見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2018/09/18

判定にアラカルトは存在しない

◇全米オープン決勝での爆発後セリナ・ウィリアムズの試合を審判がボイコットすることがある
The Times(UK) September 11 2018

審判はセリナ・ウィリアムズが関係する試合の審判をつとめることを拒否しようと思っている、全米オープン決勝の間と決勝後の主審カルロス・ラモスの取り扱いに関して不満のレベルはかようなものだ。

日曜、セリナ・ウィリアムズが大坂なおみにストレート負けする間、彼女の行為に対して相手に1ゲームを与える反則の罰点を与えられたあと、性差別とのウィリアムズの主張を女子テニス協会(WTA)と全米テニス協会(USTA)が支持した。

https://www.thetimes.co.uk/article/umpires-may-boycott-serena-williams-matches-after-outburst-at-us-open-final-fwgv97swz

◇主審が上部によって“非常にきびしく当たられた”あと、“権利を侵害された”テニス審判らはセリナ・ウィリアムズの試合をボイコットして組合を作ろうと考える
デイリーメール紙(UK)

・カルロス・ラモスの判定に公式団体がどんなふうに反応を示したかにテニス審判らは狼狽した   
・ラモス主審は土曜の全米オープン決勝でウィリアムズに対して3つの違反を判定した
・判定は“性差別主義的”だったとウィリアムズが苦情を申し出た、これに対する女子テニス協会と全米テニス協会の立場はどうも支持するらしかった
・他の審判らは連盟当局が見せしめに非常にきびしくラモスに当たったと心配する
・彼らは労働組合を結成することや今後のウィリアムズの試合をボイコットすることも考えている

https://www.dailymail.co.uk/news/article-6157703/Disturbed-tennis-umpires-consider-boycotting-Serena-Williams-matches.html

◇伝えられるところではテニス審判らはセリナ・ウィリアムズの試合をボイコットしようかと考える
ワシントンポスト紙 September 12

全米オープン決勝でセリナ・ウィリアムズに1ゲームの反則罰を与えた主審に対して協会の擁護がないと審判らが考えることに苦しめられる。全米オープン女子決勝は批判の大旋風を引き起こし、うわさでは他の審判らが彼女の試合をボイコットする可能性を検討している。火曜の報道によれば、主に特定の試合を検討することは許されないのでトップに立つ審判らもまた組合の結成を考慮している。

ウィリアムズは試合に負けたあと彼女の意見を自由に話すことができ、カルロス・ラモス主審を性差別主義で非難した。彼はコーチングで彼女に警告を与え、そのあと彼女がラケットをコートに叩きつけて壊したため反則の罰点を与えた、すると彼女は何度も繰り返しフラストレーションを表した。それには主審を「泥棒」と呼ぶことも含まれて、ラモスは暴言に対して1ゲームの反則の罰を課した。

女性であろうと男性であろうとマーガレットコートの記録に匹敵することから離れるグランドスラム・シングルス優勝23回の勝者は、ラモスは男性選手にはこのように苛酷に扱ってきていないと主張した。女子テニス協会CEOのスティーヴ・サイモンはただちにセリーナ支持の声明を出した。彼の組織女子テニス協会(WTA)は「男子選手による感情の表明と女子選手による感情の表明に対して用意される許容範囲の基準に違いがあってはならないと考えており」、協会は「昨夜これが果たされたとは思っていない」と述べた。

土曜の夜、全米テニス協会の会長カトリーナ・アダムズはウィリアムズを「真のチャンピオン」、「インスピレーション」と称賛する声明を出したあと、火曜アダムズは主審による男子選手と女子選手の扱われ方に二重基準が存在すると言った。

国際テニス連盟(ITF:競技の理事会)は月曜、「彼の決定は直接的に関連する規則に従っていた」、そして彼は「いつでもプロ精神と人格的に信頼できる高潔さをもって決定を実行した」と言い、ラモス擁護に至った。しかしながら、報道では支持の表明がもたされるのが審判の同僚をなだめるにはあまりに手間どった。

ロンドンのタイムズ紙による記事は、審判らはたびたび彼らが全米テニス協会(USTA)によって「支持されなかった」と感じており、ラモスは「単に彼の職務を果たしたが為に冷然と見殺しにされて、進んで口ぎたなく罵倒されたのではなかった」と主張した匿名の協会役員を引き合いに出した。審判らは「誰も当局の味方をしていない」と同時にラモスは「非常にきびしく当たられた」と感じると報じるガーディアン紙をもって、そのことがボイコットについて話し合うことにつながり、労働組合結成について長年の議論に新たなエネルギーを加える。

「審判にはどのような独立した申しての手段もなく、理事会によって雇用される」と情報源はガーディアン紙に話した。「マスメディアに話すとしても余地はない、そして審判はなにをするためにつくられているのか?と理事会は反対論をぶる。」

「審判の同胞愛は全米テニス協会によって遺棄されることですっかりかき乱される」と現在引退する元トップレベルの審判リチャード・イングズはESPNに話した。「もしかしたら次のラモスかもしれないと彼らはまったくびくびくする。嫌われる判定をしなけれなならないとき、彼らはだれも助っ人はいないと感じる。」

ラモス自身は彼の出生地ポルトガルの新聞に多少のコメントを提供した。アメリカの新聞USA Todayによれば、「わたしは元気です、状況を託されます」、「デリケートな事態ですが、“アラカルト(個々によって選ぶ)”判定は存在しません、わたしのことは心配しないでください!」と言っている。

