見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/01/31

チェが命名「イネジロウ・アサヌマ工場」


◇キューバ:「浅沼稲次郎工場」健在 英雄ゲバラが命名

カリブ海の島国キューバの田舎町に、1960年に刺殺された浅沼稲次郎・社会党委員長(当時)の名前を冠した紡績工場がある。キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ(28~67年)が、浅沼氏を追悼して48年前に命名した。長い歳月が過ぎ、日本で工場の存在を知る人はほとんどいないが、工場はいまも順調に操業を続けている。(キューバ東部の町ヒバラで庭田学)

東部オルギン県ヒバラは人口約2万人。カリブ海に面した風光明媚な町だ。住民は誰もが「イネジロウ・アサヌマ工場」を知っている。工場の正面玄関には浅沼氏の横顔のレリーフがある。「65年8月、(浅沼氏の)妻が送る」と記されていた。

今年はキューバ革命50周年。キューバ工業相だったゲバラの顧問を務めたフアン・グラバロサ氏は、「チェはキューバが日本のように発展することを願って、新工場にアサヌマの名前をつけた」と語った。グラバロサ氏自身は浅沼氏を知らなかったが「殺された日本の社会党党首だとチェが教えてくれた」と回想する。

現在の従業員は305人。2年前、大幅な経費節約で政府に表彰された。アイダ・オロ工場長は「昨年のハリケーン襲来時には400人以上が工場に避難し、2000人分の炊き出しもした。ここはヒバラ住民みんなの工場です」という。

工場には昨年、ゲバラの娘アレイダさんが訪問したほか、数年前にはラウル・カストロ国家評議会議長も訪れた。浅沼氏の秘書だった酒井良知さん(77)=横浜市=は、「工場はどうなっているのかと思っていた。工場のことを知っている人は、社民党にももういないでしょう。浅沼さんの名前を今もなお残していただき感謝感激です」と話している。

(毎日新聞 2009年1月31日)

写真は、昨年キューバを襲った2つのハリケーン被害の復興支援のため製作された「レボリューションTシャツ」のウェブサイトにあったものです。
チェ・ゲバラの言葉、「HASTARA VICTORIA SIEMPRE(勝利の日まで)」が表面にプリントされたTシャツは、チェのスピリットを広めるため、キューバ大使館の全面協力を得て完成させたものだそうです。この「レボリューションT」の売上の一部がハリケーン被害の復興支援に寄付されます。
http://www.authentic-revolution.jp/

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