スパイする無人機
◇イランが「押収」の米軍無人機公開 核関連施設を偵察か
イラン国営テレビは8日夜、イラン軍が今月4日にイラン東部で押収したとする米軍の無人偵察機「RQ170」の映像を公開し た。機体はほぼ無傷の状態で、映像を見た元政府関係者はAP通信に対し「イランの核関連施設の偵察に使われている機種に間違いない」と認めた。米政府はコメントを控えているが、イラン側への軍事情報流出を極度に警戒しているとみられる。
イラン政府によると、イラン軍と革命防衛隊が共同で「サイバー攻撃」を展開し、アフガニスタン国境から約250キロの上空を飛行中だった無人機を着陸させた。米政府は直後に否定したが、アフガンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)は「アフガン西部で制御不能になった米軍無人機の可能性がある」 としていた。
専門家によると、無人機にはレーダーの捕捉をのがれる設計・塗装技術、遠方の目標を探る光学技術が詰め込まれ、偵察活動のデータも集積されている。これらの技術がイランの無人機や戦闘機の開発に転用されかねず、イラン以外の国に技術が流れる恐れもある。イランのメフル通信によると、中国とロシアは既にイラン政府に対し、機体調査に加わりたいとの意向を伝えた。
米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)によると、米軍は情報流出を懸念し、イラン国内で無人機を奪回または破壊する秘密工作活動を一時計画したが、断念したとしている。
(引用元:毎日新聞 2011年12月9日)
http://mainichi.jp/select/world/news/20111210k0000m030001000c.html
写真はイラン日本語ラジオのサイトより
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