エイプリルフール・ウィルス
◇英ガーディアン紙のエイプリルフール・ゴードンブラウンがウィルスしはじめる
労働党のウソの選挙ポスターがあっと言わせるインターネットの大事件になる
それは、ガーディアン紙の読者を笑わせようと努める新聞の慣例、エイプリルフールとして始まった。だが、意地悪そうに見えるゴードン・ブラウン首相とスローガンの(労働党に投票しろ。さもないと。)「Step Outside Posh Boy(表に出ろ めかしこんだ坊や)」を呼び物にする労働党の次の選挙戦ポスターを「暴く」ギャグは、わけなくインターネットの興奮する大事件になってツイッター(Twitter)でトップトピックになった。
4月1日のランチタイムまでに、数千人がツイッターからガーディアン紙のウェブサイトまでをクリックしてそのポスターを見ていた。ある人は「今日ボクはまったくそのStep Outside Posh Boyキャンペーンにひっかかった... それほどまことしやか」とツイッターした。
すぐに、よくツイッターする人(Twitterati)がフリッカーのウェブサイト上に選挙戦ポスターのバリエーションを作成した。ブラウンのしかめっつらの写真と並んで、「あんたオレのビール(パイント)こぼしたな」とあった。
労働党の大物打者ジョン・プレスコットがギャグをさらに先に進めて、ウソの選挙戦ポスターでTシャツを制作するためガーディアン紙に頼むことで討議に入ったとき、話はさらなる方向に向かった。「いやしくも Step Outside Posh Boy Tシャツを買うことに興味があったのは?非常に人気があるとの感触を得た!」と彼はツイッターでささやき、ガーディアン紙の編集人代理イアン・カッツをEメール攻めにするよう追従者に求めた。失望させる新聞ではまったくない、もしかすると「SOPB T-shirts」100枚が今週土曜のガーディアン紙の中で獲得できるかもしれないことが発表された。
(guardian.co.uk 1 April 2010)
写真はガーディアン紙によるエイプリルフール、ゴードン・ブラウン首相の選挙戦ポスター
◇グーグル社名変更など IT関連企業各社のエイプリルフール
エープリルフールの4月1日、インターネット検索大手の米グーグルは、社名を「トピカ」に変更するとホームページで発表した。動画共有サイトのユーチューブや東芝の米国サイトなども、それぞれ凝ったネタを披露している。
グーグルの社名変更は、カンザス州の州都トピカ市からとったもの。グーグルは米国内の一部の都市に超高速接続光ファイバー網の敷設を計画しており、その誘致を目指す同市は3月、市の名称を1カ月限定で「グーグル」に変更すると発表している。グーグルがトピカへと改名したのは、トピカ市の改名の動きに応じたもの。トピカ社のエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)はブログで、今後は「検索する」ことを表現したい場合、「ググった」ではなく「トピカした」と言うよう指南。またその一方で、今回のようなジョークを演出したものの、ブロードバンド回線網の敷設計画でトピカ市が優勢になっているわけではないと述べている。
さらに動画共有サイト「ユーチューブ」は、コスト削減のため、動画を文字のみで表現する「テキストオンリーモード」を導入したと発表。ユーザーがこのモードで動画を見てくれれば「1秒あたり1ドルの経費削減になる」とした。
間もなく発売されるアップルの「iPad」を扱ったジョークも登場。アーケードゲームのような外観のiPad用アクセサリー「iCade」を発表したのはIT情報サイトを運営するギークネット。「iCadeのスロットにiPadをはめ込めば、昔のゲームセンターそのままにゲームが楽しめる」という趣向でiPadを皮肉った。
東芝の米国サイトでは、浮き輪を搭載するノートパソコンを披露。空気を入れて膨らませ、プールやお風呂などで水に浮かべて使用することができる。百科事典サイト「ウィキペディア」のメインページには、「ソニーが誤ってタイムマシンで顧客を1999年に送り返してしまった」などのニセもののニュースが掲載された。
(CNN 2010年4月2日)
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