事実を明かせ
イラン政府によれば、周辺の幾つもの都市を揺るがした土曜の爆発は弾薬運搬中の事故であり、兵士17名が死亡したとのことだが、イスラエルのハーアレツ(haaretz)紙は、イラン反体制派(ムジャヒディーン・ハルク)のイラン内部情報と断って、事件はミサイル基地での爆発だったと報じる。
◇イラン亡命者グループ:ロケット弾の爆発がテヘラン辺りに痛烈な爆破音を引き起こした
大きな破裂するような音は弾薬庫での事故による爆発の結果だったとイラン政府は言う。
イラン亡命者グループは土曜日、テヘラン近郊の大きな破裂は革命防衛隊のミサイル基地Modarres Garrisonで起こったと主張した。爆発の原因は不明。
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/iran-exile-group-explosion-of-rockets-caused-deadly-blast-near-tehran-1.395190
なお、記事によれば、このミサイル部隊は長い射程の弾道弾シェハーブ3とシェハーブ4の発射部隊。
(ミサイルshahab3は射程が1300~2000の中距離弾道弾、shahab4はwikipedia によれば、開発中か、架空の存在とのことだ。)
また、ynet newsでは、この爆発で革命防衛隊の武器開発責任者である准将が死亡したのをイラン政府が認めているとして、イラン反体制派の情報を紹介し、事件は情報に基づく何らかの軍事作戦の可能性もあると報じている。
この事件もまた、きな臭い。
◇テヘランのAmmo Cache Rocks 近郊で大きな爆発
テヘラン(FNA):テヘラン近くのShahryar市にほど近い軍事基地での爆発が土曜日、イランの首都西部を動揺させた。
Bidgoneh村にある軍事基地の武器庫で爆破が起こった。爆破による死傷者の数も、所有地の損害についても、まだ報告はない。イラン議会Hossein Garrousiで、対をなす爆破がほど近い領域の都市を震わせたとShahryarを代表する国会議員が述べた。出来事を調査するために危機管理委員会が設立されていると彼は言った。議会の国家安全保障と外交政策委員会の他の幾人かの顔ぶれが、Bidgonehでの爆破に関する報道を確認し、イスラム革命防衛隊(IRGC)の基地でそれが起こったと言っている。
(引用元:イランのFARS通信社 12 November 2011)
http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9007273061
◇イラン革命防衛隊の基地で爆発 15名が殉教
イラン革命防衛隊のラマザーン・シャリーフ広報担当が、防衛隊の基地で爆発が発生し、15名が殉教したことを明らかにした。
シャリーフ広報担当は12日土曜、テヘラン西部にある革命防衛隊の基地の1つの弾薬庫において爆発事故があったことを認め、「この爆発事故で誠に遺憾ながら15名が殉教、他数名が負傷しており、負傷者の一部は重体となっている」と述べている。
また、「現在、調査チームが今回の事件の詳細を調査しており、その結果は追って発表されることになっている」とした。
イラン革命防衛隊所属のセパーフニュースによると、イラン革命防衛隊の広報部門が12日、この組織のものである弾薬庫の1つで爆発事故が発生したことを明らかにしたということだ。
(引用元:イラン日本語ラジオ 2011年11月12日)
△イランでは昨年10月にも、西部ロレスタンで、革命防衛隊の弾薬庫が爆発する事故があり、18人が死亡している。
(引用元:時事通信 2011年11月12日)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011111200377
■米司法長官:駐米サウジ大使暗殺をイランが計画■ウォールストリートジャーナル
米政府は11日、イランが駐米サウジアラビア大使の暗殺を企てたとして2人を訴追したと発表した。
これが事実とすると、暗殺計画は国民のほとんどがシーア派のイランとスンニ派が多数を占めるサウジの対立がエスカレートしていることを示すものだ。両国は以前から中東の覇権を争っている。米当局が米国内でのテロ扇動を理由にイラン人グループを訴追するのは異例だ。
ホルダー米司法長官によると、イラン政府の組織は150万ドル(約1億1500万円)を使って麻薬カルテルの暗殺グループをメキシコから雇おうとしていたという。
検察はイランと米国のパスポートを所持している米国籍のマンソール・アーバブジア(56)容疑者と、イラン革命防衛隊(IRGC)のアルクッズ部隊のメンバー、ゴラム・シャクリ容疑者について数件の犯罪行為で立件した。同司法長官はアルバブシアル容疑者とイランに本拠を置く仲間は今年春以来、サウジの駐米大使暗殺を狙っていたと述べた。
イラン国連代表部の広報担当者は「こうした根拠のない主張を断固退ける」と強調した。アーバブジア容疑者は裁判所に出廷する予定だ。弁護士がついているかどうかは明らかではない。
同容疑者は、9月29日ニューヨークのジョンFケネディー(JFK)空港で逮捕され、暗殺計画に加わっていたことを自供した。一方のシャクリ容疑者は逃亡中だという。
検察によると、アーバブジア容疑者は今年、麻薬取締局(DEA)の情報提供者に接触したあとメキシコで麻薬カルテルのメンバーと見られる人たちと数カ月間に何度も会った。
アーバブジア容疑者は9月にメキシコへの入国を拒否されたあとJFK空港で乗り継ぎを待っている間に逮捕された。メキシコでは暗殺グループと支払いの最終打ち合わせをする予定だったと見られる。
同容疑者はその後連邦捜査局(FBI)に協力することに同意した。同容疑者は、暗殺計画について話すときは「シボレー」という言葉を使うよう指示されていたと告白している。
同容疑者はこのほかのテロも計画していた。関係者によると、これにはワシントンとアルゼンチンのイスラエル大使館の爆破も含まれていた。同容疑者に指示を出していたイランの幹部らは、サウジ大使暗殺は全ての別の計画に先立って実行するよう強く求めていたという。
