見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2023/07/26

スペイン総選挙 投票率70%超

 


スペインの有権者は今回の選挙の重要性を察知して一部の地域では40度を超える暑さの中、水着姿で投票に向かう人もいたそうだ


◇フィンランドのTEIVO T.のツイートより

#Catalan カタルーニャ独立派の亡命するカルラス・プチデモンの党が23日に行われた総選挙の後、キングメーカーとなる可能性を有する役割を獲得した。彼がフィンランドを訪問し、その直後に逮捕されたときのことを憶えているかい?

#Spain #Junts #Catalunya #Catalonia

@KRLS


◇2021年9月23日、スペイン、カタルーニャ自治州のカルラス・プチデモン元首相(2016-2017カタルーニャ州政府首相)がEUの欧州議会議員として訪問したイタリアで逮捕された。カタルーニャ自治州政府は2017年に中央政府が違憲とした独立の是非を問う住民投票を強行。その後、プチデモンは国外に逃亡し、ベルギーに住んでいた。2019年10月、彼には反乱容疑に基づく逮捕状が出ており、スペイン国内で指名手配されている。プチデモンは24日にサッサリの控訴裁判所に出廷し、裁判所が釈放か本国への送還かを審議する。(AFP通信2021/9/24)

https://www.afpbb.com/articles/-/3367714



◇スペインの総選挙は政治指導者の成功と失敗を映しだすゆがんだ鏡を生んでいる

ワシントンポスト紙 July 24, 2023 by David Brunat


スペインの総選挙は可能性のある連立政権樹立に向けて連携する構えの2つの左派ブロックと2つの右派ブロック間の接戦となったことが判明した。


ここでこれらのブロックの4人の指導者に触れ、結果後に4人の将来がどのように変化するかちょっと見てみよう。


2018年からスペインの首相であるペドロ・サンチェスは日曜の選挙でもまた大方の予想を裏切り、ほとんどの世論調査の予想をものともしなかった。彼の率いる与党・社会労働党(PSOE)は2019年末の前回の選挙より2議席増やし、122議席となった(第2党)。


だが、サンチェスが少数派連合を維持したいのであれば彼にはカタルーニャやバスク地方の分離主義勢力を含む主流逸脱派の党の支援が必要となってくる。特に彼は強硬派のカタルーニャ分離独立政党ジュンツ(Junts)と一緒に組むのは難しいと悟るかもしれない。この党を率いるカルラス・プチデモンはスペインを領土分割の瀬戸際に陥らせた2017年のカタルーニャ州分離独立の試みの首謀者として法律上はまだスペインの法廷から逃走中である。


しかしながら、サンチェスは政治家としてのキャリアのなかで逆境を乗り越える並外れた能力を証明してきている。


男性よりも多くの女性を閣僚に擁していることや、大胆な環境政策の記録を含め、進歩的な経歴と人目を引くさっそうとしたルックスで知られるサンチェスは欧州連合におけるスペインの地位を高めた。


アルベルト・ヌネズ・フェイホー(Alberto Núñez Feijóo)は選挙で決して負けない男として紹介されており、彼は今でもそう主張できる。日曜、彼は保守派の野党・国民党(PP、136議席)を第一党に導いた。だが、極右政党ボックス(VOX、33議席)の助けがあっても、政権樹立に十分な議席を獲得するには及ばなかった。


フェイホーは前任者のパブロ・カサドを打倒した党内抗争を受けて2022年4月に党首に就任して以来、国民党を復活させた。当初は穏健派として描写された彼は右派に移り、左派政府の法律の多くを廃止すると約束した。


彼は日曜に最大議席を獲得したにもかかわらず、簡単に政権を樹立する立場にはない。下院の他の政党は極右政党ボックスと連立を組むつもりはない。そうなると、下院過半数の176議席に達するための選択肢はほとんど残されていない。


民族主義の極右政党ボックスの党首サンティアゴ・アバスカルはスペインの統一とアイデンティティを救う使命で現れたアウトサイダーと呼ばれることを好んでいる。彼はすぐにも次期副首相になる用意をして日曜を迎えたが、政治的に無関係な立場でその日を終えた。


彼の党は打撃を受け、保持していた議席の三分の一以上を失い52議席から33議席に減らした。それでもスペインの第3党であり、31議席を得た左派連合SUMARをわずかに上回っている。


極右政党ボックスの躍進に油を注いだのは2017年カタルーニャ州が離脱を目指して失敗したことだった。また、ジェンダー暴行法の廃止を訴え、フェミニズムを非難することでも支持を引き寄せてきた。同国での許可されていない移民について恐怖を煽っていると批評家はボックスを非難している。


日曜の選挙の主な4人の党首のなかで唯一の女性、ヨランダ・ディアスは労働者階級、労働組合、反フランコ独裁主義の活動家の娘。フェイホーと同様、彼女もガリシア北西部の出身である。


彼女は常にこの国の最も人気のある政治家にランクされているが、彼女は単にサンチェスの極左の延長部分だという考えと戦わなければならなかった。サンチェスの第二副首相であり労働大臣としての役割に基づくイメージである。


左派から極左までの小政党からなる彼女の左派連合SUMARは投票で極右政党ボックスを上回ることに失敗し、わずか31議席にとどまる。そのことがサンチェスによって率いられる左派連立政権を再構築することをもっと難しくさせるだろう。


目標にかけた労働弁護士の彼女は、コロナウイルスのパンデミックの期間中の最低賃金の引き上げや企業向けの特別一時帰休計画の交渉だけでなく、労働組合や経済団体と結んだ産業和平協定などの協定を仲介する能力で知られている。


△マドリード在住のAP通信記者Ciarán Giles(キアラン・ジャイルズ)とバルセロナ在住の Joseph Wilson(ジョセフ・ウィルソン)がこの記事へ寄稿した。


https://www.washingtonpost.com/world/2023/07/24/spain-election-sanchez-feijoo-abascal-diaz/662fef6e-29de-11ee-a948-a5b8a9b62d84_story.html

写真は、予想をくつがえした結果を喜ぶサンチェス首相