見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2023/08/15

ジェイミー・リードと仲間たち

 


わたしの時代にはジョニー・ロットンと呼んでいた

もちろん、セックスピストルズのジョン・ライドンのこと

セックスピストルズのレコジャケをデザインしたジェイミー・リードが亡くなった、76歳だった

そうだ、絶頂期の彼女の突飛でパンクな服が好きだったファッションデザイナーのヴィヴィアンもいなくなってしまった…


上の画像は若い頃のジェイミー・リードです



◇アーティストでグラフィックデザイナー、ジェイミー・リードのカットアップ作品はパンク時代の偶像破壊(因習打破)のエネルギーを定義した


セックスピストルズのコラージュ作品がパンクの美の哲学の中心となるものだったジェイミー・リードが76歳で死去した。


彼の作品を取り扱うギャラリーのオーナーが声明を出し、彼の死とリードが「最愛の娘、孫娘、そして莫大な遺産を残した」ことを認めた。


1947年にロンドンで生まれたリードは16歳でウィンブルドン美術学校に入学した後、クロイドン美術学校に移り、そこでセックスピストルズの将来のマネージャー、マルコム・マクラーレンと出会った。


リードの最もよく知られた作品はセックスピストルズが70年代半ばから後半にかけて発売した一連のレコードジャケットだった。『Never Mind the Bollocks(勝手にしやがれ)1977』、『Pretty Vacant』、『Holidays in the Sun』、BBCによって放送禁止にされたヒットシングル『God Save the Queen』はピーター・グルージョン撮影のエリザベス2世の唇に安全ピンをはめた肖像画が呼び物で、パンクロック時代の象徴と言われている。


引き裂かれたユニオンジャックが呼び物のシングル『Anarchy in the UK』のポスターはパンク時代の偶像破壊(因習打破)を明確に定義するもうひとつのイメージだった。彼はシングル用に既存のものに替わるデザインを数多く生み出してもいる。またリードはセックスピストルズの映画『The Great Rock’n’Roll Swindle』のイメージも手がけた。


彼の新聞の切り貼りを配置する文字は、匿名扱いにされる身代金覚え書きのカット&ペースト(切り貼り)スタイルをまねており、ジェレミー・ブルックとナイジェル・エドワーズといっしょに1970年代に始めたカウンターカルチャー出版物『Suburban Press』で最初に創り出したスタイルだ。彼は1960年代後半のオルタナティヴ(非体制的)な政治に触発され、フランスの状況主義者の作家による翻訳文を集めた1974年の著書『Leaving the 20th Century: The Incomplete Work of the Situationist Internationa』のグラフィックデザインを手がけた。


リードは2015年に彼の理念を次のように説明した。「オレたちの文化は奴隷化に向かってギアを入れる、つまり、特に職場で人々をあらかじめ定められた役割を果たすことに適応させる。それについて考え、なにか行動を起こすよう、常に人々を励まそうとしてきた。」


彼のウェブサイトは彼の作品を「グノーシス主義と不同意(異議表示)」をブレンドしたもので、精神性もまた主要な要素であると説明した。


彼のアートはイギリスのテート・ブリテン、ニューヨーク近代美術館、ヒューストン美術館などの主要な施設に収蔵されており、有名なコラージュだけでなく、数百点の抽象絵画も制作した。


後期にはオバマの“Hope”の絵で最もよく知られるストリートアーティスト、シェパード・フェアリーとコラボし、オキュパイ運動(ウォールストリートを占拠)やロシアのパンクバンド、プッシーライオットの活動を支援した。2017年には『God Save Us All』と題して、ドナルド・トランプの目をかぎ十字にした『 God Save the Queen』のアートワークを創り出した。


1987年に出版した作品についての著書『Up They Rise: The Incomplete Works of Jamie Reid』で、彼はまたパンクの歴史家ジョン・サベージともコラボした。「ジェイミーに初めて会ったのは1978年の後半だった」とサベージは言う。「家の2階に上がっていくとセックスピストルズのアートワークでぎっしり詰まったトランクがあったのを憶えている。その組み合わさったインパクトが忘れられない印象を残した、それはまるで虹の果てに金の壺を見つけたようだった。これは保存しなければならない非常に重要なものだった。」


サベージはリードのスタイルを「見たところでは単純なフォーマットの中に複雑なアイディアが含まれている」と指摘する。リードの急進的な政治に基づくところが「洗練という加算要素を与えた。どちらかというと安っぽく模倣的なパンクのグラフィックと比較すると、ジェイミーのは深い洞察力のあるところから生まれた」と彼は述べた。


https://www.theguardian.com/music/2023/aug/09/jamie-reid-artist-of-sex-pistols-record-covers-dies-aged-76


△Jamie Reid dies at 76

他の誰よりもパンクを定義づけたアーティスト、ジェイミー・リードが76歳で亡くなった。

セックスピストルズは常に単なるシンガーやバックバンドをはるかに超え、文化を変える力を生み出す多くの重要な役割を演じる歯車だった。強力なバンドから、ロットンの決定的なイメージと態度、マルコムとヴィヴィアンのビジョン、そしてジェイミー・リードのグラフィックに至るまで、セックスピストルズはバンドであると同時にアート・ムーブメント(芸術運動)だった。

ジェイミー・リードの作品のルーツは、60年代の大変革の終焉と彼の状況主義への愛、そして彼の仕事のキーとなる部分だった美術学校の友だちのマルコム・マクラーレンと共有した1968年パリ革命(暴動)の精神にさかのぼる。

ピストルズと共にアートの最高潮に進んだ頃には、彼のレコードジャケットは他の音楽と同じように1977年を激しく抵抗するみごとに完ぺきでパワフルなポップアート声明になるその精神を完ぺきに抽出したもので、タイムレスに残るゆえに一流の芸術作品となった。


https://louderthanwar.com/jamie-reid-dies-at-76/



△コムデギャルソン×ジェイミーリード

コラボ Tシャツはジェイミー・リード公認のアパレルライン「ラギッド・キングダム(RAGGED KINGDOM)」がトレーディング・ミュージアム・コム・デ・ギャルソンのために製作した

2020年に発売され、完売していたものが2021年6月中旬に再販となっている

彼の手がけたジャケットやジーンズ、Tシャツなどの古着は多少ぼろくても高い価格で売り買いされる

当時、わたしは出会えなかったけど、彼のアートワークでコラボしたパンクなジャケットとジーンズは今からでも欲しいなあ