climate protest
コペンハーゲンで開催中のCOP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)
◇この原文は発展途上国にとってきわめて危険な文書:G77(途上国132カ国のグループ)の議長が秘密の米国・デンマーク気候取引を非難
世界の指導者らが来週、富める国々にもっと権限を与えて将来の気候変動交渉のすべてで国連の役割参加をじゃますることで協定に署名するよう求められることを示す文書が漏洩したことに発展途上国が猛然と反発した後、コペンハーゲンでの国連気候変動会議が混乱しています。G77で知られる132の途上国グループのスーダンの議長、ルムンバ・スタニスラウス・ディアピングがこのリークされた文書を非難しました。
◇京都議定書、気候負債、排出量削減目標を通じて、コペンハーゲンで深まる南北の溝
12月8日イギリスのガーディアン紙にリークされた秘密の気候協定の草稿は、2050年の先進国と発展途上国の一人あたりの二酸化炭素排出で不平等な限度枠を設定します。これは富める国の国民が貧しい国の国民の2倍ちかい量の排出を許されるということです。文書はまた途上国が排出を減らしたり気候変動の影響に取り組むのを助けるため年間100億ドルの基金を提案します。ですが基金は、最も傷つきやすい国で気候変動の影響に有効に奮闘するのに必要であると多くの代表が言う額より、はるかに少ないものです。
◇「私たちは援助を懇願しているのではありません」--先進国は気候負債を支払う義務があるのです、とボリビアの交渉代表は言う
COP15の会議でまさに気候賠償金(こわれた気候の修繕費)の要求を先導する国々のひとつがボリビアです。ボリビアの気候交渉人代表、アンヘリカ・ナヴァロはこう言います。「世界の全住民の20%が現実に大気中への排出物質の3分の2以上を放出してきています。そして結果として、それが気温上昇の90%以上を引き起こしてきているのです」
「私たちは援助を懇願しているのではありません。先進国に彼らの義務に従い、彼らの負債を返済してもらいたいのです。」
◇デンマークの文章のリーク後、コペンハーゲンの気候サミットが混乱する
富める国々により多くの権力を与え、国連の交渉の役割参加をじゃまして、京都議定書をやめようとの協定草稿のリークに、発展途上国が猛然と反発
いわゆる議長国デンマークの文章(「委任サークル」として知られる個人のグループによって取り組まれた秘密の協定草稿だが、イギリス、アメリカ、デンマークを含むと聞いている)とやらは、今週仕上げられて以降、一握りの国々に示されているだけだ。
ガーディアン紙にリークされた協定は、貧しい国々は行動を無理強いされないと同時に、CO2の大部分を排出してきている豊かな国々は温室効果ガスを減らすためしっかりと引き受けて財政的義務を負わせられて当然との、京都議定書の根本方針からの背反だ。草稿は気候変動の財務の事実上の管理を世界銀行に与える。世界が排出削減を予定しているのを唯一法的に確定する協定、京都議定書をやめようとし、彼らが射程の行動をとること次第で貧しい国々が気候変動に順応するのを助けるための金でもうけようとする。
文書は昨夜ある上級の外交官によって「途上国には非常に危険な文書」として説明された。「それは責務という国連バランスの根本的練り直しだ。それは論議なしに会議に置かれる。」
途上国による、またガーディアン紙によってもわかる原文のマル秘分析は、原文の詳細に関して深い心配を示す。特に、以下のことを聞いている:
・最初の国連協定の一部でなかった特定の排出削減と算定基準に同意を途上国に強要する
・「最も脆弱」と呼ばれる途上国の新カテゴリーを作ることで貧しい国々をさらに仲違いさせる
・気候財源の運用で国連の役割を弱める
・豊かな国が2.67トン排出するのを許される一方、2050年までに貧しい国には一人あたり1.44トン以上の二酸化炭素排出を許さない
交渉においてそれらの知識と議論なしに、豊かな国によって通過に努められていると原文を見てきている途上国は激怒していると聞いている。
