見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

February 08, 2013

ジャスト キッズ




あこがれのニューヨークパンクの女王、パティ・スミスは66歳!

ロバート・メイプルソープと出会って別れるまでの20年を綴った自叙伝『ジャスト・キッズ』、80年代から07年までの詩を集めた『無垢の予兆』と、活発な活動が眼を惹くパティ・スミスが1月来日した。ウィリアム・バロウズとの交友はジェラシーを感じさせるほど神秘的でリスペクトを持って語り継がれる。

以下は、仙台、広島公演を含むライヴツアー中にTBS「報道特集」のキャスター金平茂紀によってインタビューされた会話の一部。
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今回の日本ツアーは仙台からスタートするそうですが、仙台を選んだ理由は?
「東日本大震災の被災者のためにライヴをしたいと思ったの、それに人があまり足を向けない場所を訪れたいと思ったから。被災した皆さんに会って学校や子供たちのために集めたお金を寄付したいと思っている。」

私たちは、あの震災を3.11と呼んでいます。アメリカの人々が同時多発テロを9.11と呼んでいるのと同じです。ニューヨークの方々は東日本大震災についてどのような思いを抱いているのでしょうか?
「ニューヨークの人々も震災のことをとても気にかけている。こうした災害が起きた時は、国際社会全体で問題の解決に取り組むべきだと思う。これは日本だけでなく地球規模の問題。一つの災害から教訓を学び、協力しながら克服するべきです。いかにひどい震災だったか、そして今も苦しんでいる人がいることや震災の後遺症がいかに深刻なものかみなよく理解している。」

あなたのニューアルバム『バンガ』には"フジサン"という歌が収録されています。富士山に日本の復興を願う気持ちを込めたと伺っていますが、日本人にどのようなメッセージを伝えたいのでしょうか?特に被災して今も苦しんでいる人たちには何を伝えたいですか?
「原発の危険性を日本人だけでなく世界中の人々に伝えたい。原発がどこに建設されているのか、災害が起きた時、除染作業がいかに困難で人々にどんな影響を与えるかをしっかり理解してもらいたい。それに自然を敬い、大切にする気持ちを忘れないで欲しいと思う。私たち人間の暮らしが川や海や大気を汚染し、動物や植物など様々な生物の命を奪っていることを自覚して欲しいの。私たちに与えられた美しい地球を破壊している。だから、日本での震災はひとつの教訓です。自然災害は人々の命を奪い、家を奪うだけでなく、土壌を汚染し、そこで育てた穀物をだめにしてしまう。家畜も処分しなければならない。そうしたことを伝えたくて、私は”フジサン”という歌を作りました。富士山に、その麓で暮らす人々を見守って欲しいとの願いを込めた。そして人々には、自然保護への意識を高めて欲しいとの願いを込めた。いつか、自然からしっぺ返しをもらわないようにね。自然は、今回のように時として私たちに猛威をふるうことがあるので。」

福島第一原発での事故は、原子力エネルギー開発史上、最も深刻な事故となりました。しかし、原子力発電の技術はもともとアメリカから運び込まれたものです。
「ええ、分かってます。私が生まれる前、アメリカは広島と長崎に原爆を落とした。アメリカが日本に対して行ったことの中で最もひどいことだと思う。日本は被爆体験など核開発の歴史において最も辛い思いをしてきてる。震災後の原発事故で再び苦しむことになるなんて悲しいことです。私たちは新しい技術の開発に取り組む中で自然とのバランスをないがしろにし、環境を破壊してきた。その意味で、私の祖国アメリカが犯してきた罪は重いと思う。私はそのことを心から恥じている。今、環境汚染について世界中の人々が理解を深めることが求められている。中国での環境汚染は深刻です。私たちは目を覚まさなければならない。」

ソングライターとして、3月11日の震災によってどのような影響を受けましたか? 震災によって何か影響を受けましたか?
「だから、3月11日のすぐ後に”フジサン”を書いた。震災そのものについては、私自身はその場にいなかったので歌詞を書けないと思った。実際に経験していないことについて書くべきではないと思ったの。でも、何かせずにはいられず、祈りの気持ちを歌にした。”フジサン”はロックによる祈りです。富士山に日本の人々を守って欲しいと祈る歌。あの歌が私の震災に対する思いなの。」

