マリファナ観光事業
シアトルのグリーンエコノミー
◇シアトルの売り出し中のエコノミー
CNN 08 April 2013
シアトルの観光にとって2013年は不十分な年になると考えるとしたら、あなたはこの街から発散する好奇心をそそる刺激臭のあるスモークシグナル(のろし)に注意を払っていない。
最近の寒い夕べ、間違えようのないニオイが工業地域から通りの向こうに漂っていた。中では絞り染めのフーディの男が、飲んで浮かれる多様な群衆にカンナビス成分を注入したバターでからめたラム&ルートビア味のキャンディを配る間、DJが広くミックスしたロックをスピンする。別の自発的提供者は、シアトルの屋内での禁煙をうまく逃れる1つの方法、マリファナの蒸気で充満した12フィートの長さの"vape bag"をまわしていく。
Hempfestと呼ばれる大プロテスティヴァル(protestival)のオーガナイザーらによって主催されるこの"Member's Frolic"は、ただ規模では昨年8月シアトルのウォーターフロントに推定25万人を引き寄せた年中行事ポット(マリファナ)賛成者の集会のほんのわずかにすぎない。
しかし、昨年のコロラドとワシントン両州の大人の嗜好品としてマリファナ使用の合法化により、建設的カウンターカルチャーがどのように主流に進んでバランスを保てるか、ポット観光事業に基づく新たな"グリーンエコノミー"の見返りをどのように獲得するかについて、集会は効果的なプレブューを提供する。
答えのない多数の問題にもかかわらず、マリファナ観光事業の可能性をまじめなビジネスとして扱っている。州が雇ったコンサルタントによる最近の概算では、マリファナの売り上げ(小売りのポットショップ)からワシントン州は年間1億8000万ドル(約177億円)の税収を稼ぎ出す可能性がある、これ関連のすぐに増大する零細産業のリストから上がる収益は言うまでもなくだ。
オブザーバーらはマリファナ合法化によって「シアトルと(同じく合法化されたコロラド州)デンバーに新しい観光旅行の激流を」期待すべきだと、旅行のグル(教祖的存在)アーサー・フロマーは自分のブログに書いた、そして多数のアメリカの州が、ポット観光事業が自分のところの財源を満たすのに役立つものかどうか、あからさまに知りたがっている。
新しい法律のまとめ
ワシントン州では現在、21歳以上の住民はカンナビス(大麻)1オンス(約28グラム)まで、ピーナツバターファッジブラウニーのような"固形のマリファナ注入製品"は1ポンド(約450グラム)まで、緑茶スムージーのようなマリファナ注入飲料は72オンス(約2キログラム)まで、所有できる。しかし、シアトル警察署が「Marijwhatnow? シアトルの合法的マリファナ使用へのガイド」の中で注意するように、おおっぴらにプカプカふかすのは違法のままだ、ちょうど州の公然容器法がおおっぴらのアルコール消費を禁止するように。
マリファナ売買はワシントンの酒類規制委員会が必要なすべての認可や施行規定を解決した後、12月まで合法ではない。警察はマリフアナの向精神成分であるTHCの血中濃度の法定限度、5ナノグラムを超えると運転者を逮捕できる。また警察は、連邦法ではどんな量でも栽培も販売も保有も違法のままなことから、「連邦裁判所も連邦機関のどんな施設もポットを持ち込むべきでない」とうやうやしく注意する。
シアトルではHempfestは太平洋北西部で最大の年中行事のひとつとしてすごい観光客の人気を呼ぶ。また少量のポット所有は、ほぼ10年のあいだ警察の取り締まりで最も低い優先事項だった。Hempfestの専務取締役ヴィヴィアン・マックピークは、かなりの街の後援者らとマリファナ観光事業について「展望を探し求める」突然のひらめきのセッションを開いた。しかしながら、公的に政府と観光事業当局は群を抜いて目立たない態度を取った。守りの姿勢は連邦の干渉を怖れるためらしいと擁護者らは述べる。
楽天主義者らは、オバマ政権がここのマリファナ禁止の終焉に対して強硬路線をとりそうもないと断言する、そしてドラッグ合法化についてアメリカ人の間に過半数の支持があるのを表に出す最新のPew Research Centerの世論調査によって元気づけられる。しかしながら、悲観論者は連邦の麻薬取締局が始終、医療大麻の栽培者と薬局(診療施設)を休業にする権限を国のあちこちで果たしていると指摘する。州法と連邦法の間の明らかな矛盾が、初の麻薬支持の現実味はたぶん、まあ、摘み取ったつぼみの部分か、または全部かという、ほとんど誰もの憶測を置き去りにする。
起業家が事業計画を作成
それでもなお、好機は抑えがたいと判明する。シアトルに本拠地を置く法律事務所Harris&Moureの業務分野、カンナ法律グループの主任弁護士、ヒラリー・ブリッケンは、ビジネスモデルの開発と法的問題をうまく乗り切ることに役立つ熱っぽい起業家の要求から何十もの売り込みをさばいてきている。性風俗関連特殊営業の会社が、マリファナを重視した成人向きの生産品に商売の手を広げることで彼女の助言を求めてきさえした。
