見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/07/15

安倍と日本と統一教会

 


◇安倍晋三と日本がいかに文鮮明の統一教会にとって不可欠になったか

ワシントンポスト紙 July 12, 2022 

by マーク・フィッシャー


故文鮮明の多大な影響力のある精神的および経済的な全世界にわたる帝国を研究する調査官によると、深く悲しむ高齢者を標的にした訪問販売戦略と著名な政治家の教化により、※世界平和統一家庭連合(統一教会)は、日本を最も頼みになる収益金の源泉として確立するために数十年を費やしてきた。

※統一教会、世界基督教統一神霊協会(1954年に韓国人 文鮮明が始めたキリスト教系の宗教団体:その活動は原理運動ともいう)


さて、日本の元首相 安倍晋三の暗殺容疑者が母親の経済的破綻の責任は宗教団体にあると警察に話したあと、統一教会は銃撃者の母親が日本の支部の信者であることを認めた。日本で長きにわたり問題の多かった統一教会の役割が再び細かに調べられている。


日本の報道によると、山上徹也容疑者は母親が宗教団体に多額の寄付を迫られたあと破産したと警察に供述している。


統一教会の日本支部を運営する田中富弘は、月曜の記者会見で、山上の母親は1998年に組織の仲間に加わり、その後しばらく離れ、今年に信者の集まりに戻ったと述べた。母親の組織への寄付について情報はなく、山上自身が統一教会に所属したとの記録はまったくないと言った。警察は今までのところではまだ宗教団体を名指しで呼んでいない。


火曜日、日本のマスコミは奈良の統一教会の建物正面に銃弾の穴が見つかったと報じた。日本のテレビ局フジ・ニュースネットワークによると、容疑者は安倍を狙撃する前に銃を試したと捜査官に供述した。


統一教会は、金曜に安倍が撃たれたところから数百ヤード離れた奈良のそこを含め、日本で何十とたくさんの聖職者の活動の場を監督している。


他の多くの世界のリーダーと同様に、安倍は統一教会関連のイベントで有償の講演者として最近は9月にヴィデオメッセージを介してプログラムに出演した。それにはドナルド・トランプ前大統領も特別出演している。


統一教会のサークルでは“真の母(True Mother)”として知られる文鮮明の未亡人、韓鶴子(Hak Ja Han Moon)が主催した“希望の集会(Rally of Hope)”でのコメントでトランプは彼女のことを「すばらしい人」と呼び、「世界中の平和のためにすばらしい仕事」と彼女を称賛した。彼は文鮮明と彼女に、「ふたりが地球全体にもたらしたインスピレーションは信じがたいほど」だと謝意を添えた。文鮮明は2012年に亡くなった、それ以来、妻と子どもは彼の事業や他の組織の支配をめぐって争ってきている。


トランプが話をしたのと同じプログラムで、安倍は韓鶴子に「特に朝鮮半島の平和的統一に関連して、世界の紛争を解決するためのたゆまぬ努力に心から感謝します」と述べた。


自分のことをメシアと呼んだ文鮮明は、イエスが彼に地球での仕事を続けるように指示したと説教した。


その由来を通して、文鮮明の教会とその関連会社は世界の政治指導者やセレブ、他の宗教の著名な聖職者を誘致して会議で講演させるために最高額を支払ってきた。これは統一教会の組織を有名で尊敬される人物と関連付けることによって信頼を勝ち取るための長年のキャンペーンの一部である。


アメリカや世界中で文鮮明のビジネスと政治的イニシアチブに焦点を合わせた長年の研究者、ラリー・ジリオックス(Larry Zilliox)は土曜日、「彼らはだれでも組織に正当性を与える人にカネを払う」と述べた。「広く知られた有名人、大物は、地元のおもわく的事業で彼らを助けることができる平凡な人々を引き寄せる。」


たとえば、1990年代半ばにはコメディアンのビル・コスビーや元ソビエトのミハイル・ゴルバチョフ首相に加えて元大統領のジョージH・W・ブッシュとジェラルド・フォードが日本とワシントンで文鮮明が主催する会議で講演した。ブッシュは、日本の裁判所が統一教会と文鮮明が所有する会社ハッピーワールドを訴えた何千人もの日本人に1億5000万ドル以上の損害賠償を認めたわずか数カ月後に話をした。訴えたのは、亡くなった愛する人たちのあの世での幸せを保証するために高額の寄付をするよう圧力を加えられた人たちだ。

(ワシントンポスト紙が彼の出演について報道したあと、ブッシュは講演料を寄付することを決めた。当時、だいたい約8万ドルが慈善事業に流れた。)


