海のゴミを吸い取る
◇マリーナをきれいにするためオーストラリアのサーファーたちがデザインした「Seabin(海のゴミ集積容器)」が海洋汚染を引き下げる
ABC 21 December 2015 by Laura Gartry
オーストラリアのサーファー2人が開発したユニークな海洋掃除テクノロジーが世界中の投資家の注意を引いている。
いちばんの相棒のアンドリュー・タートンとピート・セグリンスキーは幼少期の多くを海で過ごした、そしてあちこちに漂うゴミの量で欲求不満に陥ったあと、持続可能な解決を考え出すために仕事を辞めた。
海洋汚染を引き下げる助けになると多数の人が期待する「Seabin」と呼ばれるマリーナの埠頭のためのオートメーション化したゴミ集積容器をふたりは考え出した。ヨーロッパのマリーナの中心地、スペインのマジョルカの市場に持って行く前に、コンビはパースで容器のプロトタイプを設計した。
タートン氏とセグリンスキー氏は、現在、プロトタイプを現実に変えるためになんとか十分な資本を集めようと努力している。
クラウドファンディングで商品化用の5万ドルを工面するにあたり、申し出は急速にはずみがついている、そしてまたSeabinのヴィデオがオンラインで1000万以上のヒットを惹きつけている、大部分はヨーロッパ諸国から。
「ボクらは3日で3万4000ドルを集めた、それが今は雪だるま式に増大する」とセグリンスキー氏は言った。
リサイクルされた用具からつくられるSeabinは岸の動力で走る水中ポンプで埠頭に固定される。
ポンプは水をくみ上げて戻す前に、漂うあらゆるゴミや残骸を天然繊維の袋に吸い込む水の流れを引き起こす。それはプラスチックのボトルから紙、油、燃料、洗剤まで、浮かんでいるすべてのものを捕まえる。
コンセプトは単純だが効果的だと、Seabinのスポークスマン、リチャード・タルメージは言っている。
マリーナから広々とした海洋まで
ハイレベルな人間の営みに油や燃料汚染を結合させたという理由で、マリーナ、港、ヨットクラブは海洋の浄化に取りかかるのに理想的な場所だったとセグリンスキーは言った。
「Seabinはすくい取る網を持って歩き回る海の働き手よりずっと効率的だ」とセグリンスキー氏は言った。
発明は、分解することができて海洋生物によって食べられる広々とした海洋に有毒物質が漂いだすのを防ぐものと期待される。
構想は、プラスチックの化学物質が海の食物連鎖の一部になるのを防ぐ助けになりうるとタルメージは言った。
「汚染の側面のみならず、またより広い環境のためでもある、そのうえマリーナを通して地元のコミュニティの教育に達する、そのため、将来のある日ボクらは水を使っているだれもにとってもっときれいな環境に向かってせっせと働くことができる」と彼は言った。
タートン氏とセグリンスキー氏は、生産技術を開発するためにマジョルカに研究開発センターを設立した。
「ボクらは世界最大のマリーン業界のショー、METSTRADEにも行った。製造でボクらを手伝いたいと思う数人をそこから見つけたし、世界中のたくさんの船員や政府とも接触した」とセグリンスキーは言った。
コンセプトは、網でゴミをすくうために港をずっと疾走してまわるゴミボートや船を使うというもっと費用のかかる選択を補って完全にすることにねらいを定める。
その冒険的事業がうまくいけば、Seabinsは2016年の半ばには市場に達している。
http://www.abc.net.au/news/2015-12-20/seabin-designed-by-australian-surfers-to-start-cleaning-up-ocean/7044174
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