見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/08/21

マールアラーゴではなんでも手に入る

 


おもしろい展開になってきました

トランプ所有の豪邸マールアラーゴの家宅捜索では、FBI捜査官が金庫の場所をあらかじめ知っていたことなどから、内通者がいる、しかも「身内のだれか」に疑いの目が向けられているとのことです


◇スパイ法違反の罪に直面するとき、FBIに対するトランプの“暴力の呼びかけ”は1月6日の暴動、連邦議会襲撃の“再演”です

デモクラシーナウ!AUGUST 15, 2022


8月12日金曜に公開された捜索令状は、先週、前大統領ドナルド・トランプのマールアラーゴを家宅捜査した時に最高機密文書を移した後、FBIが3件の連邦犯罪でドナルド・トランプ前大統領を捜査していることを明らかにします。それにはスパイ行為法(Espionage Act)違反、司法妨害、政府記録の犯罪的な取扱いが含まれます。一方、トランプは調査をでっちあげと呼んでおり、共和党員のFBIに対するおどしが増大しています。フォーダム大学ロースクールの国家安全保障センター所長、カレン・グリンバーグ(Karen Greenberg)に話を聞きます。カレン・グリンバーグは、FBIの捜査に対するトランプの反発を「暴力の呼びかけ」、1月6日の“再演”の舞台を整えているとみなします。反発をものともせず、「トランプ前大統領がこのデータでなにをするつもりだったか、わたしたちは本当に理解しようとつとめる必要がある」とグリンバーグは言います。


エイミー:グッドマン(番組の司会者):デモクラシーナウ!democracynow.org、The War and Peace Reportです。

上院情報委員会で民主党と共和党のトップはFBIによって押収された機密文書を議員が検討することを許可するよう共同で要請しました。日曜、民主党のマーク・ワーナーと共和党のマルコ・ルビオが司法省と国家情報長官室に要請しました。


伝えられるところでは、FBIは捜索の中で11組の機密文書を押収しました。それには最高レベルの機密のひとつ、要注意事項の情報を表す、“top secret/SCI”と記された文書が含まれます。先週、ワシントンポスト紙はFBIの捜査の一部は核兵器に関連する機密文書に焦点をあてたものだと報じました。

 

エイミー・グッドマン:マールアラーゴ邸のFBI捜査に対するドナルド・トランプの反応はさらなる情報が明らかになるにつれ日々変化してきています。彼はその調査をでっち上げと呼びました。マールアラーゴの文書はすべて機密解除したと主張しています。さらに、彼はFBIに幾つかの文書を返還するように要求しており、それらはクライアント代理人と管理職の特権によって守られていると主張します。

その間に、特にオンラインで、捜索のあとに続いて全米でFBIへの反発が高まっています。FBIが過去一週間におよび、FBIの捜査官とその資産に対する前例のない数のおどしを調査しているとCNNは報じます。FBIと国土安全保障省はまた、連邦捜査官、裁判所職員、政府の施設に対する暴力の脅威について警告する共同の情報速報を発布します。先週、FBIのシンシナティ局が攻撃されました。

詳細については、カレン・グリンバーグが加わります。著書に、『油断のならないツール:対テロ戦争からドナルド・トランプ、欠陥のある正義まで、アメリカ民主主義の解体:セキュリティ国家成功の手段。(Subtle Tools: The Dismantling of American Democracy from the War on Terror to Donald Trump and Rogue Justice: The Making of the Security State.)』があります。


ようこそ、デモクラシーナウ!へ

このトランプ前大統領に対するスパイ行為の捜査について話すことで始めてくださいますか、それはどれほど重要ですか?


カレン・グリンバーグ:法的に加えて象徴的にも、それは非常に重要だと考えます。今、スパイ行為法はアメリカの国防に対する犯罪の亡霊を生き返らせます。令状のなかで言及されているスパイ行為法のこの部分はスパイをはたらくことに関する部分ではなく、国防情報の取扱いに関するものです。要するに、防衛情報の収集、送信または紛失です。国家安全保障に脅威を与える可能性がある場合、国家安全保障に関連する文書を適切な場所、ご存じのように国立公文書館から動かすことは違法です。ですから、これはあらゆるメディアの見出しが大統領に無差別にねらいをつけるものになるすごい告発です。でも、大統領に疑いをかけることでもあります。


