊を帰還させることで代表として意見を伝え続けてもらいたい。」

◇米国主導の空爆が90人のアフガニスタンの一般市民を殺す
アフガニスタンでは、先週アジザバッドの村の空爆で、子ども50人を含めるアフガンの一般市民90人までもの殺害でアメリカとアフガンの軍隊が非難されてきています。アフガン内務省から出された声明が、2001年の米国主導の侵略以来、最もむごたらしい民間人に対する攻撃のひとつだと言いました。土曜日、数百人のアフガン人たちが米軍の攻撃に対する抗議運動を行いました。犠牲者の父のひとり、アブダル・カリムは怒って彼の子どものシャツを見せました。
アブダル・カリム:「タリバンがここにいたと言って罪のない人びとを殺している偽善者どもは、死んだ人びとの全員がタリバンではなく、子どもだったのを、見に来るべきだ。」
日曜日、カルザイ大統領は司令操作としてはアフガン軍の司令官と別の士官を放逐しました。最初米軍は攻撃でタリバン戦闘員の容疑者30人が殺されたと言いましたが、軍は殺害を調査する計画を発表してきている。

◇人道主義の補聴器を運ぶガザ解放の2隻の船がガザに到着
イスラエルは最初、2隻の船は入港を許可されないだろうと言っていました。活動家たちは彼らの船旅がガザ包囲を終わらせる助けになればと期待したと言いました。
フリーガザ活動家:「なんと言えばいいのか?私たちはここに来れてとてもうれしく思います。ここで占領に反対するあなたがたといっしょに抵抗できるなんて私たちはとてもしあわせです。何ヶ月も何ヶ月も、私たちはここに来ることを待ちあぐんでいました、そしていまあなたがたに会えるのはまるで夢のようです。」
イスラエルは過去14カ月におよびガザにきびしい封鎖を強いてきています。フリーガザのグループはガザに10日間いて、その後、帰路につくにあたり10人のパレスチナ人学生をキプロスに連れて行く計画です。学生たちが海外留学のためガザを出ることをイスラエルは止めてきています。

◇イラクの自爆者が25人を殺す
イラクでは、日曜、西バグダッドのアブグレイブ地区での晩餐会で自爆者がベストの爆発物を起爆させて25人を殺しました。米国の拘留から息子が釈放されたのを祝うため祝宴を催していた地元スンニ派家長の家で攻撃が行われました。死者には女性と子どもたちが含まれ、ある男性たちは米国が後援する近隣パトロールメンバーだったと思われると警察は伝えました。

◇ジル・キャロル誘拐で米国は容疑者を逮捕
イラクからのもうひとつのニュースでは、2006年にクリスチャンサイエンスモニターの記者のジル・キャロル誘拐を計画したとされるイラク人男性を逮捕したと米軍は言います。キャロルは解放されるまでほぼ3カ月間捕らえられたままでした。この男性、アブ・ウスマンとその仕事仲間は、2004年イラクでのケアインターナショナルの理事マーガレット・ハッサンの誘拐と殺害にもかかわったと軍は言いました。

◇レバノンの地雷不発弾を一掃する資金供給が不足
レバノンでは、イスラエルによって南レバノンにばらまかれたクラスター弾薬を取り除くための努力の多くが、資金供給がないゆえに、今月止めざるを得なくなると国連が発表しています。2008年の計画で資金繰り入れに必要な、約束の金額470万ドルを創出するのを提供者らが怠ってきています。南レバノン全域に1000カ所以上のクラスター爆撃地点を国連は特定してきています。クラスターの不発弾によって汚染された土地のおよそ半分のみが、この2年で完全に取り除かれてきています。主にイスラエルがクラスター爆撃のデータの詳細を引き渡すのを拒否したがゆえに不発弾除去のプロセスが遅れてきています。戦争が終結して以降、27人の一般市民と13人の爆弾処理の専門家が殺されてきています。またこの不発の兵器によって200人以上の民間人が負傷してきています。

◇米国がイスラエルにミサイルレーダーシステムを配備
イスラエルの新聞ハーアレツは、イスラエル南部での高性能早期警戒ミサイルレーダーシステムの配備で米国とイスラエルが同意していると報じます。戦術上の共同基礎本部は米国軍人が参謀として勤めることになります。ブッシュ大統領が公職を離れる準備をするとき、ミサイルレーダーシステムはワシントンからエルサレムへのいわばギフトの一部と広くみなされているとハーアレツは報じます。

◇チベットびいきの米国人活動家を中国が国外退去にする
日曜、北京でオリンピックが閉幕したとき、フリーチベット運動の学生らとつながる収監された8人のアメリカ人を中国が国外退去にした。先週、許可されてないチベット人びいきのデモをおこなったせいでアメリカ人たちは10日間の拘留を言い渡されていました。拘束された人の中には独立系のジャーナリストでヴィデオ・ブロガーのブライアン・コンリーがいます。

◇グアンタナモの収容者に関する情報を公表せよと英国に裁判所が判断を下す
グアンタナモベイで身柄を拘束される英国居住者が英国の高等裁判所の判決で勝利しています。裁判所は彼がアメリカ軍によって拷問されたのを立証する助けになるかもしれない秘密文書を公表するよう英国政府に命じました。30歳のBinyam Mohamedは、テロの罪への彼の自白は彼のペニスが刃物で切られた後に出てきたものだと申し立てます。テロ容疑者を拷問するために世界中の秘密の場所に送る「特別引き渡し」というプログラムでの米国と英国政府間の協力のレベルのさらなる詳細を事例が明らかにしそうです。

◇戦争に抵抗したロビン・ロングが15カ月の刑期を宣告される
永久にうせることになるのを意図した脱走で罪を認めた後、アメリカの戦争に抵抗するロビン・ロングは15カ月の刑期を宣告されてきています。2005年にイラク行きだと知った後、ロングは戦車部隊を離脱しました。そうして彼はカナダ西部の州ブリティッシュコロンビアに逃げました。強制送還される先月まで、彼はカナダにいました。

◇ブッシュが指名する移民審査の判事らは高い確率で庇護の事例を却下する
移民審査の判事を指名するとき、ブッシュ政権の任命権の行使が、合衆国で庇護を求める者たちの成功に不利に作用してきています。これはニューヨークタイムズによって公表された分析によるものです。判事を指名するとき保守的なリトマス試験を使用する方針が先週、司法省の内部報告で明らかにされました。このリトマス試験によって指名される16人の判事の分析は、彼らの付近で裁定する他の判事と比べたとき、彼らが移民の庇護申請を不釣り合いに却下したのを明らかにしました。

◇銀行監視委員がカンサス銀行を閉鎖する
経済ニュースでは、銀行監視委員がカンサス州トピーカのコロンビアン信託銀行会社を閉鎖しています。今年つぶれた全米の銀行はこれが9番目です。
(デモクラシーナウ!2008年8月25日ヘッドライン)

写真はヴェネチア映画祭でオープニングを飾るコーエン兄弟のダークコメディ「Burn After Reading」のプレミア上映でレッドカーペットにデヴューしたジョージ・クルーニーとブラッド・ピット

August 27, 2008

グルジアってどういう国?


◇グルジア国内では昨年からサーカシビリ政権に対して激しい抗議行動が起こっていた。2007年11月7日にはグルジアの首都トビリシで反政府デモを行なっていた野党勢力と治安当局が衝突。治安当局は催涙ガスやゴム弾、放水車などを使って抗議者らを強制排除した。

負傷者が多数出たことを受け、全土に非常事態宣言が発令されて2つのTV局の放送が中止され、首都トビリシに入ることが禁止された。外務省サイトによると、サーカシビリ大統領は、ロシアが野党を扇動し、政権の転覆を図ったとロシアを非難。グルジア外務省は諜報活動に従事したとして3人のロシア大使館員に国外退去を求めると同時にグルジアの駐ロシア大使の召還を決めた。

グルジアのサーカシビリ政権が野党の抗議者らに対してまだ他に音響兵器を使用している証拠がある。番組「ロシアトゥデイ」の英語の映像が、小さな皿状のものを手にした治安部隊がピックアップトラックに乗ってトビリシのストリートを進むのを明らかにする。高周波パルス(波動)が引き続いて起こる。「グルジアの警察は、一時的に人に見当識を失わせる致命的でない兵器、音響銃を使った」と、ある「特殊兵器のエキスパート」は述べる。

「それに類似した銃はイラクの警察によっても使われた」と「ロシアトゥデイ」が主張する。それについて私に自信はない。だが、射程の長い「弾丸(浴びせるもの)」としても使える、音響を遠くへ伝える音響システムがイラクのアメリカ軍によって試されてきている。(最大150デシベルほどの出力があって、270メートルほどの範囲内なら十分な効果を発揮するらしい)

昨年の共和党全国大会の期間中、その音響システムはニューヨーク警察によって用いられた。そしてハリケーンカトリーナでは憲兵隊によって用いられた。2005年にはソマリアの海賊を撃退するのに巡航船でも音響の大爆風を使った。

同じテクノロジーの射程の短いヴァージョンが一回898ドルそこそこでオンラインで購入できると、読者のTMは指摘する。

追加:昨年6月、グルジア国境でプルトニウムとベリリウムを搭載したクルマが発見され、アゼルバイジャンに戻されたという報道がある。また、2006年2月には、兵器に利用可能な性能のウラニウムが100万ドルで売買されようとしていたことが発覚している。
(WIRED、Danger Roomより)

写真はオバマと彼のランニングメイト、バイデン上院議員

マリファナはパワフルメディシン


マリファナには「ベータ・カリオフィレン」という驚異的な化学物質が含まれており、おそらく、痛みや炎症、アテローム性動脈硬化症、骨粗しょう症などの治療に活用できることを科学者たちが徹底的に実証してきている。

チューリッヒ工科大学のJurg Gertschと他の3つの大学の共同研究者たちは、その天然分子がカンナビノイド受容体タイプ2と呼ばれるタンパク質を活性化できるのを知った。生物学上のきっかけが作られると、陶酔感を引き起こしたり中枢神経システムを勝手にいじることなく、免疫システムを静め、骨の量を増やし、痛みの徴候の衝動を止める。

Gertschと彼のチームは6月23日、米国科学アカデミーの会報の中で彼らの研究の成果を発表した。彼らは強い印象を与える物質の抗炎症性に集中させて、それを単核細胞と呼ばれる免疫細胞でためすと同時に、マウスでもためす。

ベータ・カリオフィレンは、パワフルで、多くの食べ物に自然に存在し、人をハイにさせないようだから、ほぼ理想的な薬物適用とわかってもいい。またそのオーガニック成分は著しく安価でもある。シグマアルドリッチ社は適法の食品扱いでそれをキロ42ドルで販売する。(ベータ・カリオフィレンはクローブやイランイランの精油に含まれる香り成分として、アロマテラピーに利用されている。)

