見つけた 犬としあわせ

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2010/03/16

ああ ベッカムが...



◇今年ワールドカップ出場でそのきらびやかなフットボールプロ選手の生涯に有終の美を飾るというデイヴィッド・ベッカムの望みはアキレス腱で手術を受けた月曜についえた。

ベッカムの世界的人気には(特にアメリカ人ファンについて)南アの2010年ワールドカップに大観客を惹きつけるものがあった。だが、彼のイタリアチームACミランのリーグ戦の試合中に、ピッチからびっこをひいて来るのを余儀なくされた。

月曜、ベッカムに手術を施したフィンランドの整形外科医サカリ・オラヴァがケガはベッカムの左足アキレス腱の完全な断裂だったとフィンランドのCNN系列MTV3に語った。

「手術はうまくいったと思います」とオラヴァは言って、ベッカムが今年の夏のワールドカップに欠場すると付け加えた。「治療はもっと長くかかるでしょう。」

ベッカムはヘルシンキから250キロ西にあるトゥルクの私立病院でオラヴァから治療を受けるため月曜に運ばれた。

・ベッカムのケガはどれくらい深刻か?

「彼が到着したとき、ワールドカップでプレーできる見込みはほとんどないことがわかりました」と外科医が彼女に伝えたと、MTV3のジャーナリスト、メルヴィ・カッリオは言った。

その日もっと早くに、イングランド代表チームのボス、ファビオ・カペッロはミッドフィルダーのスター選手にお見舞いを言った。

「このケガに辛抱しているデイヴィッドには非常に哀れをそそる」と彼は声明で言った。「デイヴィッドは卓越したプロ選手でワールドカップに準備のできた状態にするため非常に懸命にやってきている、なのでそれに欠場するのは大打撃のはずだ」と彼は付け加えた。

・ワールドカップにとってベッカムのケガはなにを意味するか?

彼自身のウェブサイトに投稿したメッセージで、ベッカムは、専門家に会うためフィンランドに向かう途中でピッチへのすばやい復帰について楽観的だと言ってきていた。

「ボクは気が顚倒しているけど、支援のメッセージをくれたみんなに感謝したい」と彼は言った。「迅速で完全な回復をしたいものだ。」

もっと若手のルーニーのようなスター選手ほど決定的ではないにしろ、南アの選手の顔ぶれにベッカムの参入は、彼をワールドカップ4大会でプレーする英国初の選手にするものだった。

・ブログ:ベッカムの選手生命ーー終わったと彼らは考える

日曜のイタリアセリエAの対キエーボ戦の試合終了間際に彼のケガは起こった。ボールをキックしようとしながら前にぐっと出るミッドフィルダーに見たところアキレス腱の断裂が生じたらしいとき、彼の顔にそれとわかる苦痛が。

アメリカのチーム、ロサンジェルス・ギャラクシーからミランに出向中(一時的に貸し出される)の34歳は、プレーを続けようと試みたがすぐにケガが深刻すぎるのに気づくとその時点で両膝をついて顔をピッチの下に置く。

かかとを下の足の筋肉につなぐ組織の断裂、苛酷なアキレス腱断裂しだいでは、治療に何ヶ月もかかるかもしれず、軽い運動を再開するにも物理療法士らが数週間の休息を勧める。

「もしそれがアキレスなら、非常に深刻です。試合に復帰するまでにたぶん5〜6カ月は動けなくなるかもしれません、いつでも試合の用意ができるにはもっと長くかかるでしょう」と英国フットボールの最初の女性物理療法士サミー・マーゴットがCNNに語った。

ワールドカップが確実からほど遠かったために1996年以降イギリス勢でレギュラーのベッカムの選抜とはいえ、それは選手の私生活に関する最近のスキャンダルによってぐらついてきているチームに確信の一撃となるだろう。

それはまた、世界で最も見憶えがあり最もドル箱のフットボール選手としてのベッカムのステイタス、がっかりさせるパフォーマンスと同時代の若手の出現によってすでに包囲されるポジションに、さらなるへこみをおわせることになるだろう。

だが、ベッカムは過去に逆境と闘ってきている。2002年4月、彼は左の中足骨を骨折したが、結局、準々決勝でノックアウトされたイギリス勢に加わるのに間に合って回復した。

・SI.com:ケガには国際的なインパクトがある

元マンチェスターユナイテッドの選手のサッカー大当たりはまた、ピッチ外の彼の生活によって反映されてもいる。彼とその妻、元スパイスガールのビクトリアは、ハリウッドAリストの連中とまったく親しく交際してトム・クルーズを多くのセレブの友だちのひとりとみなす。

スポーツのスキルのゆえに桁外れの金額を意のままにするとはいえ、ブランド名のスタイルの象徴として彼は大金を稼ぎもすれば、彼自身のコスメの品ぞろえに彼の名をつけてきている。

ゴルファーのタイガー・ウッズに打撃を与えている最近の大騒動と比較して、ベッカムのありそうなワールドカップ出場できなくすることが彼の大いに収益の多いイメージを傷つけることはありそうにないと、市場アナリスト、スーパーブランドのスティーブン・チェリオティスは言う。

「ワールドカップに行かなくなることで文句を言うことはできても、彼のブランドを危険にさらすほどではない」と彼はCNNに語った。「彼に悪くはたらくことで勝算はまったくない。」

(CNN 15 March 2010)