見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2023/03/24

東洋のハリケーンに正義の時が来た!

 


87歳という高齢で半世紀近く身柄を拘束されてきた袴田 巌さんが『東洋のハリケーン』として世界で認知されているのをどれだけの日本人が知っているだろうか

『ハリケーン』とは、殺人罪で20年近く投獄された後、2008年に無罪となったアメリカの元ボクサー、ルビン・カーターのこと

彼は袴田さんを励ますためにビデオメッセージを寄せている

また、WBCは14年に袴田さんに名誉王者ベルトを贈った(写真)


◇正義の時が来た!

WBC世界ボクシング評議会と日本プロボクシング協会は袴田 巌のとっくに時機が熟した遅すぎる正義を獲得するために戦う

14 March, 2023

https://wbcboxing.com/en/wbc-and-japanese-boxing-association-fight-to-gain-overdue-justice-for-iwao-hakamada/



13日の東京高裁の再審開始決定はBBC、CNN、アルジャジーラなど、海外メディアも速報した

際立つのが、彼のことを「世界で最も長く拘置された死刑囚」と紹介していることだ

イギリスのガーディアン紙は「袴田さんは半世紀近くの間、不当に拘束されて人間としてあってはならない残酷な扱いを受けた。この点をイギリスの人たちは異常なことと見ている」と書いた

日本のメディアではほとんどない表現だが、ギネスブックが2011年に「世界で最も長く収監されている死刑囚」として袴田さんを認定している

世界的に見ても異様な事件だからか、死刑制度が残るアメリカでも20年にCNNが特集、日本の有罪率が99.9%と怖ろしく高い状況やアメリカと違って容疑者が弁護士の立ち会いなしに取り調べられる日本の司法制度の特異性を否定的に紹介した

今回の司法判断で、裁判所の再審開始決定への検察の不服申し立てに制限がなく、検察側に対する証拠開示請求がほとんど認められないなど、刑事訴訟法の再審規定(再審法)見直しに注目が集まっているらしい

わたしたち日本人の人権感覚が問われているのだと思う


以下、3月20日の東京新聞「こちら特報部」より抜粋


熊本大の岡田行雄教授(刑事法)は「欧米などでは冤罪事件や誤判の発覚をきっかけに再審制度が改められてきた」と説く。例えばドイツは1960年代半ばの制度改正により、裁判所が再審開始決定すれば検察は不服申し立てできず、再審の場で主張するようになった。英国では裁判所から独立した委員会が検察側の証拠を集めて閲覧し、再審を始めるか判断している。台湾でも有罪確定後に再審請求のためなら公判や捜査段階で集めた証拠を閲覧できる。

それに比べて「日本は何周も遅れている」と岡田さんは指摘。「再審請求審は本来、無罪の可能性がある事案を探す手続きだ。それなのに、日本では検察の抗告などで延々と『再審するかどうか』に時間をかけている。そもそも再審請求しても裁判所がたなざらしにしたままで、審理が進まないケースすら目に付く」と苦言を呈する。

「迅速に再審開始を確定させ、有罪か無罪かは再審の場で争われるようにすべきだ。現行の規定では再審を始めるまでに時間がかかり、冤罪被害者や親族は高齢になっても苦しむ。刑訴法改正を含め、法整備を進める時期にきている」

袴田さんの記事を何度も書いてきたガーディアン特派員マッカリーさんも、この先を注視する。「海外からは日本に死刑制度の廃止を求める声が上がるが、日本は死刑を支持する声が根強く、あまり変わらなかった。袴田さんのように著しく人権を侵害された事件を受けて、日本がこれからどうするのか、関心を持って見ている」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/239168