不平の種は存在する
◇ミッキーマウスとジンギスカンさあこれが ”征服される”新たな悪の集団
中東でのこれらの教訓が並のアメリカ人にはいかにわかりにくいに相違ないか人はだれでも確かめることができる
インディペンデント紙 12 September 2014 by ロバート・フィスク復活、再発明、言語学。バラク・オバマは全部を果たした。ところで彼はイラクに加えてアメリカをシリアの戦争にひきつけている。しかも彼は、悪党どもが”地球から消滅”するまで、ISIS、その”蛮行”、”大量虐殺”、その”ねじ曲がったイデオロギー”を阻止するつもりである。ジョージ・W・ブッシュはどうしたか?しかしこれを徹底的にチェックしよう。まず、オバマはデイヴィッド・ペトレイアス将軍とかいう人によって捏造された産物、スンニ派”Awakening Council”民兵を復活させるつもりである。ペトレイアスはアメリカのイラク占領の間ずっとアメリカ人によるアルカイダと戦うことで骨折りがいがあったが、そのあとアルカイダによって猛攻撃を加えられ、シーア派が支配するイラク政府によって裏切られた。オバマはこの民兵に新しい名前までこしらえている。スンニ派社会がISILから自分たちの自由を確保するのを助ける”国家警護部隊(National Guard Units)”と彼は呼んだ。なるほど国家警護だ!次にかつて自由シリア軍と呼ばれた西側諸国とそのイスラム同盟国の両方によって買収され裏切られた脱走兵集団のシリアの”穏健派”野党勢力の徹底的作りかえがある、自由シリア軍はもはや存在しない。このまぼろしの軍が次に”シリア国家連合(Syrian National Coalition)”と呼ばれることになりサウジアラビアのあらゆるところで訓練されることになる。サウジアラビア市民はイラクのアルカイダ、ISIS、ISIL、IS(頭文字はあなたが決めてください)、Jabhat al-Nusra、そしていまオバマが地球から消滅させたいと思う他の種々さまざまな悪党にうん千億ドルもの厖大な金を与えてきている。そして次に言語学。オバマは”シリアのISILに対して行動を起こすのをためらわない”。だがこれは、昨年オバマがおじけづいて彼をそのままにしておくまで負かすつもりでいたシリアの大統領バシャル・アル・アサドの敵を負かすつもりだということだ。確かに、アラブ人がおそらく互いに言い聞かせ合うように、私の敵の敵が友だちであるならば、アサドはワシントンを新しい彼の同盟国とみなすことができよう。だが、とんでもない。その理由は、アメリカは”国民を恐怖に陥れるアサド政権をあてにできない”、政権は”失った合法性を二度と回復しない”と、なかなかずるい釈明が出てきたからである。けれどもアメリカはこれまでアサドをあてにするよう求められたことなどなかった、まさにアサドはロシアの支持を頼みにする。そしてアサドの合法性は、中国、そしてアメリカがなれあいの核会談を我慢しているイラン、ウクライナで明らかに軍が行動を起こすのを躊躇しないロシアによって受け入れられる。それでは、全体としてかなりとんでもない状態。そして問題の一部はアメリカの存在しない組織または国家の意味論上の記憶力である。アメリカはわが国にとって脅威となるテロリストを見つかるまで捜すとオバマは私たちに告げる。だが、1983年ベイルートでのアメリカ海兵隊員爆破事件(※)のあとジョージ・ブッシュ副大統領が彼の支持者に話している「何人かの狡猾なテロリストの腰抜けに合衆国の外交政策をくじかせるつもりはない」を私に想起させる。その時、アメリカ軍はベイルートから逃げた。3年後、ロナルド・レーガン大統領はリビアのムアマル・カダフィ(”中東の狂犬”)について「逃走はできても、身を隠すことはできない」と言った。けれどもカダフィは潜伏した、そして次にはすべての彼のテロ行為(恐怖政治)を許されたあと、トニー・ブレアによってキスされた。ただし、彼があらゆる面でもう一度”テロリスト”になったとき、彼の敵によって殺された。