見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2025/07/15

敵対するふたつのアメリカの精神


今年のカンヌでジュリアン・アサンジが着ているTシャツには2023年以降イスラエル軍によって殺害された5歳以下のパレスチナの子ども、4986人の名前が記載されている(写真はDavid Fisher、背面には「STOP ISRAEL」とあるのが透けて見える)

⌘ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジが2025年5月21日、第78回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場した。この日、ユージン・ジャレッキ監督によるドキュメンタリー映画『The Six Billion Dollar Man』が特別上映され、アサンジは妻のステラ・アサンジとともにレッドカーペットを歩いた。おまけに前日のフォトコールでは、シャツの下に着ていた2023年以降イスラエル軍によって殺害された4986人のパレスチナの子どもたちの名前が記された白いTシャツを見せ、注目を集めた。

この作品はウィキリークス創設者であるアサンジの波乱に満ちた人生についてのもの。2006年にウィキリークスを立ち上げ、アフガニスタンやイラク戦争に関する機密情報を公開、世界中に衝撃を与えた。だが、その活動は各国政府との対立を招き、2012年から2019年までロンドンのエクアドル大使館に匿われる。さらに2019年から2024年までイギリスの厳重警備の刑務所に収監されることになる。2024年、アサンジはアメリカとの司法取引に応じ、スパイ活動法違反の罪を認めることで釈放され、母国オーストラリアに帰国した。

カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイトでは作品について、『情報への権利』の現代的象徴であるジュリアン・アサンジの物語を描いており、彼の最近の釈放が報道の自由に関する世界的な議論を再燃させたことに焦点を当てていると説明。映画にはエドワード・スノーデンやナオミ・クライン、パメラ・アンダーソンなどの著名人も登場し、アサンジの影響力の大きさを物語っている。

上映後、アサンジは観客のスタンディングオベーションに応え、拳を掲げて感謝の意を示した。彼自身は公の場での発言を控えているが、一部報道によると「彼は健康を回復しつつあり、今後の政治的活動も視野に入れている」と妻のステラ・アサンジが語っている。

https://www.esquire.com/jp/entertainment/movies/a64740524/78th-cannes-film-festival-opening-and-happening-2025/#

#今週末、トランプはゴルフに出かけ、テッド・クルーズはギリシャでバカンスを過ごしている間、メキシコのクラウディア・シャインバウム大統領はテキサス州の洪水に対して力を貸すため、そっと救助隊を派遣した。それこそがリーダーシップというものだ。

4日に発生したアメリカ・テキサス州中西部を襲った大雨による大洪水、メキシコから消防士たちが捜索や救援を手伝いにきてくれる
大規模洪水で被害が拡大している原因として、警報システムの不備や避難呼びかけの遅れが挙げられている
気候変動を無視し、国立気象局の職員を削減してきたトランプ政権の対応が影響しているとの見方も出ている

読売新聞オンライン:
地元当局者は4日の記者会見で、警報システムがなく避難指示を出していなかったことを明らかにした。CNNによると、郡は9年前に警報システムの導入を検討したが、資金不足で実現しなかったという。
トランプ政権下で設置された米政府効率化省(DOGE)による政府職員の削減が被害拡大につながったとの見方も広がっている。海洋大気局では数千人規模で職員が削減されており、NBCによると同州の国立気象局の幹部2人が早期退職していた。海洋大気局のリチャード・スピンラッド元局長はロイター通信の取材に、「人員不足により正確でタイムリーな予報を提供する能力は低下している」と語った。


70年代にゲイであることを公言し77年にサンフランシスコ市会議員に当選、翌年暗殺されたハーベイ・ミルク
わたしは彼の名を冠した補給艦があったのを知らなかったが、LGBTQ(性的マイノリティ)への理解を深める「プライド月間」である6月にその名称変更を国防長官が命じていた
アメリカのヘグセス司法長官は米軍施設の名称について「アメリカの歴史や戦士の精神を反映したもの」となるよう尽くしていると述べた
ニューヨークタイムズ紙によると、最高裁のリベラル判事ルース・ギンズバーグやその他の公民権運動家の名前を冠した艦艇も名称変更の対象なんだそう(東京新聞6月5日)
どの名も、わたしが頷くアメリカの歴史とその精神を反映したものと思うけれど、このことが敵対するふたつのアメリカがあることを顕著に表している

トランプが3月14日、「RFAラジオ自由アジア」や「VOAボイスオブアメリカ」を傘下に持つ政府機関「USAGMグローバルメディア局」を縮小する大統領に署名し、USAGMからRFAVOAへの資金が止まった
RFA
は議会が認めた資金を止めるのは違法として政府を提訴、その一方でアメリカ拠点のスタッフの4分の3以上を無給の一時帰休とし、海外スタッフとの契約をほぼすべて終了した
ウイグル、チベット、ミャンマー、ラオス各語のコンテンツ制作を停止するなど報道量は大幅に減少している
一時帰休になったひとり、AP通信やロイター通信などキャリア30年以上のジャーナリスト、マルコム・フォスターは北朝鮮で韓流ドラマを拡散したかどで市民が処刑された事件や中国のチベット人地域でダム計画に反対する市民が多数逮捕された事件などを明るみに出してきた
「あるチベット人にはRFAはライフラインだと言われた」「報道の自由がない国の人々に代わり人権や政治、環境の問題を伝えてきたRFAがなくなれば地元の人々にも世界にも問題が知られなくなる」
「中国は長年RFAを閉鎖させたがってきた。皮肉にも今、アメリカ政府がわたしたちを閉鎖させようとしている」
RFAVOAは当局の都合の悪い情報を明るみに出す調査報道を継続してきた貴重な存在」と、一橋大の市原麻衣子国際政治学教授は述べている(東京新聞「こちら特報部」)


 

2025/07/13

フランチェスカ・アルバネーゼ


 今まさにそれが起きていることをわかっているのに、誰も止めない。なぜそれが続くことが許されるのか。それは「儲かるから」

病院、学校、さらには食べ物の配給を待っている子どもさえも標的となるイスラエルの攻撃、国際法に違反する占領地への入植活動、そしてパレスチナ人への組織的人権侵害、それを可能にする技術やインフラをどこかの企業が提供し、利益を貪っている
フランチェスカ・アルバネーゼ国連特別報告者の報告書が名指しする企業には軍需産業に加え、もっとわたしたちが身近に知る通販や宿泊予約サイト、保険会社が含まれる そこには日本企業の名前もある
「銀行や政府系ファンドを通じ、ジェノサイドの収益がわたしたちの給料や年金に姿を変え、わたしたちの毎日の買い物がジェノサイドに貢献するというのだ。アルバネーゼはこれを“ジェノサイド経済”と呼び、パレスチナという犯罪現場にはわたしたちの指紋が残されていると警告、イスラエルとの取引停止を求めた。」
「メディアの多くはこのニュースを伝えつつも、名指しされた企業名の明記は避けている印象だ」
「イスラエルへの厳しい批判で知られたアルバネーゼをずっと無視してきたアメリカ政府がとうとう、彼女に制裁を科すと発表したのも意味深だ。」と7月12日の東京新聞・本音のコラムで諸岡カリーマが書いている



