見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/06/28

#summer of rage 怒りの夏

 

ロウ判決を違憲とした6人の“時代遅れ”の超保守派判事

前列向かって左にいるのが卑劣なトーマス判事

憶えてますか!彼のセクハラ疑惑

1991年、最高裁判事候補に指名されていた
クラレンス・トーマスから性的暴力を受けたと
被害者のアニタ・ヒルが証言 

委員会は全員白人男性 
その後上院は何事もなかったかのように
トーマスの最高裁判事就任を承認した 

アメリカ上院議会はアニタ・ヒルのことを
「国家の恥」とみなしたのだ

トーマス判事の妻で超保守派といわれるバージニア・トーマスが
2020年1月6日の米議会襲撃事件の計画に
強く関わっていた可能性が浮上した

白人の妻は大統領選結果を覆すことを高官に

何度も促していたことが暴露されている

 ◇アメリカの連邦最高裁は6月24日、女性の人工妊娠中絶権は憲法上の権利(合憲)だとしてきた1973年の「ロウ対ウェイド」判決を覆す判断を示した。この判決を受けて、アメリカでは女性の中絶権が合衆国憲法で保障されなくなる。

最高裁(判事9人)は、妊娠15週以降の中絶を禁止するミシシッピー州法は、「ロウ対ウェイド」判決などに照らして違憲だとする同州のクリニック(州内で中絶措置のできる唯一のクリニックJackson Women's Healthやそれを支援する女性団体)の訴えについて6対3で違憲ではないと判断した。下級審では、違憲との判決が出ていた。

                                       

今回の判決は、約半世紀前に連邦最高裁が定めた判例を同じ最高裁が自ら覆したことになり、きわめて異例。今後、アメリカ国内で激しい論争と政治対立を引き起こすとみられている。

今回の判決は、保守派判事6人とリベラル派判事3人の思想的な違いがそのまま反映されたものとなった。判事9人のうち、保守派のサミュエル・アリート、クラレンス・トーマス、ニース・ゴーサッチ、ブレット・カバノー、エイミー・コーニー・バレット各判事は、明確に「ロウ対ウェイド」判決を覆す判断に賛成した。このうち、ゴーサッチ、カバノー、コーニー・バレット各氏は、ドナルド・トランプ前大統領に指名され就任した保守派。


穏健派とされるジョン・ロバーツ最高裁長官は、別の意見を書き、ミシシッピー州の中絶禁止は支持するものの、それよりさらに踏み込んだ判断には反対したと述べた。


対して、反対意見を書いたリベラル派は、スティーヴン・ブライヤー、ソニア・ソトマヨール、エレーナ・ケイガン各判事。3人は、「この法廷のために悲しみ、さらにそれ以上に憲法による基本的な保護を本日失った何百万人ものアメリカの女性のために悲しむ」と書いた。


他方、賛成意見を書いたトーマス判事は、中絶権の見直しに加えて今後は、避妊や同性愛行為の自由、同性婚などの合法性を認めた過去の判例を見直すべきだと書き添えた。


判決の影響


「ロウ対ウェイド」判例が認めた憲法上の保障を最高裁みずからが否定したことで、アメリカの各州はそれぞれ独自の州法で中絶を禁止できるようになる。半数以上の州が新しく、規制を強化したり、禁止することになるとみられている。


13の州ではすでに、連邦最高裁が「ロウ対ウェイド」判決を覆せば自動的に中絶を禁止する、いわゆるトリガー法が成立していた。このうち、ケンタッキー、ルイジアナ、アーカンソー、サウスダコタ、ミズーリ、オクラホマ、アラバマの各州では最高裁判決を受けて中絶禁止法が施行された。ほかの多くの州でもこうした法律が成立するとみられる。


これを受けて、アーカンソー州やルイジアナ州などで中絶手術を提供していた、いわゆる「中絶クリニック」が診療を中止し始めた。


https://www.bbc.com/japanese/61929747


△今回の最高裁判決に関し、多数派意見の一つとして、トーマス判事は「同性婚や避妊を保護する判決を最高裁は再考するべきだという趣旨の意見を述べている(具体的には「グリスウォルド判決、ローレンス判決、オベルジェフェル判決を含む、実質的デュープロセスの判例すべてを再考する必要がある 」と言っている)。既に性的マイノリティコミュニティでは大きな動揺も広がっている


トーマス判事が指摘した「ロウ判決と同じように今後再考すべき」判決:

◎グリスウォルド判決(1965年のGriswold v. Connecticut):権利章典によって認められたプライバシー権を有し、避妊に対する州の制限から人々を保護することを決定している。

◎ローレンス判決(2003年の Lawrence v. Texas ):同性のメンバーが親密な性的関係を持つことを犯罪とすることは、適正手続条項に違反すると判断した。

◎オベルジェフェル判決(2015年のObergefell v. Hodges):最高裁は同性婚を支持する判決を下し、それによって全米で同性婚が合法化された。


実際の判決でどうなっていくか。プロチョイス(妊娠中絶容認派)側は「怒りの夏(summer of rage)」を合言葉にして判決に異を唱える全米の運動を繰り広げることを決めている。


バイデン大統領は判決直後の会見で「秋の選挙ではロウ判決見直しについて審判が下される(This fall, Roe is on the ballot)」と指摘した。


https://news.yahoo.co.jp/byline/maeshimakazuhiro/20220625-00302460




#マイケル・ムーアのツイート:

 これはミシガンのわたしの劇場だ。現時点では映画『ジュラシック・ワールド・ドミニオン(Jurassic World Dominion)』を上映しているが、別の恐竜どもがもっと人をぎょっと脅していて最高の観客動員数も当然の運命だと思ったよ。