もちろん、人はだれでも、中東の歴史におけるこれらの教訓が並のアメリカ人にはいかにわかりにくいに相違ないか確かめることができる。これらの凶悪なあらゆる軍勢は何度も何度も征服される、そしてまた、ビンゴ、征服される新たな悪の軍勢がほらそこに。もちろんオバマは、うのみにしやすい言葉を呈示する。”大量虐殺”、”バーバリズム(蛮行)”、”ガン(社会を蝕む積弊)”。ときたま、アメリカ人が無視しなければならない関係のない話がある。たとえば、オバマの「不平の種を彼ら自身の利益のために利用する」”過激派グループ”へのかなりおかしな言及がある。そしてこの”不平の種”は何なのでしょうか?2003年の違法なイラク侵攻とそれに付随する壊滅的な事態(血の粛清)か?私たちの継続するアフガニスタン占領?アメリカの最重要な同盟国によるガザ粉砕?情け深くもオバマはその同盟国の名を無言のままにしておく、とはいえ、中東でのアメリカの新たに進展させる戦争に非常に大きな利害関係がある、なんといってもその国はシリアと一般の国境を共有する。けれどもサウジアラビア、カタール、他のすべてのアラブ・スンニ派湾岸(Arab Sunni Gulf)の大金持ちの指導者らは、ワシントンとの最新の結託、たとえば、あの存在しない”穏健派”の男だれでもみなを訓練することがイスラエルを助けることになっているのを、国民に思い出してもらいたくないかもしれない。ドタドタしたぶざまな皮肉は、イスラム国の男がむやみに人を殺す支配者をまねて、ノドをかき切り、彼らの敵を民族浄化することだ。場当たり的な”国家”とサディズムが彼らをミッキー・マウスとジンギスカーンの奇妙な組み合わせに変えた。そしてまた奇妙なことに、ISは実際、オバマが言及した匿名の”不平の種”を利用しようとしなかった。彼らのイデオロギーはすごく内へ向けられるので、最新の流血の間、彼らはガザのパレスチナ人に対する同情の言葉をまったく口に出さなかった。だが不平の種はほらそこにある。不平の種は存在する。クルディスタン(クルド人が主な住民のトルコ、イラン、イラクにわたる高原地帯)のことなのか?絶えずパレスチナなのか?これらの大いに重大な問題についてオバマは一言も発言しなかった。それは残念ながら、中東の最後の最大の危機以降、中東での最大の危機に対峙する同じ使い古したアメリカの方針と私は思っている。そしてそれによって私たちはアメリカ人しだいとなりかねない。http://www.independent.co.uk/voices/comment/robert-fisk-on-isis-campaign-bingo-heres-another-force-of-evil-to-be-vanquished-9727423.html
※レバノン内戦中の1983年にベイルートのアメリカ海兵隊兵舎がクルマ爆弾を使った自爆テロで狙われた事件。アメリカの海軍と陸軍の兵士を含め241人が死亡。2分後、同じく国際平和維持部隊を構成していたベイルートのフランス陸軍空挺部隊の兵舎も自爆テロで攻撃されて58人のフランス軍兵士が死亡した。アメリカのロナルド・レーガン大統領は直ちにテロを非難する声明を発表、直後にフランスのミッテラン大統領とアメリカのジョージ・H・W・ブッシュ副大統領が現地入りし、米仏首脳とも国際平和維持部隊のレバノンからの撤退はないとする声明を発表した。米仏はイラン革命防衛隊がヒズボラの軍事訓練を行っているバールベック空爆を計画するが中止される。12月、ベイルートのシリア軍陣地を爆撃した。翌年2月、アメリカ軍地上部隊はレバノンから撤退した。またアメリカ艦隊はベッカー高原のシリア軍陣地を砲撃して数百人のドゥルーズ派民兵やシリア兵を殺害した。(wikipediaより)
写真はスコットランドの独立に「賛成」の人たち
どうなる?スペインのカタルーニャ地方にも影響ありそうだし、バスクとかも
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