一方、米財務省は暗殺計画に関係しているとみられるアルクッズ部隊の幹部4人を含む5人に対して制裁措置を取ると発表した。
以前から中東での覇権を争っているサウジとイランの関係は今年、緊張が高まった。「アラブの春」では過半数がシーア派であるバーレーンの数千人の市民がスンニ派の王を批判するデモを行い、この王を支持するサウジがバーレーンに数百人の兵士を展開した。同時にこの反体制デモの背後にはイランがいて中東を不安定にしようとしていると非難した。
(引用元:2011年10月12日)
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_322951
△アメリカ政府の発表について、イラン外務省のメフマンパラスト報道官は11日、声明を出し、「アメリカによって、でっちあげられたシナリオで、我々は強く否定する。この滑稽な見世物は我々の分断をもくろむアメリカとイスラエルによる陰謀にすぎない」として全面的に否定したうえで強く批判しました。
また、イラン国営メディアも、「アメリカ政府はイランを敵視する新たなプロパガンダを始めた。自分たちの国内問題から市民の目をそらすためにねつ造したものだ」などと報じています。
アメリカのクリントン国務長官は11日、記者団に対し、「こうした行為は国際的に許されず、直ちにやめるべきだという強いメッセージを国際社会と協力して打ち出していく。国際社会が団結してイランをさらに孤立化させる必要がある」と述べ、イランへの圧力を強める姿勢を強調しました。一方、アメリカ政府の発表を受けて、サウジアラビア政府はワシントンにある大使館を通じて声明を発表し、「国際条約に違反し、人道にもとる卑劣な行為だ」としてイランを厳しく非難しました。また、サウジアラビアの政府高官は、ロイター通信の取材に対し、「看過できない事態であり、イラン駐在のサウジアラビア大使の召還はもちろんのこと、報復措置を検討するだろう」と述べました。サウジアラビア政府はイランで主流を占めるイスラム教シーア派による反政府デモが国内で頻発したことから、イランによる内政干渉だと非難していた経緯もあり、両国の関係のさらなる悪化は必至とみられます。
(引用元:NHKニュース 2011年10月12日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111012/t10013196171000.html
◇モスクワ国際関係大学のセルゲイ・ドルジロフスキイ教授の意見を聞いてみた
「この事件には、事実よりも疑惑の方が多い。論理的観点から見れば、まず完全にばかげている。米国がイランに対し行っている、これはまさにビッグゲームだ。しかし、たとえ合衆国大統領であっても、臆測で物事を決めてはならない。判決を下すのは裁判所の仕事だ。もし人間が罪を犯したならば、裁判にかけるべきだ。今のところあるのは政治的なことばかりで、それ以上ではない。」
◇VOR記者は、ロシア科学アカデミー東洋学研究所のエキスパート、ウラジーミル・イサーエフ氏にマイクを向け意見を聞いた
「オバマ大統領の発言はかなり深刻に聞こえる。なぜなら、もし軍関係において最も力を持った人物である大統領があらゆる措置を検討中と口にするなら、それは軍事行動も含めていかなるバリエーションもあり得ることを意味するからだ。まして米政府が武力の助けを借りて対外問題を解決しようと試みることはよくあり、この10年をとっても、旧ユーゴスラビア、イラク、アフガニスタン、リビアでの軍事作戦に参加している。」
中東研究所のエフゲニイ・サタノフスキイ所長は、次のように強調した
「米国はイランに対し、すでにだいぶ前から、そうしたプランを練っている。ジョージ・ブッシュ前大統領の時代、いくつかのバリエーションが検討された。まずは核施設やそれを守る対ミサイル防衛手段を破壊するもの、そしてイランの基本的な軍事施設やイラン革命防衛隊に属する施設、ミサイルシステム、核施設を壊滅するというもの、さらに三つ目としてはイランがもはや工業国でなくなるようにイラン国内にあるエネルギー施設や冶金工場、軍事国防関連施設、空港や幹線道路のすべてを使い物にならなくしてしまうというものだ。この三つのシナリオのどれも、今米国は現実のものとすることが可能だが、国連の承認なしにはそれはできない。加えて国際社会の承認を得るためにはイランが犯した罪を反論の余地なく証明する必要がある。一方イランは、浴びせられた非難を否定している。」
「米国は、イラン指導部がワシントン駐在のサウジアラビア大使殺害未遂の陰謀に関与している確かな証拠を持っていると言っている。米国の主張によれば2人のイラン人がサウジ大使を亡き者とするためにメキシコで暗殺者を雇おうとしたが、陰謀は暴かれ、容疑者とされるイラン人1人は拘束、もう1人は逃亡中だとのことだ。裁判はまだ開かれていないが、オバマ大統領はイランに罪があることを国際社会に納得させるためには、1人の容疑者で十分だと思っているようだ。」
国連安保理事会メンバー国を自分の側につけるため、米国は各国の国連大使と個別に協議している。モスクワと北京には、イランがテロ活動をしている事を両国に納得させるための文書を携えた専門家グループが派遣された。この件に関するロシア政府の立場は一貫している。どのような決定を下すとしても、しっかりとした証拠が必要だというものだ。
今のところ存在するのは疑惑だけであり、これで何らかの「罪」について語るのは、いまだ時期尚早というものだ。
(引用元:The Voice of Russia 2011年10月14日)
http://japanese.ruvr.ru/2011/10/14/58743663.html
◇イランのテロ構想:でっち上げ、でっち上げ、でっち上げ(だが、一体誰がでっち上げたのか?)
Information Clearing House 12 October 2011 by MaidhcÓ Cathail
http://maidhcocathail.wordpress.com/
http://www.informationclearinghouse.info/article29373.htm
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