無作為の声 政策に反映
無作為抽出による妙味
パイレーツオブベルリンの取組を紹介する朝日新聞の1/6の記事「壊れる民主主義」には"くじで選ばれ 政治参加"と題して公募による審議会とは違う新しい住民参加の有り様、無作為に選ばれた住民の市民討議会のことが書いてある。
まちの政策について住民が意見を述べられる機会として、公募による市民委員やパブリックコメントがあるが、その手の審議会市民メンバーやパブコメにはいつも同じ顔ぶれが集まりやすいのと利害関係者が動きやすいマイナス面があった。
多摩川のマナー無視のバーベキューを禁止するか否かで、東京狛江の青年会議所が市民討議会を市に提案、市は住民基本台帳から無作為に1500人を選んだ。この中から希望者47人が参加して住民の意見に加えて国交相や市の情報も受け、半年で4回の討議を行った。その結果は「バーベキュー禁止」。昨年12月22日、東京都狛江市議会で多摩川河川敷でのバーベキューを禁じる条例案が可決された。狛江市長は「利害関係者のみの意見ではなく、無作為に抽出された市民の意見だったので行政も動きやすくなった」と語る。
NPO法人「市民討議会推進ネットワーク」によると、こうした市民討議会は全国で200以上の実施例がある。市民討議会が今後12年間のあり方を決める基本計画案について話し合った東京都三鷹市の市長は、無作為の意義を「出会いの妙味」と表現する。同じ顔ぶれや利害関係者が集まりやすい公募による審議会とは違い、「初対面だからこそ肩書きにとらわれず純粋に話し合える」と話す。
この無作為抽出による討議がいま世界中で広がっている。
写真は、キャンペーン中のパイレーツオブベルリン
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