あいにく、大手製薬会社は自然の薬物に関して米食品医薬品局(FDA)の認可を求めたがらない傾向にあるし、医師のほとんどが取締り機関から正式許可を受けてきてないドラッグ(薬物)を処方するのに消極的だ。従って、アカデミックな研究員たちによる果敢な骨折りでベータ・カリオフィレンが人間にも安全で効果的なのを立証することが欠かせない。

ことによると、そうなる前に、この天然成分は健康食品店の薬草の棚に並ぶことになるかもしれない。

(WIRED SCIENCE 29 June 2008)

写真は一番効き目のあるマリファナの芽(bud)の部分

August 24, 2008

ボート2隻がイスラエル封鎖を突破



◇漁船を改造した2隻の船「Free Gaza(ガザ解放)」号と「Liberty」号がイスラエルの封鎖を破るためキプロスを出航
イスラエルによるガザ地区封鎖を解除するため、ガザ解放運動の40人以上の活動家と人道援助要員がこれに乗り込みます。イスラエルの外相は公開書簡でこう主張しています。「われわれはあなた方の意図は善と思うが、現実にその行動のもたらすところは、あなた方がガザにおけるテロ組織の統治を支持するということなのだ。」 船には国際連帯運動(ISM)の共同創設者フワイダ・アラフ、前英国首相トニー・ブレアの義理の妹、ジャーナリストのローレン・ブース、イスラエルの人類学者で Israeli Committee Against House Demolitions(住宅取り壊しに反対するイスラエル委員会)のメンバー、ジェフ・ハルパーが乗っています。
(デモクラシーナウ!2008年8月22日)

◇今回「Free Gaza」号と「Liberty」号は、イスラエルの空爆による衝撃波で難聴になったパレスチナの子どもたちのために200個の補聴器(実際には9000個必要)とその他の支援物資をガザに届けることができた。
この行動に参加したジャーナリストのローレン・ブースは、今回の行動がガザの人びとの悲惨さを世界に訴えてガザと世界とのコンタクトに役立つことが重要だと言っている。
イスラエル政府の封鎖制圧により、ガザで暮らす130万人のパレスチナ人のおよそ110万人が1日1ドル以下の生活を強いられており、90万人ちかくが難民の身になっている。ガザでは日常のライフラインすべてがイスラエル政府の管理下にあり、水を求めて窓の外に出たがために狙撃されて死ぬこともあるのが現実だ。

◇パレスチナ自治区ガザ地区の窮状打開を訴える欧米の人権活動家ら約40人が木造船2隻で地中海を渡り、23日午後、ガザ市の漁港に到着した。隣接するイスラエルやエジプト境界の検問所封鎖で孤立するガザに海から入るのは「異例」の事態。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは「境界封鎖を打ち崩す突破口だ」と航行の意義を最大限アピールした。
(毎日新聞 2008年8月25日)

◇イスラエルを含む17カ国出身の親パレスチナ活動家44人らが乗る小型船2隻が23日、キプロスからパレスチナ自治区ガザ地区の港に到着した。
イスラエルは前年6月のイスラム原理主義組織ハマスの制圧以来、ガザ地区を封鎖しているが、小型船の入港を容認した。
活動家を守るため治安部隊500人が配備されるなか、数千人の住民が出迎えた。
この活動は米国に拠点を置く団体「Free Gaza」が、ガザ地区封鎖の実態を国際世論に訴えようと計画した。協力したガザ地区の封鎖解除を訴える団体「International Committee to Break the Siege」のRiad al-Faraj会長は、「この活動の成功は大きな勝利。船舶は封鎖解除への大きな望み」との感想を語った。
主催者によると、参加者は22歳から81歳までの学生や弁護士、医師、ジャーナリストらで、大部分は英米人だという。
(AFP 2008年8月24日)

◇イスラエルは「(自国のイメージ悪化を狙う)挑発には乗らない」として、渡航を阻止しなかった。
(時事通信 2008年8月24日)

写真はガザの漁港に入港するガザ解放のボートと、これを歓迎するため港に集まったガザのパレスチナ人たち

August 23, 2008

チーチ&チョン ライトアップアメリカ


◇チーチ&チョンが再結成!25年ぶりにUSツアーに出る
といっても、チーチはTVシリーズの「マイアミバイス」や「スパイキッズ」なんかの映画に出てるから、おかしな顔の脇役として知られているかもしれないけど、チョンのほうは、実は禁固刑を食らっていて(マリファナ自由化運動の旗手みたいになっていたから、当局の見せしめで、逮捕されたわけなんだが、結局はマリファナ自由愛好家としてもっとハクがついただけだった)、その後どうなっていたかはよくわからなかった。
ところが先日ハリウッドにこの2人がビンテージカーで登場。1970年代から80年代半ばにハリウッドのショーや映画で大活躍したお笑いコンビ、チーチ&チョンが再結成を発表したのだ。USツアーは9月5日オタワで始まり、2009年1月31日ニューヨークのラジオシティミュージックホールで終わる。
記者会見で70歳になったトミー・チョンが開口一番相棒のチーチを紹介すると、「こうなるのを何年も何年も待っていた」と言った。「オレたちにはこんな遺産とこんな歴史がある。 逃れようにも逃れられない。」
「しばらくお互いの顔を見つめ合って、そういうことなら、すぐ、やったほうがいい。明日はどうなるかわからないからってね。」
62歳になったチーチ・マリンは、「オレたちの芸は世代を超えている。」と言った。「オレたちには最初から若いファンがいた。彼らもある年齢になると映画やレコードで知ったチーチ&チョンの時代を体験する。まあ、自由航行権みたいなものだよ。」
チーチ:「食事がある。ショーを見て、空腹感のままでいる必要はない。」
チョン:「ムーチョ トルティーヤス」
チーチ:「タコスはタダだよ」
コンビは健在のようだ。彼らは9枚のコメディアルバムを出している。
(記者会見のやりとりはロイターの映像から抜粋)

◇25年ぶりのツアーでチーチ&チョンが「アメリカを明るくする」と請け合う。(明るくしてくれると信じる!)
写真とコメントはローリングストーン誌(22 August 2008)

映画のチーチ&チョンシリーズでは最初から最後までマリファナでボーっとなった「UP IN SMOKE(スモーキング作戦)」や「NICE DRESMS(気分は最高)」、「STILL SMOKIN'(まだ吸ってるの?)」などがよく知られる。
2人は「見解の相違」などを理由に別れたのだけれど、チーチ・マリンのほうはうまく演技派の脇役として転身できていた。トミー・チョンのほうは、コメディアン業よりも、実は映画のタイトルからとった「ナイスドリームズエンタープライズ」という会社の経営に力を注いでいたらしい。といっても、マリファナ吸引用のパイプとか、どでかいボンとかを作って販売するヘッドショップで、当局を出し抜いてじょうずにマリファナを吸うキャンペーンなども主催していた。
そんなわけでTVに出演するなど目立っていたから、先にも書いたが2003年に彼は非合法なマリファナ喫煙器具販売の罪で逮捕された。禁固9カ月と罰金2万ドルの実刑判決。でもアメリカは州によって法律が異なり、カリフォルニアやアラスカなどではマリファナの個人使用は合法化されている。普通は違法な販売もケチな量なら見逃すことが多い国の話なので、多くの人がトミー・チョンの逮捕は「見せしめ」だと考えた。
ともかく、コンビ再開でトミー・チョンがすこぶる健在なのがわかったのはうれしいことだった。これからツアーに出る70歳と62歳の2人を見てください。

August 22, 2008

ジャマイカのプライド




◇ブダペストからの報道によると、ハンガリー政府は8月21日、40年前にチェコスロバキア(当時)の民主化運動「プラハの春」を軍事介入によって弾圧したことを謝罪した。ハンガリーはソ連主導のワルシャワ条約機構軍の一員として、軍事侵攻に加わった。
ハンガリーのヒッレル文化相は同国政府を代表し、弾圧は「不名誉であり恥である」とした上で、謝罪はハンガリーの道義的義務だと述べた。
(時事通信 2008年8月22日)

1968年に当時の社会主義国チェコスロバキアで起こった民主化運動「プラハの春」が、ソ連主導のワルシャワ条約機構の軍事介入により弾圧されてから40年。写真はソ連軍戦車を阻止する市民(1968年8月21日) 
AFP時事より

◇男子400メートルリレー決勝で、ジャマイカが37秒10の世界新記録で優勝した。3走でバトンを受けたウサイン・ボルト(22歳)は、ケタ違いのストライドで独走態勢を築いた。84年ロサンゼルス五輪のカール・ルイス以来24年ぶりに100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を達成。16年前にルイスらがつくった米国の記録を0秒30更新した。
(デイリースポーツ 2008年8月23日)

◇ボルトは400メートルリレーと合わせて、すべて世界新記録を樹立する快挙。「リレーで優勝するのは格別だ」と語り、レース後は得意の弓矢を射るポーズとダンスで勝利の余韻に浸った。
ウサイン・ボルトの偉業について、ジャマイカのゴールディング首相は20日、快挙に敬意を表し、国民の祝日を設けることを検討していると語った。ロイター通信が伝えた。
同通信によれば、ボルトの生まれ故郷では街頭に市民が繰り出し、路上に置かれた机の上で大量の酒が振る舞われるなど、お祭り騒ぎになったという。
(時事通信 2008年8月21日) 

写真はジャマイカのストリートのお祭り騒ぎと、400メートルリレーで勝利した直後の2人(BBC NEWS)
ジャマイカ人はプライドがとても高い人びとです。女子のアスリーツもすごかった!彼女たちがつんとあごを突き出してストリートを闊歩する姿がいまでも目に浮かびます。うんと昔に一ヶ月だけ滞在したことがあります。キングストンのダウンタウンのメインストリート、ハーフウェイトゥリーと乗客を呼び込むミニバスがぐるぐるまわるバス広場の喧噪と、ボブ・マーリーの静まりかえったスタジオ(旧)が忘れられません。

August 21, 2008

グルジア戦争はネオコンの選挙策略


◇グルジア戦争はネオコンの選挙策略
サンフランシスコクロニクル紙 13 August 2008 by Robert Scheer

今回「オクトーバーサプライズ」が8月に試みられた可能性はないか?そして、強国ロシアの支配から生き残りをかけて苦闘する勇敢な小国グルジアというくだらない論点が米国の大統領選を左右するため火をくべられた可能性はないか?