「どうなっているのか、みんながわかってくれることを心から望みます。」
「わたしは国連の無料奉仕の職員で、わたしは無給です。それにもかかわらず、突然、わたしは世界経済に脅威を与える人になる。なぜなのか?大手IT企業に国際法を遵守し、ジェノサイドから暴利を貪ることをやめるよう求めたからです。」フランチェスカ・アルバネーゼ(Francesca Albanese


#国連特別報告者フランチェスカ・アルバネーゼは、「ジェノサイド経済」を暴露した:「この20ヶ月でテルアビブ証券取引所は213%増大」「2200億ドルの利益」「多くの企業にとって、ジェノサイド=利益」
2万人の子どもを殺害して利益を得ている。これは事実だ。そしてこの事実はむかつかせる。
冒頭の画像の女性はイスラエルとパレスチナに関する国連特別報告者アルバネーゼ。アメリカは彼女に制裁を課そうとしている。

名前の挙がった企業
大手テクノロジー&監視企業:MicrosoftAlphabet Inc. (Google)AmazonIBMPalantir Technologies
これらの企業は、イスラエルの生体認証データベース、許可管理形態、そして予測入力できる治安維持活動のツールを含む、戦場情報を促進するAI、クラウド、監視テクノロジーを提供している。

兵器&軍事産業:ロッキード・マーチン (U.S.)Leonardo S.p.A (Italy)FANUC・コーポレーション(Japan)Rada Electronic Industries (Israel, owned by Leonardo)HD Hyundai (South Korea)Volvo Group (Sweden)
これらの企業は武器システム、解体・取り壊しに使われる重機、そして入植地のインフラにダイレクトに貢献している。
西側諸国にボルボのクルマや車両を所有している人があまりにも多いことを思い出させる。ボルボがしているのは、ガザの住宅を破壊するのにイスラエル軍にブルドーザーをもたらしていること。

旅行(宿泊予約サイト)&不動産プラットフォーム:
Booking.com
Airbnb
どちらのプラットフォームも、ヨルダン川西岸の違法なイスラエルの入植地にある賃貸物件を掲載しており、それを正規化し、占領から利益を得ている。


農業&公益事業大手:Bright Dairy & Food (China, owner of Tnuva)Orbia Advance Corporation /Netafim (Mexico)

 

金融支援者:BlackRock VanguardBNP Paribas (France)Barclays (UK)
Drummond Company (U.S.)
Glencore (Switzerland)

これらの企業は土地の差し押さえ、水資源の搾取から利益を得ている。

 

#先日の東京・西荻のガザ・ニュース分析会で、現在開かれている国連人権理事会(618日ー711日)に提出されたフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者のパレスチナ人権報告書、「占領経済からジェノサイド経済へ」の一部を紹介した。報告書ではガザでの破壊と殺戮をもたらしているイスラエルの軍事産業に「企業の支援とマサチューセッツ工科大学(MIT)などの機関との協力」があると指摘し、さらに「日本のファナック株式会社などのサプライヤーは兵器生産ラインにロボット機械を提供している(Suppliers like Japanese FANUC Corporation provide robotic machinery for weapons production lines)」と日本企業を名指した。

ドローン、ヘキサコプター、クワッドコプターもガザ上空で遍在する殺戮マシンとなっている。エルビット・システムズとIAIが主に開発・供給するドローンは長年これらの戦闘機と並んで飛行し、パレスチナ人を監視して標的の情報を提供してきた。過去20年間で、これらの企業の支援とマサチューセッツ工科大学(MIT)などの機関との協力により、イスラエルのドローンは自動化された兵器システムと群れをなして飛行する能力を獲得した。
イスラエルにこれらの兵器を供給し、武器の輸出入取引を円滑にするために、メーカーは法律、監査、コンサルティング会社、武器商人、代理店、ブローカーなど、さまざまな仲介業者に依存している。日本のファナック株式会社などのサプライヤーは、IAI、エルビットシステムズ、ロッキード・マーティンなどの兵器生産ラインにロボット機械を提供している。デンマークのAPモラー・マースクA/Sなどの海運会社は部品、兵器、原材料を輸送し、2023年10月以降も米国から供給される軍事・装備品の安定した供給を維持している。
エルビットやIAIといったイスラエル企業にとって、現在進行中のジェノサイドは利益を生む事業となっている。イスラエルの軍事費は2023年から2024年にかけて65%増の465億ドルに達しており、一人当たりの軍事費としては世界最高水準、これらの企業の年間利益は急増した。外国の兵器企業、特に車需品メーカーも利益を得ている。


2025/07/08

知れば知るほど邪悪な軍隊IDF



オーストラリアの連邦裁判所が、「Zionismシオニズム」と「Judaismユダヤ主義」との間にまさに明確な一線を引いた
これは画期的な裁判所の決定だ
上の画像はノルウェー、オスロのストリート

#第二次世界大戦終結以降、最もみのけもよだつほど恐ろしいジェノサイドの加害者を怒らせないためという名目で、この倫理の欠如にまっさかさまに飛びついたBBC、どうやって立ち直れるものなのか、わたしにはわからない。
(ヤニス・ヴァルファキス)

#これには唖然とさせられる。100人以上のBBCの職員がイスラエルをPRすることを強制させられたと訴える書簡に署名した。
これは現代の西側ジャーナリズムの最大のスキャンダルのひとつ。
BBC
はクソ喰らえ、ジェノサイドの加担者として記憶されるだろう。

#Y net news.com
今こそ併合:イスラエル与党リクードの閣僚と国会議長が要求
今月終わりまでにネタニヤフはパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を併合せよ

#パレスチナ、ラマラにある1万年の歴史のある村、Taybeh(タイベ)にイスラエル軍が火を放った。かつてイエス・キリストが歩いた場所である。世界最古の現存するキリスト教コミュニティの生まれ故郷。にもかかわらず、西側の主流メディアは一語も発しない。

ドキュメンタリー「ガザ:攻撃をうける医師たち」はIDFイスラエル国防軍が世界で最も邪悪な軍隊であることを示している

Basement Filmsプロデュースの「The Gaza: Under Attack」が昨夜ついにチャンネル4とzeteo newsで放映された。 

https://zeteo.com/p/watch-now-gaza-doctors-under-attack

 

BBCはイスラエルを守るために、不面目にも3ヶ月間このドキュメンタリーの放映を停止した。 
BBC
はドキュメンタリーの放映を拒否した理由を、「公共サービスの提供者に求められる基準を下回ることになる、偏向というとらえ方のおそれがあった」からと主張するが、これはBBCが耐えた最も偏見に満ちた決定だった。

BBC
はドキュメンタリーが事実に基づかない、あるいは求められる基準を下回ったとは論じていない。BBCの主張は要するに、「シオニストが襲いかかって文句を言ってくるだろうし、その結果に煩わされてはならない」というものだった。

BBC
は、恐れや偏見なしに行動するよりもむしろ、IDFについての真実をイギリス国民から隠すことを選んだ。他のことはさておき、パレスチナ人が直面している苦しみを彼らが言葉で述べるのを「偏向」と考え付かせるのは、極めて彼らから人間性を奪うことである。100人以上のBBC職員がBBC英国放送協会局長ティム・デイビーの辞任を求める書簡を書いたのも不思議ではない。わたしたちが目にしているのはジェノサイドにおける共謀だ。

