3号機にMOX燃料を使用
3号機にMOX燃料を使っていることなぜ言わないのでしょう?!
◇3号機地下の水、放射性物質濃度は通常の1万倍
東京電力福島原子力発電所3号機の電源復旧作業中に作業員3人が被曝した問題で、東電は25日未明、タービン建屋地下1階の水に含まれる放射性物質の濃度は通常運転時の原子炉内の水の約1万倍に達したと発表した。
通常はほとんど検出されない放射性物質も高い濃度で検出され、同社は3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の核燃料が破損した後、現場周辺に漏れ出した可能性が高いという。
(引用元:読売新聞 2011年3月25日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110325-OYT1T00112.htm?from=top
△東電は25日、現場にたまっていた水を採取し、分析した結果、ヨウ素131やセリウム144、セシウム137など9種類の合計で、1立方センチメートルあたり約390万ベクレルの放射性物質が検出されたことを明らかにした。
セシウム137は核燃料内に存在するため、東電は3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の燃料が損傷して溶け出し、外部に漏れた可能性があるとしている。
(引用元:読売新聞 2011年3月25日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110325-OYT1T00112.htm?from=y24h
◇燃料棒由来の放射性物質、原発放水口近くで検出
東京電力は24日、福島第一原発の放水口近くで採取した海水から、放射性ジルコニウム95を微量検出したと発表した。
ジルコニウムは核燃料の被覆管に使われており、冷却水が失われて高温になった使用済み核燃料の被覆管の一部が溶けて、大量放水された海水に混じって海に流れ込んだ可能性がある。東電が23日午前、放水口から南側約330メートル地点で海水を採取。ジルコニウム95の濃度は1立方センチあたり0・ 23ベクレルだった。近畿大原子力研究所の杉山亘講師(原子力安全学)は「被覆管が燃料の熱で溶けているという証拠が、初めて見つかったと言える。使用済み核燃料一時貯蔵プールから出たのだろう」と話す。
(引用元:読売新聞 2011年3月25日)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110325-OYT1T00127.htm
福島原発で事故が発生した11日付ニューヨークタイムズ紙は、懸念材料としていち早く「日本の原発の中にはMOX燃料を使用しているものがある。今回の原子炉がこのタイプであれば、放出する蒸気はより有害なものになる可能性がある」と指摘していた。
MOX燃料は通常のウラン燃料と比べ、放射線、特に中性子線が著しく高く、ウラン燃料より危険度ははるかに高いといわれている。中性子線は金属やコンクリートでも簡単に通り抜ける。人の身体に関して言えば、中性子線は人の体内の塩分に張りつくそうだ。
福島第一原発の3号機の燃料集合体の3分の1にこのMOX燃料が使われている。政府の公表値にプルトニウムが考慮されてないことに疑問を持った方が文部科学省に問い合わせをしてきたが、隠蔽体質のせいかどうか、いまだ回答が得られてないそうだ。記者会見で聞き慣れた応答、「測定項目を決定する部署に伝える」と言うばかりとか。
東電は24日、中性子線の検出はこれまで発表した2回のみでなく13回あったことを認めた。
△福島第一原発正門で中性子線検出、3号機からか!△20年間、原子力発電所の現場で働き、すでにガンで他界されている平井憲夫さんの記述
東電は15日未明、14日午後9時頃、福島原発の正門で中性子線を検出したと発表した。放射能量は不明だが、14日午前に水素爆発を起こした3号機の燃料から出た可能性があるとしている。
(引用元:読売新聞 2011年3月15日)
△九州電力のウェブサイト "プルサーマルについてのQ&A"より
QQ:MOX燃料はウラン燃料と比べて放出する放射線量が多いため、作業員が被ばくする量も大きくなるのではないですか?
A:放射線の特徴を踏まえ、適切な対策をとることで、作業員の被ばく量が問題となることはありません。
<解説>
MOX燃料は、ウランに使用済燃料を再処理して得られたプルトニウムを混ぜて作ります。プルトニウムは、アルファ線や中性子線、ガンマ線などの放射線を放出することから、発電に使用する前のMOX燃料とウラン燃料を比べると、MOX燃料の方が放射線量が多くなります。
原子力発電所で取り扱うMOX燃料は、現在使用しているウラン燃料と同様に、ウランやプルトニウムを陶器のように焼き固めたうえで金属でできたさや(燃料被覆管)に密封されています。そのため、アルファ線による被ばくは考えられません。
一方、中性子線やガンマ線などの放射線については、MOX燃料の取り扱いの際に遮へいを施した専用の受け入れ装置による遠隔操作を行うことや、貯蔵の際には水中で保管することなどで、放射線の被ばくを少なくする対策をとります。したがって、原子力発電所の作業員が法律で定められた基準を超えて被ばくすることはなく、さらに基準よりも低くなるように管理していきます。
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_qa_06.html
「原発がどんなものか知ってほしい」は下記のページから読むことができます
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
◇ヒーロー"フクシマ50"
福島第一原発で作業にあたる人々が、欧米メディアやネット上で「フクシマ50」と呼ばれている。
米紙ニューヨークタイムズ電子版が15日、「顔の見えない無名の作業員が50人残っている」とする記事を東京発で載せた。米ABCテレビも「福島の英雄50人——自発的に多大な危険を冒して残った原発作業員」と報道。オバマ米大統領は17日の声明で「日本の作業員らの英雄的な努力」とたたえた。