数年前、私はワシントンDCに滞在していました。ブッシュ政権の時でしたがアメリカはイラクに対して戦争を始めました。その時、ワシントンDCでは大規模な反戦デモが起きました。
「私もデモに参加した。」
ええ、あなたはあの時、歌を歌いましたね。
「"ピープル・ハブ・ザ・パワー"」
私は、あの歌からとても刺激を受けましたし、実際、市民の力を感じました。あの時はブッシュ、今はオバマ政権ですが、今でもなお...
「私たち市民には力があると信じている。でも、人類の歴史を振り返ると、政府、軍、企業などの力があまりにも巨大で、私たちは彼らの前には無力だと思ってしまうことがあるの。今後、私たちがやるべきことは… 数千人規模のデモでは不十分。私たちは世界規模で声を上げなければならない。1万人が原発に反対するデモをしても、十分とはいえない。1千万人規模のデモが必要です。」
「世界は今、大きな危険にさらされている。気候変動、水質汚染、大気汚染、ガンに冒される子供たちの増加、それらはすべて事実。そうした状況を変えるには世界中の人々が手をたずさえて解決に取り組むべきだし、多くの犠牲も受け入れる覚悟が必要だ。特に物質面ではその必要がある。たとえば私が『ジャスト・キッズ』の中で描いたのは、貧しくて、ほとんど何も持っていないけれど、仕事への高い意識を持っている若者の姿。アーティストをめざし世の中を変えたいと思っている。今、私たちに求められているのは新たな革命よ。技術革新、ネット革命などはすでに実現したけど、もっとシンプルに生きるための革命が必要なの。私たちの身の回りには素晴らしいものがあふれているけど、本当に必要なのは何なのかを考え直すことが今求められているの。」
「高い技術ではなく、きれいな水、きれいな空気、安全な食べ物、自由、創造力、病から身を守る術が必要なの。そうしたことをもっと多くの人々が理解するようになる。億万長者になったり、有名になっても、大気汚染などにより癌などの病気におかされたら何の意味もない。今こそ基本に戻るべき、自然に返るべきです。そんな思いを込めて”フジサン”を書いたの。富士山は自然が創りあげたとても清らかで美しい山だから。」

原発については、いかがですか?
「人々の間で認識は高まってきていると思うけど、もっと急がなければならない。もう一つの問題だが、チェルノブイリで原発事故が起きた時、ロシアはそれを隠ぺいした。政府が事実を隠したことが原因で土壌汚染が拡がり、多くの人がガンに冒された。政府は国民への情報提供を怠った。日本は今、ユニークな立場にいる。原発事故で何が起きたのか真実を明らかにすれば、土壌汚染や子供や女性にどのような影響を与えたかなどを公表すれば、日本は原発について変革をリードしていくことができる。現時点では原発事故の実態について知っているのは日本だけです。私たちには何が起きたのか正確には分からない。私たちはお互いに対し正直であるべきです。これは日本だけでなく、世界のすべての人に関わる問題なの。」

世界中でストライキを行うべきです。世界中の人が「もうやめよう」と一緒に声を上げることを私は期待しているのですが、実際はどうでしょう?
「私の祖国アメリカではブッシュ大統領が再選された。イタリアでベルルスコーニ首相が再選されたり、保守勢力が支持されるのはなぜか?みんな怖いからです。経済への影響を心配している。経済はいまや世界を動かすうえで中心となる原動力となった。でも、信条に関わることでも創造的でもなく、物質的な豊かさをもたらすだけです。物しか残らない。」
「私がこの『ジャスト・キッズ』という小さな物語を書いたのは、若い人たちに生き方を見直してもらいたいと願っているから。犠牲を伴うこともあるでしょう。でも、その犠牲と見返りに大きなごほうびがあるはずです。マスクをしなくても自由に空気を吸うことできる。このままでは常にマスクをしないといけない時代が来てしまいます。そんな生活、誰も望んではいない。きれいな空気を吸う生活を誰もが望んでいるはずです。神様が私たちに与えてくれた恵みは、パソコンではなく、新鮮な空気です。神様が私たちに与えてくれた恵みはクルマではなく、きれいな水です。」

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