学術研究者や政府の調査官による統一教会に関する幾つかの研究によると、60年以上のあいだ、統一教会とそのさまざまな支流はアメリカを含め世界中で彼らの活動を助成するのを助けた利益の中心地として日本に依存してきている。


ワシントン・タイムズ紙や他の多くの国のメディアベンチャーなど、統一教会の最も有名なイニシアチブの幾つかがたとえ金を失っても、統一教会は主に“霊感商法”と呼ばれるものに基づいて強力な収入の流れを生み出すために日本の部門を頼りにすることができた。


日本の統一教会の信者は「死亡記事をスキャンし、人々の家の訪問して、“あなたの死んだ愛する人がわたしたちと意思を通じ合っています、あなたに銀行に行って統一教会に送金してほしがっています、そうすればあなたの愛する人は霊界で高められます”と伝える」と、かつての統一教会の信者、スティーブ・ハッサンは土曜日に語った。彼はメンタルヘルスのカウンセラーになり、破壊的なカルトについての本の著者になった。


統一教会を研究した歴史家によれば、教会のルーツは韓国にもかかわらず、教会の財(富)の70%を伝統に忠実に提供したのは日本だった。文鮮明の組織は1970年代の半ばから80年代半ばにかけて日本からアメリカに8億ドルをもたらしたと日本の高位の元教会員はかつてポスト紙に語った。


日本では韓国の文鮮明が所有する会社によって作られたミニチュア石塔などの宗教的なアイテムや高麗人参製品を統一教会が販売するのをかなり長い間よく見た。製品には精神的パワーがあるとの主張に加えて、教会の信者のしつこく強力な売込みは日本で集団訴訟を引き起こし、何百人もの原告が和解を勝ち取った。


1958年に統一協会を最初にうまく日本に入れたのが安倍の祖父である前首相 岸信介だった。文鮮明は1975年に日本で最初の新聞を発行し、その後すぐに彼の選んだ信者の合同結婚式を日本にもたらした。


文鮮明の持論では、母国である韓国は世界を支配する運命にある支配民族の本拠地、「アダム」の国であり、日本は韓国に従属する「イヴ」の国だとハッサンは言った。イヴはサタンと性的関係にあり、人類を失墜を招くまずいふるまいに導く、そこで人類に救いをもたらすために文鮮明が任命されたと統一教会は教えた。


文鮮明の未亡人が現在、公式に統一教会に取って代わるもの、世界平和統一家族連盟を支配している。文鮮明の息子、ショーンとも呼ばれるヒョンジン(Hyung Jin)が立ち上げたライバルグループもまた日本で事業を広げている。ペンシルバニア州ニューファンドランドに本拠を置く世界平和統一聖域教会は鉄の聖職者の子孫としてよく知られ、襲撃用ライフル AR-15は「攻撃的なサタンの世界から身を守るために」設計された宗教儀式の重要な一部だと説いている。


教会仲間で「真の息子」として知られるヒョンジンの兄弟クックジン(Kook Jin)はペンシルバニア州グリーリーに武器製造会社カーアームズ(Kaha Arms)を私有しており、教会の法的地位を剥奪する行動を後退させるために2010年に父親によって日本に送られた。


「非常に困難な時期でした」とその年、クックジンは演説で言った。「警察が教会のかなり広範囲に及ぶ調査を行っていたからです。彼らは教会を調査するのに1万人ちかくの警察官を動員していました。彼らは教会メンバーの逮捕を指揮し、教会を襲撃しました、ひとつとか2つではなく、それはたくさんの教会を襲撃しました。」


スピーチのなかでクックジンは、日本人に亡くなった愛する人の霊を救うために多額の寄付をするよう圧力をかけていることを否定した。日本で教会の大口寄付者の多くにインタビューしたと彼は言った。「あなたにこれほど多額の金を寄付させる動機はなんですか?と彼らに尋ねました。多くの場合、わたしたちの兄弟姉妹がご先祖様がやってきてそうするよう告げたということがわかるでしょう。」


△マーク・フィッシャー:

ほとんどなんについても書く上級編集者。彼はワシントン・ポスト紙の冒険的な事業編集者で地元のコラムニスト、ベルリン支局長、30年間国内外のデスクで政治、教育、ポップカルチャー、その他多くをニュースとして報道し取材してきている。


https://www.washingtonpost.com/world/2022/07/12/unification-church-japan-shinzo-abe/


2022年7月13日、前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)のツイート:

日本にはカルト(セクト)対策の政策が全くないに等しい。カルトは反社会な存在だ。フランスの反セクト法まではいかなくても、何らかの法制度による対策が必要だろう。まずは、カルトと繋がっている政治家をあぶり出すことから始めるべきだ。