見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/09/18

ウソつきと落第生

 


毎日新聞より

安倍晋三前首相の母校 成蹊大の加藤節 名誉教授は、悲しげに元教え子の政権を「落第」と評する。なぜ落第なのか。

端的に言えば、法に基づく支配と法的安定性を破壊し、政府の暴走が始まった、という意味で歴史に残る内閣です。…



◇‘いい加減なことを言うな’:イスラエルで数千人がネタニヤフに辞任を要求

首相のコロナウイルス危機と汚職疑惑への手際に怒りが増大し続ける


ガーディアン紙 sep.06 2020


9月5日の夜、ベンジャミン・ネタニヤフ首相の公邸の外で数千人のイスラエル人が異議を申し立て辞任を要求する数カ月にわたるキャンペーンに先行してどっと群がった。


デモ隊は、ネタニヤフのコロナウイルス危機への手際に異議を申し立てており、それが失業の急増をもたらした、彼は汚職容疑で裁判中に辞任すべきだと考える。


抗議者たちは“Revolution”や“Get out of here(ウソつけ、いい加減なことを言うな)”と書かれた横断幕を掲げ、青と白のイスラエル国旗を持っていた。ヘブライ語で“もうたくさんだ”とある首相に向けられた掲示がビルに映しだされた。


国のあちこちの橋や交差点に集まったもっと少人数の群衆もネタニヤフに辞任を要求する。


政府はコロナウイルスを封じ込めるために迅速に動いたが経済の再開にしくじり、もっと強烈な大発生に対処していることに気づく。死者数は1000人を超えイスラエルは毎日の感染者の急増を止めるため新たなロックダウン(都市封鎖)を検討している。イスラエルは進行中のコロナウイルス感染症の患者が2万6000人を超えている。


この数週間、デモはたいてい平和的だったが、抗議者は幾つかの場所で警察と乱闘した。少なくとも13人が逮捕されている。


ネタニヤフは抗議者を「左派」、「アナーキスト」として退けた。だが、彼の脅すような非情な口調、そして一連の外交政策の成果でさえも群衆を思いとどまらせるのにうまくいかなかった。


金曜日、セルビアが大使館をエルサレムに移転すると発表しコソボがエルサレムに大使館をもってイスラエルと国交を樹立すると言ったとき、セルビアとコソボはイスラエルに外交の後押しを与えた。発表は、アラブ首長国連邦と国交を樹立した先月(8月13日)のイスラエルの歴史的合意に続き、セルビアとコソボをパレスチナと争われるエルサレムに大使館を移す3カ国目と4カ国目にする。(1948年にイスラエルができて以来、イスラエルと国交を樹立した国は中東アラブ諸国ではエジプト、ヨルダンに次いでUAEが3カ国目、つい昨日バーレーンも国交を樹立した。)


ネタニヤフは昨年、3年の長期にわたる汚職捜査で贈収賄、詐欺、背任罪で起訴されたにもかかわらず、首相の職にとどまることを断言した。彼は申し立てをきっぱりと否定し、それを「魔女狩り」と呼んで司法や法執行機関、メディアを激しく非難した。


https://www.theguardian.com/world/2020/sep/06/get-out-of-here-thousands-in-israel-call-for-netanyahu-to-resign?utm_term=Autofeed&CMP=twt_gu&utm_medium&utm_source=Twitter#Echobox=1599356447


◇トランプのパラノイアが政府を指揮する

ネーション誌 SEPTEMBER 2, 2020 by Jeet Heer


本人の気まぐれと あまりにもたびたび退けられるトランプの陰謀論の扇動は民主主義に対する大きな脅威となっている。


ドナルド・トランプの陰謀論好みは彼のおなじみの政治的な顔の一部になっている。かつては衝撃的だった“ディープステート”(アメリカの政治が陰で操られているとするもの。トランプや側近は高級官僚の一部がトランプを大統領とは認めず、ディープステートを形成して弱体化を図っているとの陰謀説を唱えてきた。)への反抗は今では日常的なことである。だが、トランプに慣れるようになると世界で最も力のある男が現実的にまったくよりどころのない好奇心をそそるぞっとするような話を一様にことばに表すことがどれほど危険であるかを見失う危険にさらす。


大統領選挙日まで2カ月をきり、トランプのファンタジー、異様なものはますます狂ったものになってきている。党派的競争のストレスの中で、これらの陰謀論がワシントンでもより頻繁にそのまま繰り返されている。