ここには他にも2つの問題があります、そしてそれらはより高度の告発を伴い、非常に重要です。1つは政府の記録の犯罪的取扱い、政府の記録または調査の文書の破棄、改ざんまたは偽造です。また、それは最高20年になるかもしれない懲役です。これが言及されている司法妨害罪です。そして最後に政府のいかなる文書の破棄、窃盗も違法となる可能性のある告発があります。過去に、これが使われた例をわたしたちはペトレイアスで見ています(2015年にCIAの元長官、デービッド・ペトレイアス退役陸軍大将が機密文書を不適切に扱った罪を認めた。ペトレイアスは自身のスケジュールや個人的なメモを含む「ブラックブック」を不倫関係にあった伝記作家と共有していたこを認める。判事は10万ドル、約1350万円の罰金を科した)。

したがって、これらはスパイ活動の領域だけでなく、他のありうる告訴でも非常に深刻です。現在、トランプは告訴されていません。わたしたちはどうなるか見ていきます。彼は起訴されていませんが、家宅捜査で持ち帰った文書で彼らが何を捜しているかです。その文書の幾つかは機密扱いだと報じられたことを思い出してください。


エイミー・グッドマン:スパイ行為法について話しましょう。エドワード・スノーデン、ジュリアン・アサンジ、トーマス・ドレイク、現実の勝者に対してそれが引き合いに出されたのをわたしたちは見てきました。オバマ政権下でスパイ行為法が内部告発者による異議表示(不同意)を鎮圧するために用いられたようでした。そして現在、右派の立場の人々がこれらの問題を提起しているのを目にしています。


カレン・グリンバーグ:その通りです。これは歴史の逆転のようなものです。オバマはアメリカ史上ほかのどの大統領よりうまく内部告発者に対してスパイ行為法をそのやり方で使いました。しかし、ご存じのようにスパイ行為法は第一次世界大戦で突然見えてきたものです、当時、戦争に反対した人々、戦争に積極的に参加することに反対した人々を首尾よく起訴するために第一に使われたものです。そしてマッカーシー時代の間に使われてきました。それは、ペンタゴン・ペーパーズでダニエル・エルズバーグに対して使おうと努力されました。いまそれが使われているのは、わたしたちが言及した先の例とはまったく異なった、権力の濫用(これは疑惑です)、国を傷つけるための政府の絶対最高レベルでの権力の濫用です。これまでは彼らが考えたこと、他の人の考えたことを明らかにするために情報をリークしようと試みている人々に対するもので、政府がするはずもないことです。


国への異議表示(不同意)と、異議表示を訴追するためにスパイ行為を利用することの違い、そして潜在的に国家安全保障を損ないかねない手法での権力の濫用との違い、わたしは2つが非常に異なるものであることを立証します。国はこれについて議論する必要があると思います、でも、たった今は、なにが起こったか、正体を見破ることができるとすれば、あの文書が何についてのものだったか、そしてこれらの文書を保持することによって前大統領が意図していたことは何だったか、わたしたちはたくみに対処する必要があります。


エイミー・グッドマン:文書が核の秘密に関連しているかもしれないという問題、これは何を意味するのでしょうか?


カレン・グリンバーグ:そうですね、それは多くのことを意味します。ひとつは、機密情報を保持するという点で懸念される可能性のあるかなりこわいことのひとつです。とはいっても、前大統領がしたことの有罪を意味することにもなります、彼が情報の機密を解除できると主張したことです、そしてこれは彼の弁護団が言っていることの一部だとわたしたちは考えています。彼は魔法の杖のようなものを使い、機密解除できたんだと。


でも、核問題になると、実際に異なる基準で、まさに彼が主張しているようにこれを行う権限は大統領にはありません、そしてこれは原子力法によって規制されています。ですから、これが何かの核問題に属するかもしれないと言及され、報じられていることは、かなり重要だと考えます。


エイミー・グッドマン:では、トランプと彼の支持者が主張していることに進みましょう。トランプは公職を辞す前に問題のすべての文書を機密解除するために大統領権限を行使したと主張しています。


エイミー・グッドマン:国家安全保障担当補佐官のジョン・ボルトンは彼が国家安全保障担当補佐官だったとき、それらが一律に機密解除されたとは一度も知らされなかったと言いました。でも、大統領がそれらを持っていることは、機密解除され、マールアラーゴに移されたということですか?


