多数派は女性、有色人種
◇時代遅れの白人男性の党なんてお断り
ICH July 03, 2018 by Pat Buchanan
ナンシー・ペロシ(78歳)、ステニー・ホイヤー(79歳)、ジョー・バイデン(75歳)、ニューヨーク第14下院議員選挙区の予備選結果は夜の非常ベルだ。
全員が次の革命で一掃されるかもしれない。それが10期現職ジョー・クローリー惨敗のメッセージだ。ジョー・クローリーはペロシの後を継いで下院議長になることを切望していた。
下院民主党議員ナンバー4のクローリー(56歳)は2004年以降、予備選の競争相手に直面してこなかった。彼は対抗馬の、一年前バーテンダーだった28歳のアレクサンドリア・オカシオ・コルテスより10倍多くカネを使った。
アイルランド移民の息子クローリーはクィーンズの民主党クラブのリーダーだった。彼には組合の支持があった。討論会を欠席して彼の代役をつとめるにあたりラテン系の女性政治家を行かせたほど彼は自信を持っていた。
面と向かってクローリーのりっぱな経歴をやりとりしてオカシオ・コルテスは彼女の選挙区に住む有色人種ラテン系アメリカ人の好戦的なミレニアルの社会主義者として立候補した。そしてクローリーをD.C.に引っ越して子どもたちをヴァージニア州の学校に行かせたPAC(企業・組合などが自分たちの利益を高めてくれそうな候補者の選挙運動資金を調達・献金するために結成する団体)のたくさんのカネを有する白人男性として表現した。
「民主党は労働者階級のコミュニティをちゃんと評価しない;彼らは有色人種を軽く見ます」とオカシオ・コルテスは毒づいた。
MoveOn、Black Lives Matter(黒人の命もだいじ)、People for Bernieによって支持される民主社会主義者のオカシオ・コルテスは、国民皆のためのメディケア、最低賃金15ドル、2035年までに100%の再生可能エネルギー、公立大学授業料無料、働きたい人すべてのための連邦政府の職、そして人権侵害が起きているメキシコ国境で“不名誉な勤め口”を指揮する入国管理&税関執行機関を完全に廃止することに賛成する。
オカシオ・コルテスの勝利はペロシやホイヤーにとって不吉なニュースであると同時に、それはまた来たるべきことの前触れであるかもしれない。
クローリーの下院議員選挙区が変わった通り、まさに議会における彼の党も変わった。それを前進とみなすコラムニストのDana Milbankは、「下院民主党員の多数派は … 女性、有色人種、もしくはゲイ」と書く。民主連合体におけるこれらの新進勢力は、白人男性やアイルランド人、イタリア人、ポーランド人、ユダヤ人といった時代遅れの人種集団が優位を占めていた昨日の民主党を葬り去るつもりでいる。
民主党公認候補者について、2020年夏は女性、有色人種、もしくはその両方を可能性として予見することは確かのようだ。ヒラリー・クリントンとティム・ケイン上院議員は白人だけからなる民主党公認候補者の最後の人になるかもしれなかった。
しかしながら、この新進の有色人種の民主党多数派の内部にすでに割れ目と分裂が見える。
大統領選で民主党に投票するニューヨークのアジア系コミュニティは市のエリート公立学校でアジアの子に大部分の席を獲得できるようにする入学試験を排除する左派のビル・デ・ブラジオ市長による行動を通して大騒ぎだ。
また、西側より第三世界に向く民主党の強硬左派はますます反イスラエルでもある。そしてユダヤ人票は少なくて主としてブルーステイツ(北軍の州)に集中すると同時に民主党への献金提供者の中でユダヤ人の分担額がのしかかるように大きく現れる。
民主党のこれまでにない人口統計学はクローリーの敗北を引き起こした。彼が最初に立候補した時は白人多数派地区、現在彼が代表するブロンクス・クイーンズ地区は六分の一が白人にすぎない。
アイルランド人とイタリア人は引っ越していったか死んでいた。
△記事を書いたパトリック・J・ブキャナンは、新しい本「Nixon’s White House Wars: The Battles That Made and Broke a President and Divided America Forever.”の著者。
http://www.informationclearinghouse.info/49775.htm
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