オバマの医療保険改革案
◇票決のタイミングはこれを遅らせるCBO(下院予算局)の計算次第だと民主党幹部たちは言う
オハイオのデニス・クシニッチ下院議員は水曜、ヘルスケア法案に賛成投票するつもりだと言った
これまでクシニッチはこの法案を、民間保険業者のためのムダな出費(事業)と性格づけてきていた
真偽はともかく真実らしい変節が、法案の通過の見込みを好転させる
(CNN 17 March 2010)
◇オバマ米政権が推進している医療保険制度改革法案に反対していたクシニッチ下院議員(民主、オハイオ州)は17日、記者会見し、同法案に賛成票を投ずる意向を明らかにした。
同議員は国民皆保険を唱え、公的保険を民間保険の補完とする同法案では制度として十分でないと反対。米下院本会議で昨年11月に行われた医療保険改革法案の下院案の採決で反対票を投じた39人の民主党議員の中でも、最もリベラル色の強い議員だ。
クシニッチ議員は記者会見で、「わたしが望む法案ではなく、あるがままの法案について決断を迫られていることは認識している。わたしの票は、法案への賛成票としてカウントしてもらう」と語った。
ホワイトハウスは、反対派の議員に強力に翻意を働き掛けている。オバマ大統領は16日、クシニッチ議員を大統領専用機に同乗させ一緒にオハイオ州を訪問、同議員が地元で開いた集会に出席した。
下院民主党指導部は、法案の下院通過を確実にするための票集め工作を続けているが、人工中絶や移民の扱いなどをめぐり異論は多い。また、医療保険改革の上院案を本則として可決するものの、予算調整名目の付則で実質修正するという議事運営について、共和党から批判が出ている。この方式をとれば、同法案が上院に送付されると、審議なしで採決に付すことができる。
(ウォールストリートジャーナル 2010年3月18日)
写真はクシニッチ下院議員(CNN)
キャプション:ヘルスケア法案に「yes」とリベラルの中心人物がくるり方向転換
民主党下院議員デニス・クシニッチが彼の立場を転換して8750億ドルのおおざっぱな(包括的)医療保険改革案に賛成票を投じる決意の固さを告知した
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