パレスチナの医療従事者は、ガザの人びとの決意(不屈)を弱めるために自分たちが標的にされていると感じている。これは典型的なテロ行為であるが、イギリス政府はパレスチナ・アクションのような団体がこうなるのをなんとか止めようとするときにだけテロ行為とみなすつもりである。

このドキュメンタリーで重要な役割を演じた医師たちのひとりは、アル・シーファ病院の整形外科部長だったアドナン・アル・バーシュ医師だ。過去形で言うのは悲しいことに彼がもはやこの世にいないからだ。BBCは医師が「獄中で死亡した」と報じたが、実際にはIDFの兵士らにレイプされて死んだ。その項目を完全に省いているじゃないか?BBCIDFの評判の管理をしているとわたしたちが考えるのは、まさにこのことを言っている。

レイプで殺すのは人殺しを犯すとんでもない手段であり、それは今までのところ実際には一回限りのことではない。IDFは常習的にこれを行っており、カメラにも撮られていた。

これがイスラエルの指導者やイスラエル国民の多くによって支持されていたことだと思うと、事態はいっそう悪いことになる。

 


2025/07/06

ゾーラン・マムダニ

 


画像は、目の前で起きていることを世界に伝えたがために殺害された228人のジャーナリストの顔と名前です 

トランプに「100%共産主義の狂人」と呼ばれ、「民主党は一線を越えた」と牽制させる人物がNY市長選の民主党候補を決める予備選に勝利した
6月25日、NY市長選の民主党候補を決める予備選で前州知事のクオモを破って勝利した州下院議員のゾーラン・マムダニ
彼はウガンダ出身のインド系移民の家庭に生まれ社会主義者を自称する人物
AFP
の記事によると、マムダニがパレスチナを支持しイスラエルはジェノサイドを犯していると非難していることもトランプの怒りを買っている。マムダニの支持者にはトランプの好敵手である左派のバーニー・サンダース上院議員や、進歩派のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員らが名を連ねている
https://www.afpbb.com/articles/-/3585522

#ゾーラン・マムダニ(33歳)は、もし自分が市長に選出されたら、ネタニヤフがニューヨーク市を訪れた場合は逮捕すると述べている。

⌘6月24日ニューヨーク市長選の予備選が行われ、民主党は33歳のゾーラン・マムダニが当選した。マムダニと競い合った元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが早々に敗戦スピーチを行うと、トランプ大統領を含む共和党の政治家、保守系メディア、MAGA(トランプ支持者)がパニックに陥った。

MAGAらはイスラム嫌悪のミームをSNSに大量投下。多くは9.11同時多発テロの際のワールドトレードセンターの写真に「9.11を忘れたのか!」と自由の女神が黒いブルカを着ているものだ。「ニューヨークは終わった」「これが望んでいる未来なのか」などと書かれている。

ゾーラン・マムダニは多様性を誇るニューヨーク市にあっても、ことさらにユニークな背景を持つ人物と言える。1991年、アフリカのウガンダの首都カンパラで生まれ、両親とともに5歳で南アフリカ共和国のケープタウンに移っている。一家はマムダニが7歳の時にニューヨーク市に移住し、後にマムダニは米国市民権を取得。一家はイスラム教徒である。

父親はインド生まれの大学教授マムード・マムダニ。母親はインド系アメリカ人の映画監督ミーラー・ナーイル。代表作の一つ、デンゼル・ワシントン主演『ミシシッピー・マサラ』(1991)はウガンダの政情により祖国を出てアメリカに移住しなければならなかったインド系ウガンダ人一家の娘とワシントン演じるアフリカ系アメリカ人青年との恋愛を描いた作品だった。

マムダニは大学卒業後に低所得者の住宅問題相談を手掛けるカウンセラーとなり、同時に「ヤング・カルダモン」のステージネームでラッパー、プロデューサーとしても活動。

2021年にニューヨーク州議会議員となり、今回のニューヨーク市長選に立候補。市長選の本選は11月4日、市長が誕生するのは来年1月。

マムダニは今年初頭に結婚したばかり。妻のラマ・ドゥワージ(27)はテキサス州生まれのシリア系アメリカ人でニューヨークにある美術大学卒業のイラストレーター、アニメーター。イスラム教徒の現代女性を描いた作品はニューヨーカー誌、BBC、ワシントンポスト紙などに掲載されている。

マムダニは民主党の中でも特に急進的な「プログレッシヴ」と呼ばれる一派であり、「民主社会主義者」(Democratic Socialist)を自称している。市長としての基本政策は全米で最も物価の高い都市の一つであるニューヨーク市を庶民が暮らしやすい街にすること。そのために賃貸アパートの家賃凍結、市バスと託児所の無償化、市営スーパーマーケットの開設などを公約としている。

33歳と若く、かつラッパーとしての映像制作経験が豊富なことから、マムダニはこうしたメッセージをインスタグラムやTikTokで軽快かつわかりやすく発信しており、これが若い有権者の獲得につながったと思われる。

イスラエルがガザ攻撃を開始した際、マムダニはニューヨーク州議会議員としてネタニヤフ批判の声明を発している。しかしイスラム教徒であるマムダニを反ユダヤ主義者とそしる声があり、予備選の前週には何者かによって「クルマに爆弾を仕掛けた」と脅迫されている(マムダニはクルマを持たず、地下鉄と自転車を利用する)。 

ニューヨーク市は830万人の人口を有する全米最大の都市であり、アメリカの政治、社会、文化に大きな影響を及ぼす。市長は他都市の市長以上のパワーを持ち、時には大統領と直接対峙することもある。また、ニューヨーク市長の経験者は大統領選に出馬することも多い。

こうした背景があるからこそ市長選に大統領さえもが口を挟み、かつ民主党の政治家もマムダニを公式に支持するか否かで大きくわかれている。

民主党の予備選でマムダニに敗れたアンドリュー・クオモは元ニューヨーク州知事。コロナ禍初期に大打撃を受けたニューヨーク州を率い、当時、大統領第1期任期中だったトランプと丁々発止にやりあって不足していた人工呼吸器を調達するなどし、ニューヨーク州のみならず、全米にその名を馳せた。

その際に得た人気とそもそも野心家であることから、やがて大統領選に打って出ると言われたクオモだが、女性職員へのセクシュアルハラスメントが発覚し、知事を辞任。今回の市長選立候補はクオモにとって政界復帰の第一歩となるはずだった。そのクオモは今、民主党から独立候補に鞍替えして本選に出る可能性を探っている。(文春オンラインbyニューヨーク在住 堂本かおる)

https://bunshun.jp/articles/photo/80158

 

ゾーラン・マムダニがドナルド・トランプにやり返す:
「わたしは逮捕され国外追放されて市民権を奪われるべきだと昨日ドナルド・トランプは述べた 彼がそんなことを言った理由は、わたしがどういう人物であるかというより、わたしが戦っていることから気を逸らし邪魔したいと思っているから ドナルド・トランプがニューヨーク市の民主党候補についてこれを言うことでここちよく感じるとすれば、名前も知らない移民について彼らが何を言うか想像してみてほしい。」

 




