見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2018/08/27

来たるべきクーデター

◇トランプに対するクーデター到来
スプートニク July 17, 2018 by Finian Cunningham

ロシアを率いるウラジミール・プーチンと一緒のサミットを通してトランプ大統領に対するアメリカの反発は予想できたほどすさまじかった。 

起こりうるあらゆる悪口が彼に投げつけられた。だが、それはこの大統領を重大な危険に投じる“裏切り者”としてのトランプの侮辱だ。

今週ヘルシンキであえてプーチンと会合することで、民主党、共和党、国の諜報のお偉方、タカ派のメディア、リベラルなメディア、そのすべてがドナルド・トランプへの攻撃の連発に乗り出した。

ワシントンポスト紙は、“敵対的な権力のけしからぬ指導者と公然と共謀”とトランプを非難した。これらの極端な言葉はさしあたり無視しよう。言外の意味は深刻だ。

他の政治家やメディア販路と同様にポスト紙は、ロシアがアメリカの選挙に介入していたことを否定してプーチン大統領に味方することで大統領がアメリカの情報機関を“裏切った”と書いている。

CIAの元長官ジョン・ブレナンは、プーチンと友好的なサミットを開くことで“大罪を犯した裏切り者”とトランプを罵倒した。これ以上に扇動的になることはできない。トランプは、国家の“反逆罪的”な敵としてアメリカのほぼすべての政治およびメディアの既成の権力組織によって侮辱された。

この理屈の結果として起こるただひとつのことがある。アメリカの既成の権力組織(主流派)は第45代大統領を追放するにあたりクーデターを必要としている。大統領を攻撃する全5紙のひとつ、ワシントンポスト紙の特集ページは以下の厳しい最後通告を伝えた:「トランプのために働くなら、たった今立ち去れ」

アメリカ政治の上流階級は、トランプは国家の敵であるという彼らの判断を投じており、公然とホワイトハウスに対して反乱を要求している。

トランプの政治的生き残りはどちらとも決まらない均衡状態だ。ひょっとしたら今のところ彼の敵の行動を押しとどめる唯一のことは、選挙で選ばれた指導者を倒すという深刻な状態の作戦行動に普通のアメリカ市民がどのように反応するかに関する彼らの慎重さだ。

プーチンとの会合を通してのアメリカの政治エリートの熱いヒステリーにもかかわらず、大多数のアメリカ市民はなりゆきについてむしろ楽天的に見える。モスクワとの関係を正常化するトランプの試みに多くのアメリカ人が喜びを表明すると言うのはもっともらしい。結局、それは2016年に彼らがトランプに投票してホワイトハウスに送り込んだ主要な理由の1つだった。

アメリカ政治の上流階級はトランプを厄介払いしようとうずうずしている、だが、そのような大統領を追放する策略がエリート集団に対してもっと広範囲な社会的反乱を発生させはせぬかと、今はまだ決定的な行動を起こすことを心配する。非常に多くの不満の種からアメリカ社会が沸き返っているという強い感覚がある。ワシントンの体制(主流派)からの世間一般の心情的な疎隔に加えて、貧困や実にひどい社会的不平等はそれがあまりに腹一杯与えられるとしたら、ありうる内戦もしくは革命として広がるばかりだ。

文句なしにトランプには多くの欠陥があり、彼の外交政策の多くがアメリカ帝国主義のいつもの犯罪的行為と調和している。だが、彼のために申し上げられるのは、アメリカの主流派の多くとは違って彼は不合理なロシア嫌いによって、またモスクワと立ち向かうやみくもに突っ走る決意によって駆りたてられないということだ。

トランプはたびたび自分でフェイクニュースを切り売りする欠陥がある。だが、彼が正しく把握するのは、“ロシアゲート”叙述部分をでっちあげと却下することだ。アメリカの主流派はトランプを陰険な手段で掘りくずしてロシアとの関係を正常化する彼の意図をひっくり返す方法としてその茶番狂言を引き起こした。

