ハマスとISILは対立する
写真のキャプション:
ISILとハマスをほとんど同じと主張するイスラエルのシニカルな試みは現実に逆らう。
Photo: Thomas Coex / AFP
ISILとハマスをほとんど同じと主張するイスラエルのシニカルな試みは現実に逆らう。
Photo: Thomas Coex / AFP
◇イスラエルがなんと言おうとも、ハマスはISILと同等でないICH 14 September 2014 by ジョナサン・クックイメージは1000のことばを語る、思うにニューヨークタイムズ紙の最新の広告でイスラエル支持者が期待したのがそれだ。二枚の写真が並んで示される。ISILと記される一枚は、黒いフードをかぶった死刑執行人に監視され、おっそろしい運命を待つひざまずくジェームズ・フォーリーの現在の象徴的なイメージ。もう一枚のハマスと記される写真はガザからの場面で、同じように覆面した殺人者が恐怖にすくむ2人の犠牲者を見張る。見出しはイメージのように2つの組織を相等しいと示そうと努力して、「これが過激なイスラムの顔」と申し立てる。前に私たちはこのセリフをイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相から聞いている、フォーリーの斬首ヴィデオが公開されたあと、ネタニヤフは「ハマスはISIL」だとツイートした。彼は最近のスピーチでハマスとISILを「凶暴なイスラム教徒のテロの触手」と呼んだ。ハマスとISILについてネタニヤフ氏の”同じ不快きわまる木の枝”としての描写は事実の滑稽な愚弄だ。両者はまったく異なる政治的計画を有する、実際、両者は対立する。ハマスのメンバーはその国の領土の範囲について意見は異なるが、いちばんの野心が何十年か前に存在した歴史に残るパレスチナの境界しか期待しない。対照的にISILはパレスチナとその他のアラブ国家を一掃しようとする。等しく残忍としても、それが二枚のイメージに描写されるはなはだ異なる成り行きを説明する重要な手がかりだ。ISILは、世界に対するおどすような意図のどぎついメッセージ、グアンタナモ風のオレンジ色のジャンプスーツを着たフォーリーをまったく見世物として殺害した。ハマスの残酷な行為は、イスラエルに協力するガザの人に向けられて、イスラエルの占領から解放される望みを徐々にむしばむ。イスラムばかりか、イスラムに関する彼らの特定の解釈を拒むだれでもみなに対するきわめて凶悪で妥協しないキャンペーンで、ISILの2万人の歩兵的存在はイラクとシリアのかなりを支配した。報告によると先週、1967年の境界線内で考えうる最も縮小したパレスチナ国家の(権利としての)要求でハマス指導者Khaled Meshalがアッバス氏に仲間入りした。一方、ネタニヤフ氏はハマスであれアッバスのパレスチナ自治政府(PA)であれ、交渉することを拒む。ハマスをISILとみなす際にネタニヤフ氏は、血に飢えたイスラム過激派としてすべてのパレスチナ人をまっ黒によごしてきている。そしてこの点で私たちは二つの組織を同等に考えるイスラエルの真の野心の目的に達する。ネタニヤフ氏の比較には最近の匹敵するものがある。アメリカへの911攻撃の後ただちにアリエル・シャロン(当時のイスラエル首相)はアルカイダと故パレスチナ指導者ヤセル・アラファトを同じく同等とした。イスラエルの情報当局者でさえツインタワー(世界貿易センタービル)倒壊をユダヤ教の”ハヌカー(勝利と神殿再奉献を記念する祭)の驚異”と呼んだ、その見解は数年後ネタニヤフ氏によってそのまま繰り返される。パレスチナ人の国家の地位の要求に関するオスロが息を吹き込む論争を、911が中東の手に負えない悪の枢軸に関する論争に組み立てなおすことをすっかりのみ込んだ。シャロンはアラファトを”テロのインフラ”の首領と呼ぶことに非常な喜びを覚えて、第2次インティファーダの蜂起を屈服させるイスラエルを正当化した。同様に、ネタニヤフの目的達成のための活動はイスラムの多様なイスラエルの占領に対するパレスチナ抵抗運動だけでなく、すべての評判を悪くしようともくろむ。ISILに対するバラク・オバマの新たな連合に関して、彼は表立たない(暗黙の)パートナーでありたいと期待する。イスラエル・パレスチナ交渉に関するアメリカ行政機関の顧問Aaron David Millerは、ISILの出現がパレスチナの国家の地位の期待に重大な妨げを引き起こすと先週フォーリンポリシー誌で警告した。今週、カイロの会議でアラブ連盟代表によって表されるパレスチナ人の窮状よりはるかに大きなISILについての懸念によって強調される局面だ。パレスチナ自治政府に対してクーデターを起こすとの単なるうわさのハマスの策略をイスラエル情報局が明らかにした先週、この機会を利用するのにネタニヤフ氏がいかにシャロンの先例にならうかがはっきりと実証された。しかしながら、イスラエルに迫られての破綻のためにかまたはイスラエルに関門を譲り渡す幻滅したアッバス氏のためにか、単にヨルダン川西岸におけるパレスチナ自治政府の支配終局の可能性に備えて覚悟していたのをハマス当局の審問が示した。だが、ハマス・クーデターの話は、他のたとえばヨルダン川西岸とイスラエル内でISILの支部が組織されたとのリーバーマン外相(Avigdor Lieberman)からの先週の主張のようなもっとでたらめな作り話で混合している。モーシェ・ヤーロン防衛相(Moshe Yaalon)はISILを「法律の保護を奪われた」組織と急いで分類することにより、この語り部分を強調した。どれもこの恐怖をあおるのには、ハマスとファタハとのあいだのパレスチナ統一政府を徐々に蝕むこと、そして911後として世界的な対テロ戦争の前線国イスラエルをバカ丁寧に説明することでイスラエルのふるまいを是認すること、この両方がもくろまれる。「ヨルダン川西岸での継続するイスラエルの存在と長い撤退期間を求めるイスラエルの要求はさらに強くなるばかり」であるとミラー氏は書いた。ところが実は、対ISILでイスラエルはファタハとハマスのパレスチナ指導者と共通の大目的を共有して当然だ。しかし相変わらず、ネタニヤフ氏はパレスチナ人を国のないままにしておく彼の冷酷な戦争における短期的利得のために彼の国の長期的利益を捨てる。△ジョナサン・クックはナザレに拠点を置く独立したジャーナリストhttp://www.thenational.ae/opinion/hamas-does-not-equal-isil-no-matter-what-israel-says
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home