2025/07/03

戦争犯罪と闘う


 イギリス医師会BMAは、イスラエル医師会IMAとの関係断絶を決定

さらにイスラエル医師会を世界医師会WMAから資格停止処分にすることを求める方針だ
先週の年次総会で下記、5つの動議を採択した
イギリス保健省NHS全体おいてPalantirの企業データプラットフォーム導入に反対する
イスラエルに対する批判は「反ユダヤ主義ではない」ことを確認する
パレスチナを支援する医学生および医療従事者が犠牲者となること反対する
ガザにおける医療サービスの破壊と医療従事者の殺害を非難し、ガザで拘束されている医療従事者の即時解放を要求 さらにイギリス政府に対して国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)が戦争犯罪の責任者を追及する際に支援するよう促す この戦争犯罪の責任者にはイスラエルの刑務所でパレスチナ人に対する拷問に加わる、または支援したイスラエルの医師も含まれる
イスラエル医師会との提携を停止し、同医師会が医療の中立性を明確に表明し、ガザにおける医療施設への攻撃を非難するまで、提携停止を継続する

 

⌘イギリスのラップパンクグループ「ボブ・ビラン」のメンバー2人がアメリカのビザを取り消され、イギリスで警察の捜査対象になっている。発端はイギリス、グラストンベリーで6月28日に開かれた音楽フェスティバルで聴衆を促して「IDFイスラエル国防軍に死を」とチャントさせたことだった。
ビランの背後のスクリーンに「国連はこれをジェノサイドと呼んでいる。BBCは『紛争』と呼ぶ」というメッセージが映し出される場面もある。イギリス公共放送のBBCは同フェスティバルを生中継していた。
BBC
の広報は29日、アメリカCNNの取材に対し、ビランの公演中の発言に強い遺憾を表明し、この公演のオンデマンド配信はしないと説明した。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35234938.html

 

アメリカ国務省のクリストファー・ランドー副長官は6月30日、「聴衆の先頭に立って死を叫ぶなど、グラストンベリーでの憎悪に満ちた暴言を踏まえ、ボブ・ビランのバンドメンバーのビザを失効させた」と発表した。
ランドー副長官はX(旧ツイッター)にも「暴力と憎悪を賛美する外国人の訪問をわが国は歓迎しない」と書き込んだ。

ボブ・ビランは10月下旬からアメリカツアーを開始する予定だった。

国務省は、テロや反ユダヤの支持者とみなす人物に対し、厳格なビザ制限やビザの取り消しを行っている。

#違法にパレスチナ人の土地を占領し、ガザで何千人と子どもたちを殺害してきているIDFに多数のイギリス市民が参加している。現在、弁護士たちは、彼らの新兵補充は「法律の認めるものなのか?」と口にしている。

 

 

6月24日、アイルランドのサイモン・ハリス副首相︰「本日アイルランドはパレスチナの占領地との貿易を禁止する法案を提出するヨーロッパで一番目の国となります。アイルランドは大きな声で発言し、ガザでのジェノサイド行為に反対する声を上げます。どの国も各国の自由裁量であらゆる手段を講じなければなりません。」
アイルランドは1987年にも世界に先駆けて当時アパルトヘイト国家だった南アフリカからの輸入を禁止する法案を可決している。

どんな確認も必要なかったが、イスラエルとアメリカのイラン攻撃は何ヶ月も前に決定されており、核兵器とは何の関係もなかったと、ワシントンポスト紙が報じている。イスラエル高官らは、「イランを攻撃することはすでに3月までに決まっていた」と述べており、アメリカの情報機関が「イランには核兵器計画はない」と評価したのと同じ月だ。
攻撃の理由は、イランが今年後半までに防空システムを再構築してしまうということであり、「弱体化したイランに甚大な打撃を与えるため、何ヶ月あるいは何年もかけて事前に入念にお膳立てした計画を実行するすばらしい機会」をイスラエルに与えた。
この点を強調すると、攻撃の選択は「核兵器へのイランの全力疾走またはイスラエルに対する差し迫った脅威を示唆する新たな情報によって突き動かされたわけではなかった」ということ。
これは単に、イスラエル・アメリカの覇権を守るための古き良きイスラエル・アメリカの侵略行為に過ぎなかった。濯いでは繰り返す。(アーロン・マテ//ワシントンポスト6月26日)


2025/06/26

イスラエル・ファースト

 


米共和党の元下院議員マット・ゲイツがOANの番組に出演した際、アメリカ政府の問題を指摘した
「世界が中東における秘密の核兵器プログラムについて懸念するとすれば、まず第一にイスラエルだろう」と述べる。イスラエルがイランを非核化したいのであれば、イスラエルも同様に非核化されるべきだと示唆している。

#アメリカ都市部の戦争に反対するデモ行進でイラン国旗!が掲げられる

#スペインの欧州議会議員イレーネ・モンテロ:
「彼らはイランが核兵器を保有
していると言っている イラクについて言っていたことと同じに聞こえる。
でも、核兵器を保有しているのはイスラエルです。核爆弾を投下した唯一の国はアメリカですよ。」

#スパイによる諜報活動や人工知能といった分野でイスラエル軍に重要なサービスを提供するベルシェヴァのマイクロソフトセンターにミサイルが着弾。

#コロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックスが率直に述べている:
「モサド(イスラエルの情報機関、諜報特務庁)は長年アメリカの外交政策に采配を奮ってきた。トランプも例外ではない、彼はただ言われたことをやっているいつものパペットにすぎない。実際の権力は
CIA、モサド、MI6にある。アメリカ大統領は先頭に立っていない、諜報機関の陰謀の命令に従っている。最近のウクライナのロシア爆撃機への攻撃、イスラエルのテヘランへの攻撃は偶然ではない。同じ戦略、同じドローン、同じ影の当事者だ。モサドが作戦を動かし、CIAは見て見ぬふりをし、アメリカはそれに従って協調する。「アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)」?まったくのウソだ。
サックスは、常に「イスラエル・ファースト(イスラエル第一主義)」だったと述べている。それは他の誰かさんの利益のためにアメリカを終わりなき戦闘に引きずりこむ、長年にわたる無謀な政策だと。

 

WhatsAppがユーザーの位置情報をイスラエルと共有しているというイランの主張の観点から、イスラエルの情報機関が大手IT企業にどれほど深く浸透しているかを理解することが重要だ。わたしは4年の間このテーマに取り組んできた。下記は、わたしが見つけ出したこと。(mintpressnewsより)

まず、WhatsAppの親会社、Metaはイスラエル国防軍のエリート部隊であるサイバー戦争大部隊Unit 8200の元諜報員で多数占められている。その最高位がMetaの監督委員会の一員、エミ・パルモアだ。会社の方向性を最後に命じるその21人の集団は、どのコンテンツが許可されてどのコンテンツが許可されないかを決める。パルモアはイスラエルの元スパイで後にイスラエル法務省の長官になった。この任務のなかで、彼女はパレスチナ人の権利の剥奪を直接監督し、「Internet Referral Unit(インターネット照会ユニット)」なるものを設立した。これは、イスラエル政府が反感を持つFacebook上のパレスチナのコンテンツを見つけだし、攻撃的に削除するよう要求した。
Meta
のもう一人の重要人物、データサイエンスの責任者、
エヤル・クラインはUnit 8200で6年間過ごし、大尉の地位にまで昇進した。

