見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2024/06/14

岐路に立っている

 

9日の欧州議会選挙の結果は衝撃的でした
たまたまこの時期に日本に来ていたスウェーデン国籍の友人は投票できなかったことをすごく残念がっていました
そうだよね、EUはどうなってしまうのか、フランスに極右の首相が生まれてしまうのか!世界にとっても岐路にあります
わたしが応援するアイルランド(ダブリン選挙区)選出の欧州議会議員、クレア・デイリーが議席を失いました
彼女の、「人間として当たり前」のはずの、パレスチナ支持の声は力強くこころが揺さぶられるものでした
彼女が議会で発言している動画を見るたび前向きになれる悦びに感極まったものです
他にも、労働者の権利に関する最強の声であり、気候変動問題に関しても力強い最高の議会議員でした
彼女を失って喜ぶのは戦争屋とシオニストばかり “ああ、無情〝です


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アメリカのミラー報道官:「イスラエルには一般市民を標的にする権利がある」

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ラファのイスラエル国防軍の作戦を理由に、イスラエル企業はErosatory防衛展示会への参加を認められないとフランス国防省が発表した(Axios

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パレスチナの子どもたちが生きたまま焼かれ、爆弾でバラバラに引き裂かれる一方で、シオニストの入植者らが子どもたちとガザ国境でパーティを開き、突撃用ライフルで武装して踊っている。
アウシュビッツの入り口で囚人たちを嘲るパーティが開かれたとしたらどんなか想像してみてください。

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トルコのエルドアン大統領がイスラム世界に向けて放つ:
「イスラエルについて合同の決定をするのに一体なにを待っているのか?
抵抗を示すのにこれ以上何が必要なのか?」

#結局こういうこととなる:イスラエルの新聞ハアレツは検閲によって大量の文章が削除されたまま印刷された。これはイスラエル人が継続的なジェノサイドに対して払う代償、イスラエル内のイスラエル人自身の政治的権利の喪失だ。
(ヤニス・バルファキス)



◽️The People`s Graduation:
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15日、コロンビア大学の近くにあるゴシック建築の教会で“人々の卒業式”が執り行われた。
コロンビア大学の教職員が企画し、学生など約550人が参加した。式典にはパレスチナのスカーフ、クフィーヤの模様が印刷された。学生たちは卒業式の青いガウンを着た。
パレスチナ支援運動家のスピーチや詩が朗読され、ガザにいるジャーナリストからのビデオメッセージも上映された。
この式典に参加したある教授はSNSに次のように投稿した:
「“人々の卒業式”は、わたしがコロンビア大学の教員として携わったイベントの中でもっとも美しいものでした。涙が止まらなかった。こんな時にすべての仕事が報われます。」

ホロコースト(ナチスのユダヤ人虐殺)を体験した民族がなぜ他者に過酷な攻撃を加えられるのか?という問いに、イスラエルで生活した経験のある広島市立大准教授(中東地域研究)田浪亜央江さんが答えています

◽️5月29日東京新聞『考える広場 』
イスラエル強硬世論の背景、入植地増加が右傾化の核に
ホロコースト、それは体験というより「物語」だという点に注意すべきです。
ホロコーストは欧州で発生しましたが、イスラエル国民の多数派はアラブなどそれ以外の地域の出身者たちです。親や祖父母もホロコーストは体験していない。
建国当初はホロコーストを強調しなかったのが、1960年代にそれが変わります。世界各地から集まった国民を統合するナショナリズムや対外的に政策を正当化する道具として利用していきます。
右傾化は単にイデオロギーの問題ではありません。原因のひとつには占領地(ヨルダン川西岸や東エルサレム)での入植地の増加があると思います。
占領地は1967年の第3次中東戦争で生じますが、その後、その土地で国際法違反の入植が進みます。牽引したのは極右や右派でした。それから半世紀以上がたち、入植地の人口はいまや約70万人にまで増加。そこで生まれ育った世代が右傾化の核になっているのです。
昔からアラブ人差別は公然とありました。同じ国民なのにアラブ人が増えれば国が危うくなるなんて話は普通に語られてきた。
ただ、それでも多少は自制があった。80年代に国会から排除された極右政党のカハですが、一昨年の総選挙でそのカハ系の極右勢力が躍進して政権入りし、複数の閣僚を出しています。
つまり、ハマスの襲撃によって差別感情が激化したというよりも、もともとあった差別的な地金が国際的にも注目されただけというのが実感です。
今回の戦争後の行方については楽観的になれません。宗教的右派には孤立するほど正しいという傾向があって国際的な圧力も通じにくい。
あえて展望を考えれば、イスラエルという国の枠を超えた世界的なユダヤ人社会の動きから変革を望むしかないのでは。
アメリカなどのユダヤ人社会、とりわけ若者の反戦運動に注目しています。黒人への暴力や人種差別への抗議、BLM運動以降、彼らは植民地主義の構造と欧州諸国の欺瞞を学び、それをガザにも投影している。
そうした外圧がイスラエルを変えられるのか否か。岐路に立っていると思います。