月曜に放映されたフォックスニュースのローラ・イングラハムとのインタビューで、トランプはなにを意味してジョー・バイデンはコントロールされていると言ったのかその真意を問われた。イングラハムはバイデンをコントロールしている人たちがいったい誰なのか知りたがった。「あなたがこれまで聞いたことのない人たちだ。ダークシャドー(一般に知られていない影の影響)に関係している人たちだ」とトランプは答えた。


イングラハムは「それはどういうことですか?陰謀論のように聞こえます。ダークシャドー、それはなんですか?」と問い詰める。トランプは「あなたが承知してない人たちですよ。彼らは都会の街路にいる人たち。都会の街路を支配している人たち。今週末、我々はだれかがある都市から飛行機に乗ったのをつかんだ、機内は黒いユニフォームを着た凶悪犯でほぼ満席だった、あれこれ装備した黒いユニフォームですよ。彼らが飛行機に乗っている…」とトランプは答えた。


制しきれなくなって進むことからトランプを救うためにイングラハムは再び中断した。だが、トランプは「連中はある都市からやってきた、そしてこの人物は共和党大会に来ていた、飛行機にはこのような人物がおそらく7人いた、それにまた大損害を与えるため飛行機に多くの人たちがいた」と言って奇妙な話に戻った。


火曜日、トランプは記者にこの話を繰り返した。NBCニュースは、この話は6月にフェイスブックに投稿された都市伝説に忠実な詳細を追うものと報じる。もっと露骨に言えば、それはトランプに対するクーデターを扇動する試みで億万長者のジョージ・ソロスが抗議に資金を提供しているという極右に蔓延する反ユダヤ主義の陰謀論を繰り返したのだ。


必然的に含まれた趣旨は、抗議は警察の残虐行為やトランプの政策への正当な国民の反対によって動かされるのではなく、むしろ影のエリートの陰謀を反映しているということだ。


話の出所がソーシャルメディアでのこの最新の陰謀論らしいので、トランプの大げさなわめき声は個人的な軽信の症状として扱われてきている、これは彼の性格については多く語るがその他はほとんど語らない逃げ口上。リチャード・ニクソンの子分だったジョン・ディーンは「ドナルド・トランプには彼らが採用するナンセンスについて明確に理解する知的能力がないので陰謀論を大げさに宣伝する。これについて考えてみてくれ、トランプは連邦職員になるための入門レベルの公務員試験に合格できなかった!」


トランプの不完全な人格に焦点をあてることは重要な事実を無視する行動である:トランプの不条理なシナリオは政府高官や他の共和党員によってそっくりそのまま繰り返される。


火曜日、抗議者に対する自警団の報復に加えて警察の発砲によって誘発される暴動の現場、ウイスコンシン州ケノーシャで演説するウイリアム・バー司法長官はトランプの陰謀論の変種を披露した。「我々はこれらの暴力的な煽動者がケーノーシャに来ているという情報をかぎつけている」とバー長官を言った。「彼らはカリフォルニア、ワシントン州から来ている、シカゴからどっさり来ている、そして彼らはケノーシャに達している。したがって事態は悪化することが予想された。」(奇妙なことにバー司法長官は隣のイリノイ州からやって来て3人の抗議者を銃撃した十代の男を外部の煽動者とはみなしていなかった。)


ランド・ポール上院議員はトランプの先の金曜の共和党全国大会のスピーチのあとホワイトハウスの外でトランプに向かって抗議の叫びを上げる抗議者を説明するのに同様の言葉を使った。「州の境界を超えて支払われる州間の犯罪取引があると感じている」とランド・ポールは証拠なしに主張した。「彼らは飛行機でここに飛んできて、全員が新品の服を手に入れ、カネをもらってここにいる。そんなことをするのは犯罪であり、跡をたどって明らかにされる必要がある。」


トランプ大統領もバー司法長官もポール上院議員も、彼らの申し立てにどのような証拠も示さなかった。すべての場合において彼らは、右翼の神話ではあたりまえによく知られていても事実にほとんど関係ないかまったく関係ない比喩的に使った語句を使って抗議者を説明していた。隠れてカネを使って人を思い通りに動かす人という思いつきはフランス革命に遡る伝統的な比喩的に使う語句であり、多くの場合、人気のある民衆の蜂起を非合法化する手法として用いられる。それが証拠もなく差し出された時は反射的に却下されてしかるべきだ。


https://www.thenation.com/article/politics/trump-conspiracy-fox-ingraham/