見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/06/13

男同士のハグが大発生


◇ペンタゴンで、男同士の抱擁が突然オーケーになる
By Noah Shachtman

人を感動させる男同士のハグ(抱擁)はアメリカの軍隊ではまったく奨励されていない。だが、少なくともペンタゴンでは、オール男性の抱擁が突然大発生している。五角形のビルの中の男の子たちが抱き合い始めている。

「2002年の半ばから2004年の終わりにかけてのペンタゴン(国防総省)での最初の勤務期間にそんな現象はなかった」と、このDANGER ROOM の仲間、ボブ・ベイトマン中佐は言う。「80年代後半と90年代初めには、民間人の世界では男の抱擁はかなり普通になっていた(プロスポーツから漏れたんだと思う)、ボクには、なんかこうもっと抑えられたサブカルチャーだ。現に軍隊文化には1950年代にはっきりと先祖返りをする側面がある。」

ではなぜペンタゴンが突然変わるのか?ボクらの文化はなぜ急激な変化をしているのか?あてはまりそうなルールが確かにある、そしてボクが気づいたことだけを話しているのと、軍隊内だけのことであることに、特に注をつけておく。

ルール1:抱擁は少なくとも1年は会っていなかった二人の男同士にのみふさわしい。そんな時間の隔たりの後、二人の初めての遭遇でのみ、それは起こる。

ルール2:会わないでいた期間中、二人のどちらか一方かまたは両方がイラクまたはアフガニスタンで戦闘に従事している。どちらも死んでいないし取り返しのつかない無能にもなっていない。あまりにも多くがそうなっているのを、いまとなっては二人ともよく承知している。

ルール3:前腕を固く握った握手と共に抱き合う。そっけない。右腕で握手、左腕は相手の肩にまわして愛情をこめて背中を2〜3回ポンと叩く。それで終わり。離れる。その裏にある意味、感情は行為と同じくらいダイレクトだ、「君が死んでなくてボクはうれしい」

すなわち、ボクたちを変えたのは戦争だった。

(DANGER ROOM 11 January 2008)