イスラエルの悪名高きスパイ組織Unit 8200の元諜報員数百人が、GoogleFacebookMicrosoftAmazonを含める世界最大級のテクノロジー企業の多くで影響力のある地位に就いていることがMintPress の調査で判明した。

イスラエル国防軍(IDFUnit 8200は先住のパレスチナの全住民を調査することや、脅迫やゆすりの目的で個人の秘密情報を集めることで悪名高い。世界の金持ちや著名人をスパイすることで昨年、Unit 8200はペガサス・スキャンダルが発覚した後、大ニュースになった。Unit 8200の元士官らはたくさんの政治家をスパイし、おそらくサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギの暗殺を幇助したであろうソフトウエアを設計し、実行に移した。

Googleにいる(わかっているだけで99人いる)中には、2010年から2016年までUnit 8200に所属し、組織の学習責任者に昇進したガブリエル・ゴイデルが含まれる。大規模な工作員チームを率いて諜報データを精査し、彼自身の言葉によると「敵対的な活動家の行動パターンを理解する」ために情報を精査し、上司に伝達した。これに2014年のガザ爆撃の間にイスラエルが殺害した一千人を超えるガザ市民の誰かが含まれていたかどうかは不明。ゴイデルは最近、Googleの戦略・運営責任者に任命されている。
ジョナサン・コーエンはUnit 8200に在籍した2000年から2003年にチームリーダーだった。彼は以降、13年以上におよびGoogleでさまざまな上級職を歴任、現在はインサイト、データ、測定の責任者だ。

注目すべきは、GoogleUnit 8200の元諜報員を歓迎して受け入れるだけでなく、この物議を醸している組織の現役メンバーを積極的にリクルートしていることだ。

軍事情報部門で4年間働いた後、Googleのプログラムマネージャーに就任したリオル・リバーマンは、今年はじめにGoogleを退職し、現在はMicrosoftで働いている。

https://www.mintpressnews.com/revealed-former-israeli-spies-working-top-jobs-google-facebook-amazon/282413/ 

 

下記、モサドの長官が死亡したとの速報が流れたが、25日、ロイターが長官の発言を伝えている

#速報:イスラエルの諜報機関モサドの長官、David Barneaが今週のイランによるモサド本部への攻撃で死亡したと報じられている。このニュースについては全面的に報道管制されている。イランは引き続き、モサド諜報員と他のイスラエルのテロリストを標的にしている。

⌘6月25日 ロイター:イスラエルの諜報モサドのデビッド・バルネア代表は対イラン作戦で諜報員らが担った役割を称賛するとともに米中央情報局CIAに感謝の意を表した。その上で警戒を続ける姿勢を示した。25日に放送された諜報員へのビデオメッセージで、「われわれは引き続き警戒を怠らず、把握しているイランのプロジェクト全てを徹底的に監視していく。これまでと同じように、われわれはそこにいる」と語った。イスラエルの安全保障関係者は同国によるイラン核施設および軍事施設への空爆が始まった13日、兵器システムを破壊するためにモサドの工作員がイランに送り込まれたとロイターに語っていた。イスラエル軍とモサドはこの攻撃を実行するにあたり、必要な情報などで何年も連携し準備してきたという。バルネアは「われわれの主要なパートナーであるCIAの共同活動に対し、感謝と敬意を表したい」と述べ、CIAがモサドを支援し、作戦を可能にしたと語った。

トップの画像はガザ封鎖をこえるため、マレーシアの市民組織、マレーシア・イスラム組織諮問評議会(MAPIM)が準備する1000隻の船団
今月20日、クアラルンプールで記者会見、南米等の地域とも調整中


2025/06/19

ラファをめざしコンボイが行く


ドイツ(メルツ首相)がイスラエルの「イラン攻撃を強く支持」って、完全に狂っている

#イスラエルを「死のカルト」と呼び、「アメリカはイスラエルの代理人として行動している」と投稿したネイサン・マコーマック大佐をアメリカは統合参謀本部の職から正式に解任した。

#食糧を封鎖することで200万の全住民を飢えさせると誓約し、何ヶ月間も飢えさせ、次には国際世論に強いられたことを認めたからといってうわべの援助を授ける、今度は援助センターを利用して毎日食糧を求めにやってくる一般市民を虐殺するというのは、いわばこれまでにない邪悪だ。(ジャーナリスト、グレン・グリンウォルド)


「イスラエル軍、食料求めるガザの住民を戦車で攻撃か 59人死亡」(朝日新聞)
ロイターが取材した目撃者の話によると、イスラエル軍の戦車は17日、南部ハンユニスの幹線道路に集まっていた数千人の群衆に向けて、少なくとも2発の砲弾を発射。人々はこの道路を通るトラックから食料を得るために集まったといい、221人の負傷者も出たという。
イスラエル軍は17日、「群衆が接近した際に射撃した」とする声明を発表。「複数の負傷者が発生したとの報告を受けている。無関係の個人への被害を遺憾に思う」としたうえで、詳細を調査しているとした。

#これは今までのところ最も病的で、歪んだ、ひとでなしの虐殺のひとつだ。イスラエルは食糧を待つ飢えた群衆のなかに戦車砲弾を撃ち込み、50人以上を殺害した。彼らはそれを否定すらしていない。「彼らは無差別に発砲している」(コラムニスト、Nathan J Robinson

イスラエルがイランに対する戦争に着手して以降、IDFイスラエル国防軍はガザ地区での攻撃を激化させているとガザ住民は述べている。
イスラエルのイラン攻撃の後に攻撃が急激に拡大したとガザ住民がハアレツ紙に語った。ある目撃者は援助物資の配給地点に近づく一般市民への激しい銃撃、さらにはドローン攻撃もあったと報告している。
ハアレツ紙 
Jun 15, 2025 by Jack Khoury

イスラエル軍はガザを完全封鎖し、飢餓状態にして攻撃の激化や住民排除をしていることに国際社会の批判が高まる中、イラン攻撃を仕掛け、ガザから目が離れる間にガザ攻撃をさらに激化している。
https://haaretz.com/israel-news/2025-06-15/ty-article/.premium/gaza-residents-say-idf-escalated-attacks-in-strip-since-israel-launched-war-on-iran/00000197-72f7-da11-a797-faf7aad40000

 

#メディア・ベンジャミン:
議会でめったにない勝利!国民一般の圧力を受け、決議案から危険なウソが削除されました。「フリーパレスチナ(パレスチナ解放)」は、反ユダヤ主義ではありません。それは正義を求める呼びかけです。これらの中傷を突き返し、「フリーパレスチナ」と自信を持ってやかましく伝えましょう!

