見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/02/10

イラクではイスラム革命が成就していた!



東京外語大大学院教授で中東専門家の酒井啓子さんが、いまのイラク情勢についてわかりやすく、そして的確に書いています(今朝の朝日新聞「読み・解く 国際情勢)。
自ら招いたこととはいえ、困ったブッシュ政権が増派で何をしようとしているか、いま展開されている大掃討作戦なるものが実際に行っていることを理解するのに大いに役立つと思いました。以下参考までに。(要点のみ抜粋)
フセイン処刑が非常識だったのは、これも一種の「革命裁判」だったのだから当然なのだ。外に漏れ出た処刑現場の映像が、80年代にフセイン体制にノーと言ってイスラム革命を呼びかけて殺された人物を立会人が「サドル万歳!」と歓喜して叫ぶのを明らかにしているではないか。処刑の日、イラク政府のTVは、殉教者バーキル・サドルの特集番組を組んだ。気がつけば、イラクではイスラム革命が成就してしまっていた!この成り行きに愕然となったブッシュ政権はイラクにできてしまったイスラム革命政権をあわてて軌道修正しようとしている。それを象徴するのが、1月末にシーア派聖地ナジャフで起きたできごと。武装勢力200人を米軍が殺害した事件だ。殺害された武装勢力が実際には何者なのか、政府主流派のイスラム政党は「アルカイダ」と言うが、かなり怪しい。むしろ考えられるのは、革命を志向するイスラム主義者のなかでも最もエキセントリックな勢力を米軍が叩いた、ということだ。だが問題は、「革命政権」そのものにどう対処すべきかを米国がよくわかっていないことなんだよね。

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写真はThe Village Voice 最新版の記事より