見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2017/08/07

EUは憎しみを奨励する

◇「くそったれ、ガザを一掃しろ」と新しいEUキャンペーンの代表が言う
エレクトロニック・インティファーダ 3 August 2017

欧州連合(EU)は、新しい販促キャンペーンの顔としてパレスチナ人への計画的な大量虐殺を擁護するイスラエル人を雇った。

Avishai Ivriは先月、テルアビブのEU大使館がフェイスブックに投稿したビデオに出演した。

「欧州連合。それは反イスラエルだと思うでしょ、違いますか?」とIvri は始める。「あなたを驚かせましょう。」

IvriはそこでどれほどEUがイスラエルのためになるかをイスラエルの視聴者に納得させるつもりで交易と観光事業促進の統計をぺらぺらと唱える。またEUがイスラエルの武器産業、特にドローン(無人機)の得意先であることも自慢する。

EUは「我々が迎える最高の隣人です」と、Ivri は締めくくる。

民族の大量虐殺を支えること

Ivriは、たとえばアフリカの国からの移民や難民を類人猿として描写する、過激な右翼や人種差別的な見解を映しだす廃止されたイスラエルの時事風刺的な番組、 Latmaの作家(記者)だった。

だが、それは氷山の一角にすぎなかった。

174人のパレスチナ人を殺したイスラエルの2012年11月のガザ攻撃の間、Ivri はさらにいっそう過激な暴力による威嚇を主張した。

「まだ試されていない戦略はこれです:死んだわがイスラエル民族一人につき1000人のアラブ人が死ぬ」と彼はツイートした。「先週から、彼らは我々に5000人を返す義務があると思います。」

同じ攻撃の間、「くそったれ、ガザを一掃しろ」と Ivriは駆りたてた。

Ivriは問題の1つの国家解釈の強い支持者だが、パレスチナ人とイスラエル人に平等の権利があるものではない。むしろ、民族浄化とおそらく無条件の大量虐殺という国際的な法律上の定義に適合するゴール、民族全体としてパレスチナ人を排除する(消す)ことを彼は支持する。

2013年1月、Ivriはイスラエルが占領したヨルダン川西岸に用いる名前「“ユダヤとサマリア”は、常に併合されて終わりでよい」とツイートした。もしもパレスチナ人が抵抗すれば、「彼らはトラックに放り投げられます。武力は常に選択肢だが、我々はむしろ合意に達した解決のほうを好みます(合意しないのであれば、武力)」と警告した。

2月、彼は「パレスチナ人の国なんてものはないし、間違いなく国家に興味がありません」とツイートした。

5月、彼は「今から500年のイスラエルの国で、パレスチナ人と呼ばれるばけもの(軽蔑的な意を込めた言い方)がいたなんてことを誰も憶えていません」とツイートした。

2012年、「パレスチナ人は民族ですか?」と尋ねられて、彼は「彼らはクソです」と答えた。

Ivriは、イスラエルのたびたびのパレスチナ人攻撃を、パレスチナを排除することにねらいを定めた彼の暴力的な最優先課題をイスラエルが実行する機会とみて容認する。

子ども550人を含む2,200人以上のパレスチナ人を殺したイスラエルの2014年夏のガザ攻撃の間、ヨルダン川西岸に加えて沿岸の領域の完全なる征服をIvriはせきたてた。

「10年の間、イスラエルがガザと“ユダヤとサマリア“両方の主権者であるとき、30年または60年の間ずっと考えていたことや、なぜとっくの昔にそれをしなかったかと自問自答します」と、Ivriはツイートした。

「誰もイスラエルのためにガザを統治しません。それができるのはイスラエルだけです」と同じイスラエルの攻撃の間、彼はツイートした。そしてパレスチナ自治政府アッバス(Mahmoud Abbas)議長が「政権を握る時代は余命いくばくもありません、彼が去った後、イスラエルは、“ユダヤとサマリア“も統治しなければなりません」と加えた。

攻撃の間、Ivriはまたイスラエルがガザに水と電気の供給を止めるのはもっともだと主張する記事を共有して人に伝えた、イスラエルがしていることは国際法に違反することだ。

パレスチナ人から人間性を奪うこと

イスラエルの占領とアパルトヘイト体制の犠牲者を完全な悪霊として描くことやその人間性を奪うことによる、この種の根絶(皆殺し)主義者の暴力をIvriは正当化する。皮肉にも、彼らを悪魔とみなす場合に限り、彼は時々パレスチナ人の存在を認める。

2016年5月、「パレスチナ人はナチの継承者です」と彼はツイートした、そしてパレスチナの旗は「ただひとつのこと=彼らがどこにいようともユダヤ人を殺害する合図」を意味すると付け加える。

これは一貫したテーマだった。2014年10月、彼は「思い出させるための短いメモ:パレスチナ人はナチです」と持ちかけた。

「彼らはまだガス室を造っていません」、というのは「彼らが手に入れた最も進んだものは間に合わせの材料で作る爆破装置なので。でも、彼らは絶対、ナチです」と断言した。

2014年のガザ攻撃の間、「ハマスはナチです。ナチのようではなく、ほぼナチというのでなく、ナチに近いというのでなく、ナチ」と彼はツイートした。

2015年10月、イスラエルのネタニヤフ首相が、ヨーロッパの何百万人ものユダヤ人の皆殺しを首謀者として指揮したことからヒットラーを免除して、代わりにそれをパレスチナ人のせいにしたことで国際的ないきどおりを引き起こしたとき、はっきりと理解できる支持でIvriは賛同した。

