見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/03/26

『Z』

 



ナチスのハーケンクロイツになるか? 
最低最悪、脅しのシンボル

プーチンはすごい、天才だと言ったトランプも、プーチンは平和を追求する人物だと言ってロシアのウクライナ侵略を支持するブラジルのボルソナーロ大統領も、大のプーチン・ファン

ふたりともプーチンから学んでいるらしいが、スタジアムでの大集会や自分を正当化するのに脅しのシンボルを使う手口など、プーチンがトランプから学ぶところも多そうです

今年10月に控えるブラジル大統領選では左派のルラが支持率で優勢らしいが、アメリカにトランプが再登場する恐怖のシナリオの可能性もある…

世界はどうなっちゃってるのか


3月19日 AFP:

ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合して8年となる18日、ウラジーミル・プーチン大統領はモスクワのルジニキ・スタジアムで開かれた関連行事に出席し、クリミア併合とウクライナ侵攻を正当化した。

観客席は超愛国主義者数万人で埋め尽くされた。国旗を手にした人やウクライナ侵攻支持のシンボルとされるアルファベットの『Z』をあしらったリボンを身に着けた人が多く見られた。


https://www.afpbb.com/articles/-/3395908?pid=24327218


CNNによると、この祝賀イベントに出席するよう公務員らは当局から告げられていた。CNNはモスクワの公立校の1校で働く教師に届いた招待状を入手。そこには出席者に対し、ロシア国旗を持参の上、白い「Z」のマークを記した服を身に着けるよう促す内容が記されていた。「Z」マークは戦争を支持するシンボルとして、ウクライナで活動するロシア軍の車両などに塗装されている。

ただ誰もが喜んで集会に参加したわけではなさそうだ。CNNの取材に答えた小学校教師の女性(26)は、学校側から集会への出席を要請された際、自らの道徳的原則を理由にこれを拒否したと話した。一方で別の学校に勤務する友人は、出席を拒否して解雇されたとも明かした。

CNNは解雇の事実について、独自に確認できていないとのことである。


◇「Z」はいかにして「ロシア応援」のシンボルとなったのか

ハンギョレ(韓国の左派系メディア)2022-03-09 

NO WAR:戦争に反対し平和に連帯するハンギョレを応援してください


『Z』:ウクライナに侵攻したロシアの戦車などに書かれ、国営テレビ、建物の壁、SNSなどにも広がる 

ホスピス病棟の子どもたちによる『Z』隊列の様子も 

ロシア国防省によると、「勝利のために(Za pobedu)の意味」 

嘲弄で跳ね返されたり、脅迫の記号になったりすることもある


アルファベットの『Z(ゼット)』が突然、ロシアのウクライナ侵攻を支持するシンボルに変身した。なぜそうなり、どんな反応が起きているのか。英紙「ガーディアン」と米紙「ニューヨークタイムズ」が8日付で紹介した。


一番最近の『Z』論争は、今月5日、ロシアの体操選手イワン・クリアクがカタールのドーハで開かれた平行棒競技で銅メダルを取った後、胸にテープで『Z』を貼って表彰台に立ったことだ。国際体操連盟は、クリアクがウクライナ戦争支持のシンボルを着用した疑惑があるとし、倫理委員会に付託した。


これに先立ち、『Z』が注目を集めだしたのは、先月19日頃、ウクライナ国境地域に集結したロシア軍の戦車やトラックなどの側面に『Z』の文字が書かれているのが目撃されてからだ。さらに、24日にロシアのウクライナ侵攻が始まった後は、ロシア軍の装備には『Z』だけでなく、『O』『X』『A』『V』などの文字もあった。


なかでも、『Z』が意味するものは何なのかをめぐって推測が飛び交った。ロシアが排除対象としているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Zelensky)大統領を意味するとか、ロシア軍が主に集結していた西側(Zapad)を意味するなどの解釈が出ていた。次々と出る推測をただ眺めていたロシア国防省は今月7日、インスタグラムに、『Z』は「勝利のために(Za pobedu)」に登場する前置詞『Za』から取ったものだと明かした。


その間に、『Z』はロシアのウクライナ侵攻を応援する象徴としてロシア国内で広がった。戦争開始から数日後、ロシア国営テレビ「RT」は、Zの文字を入れたTシャツやフードパーカーなどの商品を販売するとソーシャルメディアを通じて知らせた。その後、『Z』Tシャツを着た若者たちが出演するフラッシュモブが相次ぎ、街頭の壁や広告にも『Z』が登場した。学校は子どもたちがZ字型に並んでいる様子をソーシャルメディアなどに掲載した。ホスピス病院に入院した小児末期がん患者たちがZ字型の列を作った様子もツイッターに出回っている。商業用車が『Z』ステッカーを貼り付け、テレビのトークショーにも『Z』Tシャツを着た出演者が登場する。ロシア連邦議員のマリア・ブティナ氏が自分のジャケットに『Z』を描き入れる様子とともに「兄弟よ、あなたの仕事をせよ。われわれはいつもあなたを支持する」と促すなど、政界の『Z』広報は言うまでもない。


ロシア出身の米国人メディア評論家バシリ・ガトフ氏は「ニューヨークタイムズ」に「これは明らかに国家が誘導するミーム(模倣を通じた流行)だ。常にこうした種類のメッセージに受容的な人たちがいる」と述べた。彼はこのようなミームをソーシャルメディアにばらまいてお金をもらう「宣伝部隊」があると話した。ロシア政府が戦争支持の世論を拡散させるために行っている「官制キャンペーン」だということだ。批評家たちは、『Z』をナチスの象徴であるハーケンクロイツ(鉤十字)にたとえることもある。


ロシアは2014年に武力でウクライナからクリミア半島を併合した際も、ナチスに対するロシアの勝利を象徴する黒とオレンジの縦縞リボン(セントジョージリボン)の使用を積極的に奨励した前例がある。


ロシア政府が懸命に『Z』を拡散させてはいるものの、ロシアの大衆の間に広範に広がっているわけではないと「ガーディアン」は伝えた。むしろ『Z』は嘲弄の対象になったりもする。7日、ロシア国内で行われた戦争反対デモで、一部の参加者が「Zachem(何のために?)」と書かれたプラカードを持っていた。また、『Z』は脅迫の記号としても使われている。ロシアの反体制志向の女性パンクロックグループ「プッシーライオット」と人権団体「メモリアル」は、自分たちの住んでいるアパートのドアに『Z』の文字が書かれたと話した。


by ファン・ジュンボム記者 (japan@hani.co.kr)

http://japan.hani.co.kr/arti/international/42783.html