見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2013/09/08

ウィキリークス党


オーストラリアでは投票は義務、棄権すると2000円程度の罰金を課せられる。"義務投票制度"が導入された1924年以降、投票率は90%を割ったことがないという。また、有権者の"1票をムダにしない"という考え方から、当選ラインを超えた政党の余分な票は他の党に配分される。その配分先は各政党が、残りのすべての党に優先順位をつけて、事前に中央選管にあたるオーストラリア選挙委員会に届ける。なぜすべての党に順位をつけるかと言えば、票を分けても、受け取った党の票が当選ラインに達しなければ、その次の党、またその次の党と、渡っていくかららしい。だから最終的に逆転劇が生じることがあり、おもしろい!

◇ウィキリークス党

ウィキリークス党は選挙直前で分裂した。問題はニューサウスウェールズ州(NSW)選挙区の順位表が明らかになって騒ぎになった。友党に近いと見られていた緑の党のランク付けを、極右政党のAustralia Firstや右翼のガンマニア政党SHOOTERS AND FISHERSより下位にしていたのだ。

ウィキリークス党はNSWの他に2つの州で候補者を立てているが、そのひとつである西オーストラリア州でも保守系のNationalsを緑の党の上にした。騒ぎになったとき、党は少数政党が50以上もあることを挙げて、「行政官のエラー」だと言っていたが、実は、前から緑の党を下位にするつもりだったことがわかり、そうした方針にはついていけないとして集団離党が起きたのだった。

離党者の中には党のナンバー2でビクトリア州でジュリアン・アサンジと共に立候補している著名な作家で学者のLeslie Cannoldやウィキリークス創立メンバーの一人でもあるDaniel Mathew、西オーストラリア州の選挙を取り仕切っていた人物も含まれた。

彼らが問題にしたのは、こうしたことが離党メンバー以外の権力中枢部の側近グループによって密室で決められたことだった。Cannoldは離党声明で、「民主主義」「透明性」「説明責任」という結党の精神が著しく損なわれたと糾弾している。そこには、当然、スカイプで会議に参加して中枢部の側近グループの議論を主導していたといわれるアサンジへの批判が含まれる。

ただ、ジュリアン・アサンジが立候補しているビクトリア州では他の2州のような問題は起きておらず、緑の党の余剰票配分先のトップはウィキリークス党なので、豪州のメディアConversationに記事を載せたMonash大学の政治学講師は「当選するかすかな望みはある」と記している。運命の日は9月の第一土曜日だ。

参考:http://www.kddi-ri.jp/blog/srf/2013/08/26/australia-2/

◇内部告発サイト"ウィキリークス"の創設者、ジュリアン・アサンジ(42)からタイタニック号の複製の建造プロジェクトで知られる大富豪のクライブ・パーマーまで、オーストラリアで7日に投票が行われる総選挙には同国の政治情勢を揺るがすような意外な候補者たちが名乗りを上げている。

乱立する新党は台風の目になるか

オーストラリアでは投票はすべての成人に課された義務だ。今回の総選挙には50以上の政党から1717人が立候補している。スポーツの元スター選手や極右の非主流派が立候補しているのは通例だが、今回はさらに「Animal Justice Party(動物のための正義党)」や「Smokers' Rights Party(喫煙者の権利党)」、「The No Carbon Tax Climate Sceptics Party(炭素税反対・気候変動懐疑派党)」といった複数の新党も候補を立てている。

英国からスウェーデンへの移送が決定した昨年6月、亡命を求めてロンドンのエクアドル大使館を訪れて以降、同大使館に滞在中のアサンジは、「透明性と説明責任、正義」を実現し、世界にまで活動を広げることを目指した新党「ウィキリークス党(WikiLeaks Party)」を率いている。祖国での選挙活動はできないものの、襟足だけが長い金髪のかつらをかぶって歌う様子を撮影したビデオ映像を公開するなどの活動を展開しており、上院での議席獲得に自信を見せている。

結党を支援したアサンジの父親、ジョン・シップトンも、「多くの国民から支持を得ている」と述べている。

国民は既存政治に「あきあき」?

オーストラリアの国民は、ケビン・ラッド首相率いる中道左派の与党・労働党や自由党のトニー・アボット党首が主導する野党・保守連合(自由党・国民党)など、既存の政党や政治家に不満を募らせている。こうした国民感情に訴えるように今回の選挙では複数の新党が立ち上げられた。

(引用元:AFP 2013年9月6日)
http://www.afpbb.com/article/politics/2966321/11288263?ctm_campaign=txt_topics

◇オーストラリアで9月7日に実施される上院選に内部告発サイト「ウィキリークス」代表で創設者のジュリアン・アサンジ容疑者がウィキリークス党を立ち上げて立候補、注目されている(自身を含め7人が立候補すると発表)。党の内紛を抱えるが、内部告発者保護などを公約に掲げ議席獲得を目指している。(共同通信9月6日)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/29061

◇英紙ガーディアン(電子版)は10日、ロンドンの在英エクアドル大使館に長期滞在中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者、 ジュリアン・アサンジを監視するために英当局が投入した費用が計380万ポンド(約5億7千万円)に達したと伝えた。ロンドン警視庁が明らかにした という。
費用は、アサンジ氏が大使館に駆け込んだ昨年6月から今年5月末までの累計。アサンジ氏が大使館外に出た際にはすぐに拘束できるよう、警視庁は警官を24時間態勢で大使館周辺に配置しており、費用の大半は人件費とみられる。
高額な監視費用について、ロンドン市議の1人は「ばかげている」と批判している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/25752