この可能性を簡単に片づける前に、共和党大統領候補ジョン・マケイン上院議員の主席外交政策顧問、ランディ・シューネマンという人物の役割についてよく考えてみてくれ。彼は4年におよび雇われたグルジア政府のロビイストで、主席外交顧問になって数カ月後の今年3月に職務上のロビー活動取引関係を終えている。

これより前、彼が「アメリカの新世紀プロジェクト」の理事だったとき、イラク戦争の進展を誘導し工作したネオコンのひとりとして最もよく知られた。マケインの2000年大統領選挙戦で働いた後、米国のイラク侵略の擁護者として働いた「イラク解放委員会」を率いたのがシューネマンだった。

最近のグルジア勃発で彼が同様の役割を演じた内実を暴露する証拠の痕跡がある。なんとまあ、ロシアの反撃を生むのを明確に覚悟した、南オセチアの分離地域への侵攻を指図することで、親しい友人であり元雇用主のグルジア大統領ミハイル・サーカシビリの愚かさを説明したのだ。米国が彼のかたきをとることになる、シューネマンのような彼が信頼する有力なアメリカ人からの保証なしに、サーカシビリがこの危険なエスカレーション(段階的拡大)を引き起こしたとは信じられない。マケインの遊説のため彼が公式に外交政策を発表している前にも、シューネマンはこれらの問題でマケインを長く指導した。

2005年、雇われたグルジアのロビイストとして効果を上げる中で、シューネマンはグルジアのNATO加盟を後押しする議会決議案を立案するためマケインと一緒に働いた。一年後、まだグルジアに雇われている間に、シューネマンはその国への往復でマケインに同行し、そこでサーカシビリと会ってロシアのウラジミール・プーチンに対する好戦的な彼の見方を支持した。

イラク戦争に向けた前段階の繰り返しで、共和党候補の外交政策のスタンスを左右することになっているネオコングループの陰謀の中枢にシューネマンはいる。新たな冷戦の基礎を形成するため、この連中は常に外敵を捜している、サダム・フセイン政権の崩壊で、ますます望みにぴったり見合うようになったのがプーチンのロシアだった。

なるほど、悪魔のようにひどそうに聞こえるが、それは戦争と平和の問題でマケイン選挙戦のデザインの重要性を評価する最も周到な方法かもしれない。どうしても必要な、恐怖を覚えさせる敵を有してアメリカ軍国主義に油を注ぐのに、候補者のプーチンの悪魔化が先のフセインの濫用よりも大計画だとのあらゆる徴候がある。

もっと慎重な外交政策の姿勢を了解しようと急ぐ、民主党大統領選候補バラク・オバマ上院議員が比較すると弱く見えてくるのに、マケインは戦う新たな冷戦でタフに見えるようになる。この間に、イラクの大災害から経済のメルトダウンまで、マケインが継承しているブッシュの恐ろしい結果は都合のよいことには無視されることだろう。だが、すでに世界のその他の国のそれを併合するよりも大きい軍事予算をだましとるための言い訳を、ネオコンの資金を手助けしてきている軍産複合体に提供することになる。

ここで精を出すのが、ロシアが大規模軍縮をだましとる敵になり、プーチンが新たな悩みの種のジョセフ・スターリンとして役を振り当てられる、旧ソ連のイメージを喚起するネオコンの自己達成的な予言だ。「報復主義(失地奪回策)のロシア」はもう一度阻止されるべきだとマケインは非難している。プーチンはポスト共産主義のロシアで選挙で選ばれたものすごい人気のある指導者であったが、彼のDNAばかりかロシア国民のDNAにも常に帝国主義が潜んでいるのは当然のことと想定される。

なんとも都合よく、スターリンがグルジア人だったのを忘れる、そして現にロシア軍が脅迫されたグルジアの町ゴリを占領していたなら、ロシア革命の統制を奪うことで地位を保持したゴリ生まれの彼らの息子が博物館でいまも名誉を与えられていることに気づいたことだろう。それどころか、火曜日、ロシアの爆弾5発が、報じられるところではゴリのスターリン広場に落とされた。

ポスト共産主義者のグルジア人には、南オセチアとアブハジアで帝国のもくろみがあることにも触れられるべきだ。まったくの矛盾した行為とは、セルビアからのコソボ独立を擁護して、いまは民族的に反抗的な州のグルジアの侵攻を無視している米国の行為である。

マケインには選挙のあいだタフに見えるためにロシアを悪霊として描くことでシューネマンのネオコンのおはこをあまりに熱烈に採用するのは、上院議員が年をとってもまだひどく無責任であるのを思い出させるものである。

▲ロバート・シェールは、新著「The Pornography of Power: How Defense Hawks Hijacked 9/11 and Weakened America(権力のポルノグラフィ:国防のタカ派がいかに911をハイジャックしてアメリカをぐらつかせたか)」の作者です。

以下は、田中 宇の国際ニュース解説の最新号から一部抜粋。前回ここで紹介した「ラムゼー・クラーク(IAC)の呼びかけ」も、ぐんとクリアーになってくることから紹介しておく。全文は「米に乗せられたグルジアの惨敗:田中 宇 2008年8月19日」をお読みください。
 
◇マケインを優勢にする策略?
グルジア軍侵攻の数日前から、南オセチアではグルジア人とオセチア(オセット)人の武装住民どうしの散発的な銃撃戦が続き、ロシアとグルジアの両方がOSCEの交渉枠組みを使い、仲裁に入っていた。8月7日午後、グルジアのサーカシビリ大統領は国営TVを通じ、自治を与えるので交渉しようとオセチア人に停戦と和解を呼びかけた。しかしこの和解提案は、オセチア人とロシアを騙すトリックだったようで、数時間後の同日夜、800人のグルジア軍が州境を超えて進軍し、ツヒンバリの市街を破壊し、軍事占領した。

グルジアが侵攻したタイミングについてアメリカのアナリストの間ではこんな推論が出ている。8月7日が選ばれたのは、翌日から米大統領選挙戦で優勢な民主党オバマ候補が夏期休暇で故郷ハワイに戻って選挙活動を1週間休んだためであり、ブッシュ政権が共和党マケイン候補を挽回させるため、グルジアのサーカシビリ大統領をたきつけて侵攻させたというのだ。

サーカシビリは2003年の民主化運動「バラ革命」によってシュワルナゼ前大統領を追い出し、政権に就いたが、バラ革命のノウハウを提供したのは米国務省やCIAである。米当局は2000年のセルビア、2003年のグルジア(バラ革命)、2004年のウクライナ(オレンジ革命)と、ロシア東欧圏で相次いで親ロシア的な政権を「民主革命」によって潰し、親米反ロを掲げる政権と交代させる反ロシア的な政権転覆戦略を展開した。

サーカシビリは米コロンビア大学を卒業し、ニューヨークで弁護士として働いていた経歴を持つ。政権をとってからはアメリカ帰りの若手を閣僚に起用し、経済の自由市場化を進めた。サーカシビリは英語が堪能なので、CNNなど米テレビの報道番組に出て、ロシアがいかにひどい奴らか力説する。民主主義で自由市場経済の小国グルジアが、独裁で暴虐な大国ロシアに果敢に立ち向う構図は、冷戦的な米ロ対立を再燃させたい米の軍産複合体にとっても好都合だった。

米はグルジアに130人の米軍顧問団を駐留させ、武器も支援してきた。サーカシビリは、ロシア軍との戦争になることが必須な南オセチアへの進軍を挙行する前に、米軍に話をつけたはずだ。米軍の方からサーカシビリに侵攻話を持ちかけた可能性もある。(ワシントンポスト紙 10 August 2008)

米政界では共和党マケイン候補(上院議員)がグルジアとの関係が深い。マケインの主席外交顧問ランディ・シューネマンは、今年3月に問題にされるまで4年間グルジア政府から計90万ドルの金をもらい、米政界でグルジアのNATO加盟への根回しなどのロビー活動をしていた。

シューネマンは「ネオコン」で、かつてイラク侵攻の実現のために米政界で大騒ぎした一人である。グルジアはイラクに2000人を派兵し、米英に次ぐ3番手の駐留兵力数だった(ロシアとの開戦後、一部兵力を母国に戻した)。この派兵も、NATO加盟を有利にするためイラクで兵力不足の窮地に陥っている米を助ける目的で、サーカシビリとシューネマンが動いて決まったことだろう。

サーカシビリ政権はシューネマンなどネオコンを通して米の軍産複合体との関係が深く、この関係性を背景にNATO加盟運動や、ロシアとの敵対戦略を展開してきた。グルジアの軍事予算は3倍に増え、米仏イスラエルから武器を買い、南オセチア州とアブハジア州など、国内にある分離独立派の3州を軍事制圧する準備が行われた。

◇再起動した戦争プロパガンダ装置
ネオコンが画策した戦争は、米軍のイラク侵攻や2006年夏のイスラエル・レバノン戦争など失敗ばかりだが、今回のグルジアの南オセチア侵攻も大失敗となった。しかしその一方で、米の軍産複合体やマケイン候補にとっては米ロ間の敵対関係が扇動され、好都合となっている。

8月8日にグルジアとロシアが南オセチアで戦って以来、米マスコミはグルジアに味方し、冷戦時代を思い起こさせる、ロシアを非難する論調ばかりとなった。一見すると、南オセチアはグルジア領なので、ロシア軍の侵攻が「悪」であり、グルジア軍の侵攻は「内政問題」となる。だが、南オセチアはグルジアからの独立を求めて戦っている地域であり、そこにはグルジアとロシアも参加して定めていた停戦・平和維持の協定があった。

グルジア軍がこの協定を破って侵攻したため、ロシア軍が応戦する形で侵攻したと考えると、悪いのはグルジアの方になる。ロシア側が傘下のオセチア人民兵を使ってグルジア軍を挑発したのが戦争の始まりだという指摘もあるが、プーチン首相が北京におり、メドベージェフ大統領も休暇でボルガの船中にいた8月7日に、ロシア政府が挑発作戦によって開戦を誘発したと考えるには無理がある。

プロパガンダ装置は巧妙だ。ロサンゼルスタイムス紙はグルジアに駐留していた米軍顧問団(米海兵隊)に取材し、顧問団はグルジア軍による侵攻計画を事前にまったく知らなかったと報じているが、これは米軍が発する歪曲情報をうのみにしている可能性が大きい。顧問団は諜報や情勢分析に長けている米海兵隊の特殊部隊であり、侵攻計画を知らなかったはずがない。(LAタイムズ17 August 2008)

フォックスニュースは開戦直後、ツヒンバリにいた米国人少女に電話をつないで放映したが、侵攻を現場で経験した少女がグルジア軍の侵攻を非難し、ロシア軍に謝意を表明すると、早々に電話を切り、キャスターは「戦争には、いろいろグレーゾーンがあるものです」と、少女の意見の効力を打ち消すコメントで話をまとめた。オセチア人はみな、親ロシア反グルジアなのだから、オセチア系と思われるこの少女が、親ロ反グルジア的な意見を言ったのは当然なのだが、反ロシア・プロパガンダ装置と化した米マスコミとしては、視聴者にその事実を知らせるのはまずいというわけだった。