最前線で危険な作業を担うのは、東京電力のほか、東電工業、東電環境エンジニアリングといった子会社、原子炉を製造した東芝、日立製作所などメーカーの社員たちだ。
地震発生後には800人いたが、15日朝に4号機で火災があり、750人が退避。監視などのために残った50人が、フクシマ50になった。その後、新潟県の柏崎刈羽原発などからも応援が駆けつけ、交代しながら作業。送電線を引いて電源を確保する作業員も加わり、18日朝には総勢約580人になった。
作業員は頭まで覆われた防護服姿。頭をすっぽり覆う防護マスクもつけている。胸には放射線量をはかる線量計。その日に浴びることができる放射線量をセットし、8割まで達すると警報音が鳴る。
原子炉内への注水作業は人海戦術だ。1人の作業時間を決めて弁まで行って操作。それを交代で繰り返す。格納容器内の蒸気を外に逃す弁を開く作業では、1人が大量の放射線を浴びた。18日までの負傷者は20人を超えた。
建屋の爆発で飛び散ったがれきが作業をはばむ。放射線量が高い1〜4号機での活動は難しくなり、いまは電源確保や5、6号機に人を振り向けている。
現地の対策本部は、原子炉の山側にある免震重要棟にある。作業員はこの棟で寝泊まりしている。東京内幸町の本社2
階にある緊急時対策室に現地の状況を伝え、指示を仰いで作業を進める。
本社の緊急時対策室には100人以上が詰める。中央に円卓があり、大型モニターが現地の様子や計画停電の状況を映す。社員の一人は「テレビ会議で厳しい環境で作業する仲間をみていると、涙が出そうだ」。中央には清水正孝社長がすわる。周囲には復旧班や計測班の机があり、対策を練る。原子力安全保安院は、別室に陣取る。
原子炉圧力容器や格納容器内の圧力計や水位計は一部が機能を失っている。何が起きているのかは限られたデータから推測するしかない。ある幹部は「スリーマイル島やチェルノブイリの事故のときにどんなことがあったのか思い浮かべながら、何をすべきか考えている」と明かす。
(引用元:朝日新聞 2011年3月18日)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103180477.html
チェルノブイリ原発事故:
1986年4月26日、旧ソ連ウクライナ共和国(現ウクライナ)北部のチェルノブイリ原発4号機が試験中に爆発し、火災が発生。隣接するベラルーシやロシア、欧州の約20万平方キロが放射性物質セシウム137による汚染地域となり、日本でも微量が観測された。強制避難の対象となった半径30キロ圏内も含め、約33万人が移住を余儀なくされた。被ばくの危険を冒して事故処理に当たった作業員らは計約60万人に上り、急性放射線障害の死亡も相次いだ。周辺では小児甲状腺ガンなどが多発。事故の影響による死者数は数千人から数十万人まで諸説ある。同原発は日本のものと構造が違い、低出力の稼働が不安定な黒鉛減速軽水冷却炉で、2000年に完全閉鎖されたが、放射性物質を封じ込めるため造られた「石棺」が老朽化し、新たな工事が必要になっている。
(2011年3月23日掲載)
△事故25年 消えぬ放射線 チェルノブイリ原発 現場ルポ
数千人で安全管理 「1日労働、2日区域外へ」
発電所の管理棟入り口には、福島第1原発の状況が「悪化している」とするウクライナ原子力当局作成の文書が張られていた。1986年に世界最悪の放射能漏れを起こした同国のチェルノブイリ原発。事故から来月で25年となる今も汚染は消えず、安全管理などのため、閉鎖して久しい原発で数千人が働いていた。 うっすらと雪化粧した同原発。ここを中心とする半径30キロは立ち入り制限区域だ。四半世紀放置された大地にはシラカバや松などの若木が増え、住民が強制移住させられた村々を覆う勢いを見せる。廃屋内には人形や新年を祝うカード、事故前日の新聞などが散乱し、突然の退去ぶりを今に伝えていた。 しかし、制限区域内がどこでもゴーストタウンというわけではない。チェルノブイリの町では工事などのため短期滞在する人も多く、アパートのベランダに洗濯物も。域外と原発を結ぶ列車も1日3往復し、大事故後、コンクリートの「石棺」で覆った4号機や、2000年までに閉鎖した1―3号機の保守や管理などをする人々を運ぶ。 同原発のノビコフ技術安全副部長は「原発だけで3480人が働く。ほかに放射能除去などの企業もある。何人が働いているのか見当もつかない」と話す。 ここで雇用される人の数が多いのは、週5日続けて働くと放射線量が許容限度を超えるため、交代制にせざるを得ないからだ。事務棟裏の消防署の署長は「1日働いたら2日は区域外に出る」と説明した。「ここで働くのに抵抗はないか」と尋ねると「ない。ウクライナ人としてやるべき仕事だ」ときっぱり。別の女性職員は「危険手当が結構出るの」と明かした。 「ピピピ」。石棺が数十メートル先に異様な姿を見せる道路で持参した放射線測定器が激しく反応した。約120キロ南の首都キエフの30倍以上の数値だ。それでも、道路脇で土木作業をしていた男性は「放射能は怖くない。1日の放射線許容量を超えたら、これが教えてくれるから」と言って、胸にかけた小型の線量計を指さした。 石棺は老朽化や放射性物質漏れが指摘され、石棺全体を覆う新石棺をフランス企業などが建設する予定だが、15億ユーロ(約1730億円)もの建設費集めに難航。同原発関係者はこんな不安を漏らす。「日本の出資を相当当てにしていたが、フクシマの処理に金がかかり、こちらに回せないのでは」
(引用元:西日本新聞 2011年3月23日)
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/3095/8057
写真はPressTVの記事より
http://www.presstv.ir/detail/171439.html
下の写真もPressTV「東京の水は赤ちゃんには安全でない」
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