トランプに対して公明正大であるべきだ、プーチンとのサミットを妨害する前述の行動により彼は思いとどまらなかった。だが、ワナは仕掛けられた。会合がヘルシンキで終わるとすぐにディープステート(超巨大金融資本家)に支配されるアメリカのメディアと政治家の中の地獄を解放したような大混乱、そしてトランプを糾弾する。

ロシアのプーチンは、アメリカ民主主義におけるロシアの干渉とやらの単調で退屈な申し立てを「これまでで最大のナンセンス」と呼んだ。トランプはこの評価に同意すると言った。おそらく全事柄が、トランプに民主的に権限が委任されて決して愉快でなかった政治的なエリート集団によって準備されていたことに、多くの普通のアメリカ市民もまた同意するだろう。

いずれにせよアメリカ諜報機関の評価は決定的ではないしまた16州すべての部局の合意でもないと最近、元アメリカ大使ジャック・マトロックが指摘した。換言すれば、その主張はもっぱら不完全で断じて権威あるものではない。それは「政治的に誘導された」とベテラン外交官マトロックは述べた。

アメリカの政治集団は傾きかけている。どのような現実の理解にも先手を打ってじゃまをする精神病を患っている。現実の見下げはてた否定に身を入れており、ロシアは都合の悪い敵でありトランプは“クレムリンのだましやすい操り人形”であると、その妄想を確信する。

アメリカの既成の権力組織にとって問題は、民主主義がうまく働いた状態を好まないことだ。人々はロシアとの関係を修復したいと思った候補者に投票した。エリート集団にとってその結果は受け入れがたく、彼らは民主主義のプロセスをひっくり返そうと動員できるあらゆるきたない経験を試した。皮肉にも、国の憲法をくつがえしているのがワシントンの時代遅れのエリート集団とディープステート(超巨大金融資本家)機構であるとき、彼らはロシアがアメリカの民主主義をくつがそうとしたと主張する。

この人たちはどれほど冷笑に値する状態になれるのか?アメリカ大統領が世界第二位の原子力の指導者と久しく待望されている会合を開く。会合は冒頭のふたりの指導者間の友好的な会話によって成功だった。しかしそれでも、アメリカの支配階級はこの成り行きを「不名誉」や「けしからぬ共謀」と痛烈に非難する。

世界中の大衆と同様に、普通のアメリカ市民の関心はロシアに対する不合理な敵意によって満たされない。対立を避けるために平和的な対話をもつことやアメリカとロシア間の相互理解を発展させることが関心を起こさせる。

どうしても敵意を必要とできたのは選挙民を代表していないエリート集団だけだ。戦争と衝突はほんの少数の選ばれた人にとって有益だ。だが、アメリカ、そしてヨーロッパの同盟国の間でロシア嫌いと戦争の収益によって駆りたてられるこの陰謀(秘密結社)はやはりきわめて効果的だ。彼らのカネと役に立つ重要な情報の資産で主流メディアと政治家を支配する。

アメリカの有力なエリート集団の利益がおびやかされるとき、何だってありうる。暗殺やクーデターはこれらの富豪(金権政治家)とその手先にとってあたりまえのことだ。

トランプの著しく筋の通ったプーチンとの会合の約束に対する激怒した反応(悪意のある協調した反応)は、強力な社会的勢力がこの大統領に対して行動を起こしているという前兆となる徴候である。

△Finian Cunningham:数カ国語で記事を発表するカニングハムは国際事情について大量に書いている。彼は新聞ジャーナリズムで経歴を遂行する前、農芸化学で学士号を取ってイギリスのケンブリッジ王立化学協会の自然科学の編集者として働いた。彼はまたミュージシャンでソングライターでもあった。ほぼ20年間、ミラー紙、アイリッシュ・タイムズ紙、インディペンデント紙を含む、主流ニュースメディア組織で編集者、記者として働いた。

https://sputniknews.com/columnists/201807171066432951-us-coup-trump/