米マスコミにはロシアの立場を代弁する投稿が掲載されたり、オセチア人が反グルジアであることを的確に指摘する記事もあり、全体としてのバランス感覚は残しつつ、微妙に反ロシア的な姿勢となっている。

米議会では、来年度予算で、F22戦闘機など、高価な新兵器開発の予算が削られそうになっていたが、グルジアの開戦で「ロシアと戦うにはF22が不可欠だ」という議論が米議会などで噴出した。軍事産業から献金されている議員たちは一挙に活気づいた。(ウォールストリートジャーナル紙 16 August 2008)

米大統領選挙では、オバマが「敵とも対話する」という姿勢を基点にしている半面、マケインはもっと好戦的で「ロシアをG8から除名すべきだ」といった冷戦体制の復活をめざす言動が目立つ。グルジアでの戦争勃発前は、米マスコミの論調はオバマびいきが強く、マケインに批判的だったが、開戦とともにがぜん、マケインの出番が多くなった。

◇危うくなるサーカシビリの政治生命
サーカシビリは2003年、2つの公約を掲げてグルジア大統領になった。(1)南オセチア・アブハジアなどに独立を断念させ、グルジアに完全統合する(2)グルジアのNATO加盟を実現する、の2点である。今回の敗戦で、この2つとも不可能になった。

グルジア人の多くは「米と太いつながりを持つサーカシビリに任せれば、NATOに入れるし、欧米の軍事的後ろ盾を使って分離独立派の2州を抑えられる」と期待していた。その期待が消えた今、グルジアの野党は反サーカシビリ色を強めている。サーカシビリは、反対派に言いがかりをつけて次々と投獄する独裁者なので、今のところ野党は慎重だが、すでにサーカシビリが辞めさせられるのは時間の問題だという見方が欧米で出ている。

サーカシビリは自国とロシアが戦争になったら米軍が飛来して助けてくれると期待したのだろう。有事の援軍の約束を米政府中枢からとりつけない限り、小さなグルジア軍が巨大なロシア軍に戦争を仕掛けても勝てない。しかし実際には米軍は来なかった。米政府が出すことにしたのは被災者への人道援助だけだった。グルジアの政府や世論は「アメリカに裏切られた」という怒りに満ちた。

サーカシビリが米から裏切られて挫折したのを見て、おそらくロシア周辺の多くの国々の指導者が「アメリカには頼れない」と思っているはずだ。これも、今回の戦争が米にもたらした悪い事態である。

このほか、中央アジアやアフガニスタン、イラク、アラブ地域などでも、米が今回グルジアを見捨てたことを見て、親米的な傾向を持っていた政権が今後、米を当てにしなくなり、米の言うことを聞かなくなる傾向が予測される。(イスラエル紙ハーアレツ)

◇グルジアを裏切ったイスラエル
今回の戦争で難しい立場に追い込まれているもう一つの国はイスラエルである。8−9世紀にユダヤ教のハザール国の影響圏だったグルジアには、もともとユダヤ人が比較的多かった。イスラエルには8万人のグルジア系コミュニティがある。サーカシビリ政権の閣僚のうち、国防相と国家再統一相はユダヤ人で、イスラエルとの二重国籍を持ち、ヘブライ語を流暢に話す。

サーカシビリが、ネオコン(軍産複合体とイスラエル右派をつないで米政界を牛耳ることを目指した強硬派勢力。ユダヤ系が多い)を通じて米政界に食い込んだこともあり、グルジアはイスラエルとの関係が深い。イスラエル軍は傘下の民間企業を通じ、グルジア軍の特殊部隊を訓練し、無人偵察機など諜報機器を売ってきた。サーカシビリは、ロシアと戦争になったら、米とイスラエルが軍事支援してくれると思っていただろう。

しかし実際には開戦後、米軍は動かず、イスラエルもほとんどグルジアを支援してくれなかった。イスラエルはロシアから圧力をかけられ、グルジアへの軍事支援を止めてしまった。ロシアはイランやシリアと親密で、イスラエルがグルジアへの軍事支援を続けたら、ロシアはイランやシリアへの軍事支援を強化しかねなかった。ユダヤ人であるヤコバシビリ国家再統一相は激怒して「イスラエルは裏切り者の欧米に仲間入りした」と表明した。

今年7月、ロシア軍がグルジア国境近くで軍事訓練を行った際、同時期にグルジア駐留の米軍顧問(海兵隊)はグルジア軍と一緒に対抗的な軍事演習をやっている。米とグルジアはロシア軍が戦争準備をしているのを知っていたどころか、挑発的な対抗軍事演習をしていた。そもそもロシアが4月にグルジア戦争の準備を始めたのは、2月に反ロシア的(セルビアはロシアと同じスラブ人の国)なコソボ独立が米によって決行され、グルジアとウクライナのNATO加盟が検討されて、ロシア包囲網が形成されていたからである。

トルコのアブドラ・ギュル大統領は、グルジアの展開を見て「米はもはや単独で世界の政治体制を形成し続けることができなくなっている。米は(ロシアや中国など)他の諸大国と覇権を共有せねばならなくなった。新しい、多極的な世界体制が出現しつつある」と述べている。ギュルは、今回の戦争を機に、米単独覇権体制の終焉と、世界の多極化が進むと指摘している。

EUはすでに「ロシアとは対立しない。協調を保つ」と決めている。今後、可能性は低いが、もし米軍がグルジア軍を支援するために派兵した場合、ロシアと戦争する気の米と、ロシアとは戦争したくないEUとの意見対立が明確になり、NATOは空中分解する。米がグルジアのNATO加盟をごり押しした場合も同様である。米はNATOを結束させて新冷戦体制に向かうどころか、NATO解体の危機に瀕している。これも、多極化の傾向である。

▲田中 宇の国際ニュース解説は下記のウェブサイトで読むことができます。
http://tanakanews.com/080819georgia.htm

写真は、マドリードの空港を離陸直後に墜落、炎上したスペインの航空会社スパンエアの旅客機MD82の残骸
これを目撃した旅行者は、大規模な爆発が起こる直前に炎を見たと話している。(BBC NEWS)

August 16, 2008

アメリカはグルジアとロシアに手を出すな


アメリカの元司法長官ラムゼー・クラークが1992年に創設した団体、国際行動センター(International Action Center:IAC)が、ブッシュ大統領とチェイニー、ライス、ゲイツなど米政府高官や米議会指導者らに次の3点を要求する手紙を出すよう署名運動を呼びかけている。
「アメリカはグルジアとロシアに手を出すな 」
「 NO NEW WAR」
「END NATO NOW!」

◇こういうことです:
また新たな危険、今度はロシアに対する戦争の危険をともなう新たな軍事行動をアメリカ政府が威嚇するのを私たちは心配をつのらせながら監視する。
ブッシュ政権とアメリカの新聞雑誌TVなど企業ニュースメディアは憎しみの反ロシア・キャンペーンに着手してきている。イラクとアフガニスタンの占領やイランに対する脅迫のときのように、ロシアとの軍事対決の威嚇もまたウソに基づいている。
大部分の企業ニュースメディアによって隠される真実は、グルジアのミハエル・サーカシビリ大統領が米国とイスラエルの兵器で身を固め、訓練された彼の軍隊を南オセチアの小さな自治州に向けてけしかけて、一般市民を殺害し、そこに駐留するロシアの平和維持軍を攻撃したということだ。そのときロシア軍は応戦したにすぎない。
サーカシビリはアメリカ主導のイラク占領に加わるため2000人のグルジア青年を送った大統領だ。アメリカは彼の軍隊に兵器を支給する。アメリカ特殊部隊とイスラエルの軍事顧問と傭兵請負人らがグルジア軍を指揮する。グルジア軍は7月にアメリカ陸軍と海兵隊と一緒に3週間の合同演習を行ったばかりだ。
中央アジアの石油の主な輸送ポイントとして、イラクやイランのようにグルジア自体がアメリカの石油企業のお宝、目的物であることに私たちは注目する必要がある。
アメリカのグルジア武装とグルジアをNATOに加盟させようとのふんばりが、南オセチアへのグルジア侵攻を設定して新たな大戦争の脅威を引き起こしたことにまず疑いの余地はない。いまワシントンはそこの圧倒的多数の国民の意志にさからってポーランドとチェコ共和国にミサイル基地を置くことでロシアを脅してもいる。新たなNATO同盟国の軍事同盟でロシアを包囲することは、世界規模での平和と安定にとって最も危険なことだ。
第二次世界大戦によって弱体化したヨーロッパの植民地主義勢力において社会主義革命を妨げて資本主義支配の強化をめざす反ソ連軍事同盟としてNATOが設置されたのを思い出すときだ。ソ連崩壊とワルシャワ条約の消滅以降、アメリカはNATOを大いに拡大しようともくろんできており、ロシアと中国を包囲して元植民地世界を再征服するアメリカの企業権力を強化するための軍事的道具(手先)に変えている。

◇以下に挙げる例を斟酌してくれ:
・ユーゴスラビア
NATOは小国を防衛してきたとのウソに基づいてアメリカとNATOが介入、爆撃が多民族国家ユーゴスラビアを破壊してバルカン諸国をアメリカと西ヨーロッパ勢力によって支配されるミニ独立国家の山に変えた。
・アフガニスタン
これはテロリストに対する治安活動だったとのウソに基づいてアメリカとNATOがこの国をだいなしにし、奴隷状態のまま放置する7年間の占領を行ってきている。
・イラク
大量破壊兵器に関するウソはあまりにもあくどく、アメリカの論拠はあまりにも説得力がなかったため、ほとんどのNATO加盟国が占領とイラクの完全破壊に加わるのを拒絶した。

◇グルジアでブッシュが和平を推進しているなどと誰が信じられようか。この拡大を止めるばかりか、NATOを解体することでNATOという戦争マシーン(機構)を完全に終わらせるときである。
グルジア人みずからがサーカシビリ派閥をとがめる声明を出していることは世界中の反戦市民への励ましである。
「この同胞殺しの戦争と、子どもや女性や高齢者数千人の死者と、南オセチアとグルジアの居住者に対する全責任はもっぱら、グルジアの現大統領と議会と政府にある。」(8月11日)とグルジア平和委員会は言っている。
少なくとも、現大統領に反対してNATOの役割を欲しがらないグルジア市民ぐらいのことは私たちにできる。ワシントンから私たちは以下のことを要求した:
1)グルジアとコーカサスへの介入をやめよ
2)東ヨーロッパの国々とロシアと国境を接する国々にNATO軍組織を拡大する挑戦をやめよ
3)好戦的なNATO軍事同盟を終結せよ
4)No New Wars !