ガザ封鎖をなんとか破ろうとする海からのマドリーン号の行動に同期して陸からも支援物資を積んだトラックがガザを目指していたが、
16日の投稿によると、エジプト(シシ大統領)で足止めされ、パスポートを取られる人も出ているらしい

#
モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプトから数千人のボランティアが支援物資を届け、包囲を破ろうと、陸路でガザを目指している。
#Sumud
の車列がガベスに到着している、そこではさらに多くの人びとが結束する道のりの仲間に加わっている。ガザ包囲を突破するため、車列はリビアを通り抜け、エジプトを通り抜け、ラファ検問所に到着する。車列は数千台で構成される。

#エジプトが多くの代表団を国外追放したにもかかわらず、チャド、アルジェニア、チュニジア、リビア、モロッコ、モーリタニアから数千人の活動家がガザに進む。


2025/06/08

沈黙を破る音楽

https://freedomflotilla.org/ffc-tracker/
封鎖を突破するヒーローたちはいまここにいる↖

投稿された動画によるとイスラエル側が国旗の柄のTシャツを着たイスラエルの子たちを船に乗せ、体当たりさせようと向かっているようだ

68AFP:スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリら12人を乗せた支援船がエジプト沖に到達し、パレスチナ自治区ガザに近づいていると7日、主催者が発表した。
ドイツの人権活動家ヤセミン・アカーはAFPに「現在、エジプト沖を航行中だ」と語り、乗船している全員が無事であると報告した。
彼によると船は現在エジプトのアレクサンドリア海岸近くにあり、9日朝までにガザに到着する見込みだという。
マドリーン号の乗組員は航海中に複数のドローンを目撃した。
自由船団連合がソーシャルメディアに投稿した映像によると、3日夕方にギリシャ沿岸警備隊のドローンがマドリーン号の上空を飛行。その数時間後には欧州連合(EU)圏の国境警備を担う欧州沿岸国境警備機関(フロンテックス)が運用しているとされるドローン2機が船に接近した。5日早朝にもドローン1機を目撃した。
活動家たちは、乗組員は安全だと述べる一方、ドローンによる監視には威嚇の意図があるとの考えを示した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3582118

イギリス、ロンドン大学を拠点とする調査機関フォレンジック・アーキテクチャー(FA)は6日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの住民に避難勧告を出した多くのケースで、勧告当日か翌日には避難先の地域に攻撃を加えていたと報告した。  
勧告が出された地域とその後の攻撃地点を分析した結果として公表した。  
FA
によれば、イスラエル軍が戦闘を再開した318日から63日までに出された避難勧告は34回。軍が47日にガザ中部デイルバラの住民に南西方向の地域に避難するよう呼び掛けたケースでは、同日と翌日に同地域の3カ所を攻撃したという。(カイロ時事通信)

#フィレンツェからナポリまで、イタリア全土の都市がガザ虐殺への組織的加担に抗議する『沈黙を破る音楽』に参加した。アーティストや団体が街の広場を音楽、連帯、そして抵抗の精神で満たした。

#イギリス諜報機関MI5の元諜報員アニー・マションは、パレスチナ人活動家をテロリストとして作り上げるために、まあなんとイスラエルが1994年にロンドンの自国大使館を爆破した次第を説明する。まだ依然として、イスラエルの虚偽の自国攻撃に気づく人がいる時は必ず、主流メディアは彼らを陰謀論者と呼ぶ。

#コードピンクのメディア・ベンジャミン:
リンジー・グラハム上院議員が、ガザの飢えた人びとに食料と医薬品を届ける船、マドリーン号とグレタ・トゥンベリを傷つけたいとツイートしたあと、わたしたちは彼のオフィスに行きました。彼のスタッフはこれに従事する代わりに警察に通報しました。考えてもみてください、なんとか包囲を突破しようとすることに対し22歳の活動家を脅迫するなんて。人道活動家たちが溺れる可能性を喝采するなんて。わたしたちが我慢しているのはまさにこのレベルの堕落です。リンジー・グラハムは謝罪すべきで、すべての上院議員はマドリーン号を攻撃しないことをイスラエルに要求すべきです。援助を届くようにさせましょう。ガザを永遠に生きさせましょう。

#イスラエルにパレスチナの人びとの殺害を止めさせるには、Freedom Flotilla(自由船団)のような船が世界中から何百隻とガザに向かう必要があります。この行動の手段が、国連、各国大使館、市民社会組織から支持されることを望みます。

#わたしたち国連独立専門家は加盟国に対し船団を保護する必要性を強く主張します、船団のメンバーがしていることは、人道の要請、国際法の保護、そして政府があまりにも多くの場合忘れ去ろうとすることです。包囲を突破することは共同責任です。国連特別手続き(UN Special ProceduresUN_SPExperts 63

#必須の医療物資、食料、ベビー用品をガザに運ぶ自由船団の船の安全な航行を国連の専門家たちが要請した。「パレスチナ人に対するイスラエルの飢餓キャンペーンが600日以上経過し、最も悲惨な状況にある」と。


2025/06/03

世界の沈黙の方がずっと危険


 6月1日、グレタ・トゥンベリが、パレスチナの飛地ガザ地区に支援物資を届けるため、船でシチリア島を出発した

5月初めにガザを目指したものの、彼女が乗り込む前に船が地中海マルタ島沖でイスラエルによるものと思われる無人機の攻撃を受け、断念した経緯がある
今回、出発前の記者会見でグレタは訴えた
「ジェノサイド(パレスチナ民族に対する意図的な大量虐殺)を止める努力を諦めた瞬間にわたしたちは人間性を失うのです。これがどんなに危険な任務だとしても、ライブで実行されているジェノサイドに対する世界の沈黙の方が、ずっと危険です。」(共同通信)

イスラエルによるガザへの不法な封鎖を打ち破り、人々のための「海上回廊」を確立するという自由船団連盟の揺るぎない使命のもと、世界各地から集まった12人のボランティアがMadleen号に乗り込んだ

#ALLEyesOnDeck
自由船団連盟に人々の関心を集めましょう。彼らは人間性(人道)のためにすべてをかけています。彼らの生存はわたしたちの警戒、寝ずの番をすることにかかっています。

 

下記、あまりにも「悪魔のしわざ」すぎる
必死で食べ物をとりにきた人びとを攻撃、230人も、死傷
アメリカ主導のガザ人道基金 
住民を南部におびきよせ、挙句、ガザから追放する計画の一環
警備はアメリカの悪名高き民間軍事会社、ブラック・ウォーター

中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は6月1日、パレスチナ自治区ガザの支援物資の配布拠点付近でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも31人が死亡し、200人が負傷したと報じた。
物資配布はアメリカとイスラエルが後押しする非営利組織が担っており、ガザの広報当局は「人道支援ではなく、死の罠だ」と非難。アメリカが仲介するイスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協議にも影を落としそうだ。

報道によると、GHFガザ人道財団がガザ南部ラファに設けた物資配布拠点近くで攻撃があった。AP通信はイスラエル軍が発砲したとの目撃情報を伝えた。イスラエル軍は「状況を確認中だ」としている。

