ブラジルでインディオが勝利
◇ブラジルのインディオが土地訴訟に勝利する
ブラジルの先住民リーダーたちは先住民社会の権利として重要な勝利を獲得したと最高裁の主要な公聴会で述べる。
法廷の11人の判事のうち8人が、アマゾン州ローライマにある保留地を独自の領地(自治領)として保持することに賛成票を投じた。
しかしながら、ひとりの判事が自分の決定についてもっとよく考える時間を要求したことから、来年まで訴訟事件は正式に結論を下されないと思われる。
判決は先住民でない農夫を追い立てることになる。
最高裁に持ち出される100件以上の同様の訴訟があるが、この判決が多くのデリケートな問題に触れる重要な法律上の先例を確立するものと思われる。
・祝賀半ばの気分
法廷の外では、先住民弁護士Joenia Battista de Carvalhoが、これまでは票決に満足すると言った、だが彼女は正式な結果が遅れることになったのに失望させられた。
「今日結論が下されるものと私は期待しました、残念ながら祝賀半ばの気分です、というのも、私たちが知りたかったのはこれの実質的な成果、私たちの土地がいかなる侵略者をも払いのけると知ることでしたから」と彼女は言った。
だが、地元知事パウロ・セザール・カルティエイロは、ブラジルの地方の支配を外国人グループに引き渡すのに政府は先住民の権利支援を利用していると言った。
・守られた領地
この訴訟の中心地は、1万9000人のアマゾンインディオの生まれ故郷であり、2005年に国の保留地として承認されたラポサ・セラ・ド・ソルとして知られる広域のブラジル北部の奥地だ。
もし法廷が彼らに反対する裁定を下したら、先住民の領地の侵略は喜ばれるものとのシグナルを土地強奪者、投機家、きこりに送るものだとインディオのリーダーたちは言った。
しかしながら、その地域で生活し働いてもいる200人あまりのコメ生産者は、そこを去らざるを得なくなり、ローライマ州での経済開発を徐々にむしばむことになると言った。
込み入った論争に加えて、保留地のある先住民グループが農夫たちを支持して、問題は緊張と衝突が高まる対象となってきている。
軍の指導者のある者は、ブラジルの開拓前線の長い区画に沿って走る、ほぼ自治権があるも同然のインディオの大きな保留地を危ぶむと言って、国家の安全保障に含みを持たせようとする。主張はブラジル人の領地のまま残ると言う先住民社会によって強く異議を唱えられる。
この不安に同盟して、ある判事などは、先住民指導者らに相談する必要なしに軍と警察はこの地方に十分出入りできてしかるべきと、彼らの判決ではっきりさせた。
だが、ブラジリアのBBCのゲーリー・ダフィは、法廷がこの論議を包囲するいまもグツグツ煮える緊張を和らげるに足る判決を下すにしても、数カ月先にならないと明らかにされないと言う。
(BBC NEWS 11 December 2008)
写真は、12月9日最高裁の外の先住民たち
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