見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/07/11

アフリカ合衆国



◇アフリカ連合(AU)のサミットが6月25日からガーナの首都アクラで開かれるのを前にして、アフリカ大陸の統一政府建設をめぐる議論が展開されている。

「国連ミレニアムキャンペーン」のタジュディーン・アブドゥル・ラヒーム副代表は、今月はじめにナイロビで行われた集まりにおいて、「これはもはや、アフリカ統合が正しいかどうかの論争ではなくて、どの程度、どのくらい早くそれを達成するかの論争だ」と発言した。アブドゥル・ラヒーム氏は、アフリカ諸国の貿易の低迷、人間開発の程度の低さなどによって、アフリカは当然にも統一政府を必要とすると考えている。

AUは、2006年に発表した報告書「アフリカ連合政府:アフリカ合衆国に向けて」において、2015年までの統一に向けた3段階を示している。第1段階では、統一政府が特に責任を負うことになる分野を特定し、資金調達の方法を決め、市民に対して宣伝を行う。第2段階では、アフリカ合衆国の憲法を起草し、アフリカ中央銀行を設立する。そして、第3段階では、憲法を採択し、アフリカ政府のポストをめぐる選挙が各地で行われる。

しかしながら、アフリカ政府構想に関してはいくつかの疑問があがっている。

ひとつは、2015年という期限は短すぎるのではないか。もうひとつは既存の仕組み、2004年に作られた汎アフリカ議会(PAP)、をもっと活用する必要があるのではないかという意見だ。

また、「各国主権を奪われることになる」「市民参加の機会が十分与えられていない」といった民主主義の観点からの批判もある。

(IPS 2009年6月14日 byジョイス・ムラマ)

◇アフリカ連合総会開催

ガーナの首都アクラで、第9回アフリカ連合(AU)首脳会議が、7月1日~3日にわたり行われた。モロッコを除くアフリカ52の独立国と西サハラの計53の国と地域から首脳級の代表らが出席した。

会議では、ダルフール問題、ソマリア問題、人権問題、児童および貧困問題が話し合われたが、議論の中心となったのは、「アフリカ合衆国」建設に関することだった。アフリカ合衆国構想は、もとはガーナの初代大統領エンクルマが提案したものである。リビアのカダフィ大佐は、アフリカ合衆国の早期建設を主張し、「連立政府や200万人からなる軍隊を組み、統一した貨幣やパスポートを発行して、強くて大きなアフリカ合衆国を建設する」といった案を提唱した。

一方、ナイジェリアのヤラドゥア大統領は、国内の経済発展、インフラ整備、エイズなどの問題を優先的に解決すべきだと主張。また、ザンビアのシカタナ外相や、南ア共のズマ外相も、準備はまだできていないと、やや消極的な意見を述べた。

(31 July 2007)

☆クワメ・エンクルマ(1909-1972)の戦い〜アフリカ合衆国を夢見た男〜
パンアフリカ会議を設立
会議人民党を結成(1949)選挙で第1党となる(1951) 
アフリカに最初の独立国ガーナ国が誕生 初代大統領となる(1957)
全アフリカ人民会議を開催(1958)
アフリカを統一国家とするアフリカ合衆国構想が謳われる
コンゴ動乱後エチオピアの介入でハイレ・セラシエがアフリカ統一機構設立
軍と警察のクーデターで失脚(1966)ギニアで亡命生活を送る
ルーマニアのブカレストで病死あるいは暗殺説も(1972.4.27)