見つけた 犬としあわせ

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2013/05/11

嘆きの壁が戦場に


◇エルサレムの嘆きの壁で祈る女性にユダヤ教正統派の男性が悪臭弾を投げつける
UK テレグラフ紙 10 May 2013

金曜、イスラエル社会の宗教的な緊張状態がユダヤ教の聖地を戦場に一転させた。あらかじめいくぶんか男性に限定されている祈る権利を行使するため超正統派の男性が女性礼拝者にミサイルと侮辱を浴びせたと警察は言う。

エルサレムの歴史上有名な旧市街とその城壁群の中心、嘆きの壁で、Tallitとして知られる伝統的な祈りのショールのもとに祈る進歩的な女性活動家を守るため人間の鎖になる警官に向かって超正統派の抗議者が「ナチ」と絶叫した。 

前代未聞の大騒ぎの中で、石や水のボトル、ごみや悪臭弾までが雨あられと"Women of the Wall"運動のメンバーに投げつけられるとして、5人の男性抗議者が拘留された。運動の仲間は、祈る人の平等の権利を求めて20年以上ものあいだ組織的な運動(キャンペーン)に参加してきている。

エルサレムの警察署長Yossi Parientiは、「嘆きの壁は巡礼地の代りに戦場になってきている」と記者に話した。

前に、礼拝する伝統的形態は遵守されなければいけないと決めた2003年最高裁判決を施行しようと努めたとき、警察は女性活動家だけを逮捕してきた。

先月同じ出来事で、Tallitで祈ろうとしたとして"Women of the Wall"の5人のメンバーが拘留された。超正統派ラビは、西暦70年にローマ人によって破壊されたエルサレム神殿の遺跡の壁ではTallitは唯一男性によってのみ用いられるべきとする。

2週間前、別の裁判所の判決が、女性活動家は犯罪を犯していない、彼女たちは拘留から解かれるのがふさわしいと判断してから、祈るのを認められるべきと裁決した。

強硬路線のラビは、"Women of the Wall"の活動家が祈りの場所に達するのを妨げるユダヤ暦のミサの起源の重要性を固守する金曜の祈りの授業に出席するよう女神学校の生徒に申しつけることで応酬した。

イスラエル警察のスポークスマン、ミッキー・ローゼンフェルド警視によれば、いつもの数よりはるかに大きい5千から1万の超正統派礼拝者が嘆きの壁の広場に押し寄せた。

進歩的な女性が超正統派礼拝者から離れて分離した男女混合のエリアで祈るのを認めようとの歩み寄りの仲介をユダヤ人機関(Jewish Agency)のトップで元大臣のナタン・シャランスキーが試みるとして、金曜の出来事が明るみに出される。

先に女性の抗議を「挑発」とたしなめた嘆きの壁のラビShmuel Rabinovitchは、すべての党派を満足させる解決に達するようベンヤミン・ネタニヤフの政府に急がせる。

「これらの画像は判断を妨げる。ユダヤのモーセ五書は統一すべきであり、論争を乗り切るため、何びとにも賢明さを示すよう上の権力者に求める」と彼は言う。


写真:イスラエルの警察官が超正統派の抗議者から宗教団体'Women Of The Wall' のメンバーを守ろうと試みる(テレグラフ紙の記事にある写真)