見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/09/22

人間とは なにかの間違いなのだ


イランのアフメデネジャド大統領が国連総会(日本は安倍の放棄でドタキャン)に出席のためニューヨーク入りする際に「グラウンド・ゼロ」で献花したいという意向を漏らしたところ、NY市当局がこれを拒否した。
イラン大統領はコロンビア大学で講演することになっているそうなんだが、こちらのほうも米国で猛反発が起こっている。「911のテロを密かに支持し、イスラエルの滅亡を願っているような人間をNYの大学が賓客扱いするとはけしからん」 でも、911のテロを密かに支持とは米国が単に「傲慢にそう言ってる」だけですよ、あまりにもおとなげない。
どっちがけしからん!ことなのか、あきれることが多すぎる。

◇シリアが核施設を稼働させるらしいという情報を、アメリカが入手してイスラエルに渡したらしい。その情報に基づいてイスラエルがシリアの施設を空爆したらしい。それでもって、その核施設には北朝鮮が技術供与しているらしい、というニュースから:
20日のブッシュ大統領の記者会見で、この問題に関してNBCのデビッド・グレゴリーが食い下がっていたのたが、ブッシュ大統領自身がこのすべてに関して「ノーコメント」と、いつになくガードが堅いことから様々な憶測を呼んでいる。イスラエル軍が今月6日にシリアを空爆したとの情報をめぐり、イスラエル国会・外交安保委員会ハネグビ委員長は、軍情報部に対し、この情報には今後も一切言及しないように要請している。

ニューヨークタイムズ紙は12日、イスラエルは北朝鮮がシリアに核物質を移送していると見て、偵察飛行を繰り返していたと報道。英サンデータイムス紙は16日、イスラエルが空爆したのは北朝鮮から渡った核物質の地下貯蔵庫で、事前に米政府の了承を取りつけていたと報じた。英オブザーバー紙は16日、空爆は核開発を進めるイランに対する「攻撃の予行演習」だとの見方を示した。
イスラエル政府が今回異例の沈黙なのは、「シリアに警告を与えた上で、交戦を避けるため」(イスラエル軍事筋)との見方がある。シリア政府は「イスラエル軍機が領空を侵犯し、爆発物を投下した」と主張しているが、空爆の有無は明らかにしていない。
事件直後、イスラエル軍機はレバノンのイスラム・シーア派の武装組織ヒズボラに輸送している武器を空爆したとの見方が強かった。
ニューヨークタイムズは米国防総省高官の言葉を引用し「イスラエルが最近シリアに対する偵察飛行を行い、核施設と思われる場所の写真を撮影した。イスラエル高官らは北朝鮮が核物質の一部をシリアに供給したと信じている」と報じた。イスラエル高官らは北朝鮮が残った核物質の一部をシリアに販売、またイランにも核物質を売っているとみていると伝えている。
ロイター通信も米外交消息筋の言葉として、イスラエルが空襲を加えたシリア北東部のデイルエツゾール地域は、北朝鮮とシリア間の核兵器協力の現場という疑いのある場所だったと報じている。

エルサレム発:イスラエルの右派政党リクードのネタニヤフ党首(元首相)がイスラエル軍による今月6日の「シリア攻撃」を認める発言をし、物議を醸している。シリアはイスラエル軍機の領空侵犯を公表したが、イスラエル政府はこれまで沈黙を守り、報道管制を敷いてきた。ネタニヤフ発言に政界や軍部からは「かん口令を破った」と非難が巻き起こっている。
ネタニヤフ氏は19日夜、イスラエルのテレビ局チャンネル1で「シリア攻撃」について「私は最初からこの件に関与していたし、支持した」などと発言し、事前にオルメルト首相から概要を知らされていたことを示唆した。さらに、「首相に(作戦成功の)お祝いの言葉をかけたのか」と問われると「個人的にね」と答え、攻撃の事実を認めた形となった。
イスラエル政府はこれまで一切、事実関係への言及を拒否してきた。政府や軍などにかん口令を敷き、厳しい報道管制も実施。イスラエル・メディアは連日、海外報道の転電に頼ってシリア関係のニュースを伝える状態が続いていた。ネタニヤフ氏の事務所は「具体的な作戦には言及していない」と「失言」の火消しに躍起になった。
16日付の英サンデータイムズ(電子版)紙によると、シリア攻撃準備は今春から始まっていたとされる。攻撃をめぐっては欧米メディアが「核関連施設を攻撃したとみられる」などと報じ、「北朝鮮がシリアの核開発に協力」との憶測も流れた。
イスラエルはシリア側に攻撃の詳細を表ざたにできない「事情」があると見て、反撃の機会を与えないため沈黙を続けているとの見方が有力だ。
(毎日新聞電子版2007年9月21日)

次は、日本の海自給油活動が、世界から要望されるアフガニスタンの対テロ戦争での米軍支援というより、当初からイラク戦争のために使われてきていた!との疑惑について:
「テロ対策特別措置法」に基づきインド洋に派遣された海上自衛隊の補給艦「ときわ」が2003年2月、米補給艦を通じて空母「キティホーク」に間接給油した問題で、防衛省は21日、当時の国会で政府が約20万ガロンと説明していた給油量について、実際は約80万ガロンだったと訂正した。
市民団体「ピースデポ」が20日、米側の資料を基に指摘したことを受け、防衛省が再調査したところ、「データの入力ミス」が見つかったという。(時事通信 2007年9月21日)

高村防衛相は21日午前、海上自衛隊の補給艦がイラク戦争の直前、米空母キティホークに間接給油していた問題に関し「当時も米側にアフガニスタンの対テロ作戦に使ったことを確認している」と述べ、イラクでの軍事行動への転用を否定していた。(共同通信 2007年9月21日)
米海軍の第5艦隊のウエブサイトには、「海上自衛隊はイラク攻撃を行なう艦隊のために、(80万ガロンどころか)8800万ガロン以上の石油を供給している」と記されていた。(この記述は日本側の要請で、すでに削除されているそうだ)
以下は20付日刊スポーツの記事から:
NPO法人「ピースデポ」は20日、米海軍公文書によると給油量は約79万ガロン(約2970キロリットル)で、当時日本政府が発表した量の約4倍だったと明らかにした。
航跡の分析により、給油地点がイラン沖のホルムズ海峡近くだったことも分かった。キティホークは給油の約20時間後にはペルシャ湾に入り、3月20日開戦のイラク戦争で空爆攻撃に参加。海自が無償提供した燃料が軍事行動に転用されたとの疑念が深まり、新内閣が臨む臨時国会でも取り上げられそうだ。
問題は03年5月、横須賀基地に帰港した米海軍第5空母群の司令官が、米補給艦を通じた間接補給を認めたことから発覚。防衛庁は当時「海自の給油量は20万ガロンで、空母1隻がほぼ1日で消費する量。イラク攻撃に使うことは現実的にあり得ず、テロ対策特別措置法の給油対象として問題ない」と説明していた。

インド洋の無料ガソリンスタンドと呼ばれる海自の補給艦は、米国をはじめ他国の軍隊の「(燃料)補給艦」に給油することが多いことは、以前から指摘されていた。日本のリーダーはバカバカしくもこれの延長に職を賭けた。恒久化するなど、ふざけていやしないか!

写真は、イランの大統領アフメデネジャド、後ろの肖像は言わずとしれたホメイニ師