オバマの冷静
◇オバマのエジプト演説:殺しのライセンス
The National Interest by ジェイコブ・ハイルブラン
15 August 2013
マーサズヴィンヤードからの今朝のオバマ大統領のさえない挨拶はエジプトの重大事発生をあたかも休暇への無礼な負担とみなしているかのように感じさせた。断固たる明確な方針を系統立てて述べる代わりに、彼は予定の方向からはずれるのを完全な民主主義が到来する前アメリカにあったもがきをめぐる論考で方向転換するよりも先に陳腐から決まり文句へと進ませた。
オバマの話から満足を得た聴き手はもっぱら、オバマがほとんど極端に言葉を削ったあいまいな言い方で言及したエジプトの将軍どもだったに違いない。半年ごとの軍事演習の終結は、カイロの軍事政権をおどしてエジプト人を虐殺するのを控えさせることになっている?カイロのクーデターについて一語たりとも言わない?エジプトとの継続する約束が民主主義を引き起こすのを助けると述べたが、彼自身はほとんど起こる激変と交戦すると思われない。彼にできたのはせいぜい、彼の"国家安全保障スタッフ"が、もう少し問題を調査すると発表することだった。
もしも彼が気づかっていたならば、シシ将軍は緊張を解くことができる。オバマは話したが、殺しのライセンスどころではないと将軍どもが解釈する言葉を話さなかった。2009年6月、カイロでのモスリム世界に向けての演説のなか、新たな始まりについてのオバマの高尚な表現はその程度のもの。
昨年にかけてエジプトで起こったことの歴史についてオバマはあいまいだった。彼は"状況の複雑さ"に言及した。だが、実はそんなに複雑ではない。どちらも特に人の心に訴えない2つの側の権力闘争が起こっている。それは長く続くと、もっと急進的になるモスリム同胞団が生まれる。これはエジプトのためにもアメリカのためにもならない。
オバマはアメリカとエジプトの間の数十年の関係に言及することから始めた、でもこれは本当の友好に基づくものではない。代わりに、それは帰するところアラブの春を通じてわけなく打倒された独裁政権に資金を供給するワシントンということだ。数十年のムバラク政権への慈善の援助を、多くのエジプト人が特別喜んで気に留めるなんてありそうもない。オバマはさらに、起こっていることを「アメリカ合衆国は強く非難する」とはっきりさせることでエジプト人を慰めようとした。そりゃすごい。非難に値するのはオバマの冷静、受け身だ。力のこもった措置はエジプト軍への援助を停止することだろう。これまでワシントンは継続の援助から強化ゼロの結論を得てきているようだ。オバマが行動するまで、エジプト軍は彼の怠慢を残忍な処置への黙認と解釈するだろう。
オバマの外交政策が帰するところ何になるか、それは重大事発生に対する受け身の降参と思われる。エジプトはシリアではない。アメリカは長いことエジプトの問題に直接、親密に携わってきている。しかしオバマは彼があたかも無実の傍観者であるかのようにふるまっている、そして彼が目撃しているのに実は重大事発生に影響力を及ぼそうと努めることができない恐ろしい事態に悲痛のあまり自分の手をもみしぼる。「アメリカはエジプトの将来を決定することができない」とオバマが述べたのはむろん正しい。だが、これではわら人形だ。アメリカはエジプトの将来を決定できると誰が言った?試みることができるのは、エジプトを妥協に向かって少しずつ押すことだった。今では遅すぎるかもしれない。エジプトに警告を出しているようにオバマはふるまっていたかもしれないが、結局、将軍どもが気づくことになるのは、もっぱらオバマの冷静、受け身ばかりだ。
http://nationalinterest.org/blog/jacob-heilbrunn/obamas-abadication-listless-egypt-address-8898
◇イスラエルとエジプトがテロで協力
ウォールストリートジャーナル 13 August 2013
ここだけの話だがイスラエルとエジプトは国境に沿ってイスラム教徒の活動家(戦闘員)を鎮圧するために協力していると西側諸国の当局は言う、不安定な関係は、先週末エジプト領土内の破壊的なイスラエル無人機襲撃によって解明される。
エジプト当局は否定し、イスラエル当局は確認も否定もしない、シナイ半島でのイスラエルの介入は、西側当局によると、イスラエルとエジプト軍と情報部上官との間のハイレベルの対話の最もはっきりした現れだ。アメリカの同盟国間のそのような協力は、先月エジプトのモルシ大統領の追放以降、増えてきていると、この当局者らは言う。
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324085304579010990544276768.html
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