国際テニス連盟(ITF)によって国別対抗戦デビスカップの準決勝クロアチア対アメリカの審判に選ばれたラモスはテニスの世界で個性を発揮したすばらしい人物らからも多少の支持を受け取っていた。スポーツキャスターの元プロ選手マリー・カリロは、ラモスを「とてもとても一目置かれている」と説明した、そしてウィリアムズは時たま「弱い者いじめをするガキ大将のようにふるまう」と言った。

ウィリアムズが事件の責めに大いに相当することにマルチナ・ナブラチロワは同意した、そしてラモスは議論がましい男子選手に対して同じように反応を示していなかったと不平を訴えることに関して、ウィリアムズは「要点がわかっていなかった」し、「私たちが心から深く愛するスポーツを重視して身をふるまうことにもっとうまくつとめていてくれれば」とニューヨークタイムズ紙の特集ページに書く。グランドスラム(4大大会)通算18勝を誇る勝者は、「わたしたちもよくないことをまんまとやりおおせる(乗り切れる)はずだと思うことで自分自身の取るべき行動を吟味してはいけない」と言った、そして「実際のところ、これはコート上で誰も従事していてはいけない種類のふるまいです」と付け加えた。

もっとも、クリス・エバートとノヴァク・ジョコビッチを含む他のテニスの有名人たちは、興奮した状況を対処するのにラモスはもっとましな彼の自由裁量をはたらかせるべきだったと言った。ワシントンポスト紙の先週の客員コラムで、女性の権利活動家で元世界ナンバーワン選手のビリー・ジーン・キングは次のように言っている:「ラモスは男子選手が遇されてきたのとは違ってウィリアムズを扱ったか?わたしは彼が男子選手とは違って扱ったと思います。」

日曜にウィリアムズはコーチングとラケット破壊と暴言の違反でトーナメント審判事務所によって1万7000ドルの罰金を科された。大坂なおみは彼女のキャリアで最初のグランドスラムのタイトルを獲得し、タイトル獲得を日本が公式に表明する初の選手になった。大坂はテニスのグランドスラムに勝利する初のハイチ系選手であるとも思われている。

https://www.washingtonpost.com/news/early-lead/wp/2018/09/12/tennis-umpires-reportedly-considering-boycott-of-serena-williams-matches/?noredirect=on


△9月11日 AFP:4大大会(グランドスラム)通算18勝を誇る女子テニスの元王者マルチナ・ナブラチロワ氏が、全米オープンテニス女子シングルス決勝でのセレナ・ウィリアムスに対する罰則について言及し、性別によって二重基準があることを認めながらも、同選手が感情を爆発させたのは間違っていたという認識を示した。

チェコ出身で米国籍を持つ61歳のナブラチロワ氏は、問題の試合の第2セットにセレナがカルロス・ラモス主審を「盗人」呼ばわりして勝負を左右するゲーム・ペナルティーを受けたことについて、より高い基準が検討される必要があると主張。米紙ニューヨーク・タイムズの記事で、「自分たちが免れることができるはずと考えていることによって自分を評価してはならない。実際のところ、これはコート上で誰がやってもいけないふるまいである」と自身の見解を述べた。

大坂なおみに敗れてグランドスラムのシングルス史上最多記録に並ぶ通算24勝目を逃したセレナは、自身がペナルティーを科された問題について、男子であればもっと悪質な暴言を吐いても同様の罰則を受けることはないと主張した。

「セレナ・ウィリアムスの主張は一部正しい。女子が悪いふるまいをすると罰せられるという大きな二重基準が存在するのはテニス界に限ったことではない。ただ、彼女の反論については部分的に間違いもある。『男子なら許されることは、女子もそうあるべき』という基準を当てはめるのは適切な考えとは言えない」

それよりも、私たちが自分自身に問いかけるべきなのは私たちのスポーツに誇りを示し、対戦相手を敬うための正しい振る舞いとは何か?ということ」

当日の試合でセレナはスタンド席にいたコーチのパトリック・ムラトグルー氏から指導を受けたとして警告を受けた。同氏もコーチングを認めているがこのコードバイオレーションに不満をあらわにしたセレナはラモス主審に何の合図も受け取っていないと主張。その後、ラケットを破壊してポイント・ペナルティーを科されると同主審に激しい暴言を浴びせた。

ナブラチロワ氏の分析では、「ラモス氏は実際、ポイント・ペナルティーを科すしか選択肢はなかった」、「ミス・ウィリアムスはこのときを境にまさに手に負えなくなった。彼女とラモス氏は互いに話がかみ合わなくなった」、「不正をしていないという彼女の主張は完全に信じられるものであってもそれはまた別の問題。一方、主審があの時点で行ったコールは慎重さが欠けていた」とされている。

そして、セレナがラモス主審を「盗人」呼ばわりしたことが事態をエスカレートさせ、致命的なゲーム・ペナルティーにつながった。

「ミス・ウィリアムスが男子選手だったら審判を泥棒呼ばわりしてもおとがめなしだったかどうかは知る由もないし議論の余地がある。しかし、この点にばかり焦点を当てるのは的外れなこと。仮に同様の問題において男子には違う尺度が適用されているとすれば、それは完全に精査が必要であり、改善されるべき問題だ。」

http://www.afpbb.com/articles/-/3189144