Michael Moore @MMFlint  http://MichaelMoore.com


#Ana Navarro-Cárdenas のツイート:

 あなたが中絶に反対してるなら、中絶しないでください。

 あなたが避妊に反対してるなら、なにも服用しないでください。

 あなたが同性同士の関係に反対してるなら、関係を持たないでください。

 あなたが同性婚に反対してるなら、同性の人と結婚しないでください。

 あなたの信念&宗教を、すべてのアメリカ人に押し付けないでください。

@ananavarro


◇シンディ・ローパーは1993年のアルバム『Hat Full of Stars』に、自身の幼なじみが10代で妊娠して中絶を行った結果亡くなったという実話にインスパイアされた楽曲「Sally's Pigeons」を収録しています。そして現在、シンディはアメリカの連邦最高裁判所が人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の判決を半世紀ぶりに覆す判決を言い渡したことを受け、この「Sally's Pigeons」の新しいヴァージョン「Sally's Pigeons (Redux 2022)」を公開しています。

以下は、シンディ・ローパーの声明より:

「今日の最高裁の過激な判決によって“Sally's Pigeons”の再録音と再リリースはこれまで以上に重要な意味を持つようになりました。私の子供時代には女性には生殖の自由がありませんでした。そして50年後、私たちは自分の体をコントロールする自由が剥奪されたタイムワープした世界にいることに気づきました。1991年にメアリー・チェイピン・カーペンターとこの曲を書いたとき、私たちは自分たちの上を飛ぶハトのように羽を伸ばすことを夢見る二人の少女について書きました。彼女たちは自由になることを夢見ていました。でも、当時も今も、女性にとっての自由は残念ながら大きな代償を伴うものです。もし私たちが自分の体をコントロールできないなら、本当の自由はありません。私たちは二級市民です。私たちは結集する必要があります。私たちの声を届けなければなりません。」




◇ミーガン・ラピノー(女子サッカー米国代表)が中絶の権利について沈黙を守っている男性を誘い出す

「立ち上がって、なにか言ってください」と、人気者のサッカー選手は言った。「これはあなたの妻、これはあなたの妹、これはあなたの友人、これはあなたのガールフレンド、これはあなたの子どもたちの母です。」

ハフィントンポスト紙 2022年6月25日

by Hilary Hanson


6月24日金曜日、女子サッカー米国代表の人気者ミーガン・ラピノーが中絶の権利について熱情のこもったコメントをした。これには、この問題について「沈黙」している男性を誘い出すことも含まれる。


「今日はサッカーについてだけ話せたらよかったのに」と米国チームのコロンビアとの親善試合の前日にラピノーは記者たちに語った。「でも、見てわかるとおり、今日はロウ対ウェイド(Roe v. Wade)の判決、それがすべてに優先します。」


彼女は、米国での中絶の権利を保護した画期的な判決を覆すという最高裁の決定によって彼女やチームメートがどれほど動揺したか、「言葉にするのは難しい」と付け加えた。


WNBA(全米女子バスケット)の人気者スー・バード(Sue Bird)と婚約しているラピノーは、LGBTQや女性の権利の保護について遠慮なく言う擁護者である。


「見てわかるとおり、あなたに対して絶えず続く容赦のない暴力の潮流が押し寄せるこの国で生きることがいかに困難か、個々の見方から理解することができます、猛攻撃、女性として... ゲイ(同性愛者)として、そしてノンバイナリー、トランスジェンダーとして、いったいだれがこれの影響を受けることになるか、これが女性あるいはトランスジェンダーの女性だけでなく、はるかに多くの人に影響を与えるからです」と彼女は述べた。


ある時点でラピノーは特に中絶の権利について声を上げることをしてこなかった男性たちに話しかけた。


フィラデルフィア・インクワイアラー紙(Philadelphia Inquirer)によると、彼女は「全体として、あなたがたはずっと沈黙してきました」と言った。


「立ち上がって、声を上げてください。これはあなたの妻、これはあなたの妹、これはあなたの友人、これはあなたのガールフレンド、これはあなたの子どもたちの母です。これは私たち全員です。そして、女性のからだの自主性、女性の権利、女性の精神(知性)、わたしたちの精神、わたしたちのソウルに対する暴力的で絶えず続く猛攻撃を、あなたがたは可能にし認めてきているのです。」


この判決がどのように人びとに影響を与えるかについて、彼女は「インターセクショナリティを理解しようと努力する」ことだと人びとを励ました。自分は多くの人びとが受けられない保護を受けている「トランスジェンダーのリッチな白人女性」だと彼女は付け加えた。


「これが貧しい女性、黒人女性、褐色人種の女性、移民、虐待を受けている女性、レイプされた女性、家族にレイプされている女性や少女、たぶん単に最もよい選択をできなかっただけの女性や少女に対して、不釣り合いなまでの影響を与えることを、わたしたちは知っています」とラピノーは言った。

「そして、妊娠を強要される理由はまったくありません。それは、わたしたちの国にある多くの既成の不平等を完全に悪化させることになる」と。


https://www.huffpost.com/entry/megan-rapinoe-abortion-men_n_62b60671e4b0c77098bbd867


※『インターセクショナリティ』(人文書院、2021年刊)によると、インターセクショナリティとは、「人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティ、ネイション、アビリティ/ディサビリティ、エスニシティ、年齢などさまざまな要素の交差する権力関係と社会的立場の複雑性を捉える概念」を指す。