摂氏50度の隔離独房
最近出版され、目下ニューヨークのAperture Galleryで写真展が開催中(7月31日まで)のリチャード・ロスの写真集「Architecture of Authority:権威の建築」をWIRED VISIONが紹介している。さまざまな施設の建物が人びとにどのように力を行使するかがプロジェクトのテーマだ。
この本の中でロスは、イラクのアブグレイブ刑務所から、警備が特に厳重なことで知られるカリフォルニア州のペリカンベイ州立刑務所にいたるまで、秘密主義をとっていたり警備が厳重だったりするあらゆる建物への立ち入りを驚くほど成功させている。
この前例のない潜入は、粘り強さと純粋な好奇心のたまものだとロスは言う。「ああいった施設にいる人々の多くは、こちらが彼らの世界に興味を持っているとわかると、それらの場所を見せてやろうという気持ちになる」とロスは述べている。
写真はそのなかの一枚ーー。
イラクのアブグレイブ刑務所、キャンプ・リメンブランス(記念)の隔離独房
ロスにとってこれはプロジェクトのテーマとなる写真だ。2005年8月、摂氏50度にもなろうかとの猛暑のなか、窓越しに5分のスキをとらえて撮影された。写真は施設の役人らによってもう少しで妨げられるところだった。
(Courtesy Richard Ross Inside the Architecture of Authority
by Keith Axline 29 May 2008)
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