今度のトロピカル ヴァカンスは北極で
2000年には次期大統領候補と呼ばれた元副大統領アル・ゴアが、政界から引退した後、世界中で少なくとも1000回は行ってきた地球温暖化の脅威を訴えるスライドショーを中心にした、ゴア本人が主演するドキュメンタリー映画、「不都合な真実」が今日から全国で上映されます。モラル的にも、これ見なくちゃいけないと思えるような映画です。
アメリカでは当初77館という小規模公開だったのが、公開と同時にその大きな反響が口コミで広がり、最後には600館までになって、ドキュメンタリー史上記録的なヒットとなりました。
都市を破滅させるほどのハリケーンの到来や竜巻、洪水の襲来。私たちがこれまで経験したことのないことが世界中で起きています。
まだまだ実感できない現実の変化など、科学的データと調査をていねいに紹介し、この事実を直視することがだいじだと訴えます。
ゴアはこう言っています。
「私たちはテロの脅威にさらされているだけではない。地球温暖化という脅威にさらされているのです。私たちにできることは、選挙に参加して正しい大統領を選ぶことです。」
そして、「アメリカ のクルマの燃費効率は最悪で、中国の政府基準にも達していない」 「産業界保護のためと称して電気自動車構想を葬った結果、GMやフォードは大赤字に転落して、ハイブリッドを得意とするトヨタと本田に完敗した」とグラフを示して反省を迫ります。
またこうも言います。
「幸運にも私には現実という強い味方がいます。懐疑的であった人でも、現実に進行する危機に向き合えば、しっかりとそれを直視するようになります。母なる自然が最も説得力のある証言者なのです。」
「政治システムは気候とひとつ共通点があります。あるとき突然、驚くべき速さで変わり始めます。その分岐点を早急に作り出したい」と。
上のマンガは、大好きなニューヨークのフリーペーパー「Village Voice」紙に毎度載せている政治風刺マンガ家、 ワード・サットンのものです。なかなかの切れ味で、毎度、こころがわくわくドキドキします。
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