◇戦争は最悪の環境破壊。戦争はすべてを破壊して子どもを含める罪なき人びとを傷つけ殺すだけで、なにも解決しない。私たちには21世紀を戦争のない世紀にする責任がある、次の世代に平和な地球を残す責任がある。

署名サイトは以下にあります。
http://www.iacenter.org/anti-war/handsoffcaucasus/

◇国際人権団体「ヒューマンライツウォッチ」は15日、グルジア南オセチア自治州を巡る軍事衝突で、ロシア軍が使用したクラスター爆弾によってオランダ人記者を含む民間人11人が死亡したことを明らかにした。100カ国以上が禁止条約案を採択した同爆弾を使用し、外国人記者にも被害が出たことで、ロシアは国際的な批判を浴びそうだ。
同団体調査員が現地で聞き取り調査などを行った結果、ロシア軍が12日に空爆したグルジア中部ゴリで8人、カレリで3人の民間人がクラスター爆弾によって死亡したことが確認された。負傷者も数十人に上った。死者にはオランダ人記者1人が含まれており、他にイスラエル人記者も重傷を負った。ロイター通信の車両にも被害が出ているという。
また、現地住民がクラスター爆弾の不発弾を不用意に持っていたことも確認された。不発弾による民間人被害が今後、多発することが懸念される。
クラスター爆弾を巡っては、ノルウェーや日英独仏など100カ国以上が参加する軍縮交渉「オスロプロセス」が5月に事実上の全面禁止条約案を採択。だが、ロシアは米中両国などとともにプロセスに参加せず、クラスター爆弾の廃棄に抵抗を続けている。
・ロシア側は使用を否定
ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は15日、ロシア軍がクラスター爆弾を使用したとの指摘について「その必要性はなく、使用していない」と否定した。
(毎日新聞 2008年8月16日)

◇ロシア深まる孤立 ウクライナ黒海艦隊に許可制導入
ロシアとグルジアの軍事衝突を受け、ウクライナがロシア黒海艦隊の出入港に許可制を導入するなど、近隣国からロシアへの風当たりが強まってきた。ポーランドは、ロシアが強く反対してきた米国のミサイル防衛(MD)施設建設に同意。バルト三国もグルジア支持を表明し、ロシアは孤立している。
ウクライナのユーシェンコ大統領は13日、同国のクリミア半島セバストポリにある基地を借りているロシア黒海艦隊について、出入港を許可制とする大統領令に署名した。
同艦隊が海上封鎖などの措置を取れないようにするのが狙い。ユーシェンコ氏は、ともに親欧米路線で北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すグルジアのサーカシビリ大統領との連帯を、あらためて示した。ロシア軍は「ナンセンスだ。ロシア海軍はロシア大統領の命令にのみ従う」と猛反発している。
(北海道新聞 2008年8月16日)

◇グルジアの首都トビリシで12日、ロシア軍の撤退を求める約10万人規模の大集会が開かれ、ポーランドやウクライナなど5カ国の近隣国の首脳が参加、グルジアへの連帯を表明した。
参加したのは、ポーランドのカチンスキ大統領、ウクライナのユーシェンコ大統領のほかバルト3国の各首脳。サルコジ仏大統領は市内に滞在していたが、出席しなかった。
グルジアのサーカシビリ大統領がまず「グルジアは国家の統一性を守る」と演説。これに続いてカチンスキ大統領は「ロシアが占領しようとしているグルジアは欧州でもある」、ユーシェンコ大統領は「最後に勝つのは自由だ」などと述べ、ロシアの軍事介入に反対した。
カチンスキ大統領はワルシャワを出発する際、記者団に「武力攻撃の犠牲となった国に連帯を表明する」とグルジア支援を宣言し、「ロシアはその正体を現した」とロシアを批判した。
連日開催されている大集会は、この日は昼下がりと夜の2回にわたり開催。国立図書館司書のトルコシュビリ(50歳)は「グルジアが民主国家であることをロシアが納得すれば状況は変わる。私たちは平和を望んでいる」と力説していた。
(毎日新聞 2008年8月13日)

写真は、「共通の敵」ロシアに反対して大統領と共に団結するグルジア人

August 14, 2008

グルジアはイラクで経験を積んだ


◇旧ソ連諸国の組織CISから離脱表明、グルジア大統領
ロシア軍が武力介入したグルジア・南オセチア自治州の軍事衝突で、グルジアのサアカシュビリ大統領は12日、旧ソ連諸国で組織する独立国家共同体(CIS)から離脱することを表明した。首都トビリシでの集会で演説した。
議会も合意しているとしている。
大統領はこの中で、CISはグルジア、ロシア間の武力衝突を受け、国際組織としての機能を完全に果たせなかったと強調。グルジアへの今回の攻撃は、ソ連復活を望む人間によってもたらされたとロシアを批判した。
CISは1991年に創設されたが、ウクライナやグルジアなど北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への早期加盟を目指す親欧米派とロシア寄りの加盟国との間の角逐が表面化している。
(CNN.co.jp 2008年8月13日)

◇米国がグルジア軍をロシアとの戦争に備えさせる
グルジアとロシアが戦争を拡大している。そして米国はこの戦闘で必ずしも私心のない監視役とはいかない。アメリカ軍は何年ものあいだグルジアの軍隊を訓練し、必要な装備を授けてきている。

ここまで:アブハジア自治共和国の分離独立派の飛び地でだらだらと続く戦争にはまり込んでいるグルジアは、こちらもまた分離する南オセチア自治領を取り戻すため攻勢に出ている(8月8日)。グルジア軍が南オセチアの首都ツヒンバリを包囲していると最新の報道が知らせる。そして分離独立派を支援するロシアが戦車を差し向けている。

ではなぜ私たちが気にかけて当然なのか?ロシアに持ち込みかねないより広範な地域戦争の見込み、おまけに米国がからみこむ。2002年のはじめから米国政府はグルジアに対し大量の軍事援助を提供してきている。ボクが最後に南オセチアを訪ねたとき、ツヒンバリの外側のチェックポイントを受け持つグルジア軍は、余剰の米陸軍の戦闘服と新しい防護服を着てめかし込んでいた。

最初の米国支援はグルジア訓練装備計画の題目に入る(表面上はパンキシ渓谷のアルカイダ勢力とやらを逆襲するためだ)、その後は維持安定作戦計画に入る。グルジアはこの親切に報いてイラクの多国籍合同軍に数千の部隊をゆだねた。昨年秋グルジアは派兵を倍増して、合同軍への負担でイギリスに次ぎ3番目に多い国となる。人口460万人の国にしてはなかなかだ。

ロシアの干渉の問題は脇に置いておき、国内の衝突を武力で解決しようとグルジアが新発見の軍のあっぱれな腕前をどうしても使いたくなるのではないかというのがもっと大きな心配だ。

2001年にアブハジア自治共和国のセルゲイ・シャムバ外務大臣がボクにこう言った。「必要な装備を授けられ訓練されてきているからグルジア人は上機嫌だ。彼らはイラクで戦闘経験が増大している。それがこの失地奪回策のムードをあおる。グルジア全体が兵器類で充満し、トビリシからツヒンバリまで戦車でわずか1時間なときに、どうして南オセチアが非武装化されるというのか?」

米国の軍事訓練官のひとりがボクに向かってもうちょっと無愛想に、「われわれは彼らにナイフを与えてきている」と言った。「彼らはナイフを使いたくなるのか?」
(Danger Room 11 August 2008)

◇イスラエルが兵器の獲得でグルジアを締め出す
アブハジアの分離自治区でだらだらと続くロシアとの戦争にはまり込んでいるグルジアは決定的な供給元に目を向けている。伝えられるところでは、グルジアに無人機を売却したイスラエルはさらなる兵器販売を止めることでロシアの圧力に譲っている。AP通信は、「ロシアを説いてイランに兵器と装備を輸送させないイスラエルの試みで、兵器売却の凍結は部分的にモスクワとの目的遂行の手段をイスラエルに与えようとするものだと当局者らは言った」と報じる。「彼らは匿名を条件に兵器販売の詳細をイスラエルは公式に発表しないとしゃべった。」
今年初め、少なくとも無人機2機を撃ち落としたことでグルジアはロシアを非難した。この主張をロシアはしつこく大声で叫んで否定する。ロシア人らもまた、気前のいい軍事の散財に乗り出すことでグルジアを非難している。
(By Sharon Weinberger 05 August 2008 Danger Room)

◇今回の軍事衝突が勃発するまでにこの地では何度も小競り合いが起こっていた。7月3日の南オセチアのグルジアの影響力が強い暫定政権のトップ、Dmitry Sanakoyevの暗殺未遂事件、グルジア警察に対する爆破事件。7月半ばからはロシアの影響下にあるオセチア兵士によるグルジアの影響下にある村への攻撃、グルジア警察の反撃といったできごとがたびたび起こっていた。
(Jamestown Foundationの記事より)

グルジア政府関連の複数のウェブサイトが数週間前からロシアのハッカーからと見られるDOS攻撃を受けてきているが、軍事衝突が起きて以来、DOS攻撃は激化している。ワシントンポスト紙によると、グルジアの商業ネットサーバーの中心である「Caucasus Network Tbilisi」が目下ユーザーに対応できない事態とのことだ。
写真は、ロシアのハッカーの仕業と見られる、グルジアのサアカシュビリ大統領を独裁者ヒットラーになぞらえるコラージュ。なかなかやります。BBCのこの記事は後日メールマガジンにて紹介するつもりでいます。

グルジア大統領 ハッカー攻撃の標的に


◇停戦を破り民族浄化を犯したとグルジアがロシアを非難
休戦におよんでわずか数時間後に停戦を破ったとグルジアがロシアを非難しています。先週、衝突が勃発したところからちょうど15マイル離れた重要な都市ゴリにロシアが多数の戦車を送っているとグルジア当局者は言います。火曜日、米国が支援するグルジアのサアカシビリ大統領は、アブハジアの町でロシアが「民族浄化」を行っていると言いました。
グルジアのサアカシビリ大統領:「まあ見たところではみごとに覚悟ができた計画の枠組み内で、ロシアの空挺部隊の司令官によって命令を下された数百のロシアの車両装備とロシアの空挺部隊が、一般人と同列でそこに着陸し弾丸を発射して間違いなく人口の一部を殺害しました。その場所の全人口が死にました。これは民族浄化の古典的事例です。」
どちらの側も多数の一般市民の殺害で相手を非難しています。南オセチアの親ロシアの離脱地域にグルジアが攻撃を始めて以降、2000人以上の住民が亡くなっているとロシアは言います。グルジアは、ロシア軍が200人近くを殺害して数百人以上が負傷していると言います。その戦闘で10万人が退去させられていると国連は判断します。

◇イラン攻撃のためのイスラエルの支援要請を米国が拒絶
伝えられるところでは、イランの核施設への空爆でイスラエルの軍事援助の要請をブッシュ政権が断っています。イスラエルの新聞ハーアレツによると、5月のブッシュのイスラエル訪問中に特定の軍事装備と他のバックアップをイスラエル当局者らがブッシュ大統領に求めました。ホワイトハウス当局者らは、要請を断って、いかなるイラン攻撃も計画する前に事前に通告するようイスラエルに迫れと命じられます。伝えられるところでは、イスラエルはその要請を拒絶して、たとえ核会談が失敗してもイランを攻撃する権利を差し控えると言いました。

