見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/03/30

せめて適切な国に送るべきだろ


◇イラク治安部隊とイスラム教シーア派反米指導者サドル師の民兵組織マハディ軍との戦闘が続く首都バグダッドで27日、サドル師の支持者数万人が「マリキ政権打倒」を叫び、デモ行進した。AP通信は25日に始まった戦闘による全土の死者数は推計200人にのぼったと伝えるなど死者数が増加している。
首都では、銃撃や砲撃による爆発音が鳴り響くなど「過去数カ月で最も激しい戦闘」(住民)が継続。南部の要衝バスラでも激戦が続いているほか、中部ヒッラーでは少なくとも60人が死亡したと伝えられている。戦闘はシーア派聖地のカルバラをはじめクート、ディワニヤ、アマラなど中南部のシーア派地域に拡大した。
マリキ首相は27日、国営テレビで放映された演説でバスラでの戦闘について「われわれは終わりまでこの戦いを続ける。撤退はない」と言明した。
(共同通信 2008年3月27日)

◇イラク南部バスラで、イラク治安部隊とイスラム教シーア派反米指導者サドル師の民兵組織マフディ軍との交戦による死者が、29日までに280人を上回った。イラク当局は30日、同日早朝までの期限で首都バグダッドに出していた夜間外出禁止令の無期限延長を決めた。
バスラでは29日、イラク治安部隊からの要請で、イラク駐留米軍による空爆と英軍の砲撃があった。民間人に死傷者が出たとの報告があるが、駐留多国籍軍が現在調査しており、詳細は不明。
バスラで治安部隊の作戦を主導しているマリキ首相は、無法者である国際テロ組織アルカイダより「たちが悪い人々がいる」と述べ、治安回復までバスラを離れないと述べ、徹底抗戦の構えを表明した。声明によると、首相はこの日バスラの指導者らと会談し、イラク政府への支持を取り付けたという。
マリキ首相はマフディ軍側に、4月8日までの投降と、4月4日午前零時までの武装解除を要求。武装解除については、現金との交換を提示した。
(CNN 2008年3月30日)

◇「あなたが送ったところ(イラク)にボクたちは志願したのではない」と脚が麻痺したイラク退役軍人がチェイニーの発言に抗議
ABCニューズのインタヴューで、ディック・チェイニー副大統領はイラクで4000人の兵士が殺されたことについても尋ねられた。「その他のために自ら志願して戦闘服を着てひどい目に遭うところに行く、全くの志願兵の戦力、男性女性部隊がいるのは運がよい(しあわせである)」とチェイニーは述べた。バグダッドで銃撃された後、脚が麻痺したイラク戦争退役軍人トーマス・ヤングはこれに反発して、「ボクたちの多くが心の奥底にある愛国的な気持ちから志願した、ただし、政権によってその気持ちはくつがえされ、不純にされ、誤った国に送られたとわかった。なるほど、ボクたちは志願した、でもあなたが送ったところに志願したのではない。」

本日のゲスト:トーマス・ヤング、イラク戦争の退役軍人でドキュメンタリー映画「Body of War」の主題です。イラク5日目の2004年4月4日、ヤングの部隊はバグダッドの隣町サドルシティで砲撃を受けるにいたります。ヤングは麻痺が残ったままで二度とふたたび歩くことはできません。その後3カ月のメディカルケアから放免されたヤングは、反戦イラク退役軍人の意欲的なメンバーになるため故郷に戻りました。

エイミー・グッドマン(以下、AG):映画製作中に国のいたるところで人々に追随されてきて、たとえばどんなか、話してください。私たちは、イラクとアフガニスタンからの退役軍人と現役兵士の発言の機会である「冬の兵士」でシルヴァースプリングにいました。そしてあなたが映画のオープニングでオースチンにいた南西部を経由して兵士たちは南からゆっくりと移動していました。

トーマス・ヤング:製作することが驚くべき体験だったこのアルバムと映画にボクが提供しているこの音楽と共に国を旅するのはびっくりするような名誉だったし、この戦争に反対だと遠慮なく話している兵士たちに接触しようとすることや個人ベースで人生を精力的に語ろうとするのはすばらしい体験だった。でも、ただちに、ボクはディック・チェイニーが昨日言ったことに抗議を向けなければならない。

AG:たぶん番組の一部がありますよ。ディック・チェイニーが言ったことのフィルムの一部が。やってみましょう。これは今日のヘッドラインにあったものだと思います。これがディック・チェイニー副大統領の発言です。

ディック・チェイニー副大統領:大統領は明らかに最大の重責を一身にになう。若いアメリカ人をあやうくする決定をせねばならないのは彼なのだが、その他のために自ら志願して戦闘服を着てひどい目に遭うところに行く、全くの志願兵の戦力、男性女性部隊がいるのは運がよい。

AG:これがディック・チェイニーが言ったことです。トーマス・ヤング、あなたが抗議を向けたかった引用文はこれでしたか?

トーマス・ヤング:まったくそうです。ボクらが行く必要があると命じる証拠となるもの、9月11日の後、アフガニスタンに行くことを志願した兵士から、自発的に従事しなかったヴェトナム戦争での大学の徴兵猶予の勝者まで、ボクたちの多くがひそかに愛国的な気持ちを抱いて志願した。ただし、政権によってその気持ちはくつがえされ、不純にされ、誤った国に送られたとわかった。なるほど、ボクたちは志願した、でもあなた方が送ったところに志願したのではない。そしてどこに行かされるかボクらが選べないのを了解した、でも少なくとも、まさしくボクらが自発的にするとおり、憲法を守るため適切な場所に送られるべきだ。それだけのこと。
(デモクラシーナウ!2008年3月25日)

写真は、3月27日バグダッドでの「マリキ政権打倒」を叫ぶ数万人規模のデモ行進
サドル師は29日、カタールの衛星放送局アルジャジーラが放送したインタヴューで、マリキ首相がフセイン元大統領と変わりないとの見解をにじませた。サドル師:「われわれはサダムの政権下で、政府が国民といかに距離を置き、独裁政治を行っているか不満を語った。今の政府の国民への対応も同じだ」