メイア元首相:パレスチナ人は存在しない
◇カタールとモーリタニア、イスラエルと関係断絶 ガザ侵攻で
中東カタールとアフリカ北西部のモーリタニア両国政府は16日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を受け、同国との関係を断絶すると発表した。
カタールはイスラエルと外交関係を樹立していないが、貿易事務所の開設を認めるなどの接触は続けてきた。アラブ連盟参加のモーリタニアは1999年、イスラエルと国交を樹立。しかし、ガザ情勢を受け今月初旬にはイスラエル駐在大使を引き揚げさせていた。
ガザ情勢を受け、アラブ諸国では親米派とパレスチナ寄り国家の亀裂が表面化。ドーハでは16日、ガザ情勢協議のアラブ首脳緊急会合が開かれたが、エジプトとサウジアラビアが参加しない事態ともなっていた。
ガザ侵攻に絡むイスラエルに対する外交制裁としては、南米ベネズエラとボリビアが14日、断交を打ち出している。
(CNN.co.jp 2009年1月17日)
日本語で放送されるイランのラジオIRIBのライヴ放送というのがある。
最新の話題となる解説「シオニストとシオニスト政権」は今回のイスラエルの一方的ガザ猛攻を理解するのに役立つし、ニュースも、伝え方次第で同じできごとがこうも変わるか!という見本のようでおもしろい。そこにこうある:
イスラエルのゴルダ・メイア元首相は1969年6月15日に「われわれの見解では、パレスチナ人など存在しない。パレスチナの土地にはひとりのパレスチナ人の存在も見られない」と発表した。
だが、実際にはパレスチナ人は存在しており、祖先の土地への占領に対して全力で抵抗している。
真実により、今日シオニストの本質は世界の人々に明らかになっている。現在シオニズムとシオニストは自由を求める見識のある人間の思考には、強奪、占領、人種差別、テロリズム、圧制のイメージを連想させる。
全文は以下からどうぞ。↓
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=5633&Itemid=87
▼以下はイランのラジオJapanese IRIB Radioのウェブサイトから転載したニュース。私たちが毎日当たり前に耳にする、ほとんどがアメリカ経由で入ってくる主流メディアのニュースと比べると、イラン経由のほうが事実を正確に伝えているように思えてくる。たとえば、ハマスの扱い、アメリカとイスラエルは彼らの抵抗運動を平気でテロとくくり、まるで無法にガザを支配しているように言うが、彼らは正規の民主的選挙で国民によって選ばれた政権勢力だ。当時、選挙監視団を率いたカーター・アメリカ元大統領も選挙に不正はなかったと言明している。そのハマスの議員を殺しているのがイスラエル。このひとつをとっても、英米経由の偉そうな世界の報道は公平さを示す天秤の針がまん中にないことがわかる。
◇イラン最高指導者、パレスチナ首相にメッセージ
イランイスラム革命最高指導者ハーメネイ師が16日金曜、パレスチナのハマス合法政権のハニヤ首相にメッセージを寄せ、「歴史上、最も悲劇的な戦争犯罪に対するガザの人々の抵抗と信仰は、アメリカをはじめとするシオニスト政権イスラエルの支持者、イスラム共同体の偽善者と反逆者たちを辱めている」と語った。
「世界の戦争犯罪史上、最も悲劇的なできごとに対する、ガザの人々、そして献身的で勇敢な聖戦士たちの20日間の忍耐は、イスラム共同体の前に名誉の旗をはためかせている。」
さらに、「今日イスラム教徒のみならず、ヨーロッパやアメリカの多くの国民が、あなた方が正しいことを認めている。あなた方は今すでに勝利している。この誇り高い抵抗を続けることにより、非人道的で卑しむべき敵は、これまで以上に、辱められ、敗北を喫するだろう」と語った。
(Japanese Radio 2009年1月17日)
◇イスラエルの律法学者、「殺害は合法」
シオニスト政権イスラエルのある律法学者が、同政権のオルメルト首相に対してガザ地区での民間人、女性や子どもの殺害を続けるよう要請したことが明らかになった。
フランス通信の報道によると、ユダヤ教の一宗派「イスラエル国民派」の権威者のひとり、モルドハーイ・エリヤーフは、イスラエル軍の首脳陣のひとり、同政権のオルメルト首相と同政権の軍高官らに宛てた書簡の中で、ある地域の住民が集団殺害されたできごとがユダヤ教の聖典トーラーで述べられていることに触れ、「ガザ地区の大量殺害もトーラーに出てくるできごとに匹敵するもので、トーラーによれば、女性や子どもの殺害は宗教法に反するものではない」と伝えた。
ユダヤ教会で毎週配布される冊子に掲載されたこの書簡には「ロケット弾発射を阻止しなかったガザ地区住民は集団で処罰されるべきだ」とある。
(Japanese Radio 2009年1月17日)
◇欧州議会の議員がイスラエルへの制裁を要求
シオニスト政権イスラエル軍によるガザ地区への軍事侵攻の継続に抗議し、欧州議会の議員がイスラエルへの制裁を求めた。
フランス通信によると、欧州議会の議員はEUに対し、イスラエルとの関係を深める幾つかの計画をガザへの軍事侵攻に対する抗議として停止するよう求めた。
