アルコールはヘロインよりヤバイ
◇アルコールはヘロインだとかクラックよりもいっそう有害
クビにされた政府の薬物顧問David Nuttがランセット誌に研究を発表してドラッグのランク付けで論争を再開する
本日掲載されたその筋の信頼できる研究論文によれば、かなりの販売利益によってUKではアルコールが最も危険なドラッグ(中毒を起こす麻薬)で、ヘロインとクラックを二位、三位にたたき出す。薬物の分類体系は廃棄されるべきとの要求と、飲酒に反対して着手するいっせいのキャンペーンを再び開くものだ。
型破りのIndependent Scientific Committee on Drugs(薬物科学独立委員会)からの同僚と共に、肘鉄を食わされる政府薬物顧問David Nuttによって率いられる研究は、もしも薬物がそれが待遇する害に基づいて等級に分けられるのだったら、ヘロインやクラック・コカインと比べて、アルコールはどうしてもAクラスになるものだと言っている。
評判のよい医学雑誌ランセットによって掲載される本日の研究論文は、合法と違法薬物を比較して害悪という困った問題を引き受けることで政府への異議の申し入れとみなされるものだ。それは労働党にとって政治上損害を与えることとなった。
最新の研究論文は2007年にNuttと他の者によって果たされた研究を更新する、当時もランセットによって掲載されて、合法的に使用可能なアルコールとタバコがマリワナ(カンナビス=大麻)やLSD(幻覚剤)よりいっそうやばいと言いだすことで論争のきっかけになった。
その研究論文ではアルコールは全体として5番目に最も危険と分類された。2007年の研究論文はまた、ドラッグ分類体系のオーバーホールを要求したが、批評家はドラッグを分類するのに用いられた判定基準と差異に重みをかけないことに異論を唱えた。
本日の研究は2007年の批評に取り組もうと努めるもっと複雑な分析を提供する。ドラッグが個人個人を待遇する「死亡から、心の作動へのダメージや関連性をなくすことまで」、九つのカテゴリーの危害と他者に対して7つのタイプの危害を検討する。最大限ありうる危害のスコアは100で最小はゼロ。
全体として、ヘロイン55、クラック54に対して、アルコールは72と採点される。個々の麻薬使用者にとって最も危険なドラッグは、ヘロイン、クラック、次いで粉末のメタンフェタミン(crystal meth)と分類された。他者に対して最も有害なのはアルコール、ヘロイン、クラックの順序通りだった。
麻薬分類体系は根本的な変更を必要とするとNuttはガーディアン紙に語った。「薬物乱用法は販売期限最終期日を過ぎており、やり直す必要がある」と彼は言った。「これら新しい研究結果の見地から、ドラッグにどう取り組むか、私たちは再考する必要がある。」
総合的な危害として検討されるほかの薬物は以下の通りに評価される:粉末のメタンフェタミン:crystal meth(33)、コカイン(27)、タバコ(26)、アンフェタミン・スピード(23)、カンナビス(20)、GHB:ガンマヒドロキシ酪酸(18)、ベンゾジアゼピン(15)、ケタミン(15)、メタドン(13)、ブタン(10)、qat(9)、エクスタシー(9)、アナボリックステロイド(9)、LSD(7)、buprenorphine(6)、マジックマッシュルーム・幻覚キノコ(5)
UKの改革者たちは、労働党のときより連立内閣が格付けに対してさらに証拠を基礎とするアプローチを取って、もっと議論をたたかわすであろうことを願おうとする。自由民主党は彼の解雇をめぐってNuttを支持した、同時に15歳でマリワナを吸ったためイートン校でいざこざを起こした保守党のデイヴィッド・キャメロン党首は、国会議員時代に国内問題特別委員会にあっては薬物乱用法が実際に役立たなかったのを認めた。
アルコールによってを引き起こされる害を減らすことにつぎ込まれるさらにいっそうの努力をNuttは訴えた、そして常用癖や崩壊した家庭の社会の失費に加えて、その実利的な代価が非常に高いことを指摘する。例えば、ワインの税率の5分の1を課税するアルコール分を含むサイダーと共にアルコールへの課税は「完全に不適切」、また措置はとりわけ青年向けの廉価ものやバカルディ・ブリーザーズなんてアルコールの販売促進を攻撃目標にすべきであると彼は言った。
(ガーディアン紙 01 November 2010)
写真:ヘロインはユーザーに害をもたらす、しかしアルコールはもっと広範囲の地域社会にかなりいっそう危害をもたらすことを研究論文は見つける
(Photograph : Action Press/ Rex Features)
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home