カレン・グリーンバーグ:前大統領の観点からすれば、ある程度まで理解できます。なぜ彼がそう言いたがるか、機密文書の誤った取扱いに関してより深刻な告訴から自分を解放するからです。とても重い罪で告発されます。身を守る観点からは理解できたと思います。でもそれは正確ではありません。あなたが大統領で文書を機密解除したい場合、手順があり、決まりがあり、会話があります。この大統領任期内の故意の記録の悪用について、要点に至るまで、その記録があるはずです。


エイミー・グッドマン:FBI、司法省、トランプと彼の盟友に対することばによる攻撃について話してもらえますか?内部告発者の代理人、弁護士のマーク・ザイドは次のようにツイートしました。「Breitbart(オンラインニュースサイト)経由でトランプはFBI捜査官の名前を入れている資産受領高の未編集のコピーを公開した。彼の過去の経歴に基づくと、これらの特別捜査官とその家族を不幸に落とし入れ、起こりうる脅威を得ることを条件として、これはもっぱら意図的なものと解釈できる」とマーク・ザイドは述べました。カレン・グリンバーグ、あなたの返答は?


カレン・グリンバーグ:これは、別のレベル、別の活動の領域での1月6日の再演であるというのがわたしの返答です。これは、前大統領と今回の法の下での彼の待遇に代わって、暴力の要求です。そして長い間この国で続いてきた多くのことの収束です。ですから、わたしたちはそのできごとを知っています。わたしたちはいま、それがどう終わるのか見ています。そしてそれは非常に深刻ですし、非常に危険です。


エイミー・グッドマン:実際には引き渡されてないのは明らかなとき、トランプの弁護士が機密文書のすべては引き渡されたという手紙を司法省に送ったと今週末にニューヨークタイムズが報じたことについては?


カレン・グリンバーグ:繰り返しになりますが、これは1月6日の調査や他の場合で見てきたことに進みます。これは、ニセ情報、嘘、記録の歪曲と呼びたいものの、一種の故意の使用です。マールアラーゴに保管された文書で実際に何が起こったのか、この顛末をまとめるには長い時間がかかります。トランプ政権内で起こったこと、なにが事実で、なにがフィクションか、そしてそれが意味することはなにか。前大統領の有罪か無罪は最小限。この国でなにが起こったかを知り、歴史的記録を残し、前進する方法を知るためにも保存して、二度と起こらないように法的措置を講じることです。


エイミー・グッドマン:最も知りたいと思っていることはなんですか?全体的な激しい反動、巻き返しについて懸念していますか?


カレン・グリーンバーグ:全体的な激しい反動についてわたしは常に心配しています。わたしたちは前進しなければならないし、何があったか突きとめる必要があります。

なにを最も懸念するかについは、文書が何であったかを知る必要があります。本質的にはこれらの文書が何であったか、何を扱った文書か、何と名づけられた文書か、他国が関与している場合、どこの国々か。

そして、わたしたちが本当に理解しなければならないのは、このマテリアルで前大統領が何をしようと思ったか理解しようと努めることです。彼がなぜ保管していたのか?過去の犯罪または疑惑についての懸念を隠蔽するためだったのか、あるいは他の目的のために防御の手段であった可能性のある情報だったのか?わかりません。でも、これは今後数日のうちにわたしたちが知る必要があることです。


https://www.democracynow.org/2022/8/15/donald_trump_fbi_investigation_espionage_act?utm_source=Democracy+Now%21&utm_campaign=25fa4c6a58-Daily_Digest_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_fa2346a853-25fa4c6a58-190327541


△マールアラーゴは、1973年に大富豪のマージョリー・メリウェザー・ポスト(1887-1973)が自身の邸宅を冬のホワイトハウスとして使用してもらうため米国政府に寄贈したことに始まる。当時の部屋数は128室!

マージョリー・メリウェザー・ポストは旧ゼネラルフーズの創業者一族。
彼女は1927年に700万ドルをかけてマールアラーゴを完成させた世界で最もリッチな女性の1人だった。邸宅はアメリカ人建築家マリオン・シムズ・ワイエス(Marion Sims Wyeth)によるものだ。

マールアラーゴは17エーカーの敷地面積を誇り、いっぽうは大西洋に臨み、もう一方はフロリダの沿岸内水路に接している。