イーノのビジュアルミュージック
常になにをしているかが気になるアーティスト、ブライアン・イーノが、今年6月29日から7月1日にかけて米サンフランシスコでデジタルアート展「77 Million Paintings」を行った。北米では初めての開催。
常に変わり続ける作品のイメージ自体は「77 Million Paintings」のサイトで見ることができる。それにはコンセプトの説明を語るイーノ自身の音声も含まれる。
この映像と音楽はスクリーンの後ろにずらりと並んだ膨大な数のデスクトップ型マッキントッシュによって制御されている。
このようなデジタルアートを生み出すためにイーノは様々な色のデジタルスライドを多数作成し、そのスライドをランダムに重ね合わせながら色や光のパターンを常に変化させ表示するための特別なソフトウェアを開発した。
また同様のアプリケーションでイーノ自身が作ったり収集した様々な環境音をBGMとしてランダムに演奏されるようにした。スライドのビジュアルは壁に投影されるか、一列に並んだフラットなスクリーン型モニターに映し出される。
「77 Million Paintings」とは、ランダムに選ばれた各要素が同時に再生されることによって相乗効果が生まれその結果として生み出される無限にも思えるイメージと音との設定の組み合わせ数を表している。イーノはこれらの作品を「ビジュアルミュージック」と呼んでいる。
彼はユーザーのデスクトップ上でこの作品を再現するソフトのDVD販売も行っている。
写真は、2006年イタリアのベネチアで披露されたインスタレーションの様子。ウェブサイトから作品集も購入できる。
http://www.77millionpaintings.com/
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