見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2011/11/12

火を放つヤンキー帝国


◇ヨーロッパからロシアにかけての広い範囲で、先月から今月にかけて大気中からごく微量の放射性ヨウ素が観測されたことが分かり、IAEA(国際原子力機関)や関係国の当局が原因を調べている。

世界各地で核実験を監視しているCTBTO(包括的核実験禁止条約機構)もヨウ素131が先月下旬以降、ロシア、スウェーデン、それにオーストリアに設置している観測施設で検出されたことを明らかにした。 このうち、オーストリアでは現地当局が先月17日以降、ヨウ素131を観測しており、その値は最大で1ナノシーベルトと福島第一原子力発電所の事故後にオーストリア国内で観測された値の100分の1程度だったということだ。放射性ヨウ素はハンガリーやドイツなど、ヨーロッパ各地で観測された。

放射性物質の「ヨウ素131」は自然界に本来は存在せず、ウランなどの核分裂によって生成される。原子力施設で重大な事故が起きた場合、ヨウ素131が外部に漏れ出すことがある。 旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故の際にはヨウ素131が大量に放出され、被ばくした住民に深刻な健康被害をもたらした。また、福島第一原発の事故でも大量に放出された。

(引用元:NHKニュース 2011年11月12日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111112/t10013913891000.html

◇メキシコのブレーク内務相が乗っていたヘリコプターが首都メキシコ市の南方で墜落し、同内相を含む8人が死亡した。ブレーク内相は麻薬戦争で政府側の対応を指揮する立場にあり、地位はカルデロン大統領に次いで2番目に高い。

ブレーク内相は司法当局者との会合に出席するため、メキシコ市からクエルナバカに向かう途中だった。

ブレーク氏は、市会議員、州・ 連邦議会議員を経て、2007年からバハ・カリフォルニア州官房長官を務めた。2010年7月にフェリペ・カルデロン大統領の指名で内相に就任。以後、国内の麻薬カルテルの取り締まりに尽力した。この取り締まりで、これまでに数千人が命を落としている。

(引用元:ブルームバーグ 2011年11月11日)



△皮肉なことに、ブレーク氏が「ツイッター」に残した最後の言葉は、2008年11月に飛行機事故で死亡したモウリーニョ前内相についてだった。

http://www.cnn.co.jp/world/30004557.html
以下は、2008年当時のモウリーニョ前内相が死亡した飛行機事故のニュース

◇メキシコのモウリニョ内相、飛行機事故で死亡

メキシコのモウリニョ内相が(2008年11月)4日、飛行機事故で死亡した。同内相が乗った小型機はこの日夕方、ラッシュアワーで混み合うメキシコ市の道路に墜落した。

メキシコ市長は記者団に対し、墜落した飛行機に生存者はいないと語った。現場では墜落の巻き添えとなった車が炎上して7人が死亡したほか、約40人が負傷した。

墜落した小型機には軍主導の麻薬組織との闘いで主要な役割を担っていたホセ・ルイス・サンティアゴ・バスコンセロス氏も乗っていた。

メキシコでは今年に入り、麻薬密輸に関連する事件や闘争で4000人以上が死亡。その多くは麻薬密輸組織の関係者だが、警察や軍などの治安関係者も、カルデロン大統領が進める麻薬撲滅運動に反対する組織との闘いで犠牲になっている。

メキシコ当局は今回の墜落について、すべての証拠が事故であることを示していると発表。事故機はメキシコ市の北西にあるサンルイスポトシから戻るところだった。

(引用元:ロイター 2008年11月5日)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34740720081105

◇メキシコ市南方の丘陵地帯で11日、麻薬組織対策を指揮していたブレーク内相らが乗ったヘリコプターが墜落し、政府は同内相を含む搭乗者8人全員の死亡を確認した。

政府は墜落の理由は明らかにしていないが、メキシコ市のエブラルド市長は悪天候が原因となった可能性があるとしている。

2008年11月に当時のモウリニョ内相も飛行機墜落事故で死亡しており、今回の事故が単なる事故だったのか、疑いが浮上する可能性もある。ただ、現時点では陰謀を示す事実は出ていない。

事故を受け、カルデロン大統領はハワイで行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を取りやめた。

(引用元:ロイター 2011年11月11日)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-24136620111111

◇チャベス大統領、病状深刻 余命6カ月との情報も

がん治療を続けている南米ベネズエラのウゴ・チャベス大統領(57)の病状について、米紙マイアミ・ヘラルドは11日までに、米国の元外交官がベネズエラ政府内部から得た情報として「がんは予想以上に進行しており、6カ月以上持たない」と述べた、と伝えた。
 
元外交官はベネズエラ政府内部文書を入手したとして、繰り返しキューバで受けた化学療法は効果がなく、「チャベス氏は来年10月の大統領選前に亡くなるだろう」と指摘したという。(リオデジャネイロ 共同 2011年11月12日)

△南米ベネズエラのチャベス大統領は10月20日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐が死亡したことを受け、記者団に対し「偉大な闘士、革命家、殉教者として記憶されるだろう」と述べ、かつての盟友の死を悼んだ。

チャベス氏はカダフィ氏の死をテロリストによる「暗殺」と表現。「ヤンキー帝国(米国)は世界を支配できない。帝国は世界を征服しようと努力して、火を放っている」と述べ、欧米諸国の対リビア戦略をあらためて批判した。

両氏は反米を共通項に密接な関係にあり、政権崩壊前後にカダフィ氏のベネズエラ亡命説が浮上したこともある。(共同 2011年10月21日)
写真は、シリアの抗議デモ、11日シリアは250人の反政府市民を殺害、アラブ連盟からの資格一時停止に直面する(ガーディアン紙の記事より)
http://www.guardian.co.uk/world