これ以前にも、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムでイスラエルの欧州委員会代表団の団長が「両者の関係改善は中断されるべきだ」と述べている。
また、今期EU議長国を勤めるチェコの外務大臣は「イスラエルとの関係を深めるために下された決定は、欧州27カ国の合意により変更される」と述べている。
報告によると、欧州議会の多くの議員が14日水曜、EUはイスラエルに対し制裁を行うと強調した。
(Japanese Radio 2009年1月15日)
◇ピースボートのガザ殺害非難
日本の平和団体「ピースボート」の客船が世界各地の港への旅を終え、東京港に帰ってきた。船は「ガザでの殺害停止」と書かれたバナーを掲げ、ガザ地区の罪のないパレスチナ人に対するシオニスト政権イスラエル軍の攻撃を非難する。
日本の報道各社によれば、この客船は583名の日本の平和活動家を乗せ、世界各地の港を旅する間に、ガザに住む人々、特に女性や子どもの殺害に抗議する旗を掲げてイスラエル軍の攻撃を非難した。彼らはさらにガザのパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスに対するイスラエル軍の攻撃を非難する。
今回の旅に参加した団体の中には広島と長崎の原爆被害者78名も含まれた。
この船のNGOメンバーは世界各地を旅する間に20カ国、23の港に寄港してイスラエル軍のガザ攻撃に対する非難とパレスチナの人々への支援を訴えた。
ガザの女性や子どもに対するイスラエル軍の侵略に対し、世界各国の国民や政府の抗議は依然として続いている。
また、国際人権団体ヒューマンライツウォッチはイスラエルによるガザ地区での白リン弾の使用を非難している。
ガザ地区は世界で最も人口密度の高い地域のひとつで、この種の爆弾の使用は多大な被害をもたらす。人道的に民間人が住む地域での白リン弾の使用は禁止されている。「ガザで核爆弾を使用する」とのイスラエル強硬派議員の脅迫を考慮すると、ガザの住民に対するイスラエルの白リン弾の使用はパレスチナ人に対するイスラエルのアパルトヘイト、民族浄化思想を示すのと、第二次世界大戦での広島・長崎へのアメリカによる原爆投下を想起させるものだ。
(Japanese Radio 2009年1月15日)
◇世界のイスラエルに対する抗議デモ継続
シオニスト政権イスラエルによるガザでの攻撃拡大にともない、世界各国でシオニストに対する抗議デモが広がりを見せている。
イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、ギリシャ、オーストリア、ポーランド、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、ノルウェー、ボスニア・ヘルツェゴビナの人々は、イスラエルによるガザ攻撃の継続に抗議し、反戦デモを行った。
アメリカ国民も10日土曜、ワシントンのホワイトハウス前に集まり、パレスチナの人々に対する支持を表明した。なかでも際だつのが、フランスとイギリスの国民の抗議である。フランス通信によると、首都パリをはじめとする様々な都市で数万人規模の人がガザ住民に対する殺害の継続に抗議した。
パリのデモ参加者は政府に対しイスラエルとの貿易・経済関係の断絶を求めた。さらに、国連に対してもガザでの戦争犯罪を理由にイスラエル首脳を処罰するよう要請している。ファールス通信によると、イギリスのデモ参加者はロンドンのイスラエル大使館を襲撃しようとして警官隊に妨げられた。このデモではイスラエル大使の国外追放が要求された。
またイギリスのガーディアン紙は、イギリスの国会議員数名がブラウン政権に対してイスラエルへの各種兵器の売却を停止するよう求めたと伝えている。
カナダ各都市でも数千人の人々が10日土曜、ガザのパレスチナ人への支持を表明し、通りに出て、ガザ地区に対するイスラエルの犯罪終結を求めた。
メキシコ、南アフリカ、ヨルダン、インドの人々も大規模なデモ行進を行い、パレスチナの虐げられた人々に対するシオニストの犯罪を非難した。
トルコの多くの都市でも再度「イスラエルに死を」のスローガンが声高に叫ばれた。
ヨルダン川西岸各地のパレスチナ人もイスラエル軍のガザ攻撃に抗議し、デモを行った。
イスラエルの犯罪に対し、イスラエルの首都テルアビブの数10万人も立ち上がり、デモを行い停戦を求めた。
カリブ海沿岸の15カ国は声明を発表し、ガザでのイスラエルの犯罪を非難すると共に、イスラエルに対し国連安保理の決議、さらには人道的・道徳的な原則や法規を尊重することでパレスチナ人の領土から自国軍を即時撤退させ、停戦を促すよう求めた。
(Japanese Radio 2009年1月12日)
写真は、前にも紹介したイスラエルのガザ虐殺に抗議するブラジルの漫画家、カルロス・ラトゥフの一連の作品のひとつです。
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