イスラエル軍は3月上旬ガザ地区を封鎖、すべての支援物資の搬入を止めた。5月中旬に封鎖は解かれたが、国連などの既存組織による支援を制約。イスラエルとアメリカが後押しするGHFの主導で物資配布を始めていた。
ただ、GHFの実態は不透明だ。報道によると、スイスとアメリカで非営利組織として登録され、 EU加盟国から資金援助を受けているとしているが、詳しい拠出元は明らかにしていない。
国連がガザ全体で約400ヶ所の食料配布拠点を設けていたのに対して、GHFの拠点はわずか4ヶ所、そのうちの3ヶ所は南部にある。イスラエル軍は南部に住民を強制移住させる計画だと報じられており、GHFが意図的に南部に拠点を集中させ、支援を必要とする住民を南部に追いやるのを側面支援しているとの見方もある。
今回の攻撃はこうした状況で南部に集まった住民を標的にしており、悪質性が際立つ。拠点の警備はアメリカの民間軍事会社が担っているが、いずれもイスラエル軍が退避勧告を出した地域内にあり、安全確保の真剣味にも疑問符がついている。(
毎日新聞2025/6/1 エルサレム松岡大地、カイロ金子淳)

https://mainichi.jp/articles/20250601/k00/00m/030/128000c

環境関連の報告書によれば、イスラエルのガザ大虐殺による二酸化炭素の排出量は100カ国の量を上回る
イスラエルによるパレスチナ地区の大規模破壊は地球にとっても大惨事、グレタ・
トゥンベリの行動は正しい



2025/06/02

変化のきっかけとなる起動音

 


5月24日東京新聞、本音のコラムで諸岡カリーマさんが書いていた
「唯一の希望は、希望」
イスラエル建国で多くのパレスチナ人が故郷を追われ難民となる大惨事ナクバから77年の今月中旬、ロンドンでは約60万人がガザ市民の殺戮に抗議し政府にイスラエル支援の停止を求めるデモに参加。
もちろんその中にいた、イギリスの著名な俳優ジュリエット・スティーブンソンは、「潮流は変わりつつある」と投稿した。
でもその声を、手段を選ばず抑圧する力もまた、強大だ。
警官は抗議する市民を暴力的に排除してはばからない。IT大手マイクロソフト社は、イスラエル首相らに対し逮捕状を出した国際刑事裁判所主任検察官のメールアドレスを凍結。ニューヨーク大学は卒業式の演説でガザの惨状を非難した卒業生の学位を保留にした。「プロジェクト2025」で知られ、トランプ政権に近いとされる保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」は米国の大学や政界から「
親パレスチナ」を一掃する政策を立ち上げた。潮流の変化に立ちはだかる巨大な暴風雨。暗雲の向こうに霞む一筋の光を掴むには、スティブンソンが抱くような「希望」が必要だ。

トランプのガザに関するコメントはイスラエルの増大する孤立を反映している
何ヶ月もの間、イスラエルの最強の同盟国は戦争に対する世界的な非難の波に加わることを躊躇してきた。今ではトランプ政権でさえイライラをつのらせているようだ。

イタリーの右翼政権はガザでの戦争を終わらせるようしきりに促す同盟国の仲間に加わる
THE TIMES OF ISRAEL May 22 2025

イタリーのアントニオ・タヤーニ外相は、10月7日のハマス攻撃に対するイスラエルの「妥当な反応」は今や「容認できない形」を取っていると述べ、「国際人道法の重視を回復しなけれなばらない」と付け加える。https://www.timesofisrael.com/italys-right-wing-government-joins-allies-in-urging-israel-to-end-war-in-gaza/

 

ブライアン・イーノ、ウィンドウズ95の起動音を手掛けたマイクロソフトに宛てた公開書簡を発表

2025.5.22 

ブライアン・イーノはマイクロソフトにイスラエルとの関係を断ち切るよう求め、その中でマイクロソフトのために作曲したウィンドウズ95の起動音の報酬をパレスチナ支援に寄付することを明らかにしている。

イーノはウィンドウズ95を立ち上げた際の約6秒の起動音の音源を手掛けていた。

彼は公開書簡で、かつて有望なテクノロジーの未来を象徴していた会社が「抑圧と戦争の機械」に加担することになるとは考えられなかったと述べている。

先週、マイクロソフトはガザの紛争が続く中でイスラエル軍に人工知能とクラウド・コンピューティング・サービスを販売し、イスラエル人の人質の居場所を突き止め、救出する活動を支援したことを明らかにしていた。「ボイコット、投資撤収、制裁(BDS)」運動は、このことについて「イスラエルの違法なアパルトヘイト体制に最も加担しているテクノロジー企業」と評している。

イーノは公開書簡で次のように述べている。「1990年代中盤、マイクロソフトのウィンドウズ95というオペレーション・システムに短い音源を作曲してほしいと依頼されました。それから数百万人、もしかしたら数十億人があの短い起動音を聴くことになっています。それは有望なテクノロジーの未来への入口を象徴するものでした。クリエイティヴ面での挑戦として喜んでプロジェクトに参加し、企業の担当者とのやりとりは楽しいものでした。同じ企業がある日、抑圧と戦争の機械になるなんて考えることはできませんでした」

「今日は作曲家としてではなく、作曲したものとはまったく違う形でマイクロソフトが果たしている役割に警鐘を鳴らす一市民として語らざるを得ません。それはパレスチナでの監視、暴力、破壊につながるものです」

2025515日に投稿されたブログでマイクロソフトはイスラエル国防省に『翻訳機能を含むソフトウェア、プロフェッショナル・サービス、アズール・クラウド・サービス、アズール・AIサービス』を提供したことを明らかにしました。ブログでは『顧客がわたしたちのソフトウェアやサーバー、デバイスをどう使っているか、マイクロソフト側では把握していないということが重要です』と述べています。これらの『サービス』は、一流の法学者や人権団体、国連の専門家、そして世界各国の政府が大量虐殺と評する行為に従事している体制を支援するものです。マイクロソフトとイスラエル政府・軍による協力関係は秘密裏のものではなく、『パパはどこ?(パレスチナ人を追跡し、自宅を空爆するための誘導システム)』といった愉快な名前と共に死に至らしめるテクノロジーに同社のソフトウェアが使われています」

「システマティックな民族浄化を行っている政府に、高度なAIやクラウドサービスを販売して支援することは『通常のビジネス』ではありません。共犯です。戦争犯罪ができるようにするシステムを、わかっていながら構築したのであれば、そうした犯罪に加担したことになります」

「私たちはマイクロソフトのような企業が政府よりも大きな影響力を行使する時代に暮らしています。そのような権力には絶対的な倫理的責任が伴うものだと考えています。従って、私はマイクロソフトに国際法違反に加担する業務を支援するすべてのサービスを停止するよう求めます」

「私の新たな起動音とはこういうものになります。破壊的なことを行い、沈黙することを拒否した勇敢なマイクロソフトの社員と団結するのです。そうした人たちはこれまでに命を失った人びと、これからも命を失い続ける人びとのために自分の生活を危険にさらしています」

「アーティストや技術者、ミュージシャン、良心を持つすべての人々に参加してもらえるよう、この呼びかけに招待します」

「また、当時ウィンドウズ95の起動音で受け取った報酬はガザで攻撃を受けた犠牲者の支援にあてることを誓います。一つの音が現実の変化のきっかけになるのだとすれば、こういうものであるように」

ブライアン・イーノはかねてからパレスチナ支持を表明しており、マッシヴ・アタックらと共にフェスティバル「フィールド・デイ」に対しても世界的投資企業であるKKRと距離を置くように求める公開書簡も発表している。KKRはフェスティバルの親会社であるスーパーストラクト・エンタテインメントを所有しており、「イスラエルの地下データセンターを開発し、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地の不法占拠地に不動産広告を出す企業に多額の投資を行っている。」

