2010 Hombre del Ano
米タイム誌は、2010年パーソンズオブザイヤー(「今年の人:その年最も影響力のあった人」)にフェイスブック創設者マーク・ザッカーバーグを選んだ。意外と知られていないのが仏ルモンド紙の選んだ「今年の人」のほう。ルモンドは正しく、ジュリアン・アサンジを「今年最も影響力のあった人物」として選び、週刊の付録版の表紙と記事を飾った(昨年12月24日発売)。
ルモンドは、ニューヨークタイムズ、ガーディアン(イギリス)、エルパイス(スペイン)、シュピーゲル(ドイツ)と共に、ウィキリークスの情報を掲載する世界の大手5紙のひとつ。
一方、同紙のインターネット版では、投票による「今年の人物」でアサンジが56.2%で選出されたが、これに続いて、投獄中のノーベル平和賞受賞者劉暁波が22.3%、フェイスブックの創立者マーク・ザッカーバーグが6.9%を獲得している。
◇CNN:米誌タイムは15日、毎年恒例の「今年の人」に、米交流サイト(SNS)大手フェースブック創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を選んだと発表した。
選考理由としてタイムは、米国人の半数以上がフェースブックに登録する一方、ユーザーの70%は米国以外の居住者が占めると述べ、フェースブックは「グローバル社会の現実」を映し出していると指摘。「われわれはフェースブック時代に突入した。それをもたらした人物がマーク・ザッカーバーグ氏だ」とした。
さらに「ザッカーバーグ氏は人類の12分の1を1つのネットワークで結びつけ、米国のほぼ2倍の規模の社会実体を作り上げた」「もし同サービスが1つの国家だったとしたら、中国とインドに次ぐ3番目の規模になる」と述べている。
今年の候補にはこの他に、アフガニスタンのハミド・カルザイ大統領、チリの鉱山事故から奇跡的な生還を果たした作業員たち、米国のティーパーティー運動、告発サイト「ウィキリークス」創始者のジュリアン・アサンジ氏が挙がったという。
ザッカーバーグ氏はニューヨーク州出身。ハーバード大学を2年で中退してフェースブックを立ち上げた。その姿を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」(D・フィンチャー作品、第68回ゴールデングローブ賞6部門でノミネート)も制作されている。
http://www.cnn.co.jp/leader/30001240.html
◇Wired:タイム誌の編集者たちが自ら書いている「権威に対する信頼が衰え、権力の分散につながると同時に、おそらくは互いへの信頼感を生むことになる」ということをもっと真剣に追求していたとしたら、より明白な選択はあった――その人物を選べば、激しい議論が巻き起こったことだろうが。その人物とはつまり、内部告発サイト「WikiLeaks」の創設者で編集主幹を務めるジュリアン・アサンジ氏だ。
アサンジ氏は、まさに反権威主義を具体化した人物であり、タイム誌の読者投票ではトップに輝いていた。読者投票でのザッカーバーグ氏のランクは10位だった。
しかし、ザッカーバーグ氏にしろアサンジ氏にしろ、プログラマーとしての経歴があるということは、インターネットが私たちの生活になくてはならないものになりつつあることを示している。
タイム誌の「今年の人」にテクノロジー関係者が選ばれたことはそれほど多くない。これまでは、インテル社の会長(Andy Grove)、アマゾン社の創設者(Jeff Bezos)が選ばれている。また2006年には、インターネットとYouTubeやFacebookといった「ユーザーが作り出すコンテンツ」を記念して「You(あなた)」が選ばれた。
1982年には「コンピュータ」が「今年の機械(マシンオブザイヤー)」に選ばれた。(米Apple社のスティーヴ・ジョブズと米Microsoft社のビル・ゲイツに与えて欲しかった。)ビル・ゲイツ氏のほうは2005年にメリンダ夫人とロックバンド「U2」のリードボーカル、ボノとともに、「よきサマリア人(The Good Samaritans:苦しむ人々に援助の手を差し伸べる人のこと)」に選ばれるという栄誉を得ている。
△「今年の人」は1927年から毎年選ばれている。昨年は「Twitter」と「経済」で二分されたが、最終的にベン・バーナンキ連邦準備制度理事会議長が選ばれた。なお、2001にはインターネット投票で日本のタレント、田代まさしが組織票で1位を獲得したが、Time誌はこの投票結果を無効とし、その後はインターネット投票を行わなくなった。
http://wiredvision.jp/news/201012/2010121620.html
△写真は誰でも知っているジュリアン・アサンジと、映画「ソーシャルネットワーク」の15日公開が待たれるFacebookを作った人、ザッカーバーグ
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