◇パレスチナ国家の国葬で詩人ダーウイッシュに名誉を与える
その間に、占領された自治領では、詩人マフムード・ダーウイッシュの国葬のためパレスチナ人数千人が今日、ラマッラーに集まっています。ダーウイッシュは最も重要なアラブの詩人のひとりと考えられていました。心臓手術後の合併症から土曜日ヒューストンのハーマン記念病院で亡くなりました。67歳でした。ダーウイッシュは2004年のヤセル・アラファト以降、国葬を認められた最初のパレスチナ人です。彼の死を悼んでヨルダン川西岸とガザ地区では3日間喪に服すことが宣言されています。マフムード・ダーウイッシュの詩はアラブ世界で広く知られてきており、人びとに愛されてきました。
(デモクラシーナウ!2008年8月13日ヘッドライン)

写真は米国陸軍の余剰戦闘服でめかしこむグルジア軍、どこかうれしそうに見えます。日本ではグルジアと呼びますが、どう聞いても世界ではジョージアと言っています。日本以外でグルジアと言っても通じないということです。スペルから言っても「Georgia」ですから。

August 10, 2008

ボリビアはインディオの国


◇ボリビア:貧と富の対決色強まる
南米ボリビアで10日、モラレス大統領や各県知事の信任を問う国民投票が行われた。大統領は出身母体の先住民族を中心に高い支持率を誇り、事前の世論調査では信任が確実視される。だが、貧しい先住民の権利拡大を希求する大統領に、裕福な東部などの地方は鋭く反発。対立をいとわぬ双方の強硬姿勢も重なり、同国は深刻な分裂状態に陥っている。
大統領は、長く搾取と困窮にあえいだ先住民に「平等と正義」をもたらすべく、大土地所有制限など先住民に配慮した憲法改正を目指しており、信任投票が「変革と民主主義を深める」と主張。職を賭す潔さと民意の後押しを演出し、悲願の改憲へと弾みを付けたい思惑だ。
(時事通信 2008年8月10日)

◇ボリビアは天然資源が豊かなサンタクルス県など南東部と、アンデス山脈地方などの貧しい地域の間に大きな経済格差がある。モラレス大統領は富の再配分を図るため中央集権強化を目指しているが、サンタクルス県などが反発。同県などは自治権拡大を要求し、一部住民は「独立」さえ主張した。大統領は、自身の政策の正当性を問うため国民投票実施を提案した。信任投票の対象は正副大統領と8県知事。世論調査では正副大統領は信任される見通しだ。
(毎日新聞 2008年8月10日)

◇独立記念祭はラパスで行う
大統領及び州知事の信任を問う国民投票を10日に控えたボリビア国内は、与野党間にらみ合いで緊迫した空気に包まれている。
モラレス大統領は6日、独立183周年記念祭典を挙行したが、野党勢の強い首都スクレをさけ、ラパス市に会場を移動しての挙行。
大統領は演説の中で、国の改革に反対のグループがいる。独立を提唱する同グループは独裁政権時代から勢力を維持している、と非難した。
同日午後、野党の制するサンタクルース州を訪問したが、デモ隊が街路をふさぎ、会場となるスタジアムを取り巻き気勢をあげていた。大統領はやむなくベニ州のトリニダード市に向かったが空港を反対派が包囲しており、搭乗機は着陸もできずラパス市にもどった。
野党側はスクレ市で盛大な独立記念祝典を開催し、チュキサカ州のクエラル州知事が出席した。前任者が辞任したのち、さる6月に就任したばかりの同州知事は今回の州知事信任投票を免れる。
(サンパウロ新聞 2008年8月8日)

写真は投票するインディオたち。1980年代に南米ボリビアにひと月ほど滞在しましたが、ボリビアという国の印象は圧倒的にラパス。旅行者にとっては臼状の街の上の方に暮らすインディオが行き交うインディオの国でした。サンタクルースは全然違う街。平たい土地と、インディオにはひとりも出会わない退屈な白人の街でした。天然資源に恵まれたリッチな州は貧乏な州の貧乏な人たちにその収益が使われるのをいやがる。ボリビアという国全体のことは考えない。でもボリビアがサンタクルースだけなら、誰が行くでしょう。

August 09, 2008

チャン・イーモウのエクストラヴァガンザ




◇北京五輪の馬術競技が開催されている香港郊外の会場で9日午前、チベットの旗を掲げようとした女子大生が治安当局者4、5人に排除される騒ぎがあった。カナダの旗の下にチベットの旗を隠して持ち込んでいた。逮捕はされていない。
馬術競技の組織委員会によると、女子大生は今年5月、香港での聖火リレー走行でも抗議活動をしていた。チベット支援の活動家ともみられる。9日の行動を受け、女子大生は今後、馬術競技会場への立ち入りを禁じられた。
組織委は、同競技実施に当たり、競技に参加しない国などの旗の掲揚を禁じていた。また、政治宣伝などの垂れ幕、衣類やアクセサリーの利用も禁止した。
地元テレビは、馬術競技会場で「民主主義と人権は五輪より重要だ」との字句が書かれたTシャツを着ていた男性が会場に入る前、脱ぐよう求められる場面を放映した。
また、会場近くでは人権擁護、民主化を主張するグループが死刑制度廃止を中国政府に求める垂れ幕を掲げた。
(CNN 2008年8月9日)

◇論争を忘れさせる4時間の豪華ショー
・至難
暑くてむしむしする夜だった、観客はショーの間中ずっと扇子であおぎながら着席した。
ほとんどまったく同じ服を着た中国共産党のボスたちは着用したままだったとはいえ、多くの首脳らがジャケットを脱いだ。
開会式のセレモニーを指揮した中国の最も有名な映画監督チャン・イーモウは、「名誉だが、至難」なチャレンジだったと述べる。
「こんな巨大なチームと一緒に仕事したことは一度もない」と彼は式典のパンフレットの序文で述べた。
主なエンターテイメントは、中国人が5000年までさかのぼると言う、中国の長い歴史の栄光の局面をそれぞれ反映する一連の場面から成る。
光と音とダンスのエクストラヴァガンザ(豪華絢爛なショー)で、火薬、コンパス、紙といった中国の有名な発明品をほめたたえた。
それはまた、哲学者孔子(儒教の創始者)やアメリカを発見したとある人たちが考える明の王朝の探検家Zheng Heといった、最も有名な中国人たちに名誉を与えてもいた。
だが、2人の宇宙飛行士は別として、現代の中国に関するものはたいしてなかった。ことによると、わずかな時間に濃縮するにはあまりにも歴史がありすぎて、余地がなかっただけかもしれない。
・抗議はなし
主催者らは9万1000人収容のスタジアムを満席にするのを果たしたと言うが、奇妙にも、ナショナルスタジアム(鳥の巣)のところどころには空席の小さなかたまりがあった。
中国当局がテロリストの標的になるのを恐れて、オリンピックの開始で警備は見たところきつく思われた。
スタジアムの正面全体を青と白のTシャツを着た男性警備員が占拠したが、目立つ抗議はなかった。
エンターテイメントの後は、選手入場のときだった。
中国選手団に観客からここ一番の大歓声が起こったのは意外ではないが、観客はまた他の中国の競争相手にも支援を送った。
1997年に英国から中国に返還されたのに独立した選手団として競技する香港は大拍手を受けた。
しかし台湾の実情は、中国が自分の国とみなす自治の島。議論のわかれる島の身分のゆえに、台湾は「チャイニーズ台北」としてオリンピックで競技するのを余儀なくされる。
(BBC NEWS 09 August 2008)

写真は、開会式のみごとなショーからと、オリンピックとシンクロする、ロシアの戦闘機がターゲットにするグルジアから、どちらもAP通信より

August 08, 2008

エドワーズ副大統領候補はこれでチャラ


◇ABCニューズから:
ジョン・エドワーズがリール・ハンターとの不倫を認める
修行中の映画製作者との不倫についてジョン・エドワーズが遊説中繰り返しウソをついたのを、今日、元上院議員がABCニューズで認めた。
今夜放送の番組ナイトラインのインタヴューのなかでエドワーズは、42歳のリール・ハンターと関係を持ったが、彼女を愛していなかったと、ABCニューズの記者ボブ・ウッドラフに語った。
6カ月のあいだエドワーズといっしょに旅行してまわり、多くの時間を彼と共に過ごしたとハンターは「Extra」に語った。そして「私はずいぶん彼の周囲にいました。すばらしかった。私たちはアフリカに行きました。全体験が私には人生を変えるものでした。」と言う。
今週、リール・ハンターの赤ちゃんと一緒にエドワーズの写真がタブロイド紙ナショナルインクワイアラーに出てきた。たとえ父たることの検査を受けていないにせよ、エドワーズはインタヴューのなかでリール・ハンターの女の赤ちゃんの父親であることを否定する。
2008年2月27日に生まれたタイミングから父親でないことがわかったとエドワーズは言った。父親になるには彼の情事はあまりにも早く終わりすぎたと彼は言った。

・エドワーズの情事についてヒラリー・クリントンのコメント:
「今日、私の配慮と祈りはエドワーズの家族と共にあります、私が言わなければならないのはそれだけです」と彼女は言った。

・ハフィントンポストのサム・ステインは2007年秋にエドワーズのリール・ハンターとの情事を調べた最初の記者だった:
2006年の夏、ノースカロライナの元上院議員ジョン・エドワーズはPAC(One America Committee)指導者の地位の予告にとウェブベースの一連の短編ドキュメンタリー製作を依頼した。政界内でそのヴィデオは革新的とみなされて、好意的で現実的な姿に照らしてエドワーズをうまく引き立たせた。
しかしながら、いま「webisodes」として知られるようになった痕跡のほぼすべてが消えている。インターネット上のそれらへのリンクはもはや切れている。エドワーズの選挙運動はヴィデオを公表したがらないし、映画を後援する製作会社はしゃべるのを拒否することで同意する機密性を引用している。

・サム・ステインはまた、エドワーズが大統領選出馬を開始したとき削除された、リール・ハンターがジョン・エドワーズのために製作した一連の「webisodes」も調べた:
ひと組のドキュメンタリー映画「webisodes」は好奇心をそそるウェブ(クモの巣)を仕組み続ける、この場合必然的に映画製作者が絡む。
エドワーズのOne America Committeeに11万4461ドルを失わせたヴィデオは、2006年にリール・ハンターという向上心に燃えている女優・プロデューサーによってプロデュースされた。彼女はニューヨークシティのバーで上院議員にこのアイディアを提案した。目標は視聴者、おそらく有権者にたよりになるノースカロライナ人に目を通させることだった。だが、エドワーズが大統領選出馬を宣言したすぐ後、映画フィルムは世間の視界からほとんど消えたも同然だった。ハフィントンポストが「webisodes」について書いた後、ヴィデオはYouTubeとWebcastr.comの両方で再浮上した。それらを再びポスティングした匿名の人物、ユーザーネーム「MissingVideos」はeメールに返信をくれていない。
(huffingtonpost 08 April 2008)