「それは秘密にされている。明らかに意図は、来週オバマと他の豊かな国の指導者らが到着するとき、彼らにそれを力づくで押し通させることだ。それは事実上、国連プロセスの終わりだ」と匿名のままでと頼み、ある外交官は言った。
オックスファム(Oxfam)インターナショナルの気候政策顧問、アントニオ・ヒルは言った。「これはただの草稿だが、大国がいっしょになるとき小さな国がケガをするリスクを際だたせる。すべての計算で排出削減はスケールアップされる必要がある。それはあまりにも多い抜け穴を許し、科学者らが必要だと言っている40%削減のようなことはどれも提案しない。」
ヒルは続けた。「会議によって管理されるグリーン基金を提案するが、大きなリスクはそれが世界銀行とグローバル環境ファシリティ(世界銀行と国連環境プログラムを含める10の機関のパートナーシップ)によって管理されることになって、国連ではない。それは後戻りすることで、国連気候変動会議の早い段階でなにもうまく達成できないときにそれが途上国を拘束しようとする。」
来週まで国々によって適合させる作業の枠組みにと原文はデンマークと豊かな国々によって意図された。それは、国連の交渉プロセスの参加をじゃまして、来週世界の指導者らが到着するときから作業するための文章があることで、豊かな国々が世界の指導者らがほしくてたまらないのを示唆するため、特に怒りをかきたてる。
あとで世界の指導者らによって埋められることになるため、原文にはほとんど数字や桁は入っていない。しかしながら、気温の上昇を2度に保持しようとし、2012ー2015年から気候変動に貧しい国が適応するのを助けるため1年あたり100億ドルの金額に言及する。
(ガーディアン紙 8 December 2009)
http://www.guardian.co.uk/environment/2009/dec/08/copenhagen-climate-summit-disarray-danish-text
◇COP15:合意草案、英紙が全文を報道 途上国反発、交渉に影響か
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の議長国デンマークが作成した、ポスト京都議定書の政治合意に関する草案全文が8日、英紙ガーディアンのホームページ上で公開され、開幕したばかりのCOP15の会場で波紋を呼んでいる。
公開されたのは11月27日付で全13ページの文書。COP15前に開かれた主要国だけの非公式会議に議長国が提示したと見られる。
議長国草案によると、温室効果ガス削減の長期目標として、「世界の平均気温の上昇が産業革命前と比べ2度を超えてはならないという科学の指摘を認識する」とし、実現のために「世界全体の排出量を50年までに90年比50%減」などを挙げている。先進国全体の削減率は、20年までの中期目標は空欄で、50年までの長期目標は「90年比80%減」とした。また国別目標を添付文書の中に記載し、20年までの削減目標や排出権購入分なども盛り込むとした。途上国も国ごとに削減の取り組みを義務付けるとし、排出を頭打ちにする時期を明記する段落も設けた。
国連気候変動枠組み条約のデブア事務局長は文書について「COP前に各国の意向を聞くために、かなりの人数に配布された非公式文書だ。公式な文書はCOP15の議長らが締約国の要請を受けて提示するものだけだ」とのコメントを発表し、問題の沈静化を図った。
しかし、途上国や環境NGOは強く反発している。中国の代表団は8日の記者会見で「工業化の過程にある途上国に頭打ちにする時期を設定するのは不公平だ」などと批判。環境NGO「FoEジャパン」の小野寺ゆうりさんは「報道で初めて文書を見た国もある。先進国と途上国の対立の中、議長国は橋渡しをしなければならないのに、中立性への疑問が生じた」と交渉への影響を懸念した。
(毎日新聞 2009年12月9日)
写真:BBC NEWS
抗議の行進者の多くが威嚇を強調するためにコスチュームを身にまとう
国連気候変動会議の交渉人たちに行動を求めるため数千人の抗議者がコペンハーゲンの街を練り歩く
(コペンハーゲンの警察は抗議者1000人を逮捕したと言う)
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