昨年10月、ブライアン・イーノは国際刑事裁判所に対して「戦争犯罪を訴追するために与えられた権限を行使する」よう求める公開書簡も公開している。

https://nme-jp.com/news/155865/

ブライアン・イーノ、マッシヴ・アタック、プライマル・スクリーム、アニー・レノックス、ウルフ・アリスなどのミュージシャンをはじめ、俳優、映画監督、サッカー選手、テレビ司会者、物理学者など、300人以上の著名人がイギリスのキア・スターマー首相宛てに連名で署名し、「ガザで起きている惨事にイギリスが加担していることを終わらせるため、直ちに行動を起こす」ことを要請している。

難民支援団体「Choose Love」が企画したこの書簡には俳優のベネディクト・カンバーバッチ、リズ・アーメド、マキシン・ピーク、映画監督のダニー・ボイル、アシフ・カパディア、『ブラック・ミラー』のクリエイターであるチャーリー・ブルッカー、元イングランド代表サッカー選手のゲイリー・リネカー、テレビ司会者のダーモット・オリアリー、ローラ・ウィットモア、物理学者ブライアン・コックスなどのほか、医師、学者、支援団体、ホロコースト生存者のスティーブン・カポスも署名している。

書簡の本文は次のように始まる。

「キア・スターマー首相へ

私たちは、ガザで起きている惨事にイギリスが加担していることを終わらせるため、直ちに行動を起こすことを強く求めます。

現在、ガザの子どもたちが飢えに苦しむ一方で、食料や医薬品がわずか数分先の国境で止められています。言葉だけではパレスチナの子どもたちを救うことはできません。私たちには行動が必要です」

この書簡は、以下の3つの具体的な行動を求めている。

1. 
イスラエルへのイギリス製武器販売の即時停止
2. 
経験豊富な援助機関による人道支援のアクセスの即時許可
3. 
イギリス政府が停戦仲介に尽力することを約束すること

「武器供給が行われるたびに、わが国は直接的に彼らの死に加担していることになります。

すでに1万5000人以上の子どもが殺害され、その中には少なくとも4000人の4歳未満の子どもが含まれています。子どもたちが眠っていた寝室、家族で食事を共にした台所、学びの場だった学校――そのすべてがイギリスが傍観している間に瓦礫と化しています。

容認できないと言いながら武器供給を続けることは許されません。

この状況が続く限り、また新たな子どもの命が私たちの目の前で失われます。この共犯関係は不可避なものではありません――選択の問題です。首相、あなたはどちらを選びますか?

歴史は道義的な明確性が問われる瞬間に刻まれます。今がまさにその時です。世界は見ており、歴史は決してこのことを忘れないでしょう」

書簡はこう締めくくられる。

「首相、あなたはどちらを選びますか? 戦争犯罪への共犯ですか、それとも行動する勇気ですか?」

https://chooselove.org/news/our-open-letter-to-keir-starmer/



2025/05/25

惑星的なヴォイス

 


ロバート・メイプルソープ、トム・バーレン、そしてまたサム・シェパードといった伝説的なアーティストと深いつながりのある、パンクの女王とも呼ばれたパティ・スミスが、ニューヨーク、ベルリンを拠点とするオーディオビジュアル・アーティスト集団、Soundwalk Collective(サウンドウォークコレクティヴ)と一緒に東京で発表した最新のプロジェクト「コレスポンデンス(往復書簡)」を体験してきました

Soundwalk Collective
とはポンピドーセンターなど世界的な美術館で10年以上にわたり一緒に制作した作品を発表してきています

壁5面(8チャンネル)に展開する映像とパティ・スミスのポエトリーリーディングを体験する前に、手前ブースに4台並べられたターンテーブルで彼女のヴォイスと収集したオーディオをヘッドフォンで体験することをすすめます

彼女のヴォイスの力量は以前ポエトリーリーディングで体験済みだったけれど

一番左のターンテーブル(「チェルノブイリの子どもたち」A面)からパティ・スミスのヴォイスが聞こえてくるなり、たちまち臓腑に響く迫力感に満たされ、しばらく時間が止まりました
できたら、一番左のターンテーブルから聴いてみてください
順番待ちが長くないことを祈ります

また「パゾリーニ」という映像インスタレーションでは、アベル・フェラーラのパゾリーニの死の真相を暴こうとした映画「パゾリーニ」(日本未公開)の映像が流れます まだ若かった頃のウィレム・デフォーが主役です
これは、東京都現代美術館で6月29日までやっています




ローリングストーン誌によると、パティ・スミスは今年、彼女のデビューアルバム「Horses」50周年を記念するツアーを発表
今年後半にアメリカ、イギリス、ヨーロッパを訪れ、代表作であるアルバムを全曲公演する予定だとか

2016年にパティ・スミスはヴェルヴェットアンダーグラウンドのニコに捧げる、不吉なFEARFULLY IN DANGER’を披露している
娘のジェシー・パリス・スミスと
Soundwalk Collectiveを特別出演させるこの曲はアルバム'Killer Road'に収録される

下記は、ローリングストーンの記事AUGUST 12, 2016より

パティ・スミス、娘のジェシー・パリス・スミス、そして三人組ユニット、Soundwalk Collectiveヴェルヴェットアンダーグラウンドのシンガー、ニコの歌と詩を再解釈したコラボレーションアルバム'Killer Road'の新作ビデオを発表した。心から離れないFEARFULLY IN DANGER’のビデオはSoundwalk Collectiveがドイツで観客のためにライブを演じた際に撮影された。

「このビデオは2014年10月にベルリン・フォルクスビューネで行われた
'Killer Road'コンサートに由来するわたしたちがアルバムを作ることにつながった一連のコンサートの一部」とSoundwalk Collectiveのシモーネ・メルリはローリングストーン誌に語る。「フィールドレコーディング、ポエトリー、アコースティックと電子音楽など、マルチの媒体を組み合わせたユニークな作品。この音楽作品はパティがニコの原文を即興で解釈する余地を与えるために創作された。わたしたちは強烈だけどデリケートな空間にあなたがたを引き込むための、ある種の音の渦を生み出す演奏を手に入れたかった。」

ジェシー・パリス・スミスは語っている。「母が歌いだしたのは、まったくの無意識的で計画性はなかった、音と言葉に身を任せ、わたしたちのサウンドを基礎にニコの言葉を彼女自身の解釈に基づいて演じていた。」

歌詞をアレンジしたパティ・スミスはニコの最後のアルバム“Camera Obscura”のために録音されたニコの歌詞をあちこち移動するとき、歌う、話しかける、囁く、を巧みに織り交ぜながら感動的に歌う。

'Killer Road'はニコに捧げるアルバムで、またその心から離れないサウンドスケープを通してニコの最後の瞬間に触れてみる。ニコは1988年にスペインのイビサ島で自転車に乗っている間に心臓発作に見舞われた。彼女は発見され、病院に搬送される、だがしかしその日の夕刻に亡くなった。

 

https://www.rollingstone.com/music/music-news/watch-patti-smith-perform-foreboding-nico-tribute-fearfully-in-danger-249579/

画像はヴェルヴェットのルー・リードと一緒にいる70年代のパティ・スミス