写真は、ロシアが本格的に軍事介入したグルジア、南オセチアの住民1400人死亡とある。以下、ニュースからーー。
ペリノ米大統領報道官は8日深夜、南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事的緊張について、「米国はグルジアの領土保全を支持しており、即時停戦を求める」とするブッシュ大統領の声明を発表した。同報道官は「グルジアや南オセチア、ロシアを含め、すべての当事者に対して、緊張緩和に努めるよう求める」と語った。
ライス国務長官も同日、声明を出し、ロシア軍に攻撃停止とグルジア領からの撤退を要求した。長官は「ロシアが航空機およびミサイルによるグルジアへの攻撃を停止し、グルジアの領土保全を尊重するよう要求する。さらに、ロシア軍が地上戦闘部隊をグルジア領から引き揚げるよう訴える」と述べた。
ライス長官は「敵対行為の停止に向け、米政府高官が当事者と接触している」とし、欧州諸国と連携しながら、停戦に向けた調停活動を開始したことを明らかにした。
(時事通信 2008年8月9日)

August 06, 2008

ブルース・アイヴィンズはでっちあげか


◇炭疽菌事件「自殺博士の単独犯行」
2001年秋、アメリカで炭疽菌を入れた封筒が政府機関などに送られ5人が死亡した事件で、アメリカ司法当局は6日会見し、メリーランド州にある軍の医学研究所に勤務し、先月末に自殺したブルース・アイヴィンズ博士による単独犯行と結論付けました。そして起訴はせず捜査を打ち切る方針を明らかにしました。
「博士が使っていたフラスコには、犯行に使われた炭疽菌がついていた。その炭疽菌はアイヴィンズ博士自身が作ったものだった」(アメリカ司法省・テイラー検事)
当局は、アイヴィンズ博士が、関わっていた炭疽菌ワクチンの開発に絡み犯行に及んだと見ています。しかしアイヴィンズ氏の弁護士は無罪を主張。自殺も当局の圧力によるものだとしており、会見では捜査の進め方にも質問が及びました。
「捜査員は、プロ意識と責任を持ち、アイヴィンズ氏や家族を尊重しながら捜査を進めた」(アメリカ司法省・テイラー検事)
アメリカ全土を震撼させた事件は、7年という時間を費やしながらも、具体的な真相が明らかにされず、捜査のあり方にも疑問を残す形で幕を閉じることになりました。
(TBS NEWS 2008年8月6日)

◇炭疽菌容疑者に対する証拠は主として情況証拠
ブルース・アイヴィンズ博士を2001年の炭疽菌攻撃に関連づけるFBI捜査官によって寄せ集められる証拠は主として状況証拠だとニューヨークタイムズ紙が報じます。アイヴィンズは、5人殺害した炭疽菌入り手紙攻撃で彼が起訴されるらしいと聞いた後、先週自殺した軍の科学者です。

◇元FBI職員:ホワイトハウスはアルカイダに炭疽菌の責任を負わせたがった
一方、それがアルカイダによる第二波の襲撃だと立証しろと、2001年の炭疽菌攻撃直後の時期にホワイトハウス当局者らが繰り返しFBI長官ロバート・ミュラーに圧力をかけたとニューヨークデイリーニューズ紙は報じます。引退したFBI職員は新聞にこう語りました。「彼らは実際に中東の誰かに責任を負わせたがった。」

◇炭疽菌ミステリー:政府が死んだ軍の科学者に2001年の攻撃の罪でぬれぎぬを着せたかどうかについて疑いが持ち上がる
2001年10月の炭疽菌入り手紙事件でFBIの第一容疑者が状況証拠から自殺で先週死にました。ブルース・アイヴィンズは政府のエリート科学者でした。炭疽菌の軍事使用では米国トップのエキスパートの中に彼は入りました。ですが、彼の同僚の多くがFBIの主張には強度の懐疑を表してきています。
(以上、デモクラシーナウ!2008年8月4日のヘッドライン)

写真は、6日朝、北京市北部のオリンピックのメイン会場「鳥の巣」付近に掲げられたチベット独立を支持する「フリーチベット」の垂れ幕。これで英国、米国籍の男女4人が警察当局に連行された。新華社電によると、4人は国外退去を命じられている。
AP通信などによると、男性2人が国家体育場(鳥の巣)南側の立体交差そばにある電柱によじ登り、北京五輪のスローガン「一つの世界、一つの夢」に「フリーチベット(チベットに自由を)」と書き加えた垂れ幕2枚を10分ほど掲げた。
(東京新聞 2008年8月7日)

August 04, 2008

Strange Overtones


27年ぶりに夢の再現を果たすイーノとバーンのコラボレーション、最高に注目のアルバムは8月18日ウェブサイトから購入できます。でもその前に8月4日からシングル一曲だけ、フリーダウンロードで聴けます!
「Strange Overtones」ぜひ、おたのしみください。
バーンのヴォーカルが含蓄ありげに響きます。
バーンは9月から始まる全米ツアーにすごく意欲的、彼のバンドでまわります。

http://www.everythingthathappens.com/

マドンナがプロデュースする映画


◇マドンナ 映画をミシガンに連れて行く
8月2日土曜日、マドンナはマイケル・ムーアのフェスティバルで彼女のドキュメンタリー映画を上映した

人気歌手マドンナが、アフリカ南東部マラウィの孤児についてのドキュメンタリー作品「I Am Because We Are」をミシガン北部のトラヴァースシティ映画祭で上映している。

映画プロデューサーになったミュージシャンは上映会で、監督で同郷のミシガン子マイケル・ムーアに出迎えられる。

1958年にベイシティで生まれたマドンナは、「私の映画を親密に感じるところに連れてきてよかった」ってことだと言った。

「休日によく来ていた場所に戻るにあたっては、ロマンチックなものがあるわね」と彼女は続けた。

マドンナは11歳の娘ルルドと映画の監督ネーサン・リズマンを同行した。

夫の英国人監督ガイ・リッチーはいなかった。

・寛大な精神

2005年にこの映画祭を共同で設立したムーアは、「こんな信じられないハートとこんな寛大な精神」がマドンナにはあったと言った。

「世界をよりましなところにするため、彼女は目立った精神的能力をそれはうまく役立てる」と「ボーリング・フォー・コロンバイン」の監督は続けた。

彼女の人生にはムーアのような人が必要だったと言って歌手はお返しをした。「世界には私たちの役割モデルがたくさんいる」と彼女は言った。

彼女はまたトラヴァースシティの催しは「誰も英語を話していない」カンヌ映画祭よりずっとよかったと言った。

(BBC NEWS 3 August 2008)

August 03, 2008

アメリカの炭疽菌パニック



◇状況証拠から見て自殺で炭疽菌容疑者が死ぬ
政府のトップの科学者がメリーランドで自殺していたとロサンゼルスタイムズが報じてきています。司法省が2001年の炭疽菌攻撃で彼に対する刑事訴追を果たそうとする矢先でした。攻撃は5人を殺害して、国家の郵便配達業務を無能にしました。報道によると、科学者のブルース・アイヴィンズは最近、炭疽菌攻撃で起訴されると知らされていました。メリーランド州フォートデトリックにある政府のエリート研究所、バイオセキュリティリサーチラボでアイヴィンズは過去18年間働いてきています。これまでアイヴィンズが容疑者として特定されたことは一度もありません。現に彼は9月11日後の政府の炭疽菌攻撃調査を手伝ったいわばチームの一員でした。

◇ハーシュ:イランとの戦争を挑発する方法を米国が熟考した
イランとの戦争を挑発する方法を議論するため、最近ブッシュ政権がディック・チェイニー副大統領の執務室で会合を開いたのを調査報道ジャーナリストのシーモア・ハーシュが暴いています。会合では、ホルムズ海峡でイランの小型艇が米軍を攻撃したように見える事件を仕立てることが斟酌されたとハーシュは言いました。
シーモア・ハーシュ:「どうやって戦争を誘発するかで、12の案が進呈された。私が最も興味を持ったのは、われわれの造船所で造ってなぜ悪い?イランの快速哨戒魚雷艇のように見える小型艇を4隻か5隻造り、武器をたくさん持ったネービーシールズをそれに乗せる、そして今度はわれわれの小型艇の一隻がホルムズ海峡を抜けて、撃ちまくりが始まる。命を犠牲にさせるかもしれない。そしてその考えは拒絶された。なぜならアメリカ人を殺すアメリカ人は迎えられないからだ。だが、私たちが誘発するだなんて考えているのはこのレベルのばかさ加減なのだ。でも、これは拒絶された。」
キャンパス・プログレス・ジャーナリズム会議での最近のインタヴューのなかで、シーモア・ハーシュはこの報道(記事)を論議しました。

◇7月、アフガニスタンで260人の一般市民が死んだ
7月だけで260人以上の一般の民間人が殺されたことで、暴力は2001年以降最悪のレベルに達しているとアフガニスタンの支援組織は言います。増加する暴力による脅しのせいでアフガニスタンのところどころで稼働できなくなるかもしれないと組織は言います。増大する民間人の死者の数はタリバンと米国主導のNATO軍の空爆の両方によって引き起こされると支援組織は批判しました。米国とNATO軍の空爆が昨年以降およそ40%増えてきていると支援組織は言いました。
今年現在までに、2007年全体を通してより多い19人の支援スタッフが殺されてきています。

◇パキスタンの情報局ISIが破壊的なカブールの爆発に関連づけられる
この間、米国の情報機関は先月アフガニスタンのインド大使館であった破壊的な爆破計画を支援するとパキスタンの強力なスパイ機関を非難しています。この爆弾の破裂で54人が殺害されました。この推断は、ある程度まではパキスタンの情報局インターサービスインテリジェンス、またはISIの職員とカブールで攻撃を遂行した戦闘員との会話を傍受したことに基づいています。

◇米国がロイターのカメラマンを拘留する
イラクのニュースでは、BBCとナショナルパブリックラジオはもちろん、ロイター通信社の仕事をするイラク人カメラマンを米軍が拘留してきています。土曜日、米軍のプレスカードを照会していた間にAli al-Mashhadaniはグリーンゾーンで拘留されました。ただちに彼を解放するか、彼の拘留を正当化する証拠をおおっぴらに見せろと、ロイターは米軍をしきりと促しています。

