パキスタン空襲をペンタゴンが擁護
アフガンでアメリカが、映画「大いなる陰謀」にあるような秘密の作戦をしきりと展開していることが明るみに出たニュースです。
◇パキスタン軍の11日の声明によると、アフガニスタンと国境を接する北西部の部族地域モフマンド地区で10日夜から11日未明にかけ、治安部隊の詰め所が米軍主導のアフガン駐留連合軍の空爆を受け、将校1人を含む兵士11人が死亡した。
パキスタン軍は声明で「いわれのない卑劣な行為」として、連合軍に対し異例の抗議を表明した。パキスタンのテレビ報道は、死者を兵士13人、部族民10人と報じている。
AFP通信によれば、連合軍は空爆の事実を認めたが、敵対的な武装勢力を標的にしたと主張している。誤爆だった可能性が大きい。
アフガンで対テロ戦争を進める連合軍は、国際テロ組織アルカイダやアフガンのイスラム原理主義武装勢力タリバンが国境沿いのパキスタン側に潜伏しているとして、無人機などによってたびたび空爆を実施。パキスタンの民間人や治安要員に犠牲者が出ているが、今回は過去最大規模の被害となった。
(時事通信 2008年6月11日)
パキスタンは11日、テロとの戦いにおける協力関係が弱体化する恐れがあると警告。外務当局は即時調査を行うよう求めた。
一方、多国籍軍はアフガニスタンの首都カブールで、パキスタン領内で空爆を行ったことを認めたものの、パキスタンの民兵組織の前哨拠点付近から攻撃してきた武装集団を狙ったものだとしている。
米国とアフガニスタン両政府は、パキスタン政府が部族地域に潜伏する旧支配勢力タリバンと交渉を進めようとしていることに不安感を示している。
米軍主導の多国籍軍は、パキスタン兵の死に関連するパキスタン政府の主張には特に言及せず、調査が行われているとのみ発表した。
多国籍軍の声明によると、同軍はアフガニスタン東部クナル州で作戦実行中に、パキスタン領内のゴラプライ検問所付近の森林地帯から武装集団の攻撃を受けたため、パキスタン軍に対しその旨を連絡する一方、無人偵察機により武装集団を確認し、「自衛」のため「危険が排除されるまで」迫撃弾や空からの支援を受け攻撃を行ったとしている。
(AFP通信 2008年6月12日)
◇パキスタン軍によると、パキスタン側にある治安部隊の国境検問所が10日、アフガニスタン連合軍数百人によって攻撃を受け、銃撃戦に発展した。一方、現地の報道では、現場は両国が国境の位置をめぐり争っている地域で、検問所を設営しようとしたアフガン軍をパキスタン治安部隊が阻止し、アフガン側が攻撃し戦闘に発展。劣勢の治安部隊をパキスタン側武装勢力が支援したことから、米軍機が空爆したという。
(毎日新聞 2008年6月12日)
写真は5月、カブールで自爆テロの現場となった道路を封鎖する米兵。AFP=時事のキャプションには「アフガンの治安、悪化の一途:アフガニスタンの治安は、復興支援ロンドン会議で国家再建が新段階に入った2006年の前半を境に悪化の一途をたどり始めた。」とある。次のBBCの写真には「戦闘後、丘陵斜面がはぎとられて露出したと思われる。」とあり、最後の写真には「記者たちは衝突後そのエリアで親タリバンの民兵を見た。」とある。
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