「ゲームラウンジから、カンナビノイド(カンナビスの化学物質)にまったく執着するフルメニューがあるマリファナカフェまで、何でもかでもが私に対して陳列されたという話です」とブリッケンは言う。ある起業家は人が自分のマリワナを持ってくることができ、専門家がそれぞれの傾向の組成や潜在的効果を教え、育て上げる、"エバリュエーション(評価)バー"という思いつきを大声で話している。高度の知識のレベルは、そのうち高級品指向のワイン調達人のそれに劣らないくらいになるとブリッケンは言う。
実は、ワシントンのワイン業界が、いなかの有機栽培のマリファナ農園を通して同じようなツアーを目論むマリファナマニアをたびたび引き合いに出す。ブリッケンはすでにワシントン東部のワインメーカーや量産する農場経営者と話をしていると言う、彼らは確実な新しい農作物が好奇心旺盛のファクターをうまく利用して新たな歳入を彼らにもたらす助けになるものかどうか斟酌している。現在、医療大麻患者に限られたマリファナ農家市場もまたその領域のあちこちに突如現れて彼らの顧客ベースを思い切って広げる用意を整えている。
パーティー主催者がアクロバットや食の物々交換、ビアガーデン、ラテックスファッションショーで完ぺきに仕上げる今月の大きな大騒ぎ"スタジオ4/20"を準備すると同時に、コロラド州のいくつかの制度の例にならう少なくともシアトル領域にある2件のバーが、BYOP(所有するマリファナを持って来る)会員制クラブをオープンしている。地元のパブでの飲酒に対して大麻はつかの間の人を引きつける力かもしれない、けれどもワシントン州酒類管理局は明確に言えばアルコールを扱うバーでのマリファナ消費を非合法化することにねらいをつけるルール作りの手続きに取りかかっている。
ワシントン州郊外Issaquahの地元から離れてZzyzyxという大麻ベーカリーを経営するクリストファー・ラセックは、むしろ食べられるマリファナは間違いないと保証する。心臓の病気により医療大麻の使用許可を有するラセックは、他の患者にチョコレートラズベリーヘーゼルナッツブラウニーのようなたっぷり詰め込んだお菓子やタイダイラスタクッキーを用意する。しかしながら、彼はビジネスまたは休暇でシアトルに来る人たちからの多様な問い合わせをうまくさばいてきている。そしてワシントンの新法を、彼のビジネスモデルに観光が加わる信じられないチャンスとして見る。法律が損なわれていないままであるなら、彼は今後は焼いた商品を店頭に置くことを考えるのか?「きっとそれに賭けるはずだ」と彼は言う。
マリファナ観光事業に乗るシアトル
もちろん、ほとんどの観光客にはガイドブックが必要だ、そしてシアトルに重点を置く新進の企業LeaflyのCEO(最高経営責任者)ブレンダン・ケネディは、自分の会社を大麻から成るグルメガイド、ZAGAT and Yelpになると位置づける。最も人気のある急成長する電子ガンジャガイドの部類の中でも、会社のiPhoneとアンドロイド向けのLeaflyアプリは医療大麻ユーザーが(WonkaのBubbiliciousやBlueDreamといった名の付く)500以上の系統の中から選び、近くの病院(薬局)を見つけるのに役立つ、そのうえ彼らのレビューを投稿する。アプリケーションには、いったんオンライン状態になるとコロラド州とワシントン州の小売り所在地を加えるために必要なコードがすでにある。
不確かさにもかかわらず、つるはしや必需品を販売したり、1890年代のユーコンゴールドラッシュを通じて立身出世の道を求める山師への斡旋など、シアトルの大昔の起業家の近代に相当する"副次的リスクのあるマーケット"と彼女が呼ぶものに参加するため、ますます企業が突進しているとブリッケンは言う。多くにとって危険すぎることを立証するモデル、じかにマリファナを供給する代わりに、企業は体験を促進することで自らを専門家として適当な位置に置いている。
ここに持ち上がる観光事業モデルが何であろうと、恐らくシアトル特有なものらしいと多くのオブザーバーは言う。一帯の長い伝統である工芸ガラスと共に吹きガラスはすでに最上位のカンナビス野次馬連中に照準を定める。たった一人が問い合わせる時に"あなたのボン(マリファナ用水パイプ)を175ドルで作り出します"と客引きする高級な最近の広告はポシャった。だが、エリアの別のガラス製作所は、少し変えた花瓶にかわってボンやパイプを作れるかどうか明確に尋ねるため、1時間または2時間のレッスンを問い合わせるのは、もはやタブーではないと言う。
向上心に燃えているコミック本アーティスト、Joshua Bouletは、いろいろとシアトルの新しい企業家的楽観主義の具現化だ。昨年8月に観光客としてHempfestに出席したあと、彼はシアトルに恋をして2カ月後にダラスから引っ越した。彼は現在シアトルの繁盛するヘッドショップで自分のコミック本を売りたいと期待している、もちろん4ドル20セントでと言っている。
http://edition.cnn.com/2013/04/06/travel/marijuana-tourism-seattle/index.html?iref=allsearch
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