「パレスチナ人は進んでヒットラーを助けることを買って出ました」とIvriは主張した。「それはまったくよく知られていることです。」

普通は、ナチの大量虐殺への他の成り行きのいわれのない比較に、EUは驚いて尻込みするものと思われている。だが、見たところでは、パレスチナ人が標的である限り、これは申し分ないらしい。

Ivriの煽動は占領するヨルダン川西岸とガザ地区のパレスチナ人だけを標的にするのではない。彼はイスラエルのパレスチナ市民(2級市民)も憎む、そしてベドウィン(遊牧のアラブ人)を「時限爆弾」と呼ぶ。

彼はまた、雇用においても人種差別を促進する:「従業員になるかもしれない人がテロにかかわっているかどうか、雇い主は正体を見破ることができません。彼はどうするべきですか?そうですとも、彼はアラブ人をまったく雇用しません。ちょっとの間、彼の身になって考えてください。」

戦争犯罪を支持する

Ivriのパレスチナ人に対する戦争犯罪の支持はいつもで軽い。2016年3月、ついに軍医がなまぬるい叱責を科された殺害、負傷して無能力にされるパレスチナ人、Abd al-Fattah Yusri al-Sharif を冷酷に処刑したとき、Ivri は拍手喝采を表明した。

「真に行いの正しい軍はテロリストが死んでいるのを確かめます」と彼はツイートした。

2016年以降、イスラエルは人権擁護者に対抗するキャンペーンを段階的に拡大してきた。EUでさえ、イスラエルのいわゆる透明度法についてどうにか臆病な抗議を公布することができた、この透明度法はヨーロッパの政府から財政援助を受ける人権擁護団体の監視を強化する。

パレスチナ人に対する虐待を詳細に記録・報道するイスラエルのB’Tselemを含む団体へのイスラエル政府の容赦のない攻撃にIvriは加わった。

昨年12月、彼は「イスラエルで活動するB’Tselemと残りのヨーロッパの組織は世界中のユダヤ人・イスラエルを憎悪する人々の兵力として新たな武器です」とツイートした。

EUは憎しみを奨励する

エレクトロニック・インティファーダ(The Electronic Intifada)からテルアビブのEU大使館にEメールで送られた問い合わせには、Ivri がビデオに出演するのにヨーロッパの納税者の金がいくら支払われたかの質問を含んだ。

大使館は、その質問または戦争犯罪を含む他の Ivriの人種差別と暴力へのいつもの煽動について回答しなかった。

だが、テルアビブのEU大使は、彼の度を超えた親イスラエルの見解についてあらかじめ秘密にしなかった。4年の在任期間が終わりに近づいていることを考えてみる公開状のなかで、Lars Faaborg-Andersen大使は1970年代に青年として彼がキブツで過ごした頃を想起した、キブツはパレスチナ人の民族浄化で重要な役割を果たした典型的なシオニストの集団居住地だが、だまされやすい欧米人または共謀した欧米人の中へ混じって楽観的な進行性の評判を享受した。

「あの頃、社会主義者のキブツの試みに加わって、周囲のアラブのゴリアテ(聖書に出てくるダビデに殺された巨人戦士)に抵抗して生き残るためのダビデの苦闘において彼といっしょに結束を示すために、若い欧米人がイスラエルに群れをなしてきた」とLars Faaborg-Andersenは書いた、そしてナクバをぬぐい去るシオニストの神話をオウム返しに言う。続いて起こるパレスチナの領土の占領と植民地化に加えて1948年にイスラエルが建国されてパレスチナの人口の大多数(70万人)が追放されて難民になった。その時の大虐殺をナクバ(大災厄)と呼ぶ。
(※過去2世紀において人類の歴史に残る最も悲劇的な犯罪のひとつがシオニスト政権によるパレスチナの占領。5月15日シオニスト政権イスラエルによる占領の日をパレスチナの人々はナクバの日と呼ぶ。)

大使時代を通じてFaaborg-AndersenとEUの同僚は、生き残りと自由のためのパレスチナ人の苦闘に対するイスラエルの戦争を進捗するために彼らにできることすべてをした、イスラエルの武器産業や拷問者を財政援助することや、非暴力のBDS(ボイコット、投資引き上げ、制裁)運動へのイスラエルの攻撃に参加することや、イスラエルの残忍なガザ包囲に完全に共謀したままでいることを含め。

テルアビブのEU大使館はまたブリュッセルのイスラエル・ロビー団員の養成の拠点として役に立った。

だが、 Faaborg-Andersen大使の最も悪名高い当人の功績は欧州連合とその大いに吹聴される“評価”の顔として大量殺戮的な暴力の公然の代弁者を雇用していることだ。

https://electronicintifada.net/content/fuck-it-wipe-out-gaza-says-spokesman-new-eu-campaign/21296