◇エクソンモービルが第二四半期に記録的な110億7000万ドル稼ぎ出す
ビジネスニュースでは、どんなビジネス史上においても最も収益の多い四半期となる、110億7000万ドルをエクソンモービルは第二四半期に稼ぐことで自分の会社の収益記録を破っています。これはエクソンモービルが毎分およそ9万ドル稼ぐことを意味します。記録にもかかわらず、エクソンモービルの利益はウォールストリートの見積もりを下回り、会社の株は2%ほど下がりました。一方、エクソンモービルは昨年の収益410億ドルからわずか1%を代替エネルギー源に費やしただけだとアナリストたちは言います。

◇国境の政府職員がラップトップとケータイ電話を物色するのがオーケーになる
どんな犯罪の容疑がなくても、今は旅行者のラップトップコンピュータ、ケータイ、または他の電子装置を取り出して物色するのを国境連邦職員は許されるとワシントンポスト紙が報じます。国家安全保障省の責任の下に、政策当局もまたその装置の内容のコピーを他の機関と共有するのかもしれません。米国市民も含め、この政策は入国するどんな人にも適用されます。国境政策は偽りなく警戒させるものとしてラス・フェインゴールド上院議員は説明しました。この政策はすべての書類と他の書かれた文書はもちろん、デジタルとアナログ形式で情報を格納できるどんな装置にもおよびます。
(以上、デモクラシーナウ!2008年8月1日ヘッドライン)

◇炭疽菌事件 疑惑の米科学者自殺 弁護士「当局の圧力が原因」
ロサンゼルスタイムズ紙など米メディアは1日、2001年秋に米国で炭疽菌を同封した郵便物が送られ5人が死亡した事件で、米司法省が訴追対象としていた科学者が先月末に自殺していたと報じた。
科学者はメリーランド州にある陸軍感染症医学研究所に18年間勤務していたブルース・アイヴィンズ氏(62歳)。報道によると、同氏は炭疽菌のワクチン研究を手がけていたが、限られた動物実験に不満を持っていたとされ、米連邦捜査局(FBI)はワクチンの効果を試すために事件を起こしたとみているという。
生物・化学兵器研究の拠点である同研究所は早くから捜査対象となった。容疑をかけられた生物学者が潔白を主張して国に損害賠償を請求。今年6月に国が582万ドル(約6億2000万円)を支払うことで和解した。
アイヴィンズ氏は同僚の和解を知った後、うつ状態になり、同氏を捜査対象としていた警察当局が仕事場から隔離。入院した同州内の病院で7月29日、鎮痛剤などを大量に飲んで自殺したという。
司法省は1日、科学者の自殺に触れずに「炭疽菌事件で重大な進展があった」とする声明を発表した。一方、アイヴィンズ氏の弁護士はAP通信に同氏の無実を主張。自殺は当局による「容赦ない圧力」が原因と非難した。
この事件は2001年9月の米同時多発テロ直後に発生しただけに、「生物テロ」として全米を震撼(しんかん)させた。
(毎日新聞 2008年8月3日)

◇炭疽菌パニックby BBC NEWS
・2001年9月18日、最初の炭疽菌入り手紙が郵送される
・3週間後、5人の死者のうち最初の犠牲者をフロリダが検分する
・死者はワシントンの郵便局で働く2人、ニューヨークの病院で働く一人、フロリダの写真編集者とコネチカットの高齢の女性
・パニックになったアメリカ人たちが抗生物質のCiproを仕入れようとする
・郵便倉庫が汚染から閉鎖され、手紙が放射線でさらされた
・上院議員のオフィスが何週間も閉鎖される
・悪ふざけのいたずらがほぼ毎日起こるようになる
・生物兵器攻撃に対処する計画がアップデイトされる

写真は2001年当時の炭疽菌パニックの様子と、炭疽菌ワクチンに取り組むラボのアイヴィンズ博士

August 02, 2008

戦犯法廷に引き渡されたカラジッチ



◇旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷は8月1日、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のセルビア人勢力指導者ラドバン・カラジッチ被告が7月31日の初出廷の際に示唆した米政府との「密約」を詳述した文書を公表した。
文書は同被告が出廷後に提出した。
文書の中で被告は、内戦の調停にあたった当時のホルブルック米国務次官補が1996年、被告に対し、公職引退などの見返りに訴追の免除を約束したと主張。後に、オルブライト米国務長官も、ロシアかギリシャ、セルビアのいずれかで暮らすよう提案したとしている。
同法廷が訴追断念に応じなかったため、密約の公表を恐れた米政府は被告を「清算(殺害)」する方針に転じたという。ホルブルック氏は米メディアなどに、密約説を全面否定した。
(読売新聞 2008年8月2日)

◇オリ裁判長は裏取引の具体的な内容に触れようとするカラジッチ被告を制したが、ボスニア和平をめぐっては以前から裏取引疑惑がささやかれてきた。内戦に終止符を打つ「デイトン合意」(1995年)をまとめたホルブルック米国務次官補がミロシェビッチ元ユーゴ大統領との会談で、「カラジッチ被告が政治指導者の地位から退けば戦犯法廷に引き渡さないと約束した」という内容だ。
ホルブルック氏は「全くのでたらめだ」と否定している。
(毎日新聞 2008年8月1日)

◇カラジッチ被告は30日未明、ベオグラードから空路オランダ南部ロッテルダムに到着し、ハーグ郊外にある国連管理下の拘置施設へ移された。空港から施設までの移送の際には、ヘリ2機とミニバン2台を同時に使う偽装措置がとられた。同被告を支持する勢力による妨害などを警戒したためとみられる。
カラジッチ被告は、元ユーゴ大統領ミロシェビッチ被告が2006年に獄中死して以来、同法廷が扱う最重要戦犯と位置づけられ、今後の公判でも厳戒態勢が敷かれる。
被告はボスニア内戦中の1995年、イスラム教徒を中心とする約8000人が犠牲となったスレブレニツァ虐殺などの民族浄化政策を計画、命令したとされる。
31日の初出廷では、集団殺害、人道に対する罪など11件の罪状について認否を問われる。
これに対し、被告は無罪を主張し、全面的に争う公算が大きい。被告は同法廷の正当性自体を否定し、弁護人も立てない意向とされ、審理に非協力的な姿勢を続けた場合、判決までに数年かかる可能性も否定できない。同法廷のセルジュ・ブラメルツ首席検察官は30日、記者会見し、「複雑な裁判になる」と述べた。
今後、最も懸念されるのは、ボスニア内戦終結から13年が経過した今も依然不安定な旧ユーゴの政治情勢への影響だ。ボスニアのセルビア系住民は、カラジッチ被告拘束に抗議行動を強めており、裁判をきっかけに「ボスニアが再び分裂する深刻な恐れ」(ボスニア・ヘルツェゴビナ和平履行会議元上級代表パディー・アシュダウン氏)も指摘される。
一方、セルビア政府は同法廷に協力することで、早期の欧州連合(EU)加盟を実現したい思惑だが、カラジッチ被告への断罪が、国民の民族感情に火を付ける恐れも捨てきれない。
同法廷ではこれまでに161人が起訴され、56人に有罪、10人に無罪判決が出ている。量刑は終身刑が最も重く、確定したものでは禁固40年が最長。
ハーグ郊外の拘置施設には現在、37人の被告が収監されている。セルビア民族主義勢力幹部らに交じってボスニア人やクロアチア人戦犯も同じ施設内で生活している。
(読売新聞 2008年7月30日)

写真は、カラジッチの主張をはねつけるUSブローカー、ホルブルック
米国と訴追免除の取引をしたとのラドバン・カラジッチによる主張は、米国外交関係者によって「けっさくだ」と一笑に付されている。
リチャード・ホルブルックはボスニア戦争が終わりになる協定をうまくさばいた。
次の写真は逮捕されたときのカラジッチとハーグの国際法廷に姿を現したカラジッチ。(写真とキャプションは、BBC NEWS 1 August 2008)

August 01, 2008

オバマはブリトニーといっしょ?


マケインの広告がオバマをブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンにたとえるのを知ってるかい。
新しい広告でジョン・マケインはバラク・オバマを「世界一のセレブ」と呼んで、ブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトンの映像を見せる。
ネガティヴキャンペーンを行うマケインに関してオバマのキャンペーンは「Oops! おや、彼がまたやった」
マケインのキャンペーンは、メガセレブを取材するように記者らがオバマを取材すると言うのだ。
写真はオバマがいっしょにされたブリトニー・スピアーズ
以下、関連ニュースからーー。

◇ジョン・マケイン上院議員は、米国の敵と会うのをいとわない人を長く批判してきており、キューバのラウル・カストロやベネズエラのウゴ・チャベスを進んで話に引き込もうとするせいでバラク・オバマ上院議員を酷評する。

「これらの処置はキューバの独裁者に最悪のシグナルを送ることになってしまう。根本的改革に取りかかる必要はない、彼らは米国の方針の一方的変化を単に待てばよい。」

「ウゴ・チャベスやラウル・カストロやアフマディネジャドと向かい合って着席しようと彼が言えば、彼のバカ正直と経験不足が表に出るのがすぐわかる。」

だが、今日、マケインの支持者のアーレン・スペクター上院議員がマケインとの関係を絶ってチャベスやラウル・カストロとの個人的会談を計画していると記者らに語った。スペクターはフィデル・カストロとは3度会ってきており、チャベスとの写真を自慢したと言った。

「私の本で列挙するように、私は3度折に触れてフィデル・カストロと会った、そしてラウル・カストロに会いたいものだ。ドラッグ禁止に関してキューバの協力を得る現実的な機会がある、それについて私はフィデル・カストロに話した。それをどこまでも追求したいものだ。貿易と観光が新たに生じるのも見たいものだ。」

「それにまたチャベスにも会えたらと期待する。まさにこの3人でだ、例の写真には私たち3人がいる。私は対話では確固たる信者だ、ラテンアメリカで非常に助けになるチャベスとの関係を、悪化した事態から救う可能性があると私は考える。」

現実にスペクターは最近ラウル・カストロに手紙を書いたと言った。「彼は私に会うだろうと思う」と彼は言った。2005年8月のチャベスとの会談は米国にとって具体的に理解できる前向きな成果があったとスペクターは列挙した。

「彼と会うチャンスがあった。重大なドラッグ問題があって私は米国大使とベネズエラの内務大臣の会合をアレンジすることができた。ドラッグに関し、ある協力のためのプロトコルを彼らは案出した。私がチャベスと行った会話は真剣な会話だったと私は信じる。」

最長の16期目を務める先輩格の上院議員スペクターに向かって、「危険なまでにうぶ、経験不足」とマケインは下すのか?スペクターが「アメリカの国家安全保障にとって危険」な方針を擁護している?私たちは非難の根拠を待つばかりの状態にある。
(thinkprogress.org 31 July 2008)