中国に投げられた靴
「独裁者」と呼んで、訪英中の中国の温家宝首相に靴が投げられました。2日、ケンブリッジ大で講演中のできごとです。若い抗議者の男性は警備員によって連れ出されました。
◇靴は首相には当たらなかった。男はすぐに大学の警備員に退場させられ、その後、警察に身柄を拘束された。
男は靴を投げる際「大学が独裁者に自らを売り渡すことなどできようか。彼(温首相)が語るウソを聞くことなどできようか」などと叫んだ。靴は温首相から約1メートル離れたステージ上に落ちた。男の国籍などは不明。
温首相はやや戸惑ったような表情を見せたが、「このようなことで中国と英国の友好が損なわれることはない」と語り、講演を続けた。講演は世界経済がテーマだった。
温首相の訪英では、首相が1日にロンドンの中国大使館を訪れた際も、チベット問題で中国政府に抗議するデモの参加者5人が警備用の柵を乗り越えるなどして警察に身柄を拘束される騒ぎがあった。
(共同通信 2009年2月3日)
ところで、昨年、イラク人記者がブッシュに靴を投げつけた事件では、イギリスの主要メディアは論評を避けていましたが、ガーディアン紙(昨年12月20日付)は「記者に恩赦を」というイギリス人映画監督テリー・ジョーンズのコラムを掲載しています。テリー・ジョーンズは、「大統領は拷問的な尋問を認めたチェイニー副大統領らを<免罪>にしているじゃん、記者の恩赦をイラクのマリキ政権に求めるべきだよ」と皮肉った。
写真はチベット問題、人権問題で、訪英した温家宝に抗議するデモ
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