見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/12/02

オバマがハーレムにやってきた


11月29日、民主党の大統領候補バラク・オバマがハーレムのアポロ劇場にやってきた。本人は気が進まないだろうが、票と選挙資金は集めねばならない。
半分黒人の血(父親がケニア出身)が混じっているからと言って、ハーレムの地は手強い。圧倒的に民主党支持のハーレムで、なんといっても人気だったのが125丁目にオフィスを構えるクリントン元大統領。そしてヒラリーはといえば、すでにアポロ劇場での演説を終え、支援と選挙資金を獲得済みだ。
オバマがハーレムのアポロ劇場に来るとなると、来年早々の予備選に向けて劣勢が伝えられる支持と資金の挽回に必死なんだろう。
では地元ハーレムの反応はどんなものか。ハーレムの声を拾ってみる。

◇実はこのアポロ劇場でのオバマの演説会、完全にメディア向けのイベント+資金集め。彼の政策に耳を傾けてもらいたかったからか、ちょっと前にワシントンスクエアでやったときには無料だったのが、ハーレムではチケット代金50ドルを取る。キャパ 1500人で75000ドルだ。
◇「ヒラリーの演説は無料だったけど、オバマの演説は聴くだけで50ドルかかるのか?」
◇「おもだったハーレムの著名人や政治家はすでにヒラリーの応援についているようだけど、他に誰がお金を出して応援する?」
◇オバマのチケットは完売。とはいえ当日、アポロには予想通り白人が目立った。そしてハーレムの顔役政治家たちの公式なサポート宣言も得られなかった。

写真の人物はハーレムのピカソと呼ばれるフランコ・ザ・グレイト。1970年代~80年代、ドラッグや犯罪で荒廃したハーレムのストリート、元気を取り戻せ!と重く降ろされた店のシャッターにパワフルな色とタッチの黒人の絵を描き始めたいわばグラフィティアーティスト。彼がいま描いている後ろの看板は、アポロ劇場での演説会用にオバマ側から依頼されたものだそうだ。