見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/02/04

北極グマが困ってるのは事実





2月3日のニューヨークタイムズ紙が、国連科学調査員団が「地球温暖化は疑う余地がない」と発表したのを記事にしています。
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2日パリで会議を終え、第4次報告書なるものを正式に発表しました。
人類が今の調子で化石燃料に依存し続ければ、21世紀末には地球の気温が最大で6.4度上昇し、海面は最高59センチ上昇すると予測しています。
北極の氷河は21世紀末には完全に溶けてしまうこと、猛暑と集中豪雨が頻発して台風とハリケーンのような熱帯暴風の威力がますます強まることが予測されたのです。また報告書は、この気候変動を説明するのに、地球温暖化の要因の90%が人間の活動によるものであることを指摘しています。
これでもアメリカ政府は科学者のデータに手を入れたり不都合な箇所の削除を続けて、だまし通すんでしょうか。
ウソをつきだすときりがなくなるものです。

同じく2日、米国フロリダ州中部で最大風速66メートルという竜巻が起こりました。フロリダ州の中部一帯が竜巻と雷雨に見舞われ、死傷者が多数出ている模様です(現時点で少なくとも死者19人、家屋などの倒壊・損壊が1500戸)。先月就任したばかりのクリスト知事は4郡に非常事態宣言を出したそうです。

来日中の南太平洋の小さな国キリバスのアノテ・トン大統領が毎日新聞の会見に応じた際に、「キリバスは、地球温暖化による海面上昇によって国土が海に浸食される危機に直面している」と、日本を含む国際社会が地球環境問題に積極的に取り組むよう訴えました。(2月2日の毎日新聞より)
南太平洋の33の環礁からなるキリバスは人口9万9000人。平均の海抜高度は2メートルで、最も高いところで高度5メートルしかないんだそうです。トン大統領は「先進国の工業化によって地球温暖化が進んだ結果、キリバスのような小国が高いコストを払っていることを知ってほしい」と訴えます。
トン大統領は親日家として知られるそうで、昨年5月にも沖縄で開かれた第4回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議に出席するため来日しています。

上の写真は1枚目が氷河が溶け出して行き場のなくなったいまの北極グマの姿。
2枚目はフロリダの竜巻の結果です。