ボクサー犬のクローン誕生
写真はディラン(ボクサー犬)が元気な頃のハッピーなウエストヨークシャーのカップル
◇イギリス人カップルがクローンとして発生させる二匹の子犬の誕生に大喜びするボクサー犬のディラン、彼のDNAからクロ−ンの子犬が二匹誕生
韓国のクローン(遺伝的にまったく同じ生物を得る技術)会社に6万7000ポンド払ったあと、ローラとリチャードは28日の朝、二匹の犬の誕生のニュースを受け取った
今年6月に脳腫瘍で亡くなった最愛のペット、ボクサー犬ディランのDNAを用いてクローンを誕生させるためにウエストヨークシャー出身のイギリス人カップル、リチャードとローラは6万7000ポンド支払った。
6月に二人はディランのDNAが入る組織サンプルを提供した、そして代理母の犬に二匹の妊娠が確認されたとのニュースを先月受け取ったとき、二人はわくわくした。
チャンスとシャドーと名づけられる子犬は二匹とも健康で、授乳して二匹の面倒を見ている母犬たちとの緊密な情緒的関係を確立している。どちらの子犬もディランとうりふたつの模様を身につける。
ボクサーの子犬たちは、死後ほぼ二週間の犬からクローンとして発生したという、科学的な後世に残るほどのことをした。犬のクローニングの以前の限度は死後5日だった。
ボクサー犬が8歳で亡くなったあと、ローラ(29歳)とリチャード(43歳)のカップルは悲しみに打ちひしがれていた。カップルはディランのクロ−ンをつくってみることに決め、問題の多いSooamバイオテック研究財団の尽力を取りつけた。そこは処置あたり10万ドル(6万7000ポンド)で商用の犬クローニングの便宜を提供する。世界で唯一のその種の研究所だ。カップルは「ミラクル(驚異)」と誕生を歓迎した。
帝王切開に立ち会ったカップルは言った。「オスの子犬を取りだしたあとも、まだわたしは起こったことがまるっきり信じられなかった。でもその子が騒ぎ立てはじめたら、これは現実だとわかった。誕生してわずか数分の子犬でも、どれほどディランに似ているか、夢みたい。その子のボディの色つけとパターンはすべてまさしくディランと同じ場所にある。」
カップルは二匹の隔離期間が終わる7月に両方の子犬をわが家に連れてくるつもりだ。二人はまた二匹の代理母の犬もイギリスに連れて戻るつもりで、代理母の犬を養子にしたいと思っている。
犬のクローニングで世界を先導する研究所、Sooamは商売上の顧客のために700匹以上の犬を生産している。
サンプルが死後12日のディランから取り出されたので二匹のクローンで発生した犬の誕生は研究所にとって興奮させられたとSooamの科学者デイヴィッド・キムは言った。「これは、細胞が非常に長い時間の後に亡くなった犬から取られた我々の最初のケースです。うまくいけば、我々がクローニングのために細胞を取り出すことができる死後の時間を延ばすのを可能にしてくれると期待されます」と彼は述べた。
人間のクローニングは違法だが、ペットのクローニングについて規制はない。そして8月、欧州議会は家畜のクローニングを非合法化することを可決した。
RSPCA(英国動物虐待防止協会)は犬のクローニングについて懸念を表明した。スポークスマンは言っている。「動物に対するクローン技術の適用に関して重大な倫理および健康な生活での懸念がある。極度に高い失敗や死亡率を伴う動物をクローンとして発生させることは痛みと苦悩を引き起こす手順を必要とする。クローンで発生した動物がたびたび腫瘍や肺炎や異常な成長パターンといった病気に罹るという多量な証拠もある。」
http://www.theguardian.com/science/2015/dec/28/second-cloned-puppy-birth-british-couple-overjoyed?CMP=twt_gu
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